ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記(旧ブログ)

デニムの産地、岡山から発信するジーンズ日記(2010年12月~2016年1月)

2016/1/27 ブログを移転しました!

2016年01月27日 | 日記

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


前回ブログの最後でお伝えしたとおりですが、、、

2016/1/27からブログを移転します→こちらをクリック


URLは https://nikki.hands-on-jeans.com /  です。

ご登録をよろしくお願いします。

(左サイドバーのブックマークにもあります)



こちらのGooブログは→ 旧ブログ と呼ぶことにします。

移転先のブログは→ 新ブログ と呼ぶことにします。



旧ブログは約5年 続けまして、かなりの情報量になっています。

こちらはずっと公開しますので、ご安心ください。



それでは、これまでと変わらないスタンスでブログを更新していきますので

今後もご愛顧の程、よろしくお願いします。


ジーンズリペア&リメイク hands-on

山口 健太郎

 

 

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
 ↓ 

 https://hands-on-jeans.com/nagare.html

 

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
 ↓
https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)


リーバイス501XX ビンテージ片面47モデル オーバーホール級 全体的な解体リペア リベット表側の再利用

2016年01月24日 | ジーンズリペア オーバーホール

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



今週も作業が忙しかったです。

見積もりが溜まってしまいました、、、汗

月曜日は見積もりの返信からのスタートですね。




今回のブログですが、めっちゃ画像が多くなってしまいました。

・ビフォー&解体

・アフター の2部構成にしようか迷いましたが 一気に行かせて頂きます、、、汗

解説は少なくなると思いますが、よろしくお願いします。






それでは今回の依頼品はこちらです。













リーバイス501XX ビンテージ 片面47モデルです。


このジーンズの詳しい説明(ウンチク)は裏ブログで行っております→こちらをクリック

気になる方は解説を読んでください。






それではリペア部分を見ていきましょう。











左右太もも全体がボロボロになっています。

全面補強リペアをします。

そしてこの破れ穴ですが、当て布にデニムを使って 魅せるリペアにして欲しいとのオーダーです。


























左右お尻、左右後ろポケットこちらも全体が弱って破れてしまっています。

解体して、リペア&全面補強をします。



















右前ポケット入口は激しいダメージです。

そのままリペアが出来ないレベルです。

よって、解体リペアとスレキ(袋布)の交換をします。








リベット表側の再利用にも挑戦します。

(成功したら工賃を頂くようにしています)












左前ポケットですが

こちらのダメージは激しくありません。

これくらいだと、何とかそのままでも直せます。

裏側の袋布の状態が良かったので、縫込み可能です。

(もちろんリベットの交換はしなくて済みます)





















スソの裏側です。

インシームの縫い代がボロボロになっています。

こちらも解体リペア&全体補強をします。





1947年頃に製造されたジーンズがガンガンに穿きこまれて

破れまくっています。

(全体の色落ち具合からも、生地の弱り具合が想像できると思います)

これを再び蘇らせて、普段着にしないといけません。

(普通に穿いて、洗濯に耐えることが出来るレベル)

よって、超広範囲の補強が必要となります。

かなりの時間と手間を要しますが頑張ります!







それでは解体します。




アウトシーム部分の解体は出来るだけ少なくします。

再構築で微妙にアタリがずれるので、それを回避したいからです。

(穿いた時に、周囲から見える部分ですし)










スソからインシーム部分は普通に解体します。

(穿いた時に、周囲から見えにくい部分なので)












後ろポケットもこのように解体します。












右前ポケット部分の解体をしました。












リベット表側も綺麗に外せました。

これで再利用は成功しそうです。












ちなみにこのリベットは裏面に刻印が入っていました(驚)

詳しくは裏ブログで説明しているのでご覧ください。









それでは とてつもない時間をかけて、作業をして完成したのがこちらです。


















アップで見ていきましょう。




太もも全体を補強リペアしています。






デニムを裏から魅せるリペアです。

使うデニム色のバランス、魅せる部分の面積なども考えています。

(アウトシームは開いていないので、脇のアタリはズレていません)










太もも全体を補強リペアしています。





こちらも同じくデニムを魅せるリペアです。

周囲の横糸を残したほうが、動きがあって面白いと思いました。

穿きこむほどに横糸が抜け落ちて、デニムの魅せ方が変わると思います。

それもこのジーンズを穿きこむ楽しさだと思ってください。












右前ポケットです。

解体したので綺麗な仕上がりだと思います。









右前ポケット入口の裏側です。

スレキ(袋布)を交換しているので、こちら側も綺麗な仕上がりだと思います。












リベット表側の再利用も成功しました。

(突起部分は裏側からの貫通なので、既製品です)


突起部分も最初はこのようにツヤがあって明るいのですが

銅無垢なので、時間の経過で自然と周囲に馴染んできます。

(自分のジーンズで着用テスト済み)













左前ポケットはそのままリペア仕上げです。

この部分をそのまま縫込むには、どうしても生地を引っ張って縫わないといけません。

(ミシンを突っ込みながら縫うことになります)

よって、このような仕上がりとなります。

ご理解の程、よろしくお願いします。

(解体しないのでリベットは表裏、オリジナルを保つことが出来ます)






























左右のスソです。

どれがどれか分からなくなりました、、、汗


インシーム部分に注目です。

解体したので、段差の立体的な部分が綺麗に仕上がっています。


上の方まで生地が弱っていたので、補強もしています。

(スソが長いと踏まれるので、どうしても弱くなります)












お尻全体も広範囲の補強リペア済です。


















左右後ろポケットの破れは標準リペア仕上げです。

もちろん全面補強もしています。










ここはマニアックポイントです。

アーキュエイトステッチの入れ直しの際に

中央のクロスステッチをちょっとずらしました(そうゆうオーダーだったので)

感覚的ですが、ビンテージらしく いびつに縫うのは難しいです(汗笑)


※アーキュエイトステッチの縫い直しはリーバイス社製品に限定させて頂きます。

他社製品へのアーキュエイトステッチ入れはお断りしております。

(アーキュエイトステッチはリーバイス社が商標登録をしていますので、、、)












リペアとは関係ないのですが、、、

このビーフジャーキー状の革パッチが今にも外れそうで怖かったです。

扱いにはかなり気を遣う部分です。


でも万が一、劣化したパッチが作業中に外れても(一部が欠損しても)

保証は出来ませんのでよろしくお願いします。

(紙パッチも同様です)






しかし、長いな、、、このブログ、、、汗

今回は特別記念なので、最後までお付き合いください。

この意味は最後に説明します。








では裏側からの画像をご覧ください。

(私にとって重要なのは、こちら側ですから)












当て布がグレーなので見えにくいのですが

かなり広範囲の補強をしています。

日常着としてガンガン穿いて、洗濯機で洗える強度にしています。










新品に交換したスレキ(袋布)

リベット裏側は既製品に交換です。



























どれがどれかよくわかりませんが、、、

左右スソの裏側です。

インシーム側の再構築をやってから

先端の三つ折りはチェーンステッチで仕上げています。












お尻の全面補強です。






隠しリベットはちゃんと残しています。

(501XXを象徴する部分ですから)




以上でございます、、、

書くのに疲れました。



こちらの工賃が

全部まとめて 60000円(別途送料)



リペア代が高いと思う人ばかりだと思います、、、

しかし、作業時間は工賃以上に掛かっている状況です。

こうゆうのをやるよりは、簡単なダメージリペア品の数をこなしたほうが

よっぽど儲かります。

(正直言って、採算度返しです)



でも何というか、職人魂というか、

激しいボロボロのジーンズほど、燃えてしまうというか、

「どうしても穿きたい」というお客様の気持ちに応えたくなるんですよね。



納品後、お客様から喜びのメールを頂きました!

これがやりがいの全てだと思います。


貴重なビンテージジーンズなので、後世に残してください!

そして、hands-onのリペア跡も後世に残してください(笑)

オーダーお待ちしております。






最後になりましたが、、、


このGooブログでのhands-on日記はこれで終了したいと思います。

(このGooブログはずっと公開しつづけますので、ご安心を)



次回からは新しいブログを立ち上げるので、そちらに移転をします!

(次回のこのブログは移転先の紹介となります)


このGooブログをはじめてから、もう5年ですよ。

5年、、、

あっという間でした。

(初期の頃は 画像の撮り方が下手で、見れたものじゃないですね、、、恥)


次の新ブログはもっと長く続けたいなあ、、、という想いです。


それでは!


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ハリランのジーンズ 左右前ポケットの解体リペア スレキ(袋布)の交換 リベット表再利用

2016年01月21日 | ジーンズリペア ポケット

こんにちはジーンズリペア&リメイクのです。


前回のブログで、「ちょっと依頼が減ってきた」と書いたとたんに、、、

依頼ラッシュが来てしまいました、、、汗笑

(単なる偶然?)


年明けから嬉しい悲鳴です。

ありがとうございます。




さて、今回紹介するのはこちらです。



























左右前ポケットのハードダメージです。

私は前ポケットをあまり使わない派なので

どうして、ここまで破れるのか不思議に思います。

(財布やケータイは常にトートバッグに入れています)


裏側からの画像がありませんが

スレキ(袋布)もボロボロになってしまっています。

というわけで、解体リペアが必須条件となります。

(スレキは新品に交換します)

















依頼品のブランドですが、、、







ハリランです!

狙っていないのですが、偶然のブログ2連チャン。



でも、実はこうゆう偶然は多いので面白いです。

なぜか同じブランドが同じ日に入荷したりします。

(全国の色んな場所から入荷するのに、、、)
















解体前のリベット表と裏です。


これはリーバイスタイプの被せリベットです。

裏側が銅製なので、打ち抜き仕様に見えますが

そうではありません。



リベット表側の再利用で一番難しいのが

この被せリベットで裏側が銅製タイプ、、、




何とか綺麗に外せるように頑張ってみました。








これで表側の再利用は確実です!


簡単に書いていますが、めっちゃ時間が掛かっていますので、、、汗












解体後がこんな感じです。










ではリペア後がこちらです。

(同じく、簡単に書いていますが、めっちゃ時間が掛かっていますので)














右前ポケット










左前ポケット

解体リペアなので、綺麗な仕上がりだと思います。


破れが激しかったので、縫込みを多めにして強度もかなり上げています。

縫込みの少ない、柔らかくてしなやかなリペアにすると、最初は良いかもしれませんが

すぐに破れそうな気がしました。

(ガンガン前ポケットを使うのを前提にリペアしてみました)












ポケット入口の裏側はこんな感じです。

キッチリと再構築しています。











リベット表側の再利用も成功しました。

(6個全部成功しました!)












新品に交換したスレキです。

前ポケット用のスレキも今では3種類に増えました。

(厚め、普通、薄め)

今回は劣化状況から判断して厚めにしています。




ビンテージ物のジーンズだと、オリジナルに忠実という直し方をするのですが

こうゆうブランドのジーンズだと、オリジナルよりも穿く人にとって必要なリペアをします。

(その人の穿き方に沿ったリペア方法)


ジーンズ全体の色落ちを見てもわかるように

相当な穿きこみをされていますからね。










交換したリベット裏側です。

こちらは既製品になります。
















破れ周辺の弱っている部分も補強しています。






以上です。

こちらの工賃が

左右前ポケットの解体リペア 8000円

左右前ポケットのスレキ(袋布)新品交換 7000円

リベット表の再利用成功 500円×6個=3000円

合計18000円(別途送料)


前ポケットの激しい破れも丁寧に解体してリペアすると

綺麗に直せます。



今回の被せリベットで、裏側銅製の再利用成功の確率は100%じゃありませんが、、、

(裏側アルミ製だと今の所100%成功です)

これからも挑戦しますので

オーダーお待ちしております。

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hands-on-jeans 2ndモデル(カスタムメイド) お客様が約2年間穿き込んだ 色落ち例

2016年01月10日 | hands-onジーンズ 2ndモデル 穿き込み

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


ふう、、、

やっとお休みです。


もう少しで、バタバタモードから抜け出せそうな気がします。

今が納期が詰まっているので、来週にはちょっと余裕が出そうな気がしています。




さて、今回紹介するのは

オリジナルジーンズの色落ちです。


年明けからも、オリジナルジーンズのオーダーが続いています。

ここ半年位で、急にオーダーが増えだしたのです(驚)


穿いている人が広めてくれているのかな?

ちょっと理由がわかりませんが、ありがたい限りです。

(同じ売上げ金額でも、オリジナル商品が売れるのは気持ちが違いますよね)




という訳で、今回は 2nd モデルの色落ちを紹介します。

(基本は片ポケットですが、両ポケットにカスタムしています)




※今回はアイフォンで撮影しました。

なんだか、こっちの方が綺麗に撮れるみたいです。

(接写はデジカメの方が強いのですが、、、)













約2年間穿き込んだそうです。

とても気に入ってくださって、いつもこればかり穿いてしまうそうです(喜)


2ndはジンバブエコットンのデニムなので、柔らかくてしなやかな生地です。

穿き心地が良くて、これにハマる人が多いようですね。


















特濃色の合成インディゴ染めです。

洗濯は普通にされているそうですが、

濃淡のメリハリがハッキリと出ます。


縦糸のムラ感もバッチリです。

縦落ちの雰囲気は画像では中々伝わりませんが、、、

持ち主のみわかると思っています!














スソのアタリもバッチリ出ていますね。

実はこれは当店のチェーンステッチ仕上げ。


基本的にはマイクロピッチシングルですが、カスタムでチェーンステッチにも出来ます。

(当時の仕様に忠実なのはマイクロピッチシングルですよ)
















個人的に好きな部分。

コインポケットのパッカリングです。

高い位置に付いているので、ここが自然に擦れるようです。















折り伏せでマイクロピッチのオールシングル縫製。

巻き縫いでチェーンステッチのパッカリングとは違った表情を見せています。

フラットで潰れ気味です。

この感じも当店のオリジナルジーンズ独特だと思います。














経年変化をした革パッチです。

ジーンズ用ではなくて

レザークラフトに使われる、高級な革を使っています。

denimba さん御用達のあのお店の革です)

未加工のスッピン革なので、どんどんアメ色に変化するようです。

いい感じですね。




サイズが40インチですが

基本サイズ(W28~36インチ)以外のサイズは+10000円で

型紙製作を受けています。


お客様専用の型紙になりますので、別モデルの追加オーダーの場合は

型紙代は必要ありません。










実は今回、内股の生地が弱ったのでリペアをしました。

3000円未満で持ち込みだったので、即リペアを行いました。







こんな感じで補強を行っています。



リペアの為にジーンズを持ってこられたのですが

色落ちが凄くいい感じだったので、ついつい撮影してしまいました(笑)






今回の工賃は3000円です。

ですが、オリジナルジーンズのリペアは毎回2000円引きなので

1000円となりました。

※発送の際の送料負担はお願いします。




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リーバイス 506XX(1st Gジャン) ビンテージ 左右カフスの解体リペア、ボタン表の再利用

2016年01月06日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


裏ブログの公開後、、、けっこうな反響がありました!(喜)

こちらのブログのアクセスも増えたりして、相乗効果です。

これから、内容を充実していこうと思いますので

よろしくお願いします。






さて、今回紹介するのは











リーバイス 506XX 通称1st Gジャン ビンテージです。













針無しタイプのシンチ金具

戦後の物ですね。






リベット刻印は中央寄り

1940年代かな?


これからもウンチクは書きますが、

年代チェックに関してはあまり深入りしないようにしますね。




















カフス部分のダメージをリペアします。









ボタン裏が膨らんでいる形状です。



















反対側のカフスです。


どっちが右か左か分からくなりました、、、汗笑







今回は綺麗に直したいとの事なので

解体リペアをします。






左腕カフス














右腕カフス


















せっかく解体するので、このような小さな破れもリペアします。

そのままリペアすると縫い代が潰れますからね、、、

















外したボタンです。


このように二本の爪が交差して締まっている仕組みです。

ボタンを解体をするリペア屋しか見れない部分だと思います。



ボタンの見えない内部がこの形状だと、ボタン表の再利用率は100%に近いと思います。

(支柱が銅色)
























前回のブログでも書きましたね、このネタ、、、苦笑


支柱が銀色のタイプは見えない内部が打ち抜きの穴になっています。

これは綺麗に外れていますが、2本爪が内部に残ってしまうことがあります。

よって、ボタン表の再利用率は100%ではありません。



私の知る限りですが、、、

507XX 通称2nd Gジャン ビンテージ になるとボタンの支柱は銀色になっているようです。

そして、557XX 通称3rd Gジャン ビンテージ になっても、見えないボタン内部の形状は打ち抜き仕様でした。



この2本爪打ち抜き仕様のボタン表もなるべく再利用が出来るように、

研究開発をこれからも続けますのでよろしくお願いします。







それではリペア後がこちらです。





右腕カフス

解体リペアなので、立体的で綺麗な仕上がりだと思います。











ボタンホールも専用ミシンで縫い直しています。














左腕カフス

解体リペアなので、立体的で綺麗な仕上がりだと思います。













ボタン表は再利用が成功しました!(両方とも)














ボタン裏は既製品の物を使っています。

既製品ですが、これは鉄製です。

使い込むと、ツヤが無くなっていい感じに馴染んでくると思います。

(洗濯をするとサビっぽくなります)




以上です。

こちらの工賃が

左右カフスの解体リペアと周辺補強 12000円

ボタン表の再利用成功 500円×2=1000円

合計13000円(別途送料)



ビンテージ物のボタンもなるべく再利用をするようにしています。

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裏ブログ 始めました! などなど、、、

2016年01月01日 | 日記

こんにちは ジーンズリペア&リメイクのhands-onです。

新年 あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。



hands-on 6年目のスタートでございます。

5年が経過したんですね、、、 随分長くやっているような感覚なのですが

まだ5年だったか、、、

本当に色んな人たちと出会うので、 濃い毎日を過ごしているように感じます。

今年はどんな出会いがあるのでしょうか? ワクワクしますね。





さて、元旦から突然のお知らせです。

ジーンズマニアさんに向けたお年玉です!

hands-onの 裏ブログ を開始しました。


こちらをクリック





あとで、ブックマークにも登録しておきます。


裏ブログの内容ですが、、、すばりジーンズに関するウンチクです(笑)

まずはリーバイス501に焦点を絞って展開しようと思います。





このブログもジーンズのリペア&リメイク業務を中心に展開していく為にスタートしたのですが

途中から、ジーンズのウンチクを書き始めたら、、、反響あるんですね。

※特に大戦モデルのアクセスが凄いです、、、 大戦モデル で検索するとうちのブログが2番目に来ていませんか?




来店されるお客様からも、ブログでジーンズのウンチクが面白い!

どんどん書いてください!と応援されました。

denimba展 で東京に行った時も、ブログのジーンズウンチクが面白いです、ドンドンお願いします!って)

それで調子に乗って、、、ウンチクを色々と書いていましたが、、、

ここ最近ではリペア&リメイク業務内容よりも ウンチクが中心じゃない? という程までになってきました(苦笑)






そんな感じで、今のブログをリセットする意味でもありますし

(ネタが溜まっているので、急には変えませんが、、、)

501ビンテージの知識を整理する意味合いもあります。

裏ブログのカテゴリーを見て頂くとわかりますが かなり細かく分けてみました。

最初の目標は全カテゴリーの投稿です。

(投稿ネタがなかったら、このブログネタを使うかもしれません)






あとは今のブログを書くのに(ウンチク部分が多くなってきて)時間が掛かっていたので

正直、負担になっていました。

でも、こうゆう事を書くと読者さんは喜ぶよなあって思いながら、、、

今後はウンチク抜きで、さくっとリペア&リメイクを紹介しようと思っています。

ブログの最初のコメントから「これは501XX ビンテージのギャラ入りです」って書いても

今までの蓄積があるから、説得力はあると思っています。







裏ブログはhands-on の業務とは切り離して

マニア向けに書いてくつもりなのですが、、、

超マニアさん向けじゃありません。

世の中にはとんでもない超マニアさんが存在しているのも知っています。

超マニアさんは全部知っていることだと思うので、

間違ったことを書くかもしれませんが、軽くスルーしてくださいね(苦笑)

私もまだまだ知らないことが多くて、勉強中ですので。

大きい心で読んでやってください。

まあ、ブログが趣味になりつつありますね。











さて、お知らせです。




Lightning (ライトニング) 2016年 02 月号













P46の右下にちょろっと出ました!

めっちゃ嬉しかったです!

ここで紹介されたジーンズは前回のブログで登場しています。

良かったらチェックしてみてください。




ちなみに当店は取材受けていません、、、(苦笑)

denimba さんのおかげです。

ありがとうございます!

本当に感謝します。




ちょろっと出るだけでも、、、 ライトニングという超メジャーな全国誌ですから。

これをきっかけで当店の事を知ってもらうチャンスです。

という訳で、、、 今年もいつもと変わらず

地道にコツコツと作業をしていくだけですが、、、

本年もよろしくお願いします。

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DENIME 革パッチ XXタイプ 前ポケット解体リペア、スレキ交換、リベット表再利用 など色々、、、

2015年12月18日 | ジーンズリペア ポケット

こんにちは、ジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


今年もあと、2週間ですか、、、

年内納期に向けて頑張っています。


今月はユーズド加工の依頼が多いですね。

新規よりもリピーター様ばかりです。


当店のユーズド加工を気に入ってくださった方なんだなあと、実感。

メールでの問い合わせが年内であれば、セーフです。

こちらも作業は引き続き、来年行いますので。





さて、今回のブログですが

画像が非常に多くなりましたが、頑張って説明します。

(ゆっくりご覧ください)



依頼品はこちらです。



















DENIME の革パッチです。

(赤タブ付きなので、旧タイプです)


DENIMEのジーンズリペアは多いです。

ビンテージブームが過ぎたあとでも

ずっと大切に穿き続けている人が多いのがわかります。


もしくは、想い出が詰まっていて捨てれずに

長年タンスで眠っていたという依頼品も多いです。


色落ちをしたジーンズを見ているだけで

穿きこみをしていた青春時代を思い出してしまうんですよね。




リペア部分の紹介です。










左右後ろポケットのステッチ補強をします。

オール綿糸の縫製なので、糸がかなり弱っています。





























左右のスソです。


スソの三つ折り付近が弱っています。

ステッチも全部解いて、縫い直しをします。


























スソを長めにして穿く方に多いのですが

インシームの裏側が擦れて、破れてきます。

(ロールアップして穿かれていたのかな?)

ここも解体リペアをします。




















左右の太ももです。

左ひざの破れは標準リペアで仕上げます。

右ヒザも周辺から生地が弱っているので、補強リペアをします。














左前ポケットです。

綺麗に直したいとの事なので、解体リペアをします。












リベット表の再利用も行います。

(リーバイスタイプのリベットは高い確率で再利用が可能です)














スレキ(袋布)も破れてダメージがあったので

新品に交換します。


















右前ポケットのスレキ(袋布)です。

こちらは交換の必要はなさそうです。

下のステッチを解いてから、リペアします。









それでは解体です。











こんな感じです。
















リベット表も綺麗に外れました。


DENIMEのXXタイプのリベットは片面刻印だったのですね。

初めて知りました。








それではリペア後がこちらです。













ヒザを中心に補強リペアをしています。















照明の明るさで、リペア部分の白さが強調されていますが、

実際はここまで白っぽくなっていません。

補強ステッチも光の反射で目立っていますが

実際は(自然光)ではここまで目立っていません。

デニムの色を撮影するのは難しいです、、、(今のカメラ性能の限界かも?)


あと、アウトシーム(脇)は開かずにリペアをしています。


















左右のスソです。

三つ折り部分のダメージをリペアをしています。

スソのリペアはステッチ入れ直しでアタリがずれないように気を付けています。

(綿糸を使った、チェーンステッチ仕上げ)


※復刻、レプリカ系の方が元のステッチが真っすぐなのでやり易いです。

ビンテージ物だと、けっこう曲がっているので苦労します、、、汗












解体リペアした前ポケット部分です。

綺麗な仕上がりになったと思います。

















リベット表側は再利用に成功しました。

このタイプのリベット表再利用はかなり自信あります。

(今のところ、100%成功しています)



あと、ベルトループのカンヌキも専用ミシンで縫い直していますので

雰囲気を壊していないと思います。













後ろ身頃を説明します。

















後ポケットのステッチは生地同色の目立たない糸で補強リペアをしています。

細い糸ですが、ポリエステルのスパン糸なので強度はあります。

この方法だと綿糸の経年劣化した雰囲気を残すことが出来ます。



全部糸を抜いてから、新たに縫い直す事も可能です。

(退色した、ユーズド感のある綿糸も在庫していますので)

でもこっちが割高になりますね。













リペア中に気が付いたので

巻き縫い部分もステッチ補強をしています。

お尻の中心は弱くなりやすいので、補強ステッチリペアをしておくべきだと感じます。



















左右のカカト部分です。

こちらも丁寧に解体リペアをしています。










それでは裏から見ていきましょう!



左右太ももはこんな感じで、弱い部分を補強リペアしています。













新品に交換したスレキ(袋布)です。












リベット裏は既製品に交換しています。

既製品と書いていますが、オリジナルと同じ製造メーカーの物で

同一品番です。

なので、表からの突起部分がとても自然だったと思います。


リベットを作っているメーカーのシェア率が高いので

こうゆうこともあったりします。

(世界シェアNo1 のあのメーカーですからね、、、)












ポケット入口周辺の補強もきっちりとやっています。
















右前ポケットのスレキ(袋布)はリペアしています。

これで底の部分が抜けることは無いでしょう。



























最後にカカトの裏側です。

このように解体リペアにしているので綺麗な仕上がりです。

ロック縫いですが、負担が掛かる部分はこのように2回縫うようにします。

(ダブルロック縫いです、、、オリジナルよりも強度UPしています)

スソはチェーンステッチ仕上げです。





以上です。

こちらの工賃が

左右後ろポケットとお尻のステッチ補強リペア 2000円

左右太ももの補強、破れ穴の標準リペア 5000円

左前ポケットの解体リペア 5000円

左前ポケットのスレキ(袋布)交換 3000円

リベット表再利用の成功 500円×2個=1000円

右前ポケットのスレキ(袋布)の解体リペア 2000円

左右スソの解体リペア(チェーンステッチ仕上げ)5000円 

左右スソインシーム部分の解体リペア 3000円

合計 26000円(別途送料)



納品後、喜びのメールを頂きました、、、(ほっとひと安心です)

縫製の仕事をされていた、依頼人の奥様も仕上がりを見て驚かれたそうです、、、(非常に嬉しいです)





想い出が沢山の詰まった、大切なジーンズ、、、

時間は非常に掛かりますが、、、丁寧に直させて頂きます。

オーダーお待ちしております。

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hands-on-jeans 3rd モデル 約1年穿きこみ 月桂樹の鉄ボタン、リベットポンチ穴に変更

2015年12月13日 | hands-onジーンズ 3rdモデル 穿き込み

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


いやー、、、

1週間があっという間に過ぎました、、、

相変わらず、作業は予定通りに進まずです。


納期も3か月以内を守れるかどうかの瀬戸際に来ています、、、汗

納期を意識すると、仕上がりに影響するので良くありませんが

頑張っていきます。




では今回紹介するのはオリジナルジーンズ3rdの色落ちです。


オリジナルジーンズ、、、

地味に売れ続けています(喜)


特に11月は突然オーダーのラッシュが来たので、ビックリしました。

ラッシュと言っても、当店レベルなので全然大した事ありませんが、、、苦笑



全部で3型あるのですが、オーダーが多いのは3rdかな?

というわけで、今回のブログは私の穿きこんでいる3rdの紹介です。



※ 今回紹介する3rdには12オンスデニムを採用していました。

しかし、12オンスデニムの在庫が無くなり再生産がされない状況です(需要が少なくて高額な物なので、、、)

現在使っているのは、同じ生地で1クラス重くなっている14オンスの物です。

(縦糸はまったく同じで横糸が1クラス太くなったもの)

この生地も在庫が無くなったら、再生産が困難な物です。

(機場さん、何とか作り続けてください、、、)

そうゆう特殊な物です、、、ご理解の程、よろしくお願いします。












































約1年穿きました。

色が全体的に薄くなっています。

洗濯回数が多いから、このような色になっていると思います。

最低でも2週間に1回は洗います。

(夏場は週に2回とか?)

仕事着として、ガンガン穿きますから汚れます、、、

バス釣りに行く時も、気にせずに穿きます。

子供と公園で遊ぶ時も、気にせずに穿きます。


私物のジーンズは 「たかがジーパンや!」って感じです(有名なセリフですよね?)

ビンテージジーンズも同じ扱いです。

もし破れても、自分で好きなように直せるという特権があります(笑)






















この角度から見ると縦落ちがなんとなく見えます。

ムラのある縦糸を使っているのでしょう。



色落ちしやすい生地だなあとも感じています。

天然藍100%のロープ染色(中白)だからでしょう。

合成インディゴに比べると染まりは悪いと思います。

それが独特の青さになっているのですが、、、

























スソです。

シングルステッチですが、、、

パッカリングがハッキリ出ています。



綿糸で縫うと、シングルステッチでも実はパッカリングが出るんですよ!

(ユニオンスペシャル43200Gで縫ったような斜めのうねりは出ませんが、、、)










































後ろ身頃です。


ヒザ下の画像が暗くてすみません、、、

明るさを保つのが難しいです。






アップ行きます。





















この辺は個人的に好きな色落ちの部分です。
















革パッチです。

こちらもいい感じに経年変化を始めています。



何か丸い跡がありますね、、、

これの原因なのですが、、、












サスペンダーボタンです。

実はカスタムで替えました!

















トップボタンも同じく替えました!

(元のボタン穴は叩きリペアで埋めました)

いい感じにサビたボタンですよね。



良くある、サビ加工ボタンじゃありません、、、

本当にサビています。


それで洗濯している時に、

革パッチにボタンから発生したサビが丸く付いてしまったのです!

私はこれも味だと前向きに捉えました。

(これが汚いと感じる方は、使わない方が良いです)










このボタンの新品時がこちら











つるんとしていて、綺麗ですね。

これ、、、鉄の月桂樹ボタンです。

ボタンも二本爪も両方鉄です。

しかも、ボタン支柱は銅という珍しいタイプです。




実はボタンの種類が結構増えています、、、

こうゆうのに替えて欲しいとの声がボチボチありまして、、、

ブログで紹介しないといけないなあと思いながら、、、やっていません、、、恥




それで、ずっと前から鉄の月桂樹ボタンはありませんか?

という問わ合わせがありました。

でも、探しても中々無いんですね、、、鉄の月桂樹ボタンって、、、




でも私は諦めませんでした、、、

色んな業者の知り合いにずっと聞いていましたから、、、

いつか出てくると信じて、、、




そして、とうとう見つけましたよ!

メーカー倉庫の奥で眠っていた不良在庫を、、、

デッドストックという奴です。



奇跡の大発見!

少量ですが、在庫は全部買い取りました、、、




担当者「これは、いつ製造したか分からないです、、、」

「鉄ボタンの在庫は湿気で勝手にサビるから、品質が不安定です」

「それでも大丈夫ですか?」




私「全然OKです!」

「うちのマニアなお客様はサビを楽しむような方が多いですからね、、、」

「最初からちょっとサビが出ている個体差があっても問題ないです」



こうゆう物です、、、

ご理解のほどよろしくお願いします。


このボタン交換の工賃はブログの最後で紹介します。













リベットの先端のポンチ穴の再現も

最近やり始めました、、、


1900年頃の501XXのリベット先端には

このようなポンチ穴があります。


このようなポンチ穴を作る、専用器具も実はあります。

それを買って、試してみました。


でもね、それを使うと、、、

全部ど真ん中に綺麗な穴が出来るんですよね、、、


当時の資料を参考にしてみると

やっぱり1個ずつ位置が違う、、、

そして、中心から微妙にずれている、、、

その当時は機械を使わずに、手作業で感覚的にやっていたのでしょうか?




当店のオリジナルジーンズは1点制作というのがウリです。

量産品のように、まったく同じでないのが良いと思っています。

やっぱりリベットの潰れ具合や、ポンチ穴の違いにも個性を出したい。

そうゆう物作りをしたい。




というわけで、私の手の感覚で

リベットの先端にポンチ穴を1個ずつ入れています。

ど真ん中にこないように、、、

微妙にずらす、、、

でも、、、ずれ過ぎるのもあったりして、、、苦笑

そんなハンドメイドを楽しんでもらいたい、、、

製作者の意図している事です。




※過去にオリジナルジーンズを購入された方で

リベットをこの仕様にしたい場合は

往復送料の負担はお願いしますが、、、工賃は無料でします。

(納期も即対応します)

持ち込みだったら、即対応で完全無料です。


でも、すでに経年変化したリベットになっていると

ポンチ穴だけが新しいので、最初は違和感あると思います。

そこから使い込むと、ポンチ穴も馴染んでくるかと、、、











裏側です。

3rdモデルの基本仕様は全部ロック無しの切りっぱなしになっています。

(当時の仕様に合わせています)


洗濯をすると、生地端のボソボソがガンガン出て凄いことになります(笑)

(毎回ハサミでチョキチョキ切っています)



ガンガン洗濯するのには

その解れがどうなるのかも見たかったのがあります。

強度の問題もあるし、、、




























以外に大丈夫なんですよ!


マイクロピッチのシングルステッチで縫っているから?

当時の物作りが理にかなっているのが証明されたような気がします。



今まで、3rdの切りっぱなし仕様を買った人から

縫製が外れたからリペアして欲しいと言われたことはありません。




やっていることがマニアック過ぎるので、、、

ほつれ留めのロックを入れる事も可能ですので、、、苦笑

(そうゆうオーダーもあります)






ちょっとブログが長くなりすぎたのですが、、、

最後に デッドストック月桂樹の鉄ボタン の件をまとめます。


・持ち込みされた物で、このボタンをどこかに新たに打ち込んでほしい場合は 1個 1000円

(サスペンダーボタン仕様だと基本は6個なので6000円)





・hands-onオリジナルジーンズに付けて欲しい場合は、特別価格にしております。

1個 500円

トップボタン1個+サスペンダーボタン6個 合計7個で3500円

(オーダー時にお願いします)




・持ち込みジーンズのトップボタンを外して、ボタン穴埋めリペアをしてから

このボタンに交換する場合は 1500円(穴埋めリペア代が500円)

・hands-onオリジナルジーンズのボタンを外して、

こちらに交換する場合は 1000円(穴埋めリペア代が500円)



※工賃は税込み価格

発送の場合は別途送料

来店で持ち込みされる場合は、その場で即対応します。




マニアックなボタンですが、、、

こうゆうカスタムをしたいという声が多くあったので

提案をさせて頂きます。


オーダーお待ちしております。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
 ↓ 

 https://hands-on-jeans.com/nagare.html

 

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
 ↓
https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

 

岡山のビンテージセレクトショップ バーズ オリジナルペインターパンツ 全体的なリペア

2015年11月29日 | ジーンズリペア モモ、ヒップ

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



今週も忙しかったです、、、汗

でも、色んな出会いがあって楽しかった。


県北から来店された御年輩のIさん、、、

1970年頃に東京で大学生だったときに

アメ横で買った古着のリーバイスをまだ大切に取ってあると、、、

見せて頂きました!


503BXX 504ZXX (501XX 501ZXXのウエストが小さい版)のオリジナルでした。

「これが私にはジャストサイズなんですよ」との事


当時は501XXはユーズドで5000円位

濃紺で状態の良い物でも1万円位でしたよ!


ビンテージジーンズなんて言葉すら無かった時代です。

(生まれていないので、よくわかりません、、、)


凄い話ですよね、、、

(当時のアメ横の古着屋さん、、、宝の山状態、、、)

リアルなお話が聞けて、本当に楽しかったです。





さて、今回紹介するのは、、、


リペア前のビフォー画像がありません、、、撮り忘れました、、、恥


全部出来上がりのアフター画像のみになります。



ペインターのデニムパンツを紹介します。

ジーンズのリペア依頼が圧倒的に多いのですが、、、

ペインターのデニムパンツもたまにあります。



しかも、こちらは岡山では老舗の

(今年で18周年だそうです)
 
ビンテージ セレクトショップ バーズ →詳しくはこちら

オリジナル ペインターパンツでした!



これが販売されている時に、お店で見ていたので、、、

リペア依頼が来て、ビックリしました。

(今、これは販売されていないと思います)



ではリペア後のビフォー画像をどうぞ。




























左右太ももは広範囲に弱っていたので、全面補強をしています。























Bill=鳥のくちばし という意味だそうです。

お店の名前 Birds とのつながりだと言う事です。

(お店のオーナーからそうゆう風に聞いた記憶が、、、)






















左右のカカトです。

ロールアップされていたようで、、、

かなり擦り切れて、ボロボロになっていました。

こちらも広範囲に補強しています。






数年前に新品だったデニムがここまで色落ちしてボロボロになるとは、、、

依頼主は現場仕事でずっと穿いていたそうです。


「バーズのペインターデニムの色落ちは僕のが一番ですよ!」

って自慢されていました、、、

本当に圧巻の色落ちです。






今回の補強範囲も裏からお見せします。




左右太ももはこれだけ広範囲に補強しています。

しかし、脇は開いていません。

そのままで縫っています。


























スソ部分の補強リペアです。

巻き縫いのシーム部分のダメージは解体してリペアしています。





以上です。

こちらの工賃が

左右太ももの全面補強、ダメージ部分リペア 10000円

左右スソの解体、ダメージ部分リペア、周辺補強 8000円

合計18000円(別途送料)


納品後、喜びのメールを頂きました、、、ほっとひと安心です。




ジーンズだけではなく、ペインターパンツもリペアをやっています。

オーダーお待ちしております。

 

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
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大切なお知らせ。 2015年12月31日でユーズド加工のオーダーを終了します、、、などなど。

2015年11月15日 | 日記

こんにちは、ジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


前回のブログで書いていた件です。

タイトル通りの内容なのですが、、、

ユーズド加工のオーダーを今年年内で終了します。


今までにユーズド加工を沢山依頼された 常連様 もおられるので、、、

急にやめるとアナウンスすると、ちょっと待ってよ!

と思う方がおられると思いまして、、、


キリが良いのが、年内だと思いました。

当店の問合せフォームのメール受信で

12月31日付けまでOKです。

(1/1になった時点で、オーダー中止です)




hands-onを開業したのが2011年1月です。

もうすぐ5年が経過しようとしています、、、

(来年から6年目のスタートです)


ジーンズのリペア&リメイク業として

今まで経験してきた、様々な技術を使ってオーダーを受けてきましたが

ここ最近はリペアの依頼がぐっと増えてきています。

(とても大掛かりな、オーバーホールリペアの依頼も増えていますし、、、)

そして、大変ありがたい事に、納期が3ヶ月待ちの状態にまでなっています。



しかし、その反面、、、

納期、、、何とか早く出来ませんか?の声も増えていきました、、、


そうゆう訳で、、、

来店者さま限定で、工賃が3000円未満の依頼であれば

その場仕上げのスピードサービスも開始しました。(今年の8月頃からです)


お蔭様で、そのサービスも好評となり、

毎日のようにお客さまが来店されるようになってきました。

(当店は完全予約制なので、必ず事前予約をお願いします)



そうゆう状況の中で、、、

一つだけ、当店の設備で仕事が完結しないメニューがあります。

それがユーズド加工です。


岡山県倉敷市児島にある、デニム加工工場に行かないと出来ない特殊なメニューです。

(以前働いていた工場の社長の御好意で、特別に設備を貸して頂いております、、、本当に感謝しております)

当店から車で約1時間程かかる場所にその工場があります。

往復で約2時間です、、、


ガソリン代もそうなのですが、、、

やっぱり時間のロスが気になってきました、、、



デニムのユーズド加工は他店でもやっている所が少なく、、、

当店独自のサービスのような気がして、やめるのは勿体無い気もしています、、、

でも、、、

自己完結出来ないのがネックです。



デニム加工工場の特殊な設備を導入するとどれだけお金が掛かるだろうか、、、

工賃で元が取れないでしょう、、、


大量生産の仕事を受けて工場にしないと無理でしょう、、、

でもうちはそうゆうスタイルでは無いし、、、

そんな感じです、、、



申し訳ないのですが、、、ご理解ください。




ユーズド加工をやめた事によって

依頼が激減して、、、納期が1ヶ月以内になったら、、、

また復活するかもしれません。



※ユーズド加工はやめますが、、、

スソ上げアタリ出し加工は継続します。

(自店の設備で完結出来る作業なので、、、)

こちらは納期を見直す予定で前向きに考えております。

(スソ上げの納期が3ヶ月待ちというのも、、、厳しいでしょうから、、、)







そして、もうひとつ、、、

お任せリメイクの完成後の画像確認サービスも

年内で中止しようと思います。



お任せリメイクと名前を付けているので、、、

本来ならば、、、本当にお任せで良いのですが、、、(苦笑)


小心者のわたくしは、、、

毎回、出来上がった画像を送って、これでOKですか?と確認をしています。

もし、修正して欲しい場合は、1回限りで無償で修正していました。


リメイク作品の修正ってまたこれが難しいのです。

自分の中では、全体のバランスを考えて作っています。

それが全部崩れてしまって、、、

元のコンセプトからずれてしまう事も過去にありました。

修正すれば、それがプラスに働くという単純な事ではないから、、、



アート作品だと、そうゆう物じゃありませんか?

シンプルな中にも、バランスがあって奥深さがあるというか、、、

(アート作品の領域に達していないので、こうゆう比較も微妙なのですが、、、汗)




来年からは本当にお任せリメイクにさせて頂きます!

(依頼品を受け取るまで、ドキドキしてください)

私の感性で作るリメイク作品なので、、、


色んな事をごちゃごちゃと書かせて頂きましたが、、、



リメイクはhands-onに全てを任せるという方、、、

オーダーお待ちしております。

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リーバイス501 レギュラー 米国製 オーバーホール級のフルリペア リベット表再利用 アフター

2015年11月13日 | ジーンズリペア オーバーホール

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


依頼ラッシュで、、、

テンパッテいました、、、

やっぱり、色々やり過ぎですわ、、、これは、、、

納期がまた、3ヶ月近くになりそうです、、、汗



次回のブログで、オーダーを中止するメニューの発表をしようと思います。

そうしないと、、、完全に1人のキャパを越えてしまっています。





それでは前回ブログの続きです。


完成形の画像を見て頂く前に、、、

今回のリペア方法の希望は、、、魅せるリペアでした。


前回ブログのビフォー画像を見て頂くとわかるのですが、、、

かなりハードに破れて、ガッポリと穴が空いていました。


まあ、普通に直しても、魅せる状態なんですね。

そして、ベースの色目がかなり薄いブルーでした。


色々と目立つステッチ使いにしてしまうと

ステッチだけが浮いてしまい、、、バランスが悪いと判断しました。


どうしようかと、色々悩んだ結果、、、


凄くシンプルに魅せる事にしました。

それでも破れが激しいので、十分だと思って、、、




という訳で、それを踏まえてから画像をご覧下さい。

どうぞ!





























ガッポリ穴を魅せる方法として、、、色落ちしたシャンブレー生地を使ってみました。

全体のバランスを重視した色使いです。







アップで見ていきましょう!






























横糸が残っている部分はそのまま生かしてみました。

シャンブレーとの絶妙なコントラストが生まれました。



これを加工で作ろうとしても、、、中々出来ないですね、、、

やっぱり天然ダメージのなせる形状かな?



破れ穴の形状が穿いたシワになって、色んな方向に伸びて

複雑な変化を魅せていますね。



リペアステッチの縫込みも、程ほどにしています。

ここまで大きな破れです。

リペア部分全体が硬くなると、穿き心地に影響しますから、、、

なるべくしなやかな状態を保てるようにしています。

(強度ももちろんありますので、大丈夫です)





















左右前ポケットです。

解体リペアなので綺麗な仕上がりだと思います。

















リベット表の再利用に成功しています。

ベルトループのカンドメ(カンヌキ)も専用ミシンで縫い直しています。


















前ポケットの裏側です。

こんな感じになっています。


実はスレキ(袋布)もちょっと補強しました、、、

オリジナルのスレキが元々薄い物だったので、、、強度面に不安がありました。

なので、ポケット入口のカーブしている部分のみを裏からあて布で二重にしました。

(ここに一番負担がかかりますから)



当店の在庫する新品に交換するか、悩んだのですがね、、、

破れていたら、交換するのですが、、、

どこも破れていなかったので、、、

先の事を考慮しての事前補強です。


























左右のスソです。

完全に踏まれていてボロボロになった状態だったので、、、

希望の長さにスソ上げしました。

(それでも生地が破れて弱っている部分は補強しています)












裏返しの画像が1枚しか無い、、、恥

スミマセン、、、


元がシングルステッチだったので、それを再現しています。

チェーンステッチだと、ウネリを出したりするのですが、、、

シングルの場合は真っ直ぐに綺麗に仕上げるようにしますね。

(なんでもウネリを出せば良いとは思いません)

















左右お尻もかなり広範囲に補強リペアをしています。

(最後に裏からお見せします)

















左右お尻の下の破れは標準リペア仕上げです。

標準リペアでもダメージ跡が味になって、カッコ良いと思います。


















ポケットの縫い直しには

カンドメ(カンヌキ)専用ミシンを使っています。

やっぱりこの見た目も大切かな?


専用ミシンじゃなくても、縫いつけ可能なのですが、、、

こっちの方が何だか雰囲気出ますよね。






それでは裏からどうぞ!



前身は全体の8割以上の補強だと思います。

とにかく、全体的に生地が弱っていました。

普段穿き出来るレベルにするにはここまでの補強が必要です。
















オーバーホール級のリペアなので、、、

隅々まで、補強しています。














一回外してから、縫い直したスレキ(袋布)です。













リベット裏はオリジナルに合わせて、銅製にしました。

銅製なので、20年後でも劣化せずにガッチリ付いていると思います、、、多分



帯下のステッチもこっそりチェーンステッチにしています。

(オリジナル重視)


















お尻の補強はこんな感じです。

お尻という表現じゃありませんね、、、(苦笑)


ヒザ裏の上から全面補強という感じでしょうか?

前身と同じく、、、生地が弱っている全部を補強する必要がありました。

(バックポケット裏も周囲のバランス調整で補強しました)




本当に大変な作業でしたよ、、、

技術的にもそうなのですが、、、

とにかく忍耐が必要な作業だと思います。

同じ事をずっと繰り返す、、、人間マシーン状態







以上です、、、

完成したときには、、、体が抜け殻のようになって、、、

グッタリしていました。


こちらの工賃ですが、、、

全部で70000円(別途送料)




工賃で同じレギュラージーンズが何本も買えます、、、

依頼者さまにとってはリペア代よりも想い出だと思います。



納品後、依頼者さまから喜びのメールを頂きました、、、(ホッとひと安心です)

これだけリペアされているのに、穿き心地が良いのに驚きましたとの事です!



キッチリ直したので、これからも依頼者さまの人生に寄り添うジーンズであって欲しい。

そう願います!

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リーバイス501 レギュラー 米国製 オーバーホール級のフルリペア リベット表再利用 ビフォー&解体

2015年11月08日 | ジーンズリペア オーバーホール

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


あっという間の日曜日です、、、

今週も依頼が多くて、、、

作業が予定よりも進みませんでした、、、汗


依頼が多いときの、仕事のイメージですが、、、

川の流れに逆らって船が上流に向かっている感じです。


必死に前に進もうと全開でやっているのですが、、、

実際はそれほど進んでいない、、、汗笑





それでは今回紹介するのは、、、




















凄い破れ方をしています、、、

このまま穿くと、素肌丸出しですね、、、




























前ポケット入口周辺も弱っています。







































左右お尻もご覧の通り、破れています、、、





















左右カカトです。

踏まれて破れた跡があります。












リーバイス501 レギュラーモデルです。



ジーンズリペアに

ビンテージも

レプリカも

レギュラーも

デザイナーズも

インポートも

関係ありません。


個人的にはビンテージが好きで

ブログで色々と書かせて頂いておりますが、、、(苦笑)



レギュラージーンズでここまでボロボロに破れた依頼は

開業依頼初めての出来事です。


ある意味嬉しかったです。

だってこのダメージをフルリペアすると、、、かなりの工賃が掛かります。

このジーンズを買ったお値段の数倍のリペア代が必要となります。

それでも当店に依頼があるのは、本当にありがたい事です。




依頼者さま曰く、、、

人生で初めて買ったジーンズがこちらだそうです、、、

凄く想い入れのある1本だと言う事で、、、

こんなにボロボロになっても、捨てれないそうです。

かなりのお金をかけても直したい1本だそうです。



という訳で当店の技術を全力で出し切ってリペアしたいと思います。






っとその前に、、、

こちらはレギュラーなのですが、、、

実は米国製なので

ディテールと製造年のチェックをします。






赤タブはサークルR ですが、Levi'sのスモールe でしょう。

レギュラー501の後ろポケットの補強はオレンジ色のカンヌキ留めですね。

レギュラーでも古い物になると、ここが黒のカンヌキ留め(通称クロカン)になります。

クロカンだと最近ではオールド(もうすぐビンテージ)って言われているのかな?










トップボタン裏は553です。

555は有名なバレンシア工場ですが、、、

553ってどこなのでしょう?

















リベットは表からの被せリベット仕様なのですが

裏も銅製になっています。

少し前まではここがアルミ製でしたが、、、

やはり経年劣化で折れてしまう為に、、、銅製に変更したのでしょうか?

これはかなり頑丈にかしまっている感じですよ。














内タグをチェックします。

全て日本語表記で、米国製と書いてあります。

日本向けに製造された物だったのでしょうか?

リーバイスジャパン企画で作ったとか?









更に裏側をチェックします。

一番下の 553 0600 の数字に注目です。

左から 工場 月年 だと思います。

よって 2000年 6月 553工場製造 を意味する数字だと思います(多分)


※アメリカ最後の直営工場が閉鎖したのが2003年の出来事なので、、、

06という数字が2006年というのは考えにくいですね、、、




レギュラージーンズと言えども、、、

2000年に作られて販売されていたジーンズを今まで穿き続けたとすれば、、、

もう15年です。

そりゃ、、、こんなにボロボロになるのも納得です。






さて、ここまでボロボロになっているジーンズです。

破れていない周辺の生地もかなり弱っています。

この破れを完璧に直すには 解体リペアしか方法がありません。

という訳で、、、解体します。












通常ではアウトシームを開かないように解体するのですが、、、

アウトシーム付近の生地がかなり弱っていたので、補強する為に解体しました。

ブリーチによる洗い加工で、生地の色も真っ白になって元々アタリが無い状態です。

よってアウトシームを開くデメリットは無いと判断しました。




















こんな感じになりました!










そして、、、

裏が銅製の被せリベットですが、、、








綺麗に外せました!


って簡単に書いていますが、、、


実はこれ、、、相当苦労してこの状態にしています。


リベット裏がアルミ製だと素材が柔らかいので、何とか外せます。


しかし、銅製は本当に硬い!

しかもリベット表を傷つけないようにしないといけません。


今回はマグレだったのかもしれません、、、大汗





先ほど書いたように、、、

ジーンズリペアにビンテージもレギュラーも関係ありません。

リベット一つでも、オリジナルを生かす方向でリペアしたいのです。


※リーバイス社のリベットは色々と研究したので、表側の再利用を出来る様になりました。

リーバイスタイプ(レプリカブランド)も同じように再利用できますが、、、

Leeやラングラータイプ、特殊なデザイン物はまだ、再利用が出来ません、、、

これからの課題とさせてください。






ブログが長くなりすぎたので、、、

出来上がりのアフターは次回書きます、、、

では!

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リーバイス501-501(Wネーム?)ビッグE 珍品! ビンテージ 全体的に色々なリペア アフター

2015年11月04日 | ジーンズリペア モモ、ヒップ

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


飛び石でしたがお休みを頂いておりました、、、

とても充実していて、リフレッシュ出来ました。


日曜日は全国のジーンズを通じた仲間や、当店のお客さまでかなりのジーンズバカさん(誉め言葉)

たちとオフ会を開催していました。

話に夢中になってオフ会の写真を撮り忘れてしまいました、、、恥

(ジーンズ好きの間ではかなり有名なあの人もいました、、、)

やっぱり共通の好きな事がある人達と交流するのは楽しいですね。

やって良かったです。


また、機会があれば開催したいですね。

集まってくれたみなさん、この場をお借りして、、、

「お忙しい中、本当にありがとうございました!」





それでは前回の続きです、、、

いきなりリペア後の紹介となります。



















左右太もも全体を補強リペアしています。















特に生地が弱っていた部分は

縫込みを多くして強度を上げています。

















前股裏側の 持ち出し があたって破れていた部分のリペアです。









このように部分解体して、持ち出し を縫いこまないように別々に縫っています。












解体する際は、このジーンズの大切なディテール、、、

前股ズレカン(紫色のカンヌキ)はオリジナルが残るようにしました。



























元のステッチを全部解いてからチェーンステッチを縫い直しました。

綺麗なアタリが出ていた部分なので、、、

アタリがずれないように縫うのが難しい部分です。

表は合わせやすいのですが、裏が難しくて、、、ちょっとズレルのです、、、

今回は上手く出来たと思います。


















バックポケットは解体リペア、全面補強をしています。









裏側はこんな感じ














縫いつけの黒カンヌキは専用ミシンで縫い直しています。


















そして、カンヌキの周辺が弱るのでそこも補強をしています。

(縫い代が硬くなる部分の周辺に負担が掛かって、破れますから、、、)



















ベルトループは解体リペアなので綺麗な仕上がりだと思います。

カンヌキは専用ミシンで縫い直しています。













最後に裏からどうぞ。

こんな感じで、広範囲に補強リペアをしています。

(あて布がグレー色なので、見えにくいのですが、、、)




こちらの工賃ですが

左右太ももの全面補強リペア 8000円

前股穴を部分解体リペア 2000円

右後ポケットを解体して全面補強リペア 3500円

左右スソを解いてから、チェーンステッチ入れ直し 1500円

ベルトループ解体リペア 1500円×2本=3000円

合計18000円(別途送料)



納品後に喜びのメールを頂いたので、、、ほっとひと安心です。


生地が弱って、これ以上穿くと破れそうなジーンズは

先に補強をしておくと安心してガンガン穿けますよ。

オーダーお待ちしております。


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リーバイス501-501(Wネーム?)ビッグE 珍品! ビンテージ 全体的に色々なリペア ビフォー

2015年11月01日 | ジーンズリペア モモ、ヒップ

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


さて、今日はお休みなので

のんびりとブログ更新したいと思います。


納期ですが、、、3ヶ月以内になりました!

とりあえず、この状態をキープ出来る様に頑張ります。

(目の前にはこれからやるべき ハードダメージのジーンズ が待ち構えていますが、、、汗)




あと、、、今日はずっと前から楽しみにしていたイベントがあります。

内容はまだ書けません、、、

イベントが終了したら報告しますので、、、

(イベントに参加した人たちが、先にSNS等でアップするかも?)


今から、ワクワクしています、、、

たまには息抜きしないとね、、、お休みだし、、、





という訳で、今回紹介するのはこちらです。













色落ちが綺麗な古着です。

リーバイス501のビンテージ物です。

(ウンチクは後で説明しますので、、、)
















左右のスソのステッチが抜けています。

こちらは全部解いてから、新たにチェーンステッチで縫い直します。













右後ポケットです。

サイフを入れた跡に沿って、全体的に生地が弱っています。

こちらはポケットを外してから

全面補強リペアをします。

(破れた部分のリペアだけだと、その場しのぎになりますので、、、)















左足





太ももが今にも破れそうな感じ、、、













右足





同じく、太ももが今にも破れそうな感じ、、、



という訳で、、、

左右太ももの全面補強リペアをします。


















ベルトループ2箇所 

ステッチが切れてボロボロです。

こちらは解体リペアをします。

(ベルトループは基本的に解体リペアになります)














前股に小さなダメージがピンポイントであります。

ここは裏側に 持ち出し というパーツがありまして、、、

(ボタンフライが付くパーツ)

その先端が当たってしまって、ダメージになるという

ジーンズ特有の破れです。


ここはそのまま縫うと、持ち出しの硬い部分を縫いこむことになるので

部分解体リペアをします。










ではいつもの、、、このジーンズの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)














フロントボタン横にVステッチです。

これでビッグEの前期型は確定しています。













バックポケットの補強はカンヌキ留め(バータック)です。

(隠しリベットではない)

501XX最終モデル~ビッグEになります。









次にチェックするのは、、、




フロントの股カンヌキ留めの有無です。

小股ステッチから少しずれた部分に紫色のカンヌキが入っていますね。

これを通称 ズレカン と呼んでいます。



カンヌキ無しだとXXの最終モデルなのですが、、、

ここがズレカンになっていると、、、

501XXから501への表記に変わる 移行期 1966年の出来事です。

(501-501という表記のタイプもあります)


通称 Wネーム になります。

これにはパッチが付いていないので、Wネームは見れません、、、



LVCの復刻で501XX 1966年モデルのパッチを見ると

それが再現されていますよ。

見たことのない人は、検索してみて下さい。




<追加事項>-----------------------------------------------------------------

某有名 ビンテージ古着屋のオーナーさまから貴重な情報を頂きました、、、

トップボタン裏がJだと 501-501(通称マルイチ、マルイチ) のWネームだそうです。


それは初めて知りました、、、(恥)

ありがとうございます、、、やっぱり501は奥が深い、、、

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このズレカンの時期は非常に短くて

1年後には小股ステッチ上にキッチリ付くようになります。

(カンヌキ色は何種類かあったようです、、、)

そうなると、VステッチでビッグE前期のタイプ物になります。

(パッチが無い時の判別方法だと思います)


タイプ物についても書き出すと、非常に長くなるので、、、

今回は省略します。





さて、タイトルに珍品! と書いています。

その理由なのですが、、、











フライボタン裏が何か違いませんか?














トップボタン裏がこれに対して、、、











フライボタン裏が、、、

隠しリベット!(驚)



これを見た瞬間

「なんじゃ、こりゃ!」

太陽に吠えろの松田優作 殉職シーン風で、、、

と言ってしまったような、、、記憶が、、、(笑)



こんなディテール初めて見ました!


こんな事して大丈夫なの?

リーバイス社、、、



ボタンが取れそうな心配が、、、ありません(笑)

なぜかガッチリ付いています。




ここからは私の勝手な想像の話です、、、

隠しリベットが廃止されて、、、

余った隠しリベットを捨てるのがもったいないと感じた

当時の工場長が、、、(ボタン裏が J工場 だけ?)

「これってボタン裏に形状が似ているから使えるんじゃね?」

「ちょっと使ってみようか、、、」

「あれ、、、めっちゃ使えるじゃん!」


そんなノリだったのかな?




しかし、、、

これは正規品になるのでしょうか?

当時のリーバイス社の エコな取り組みには凄く共感しますが、、、

とにかく珍品には間違いないと思います。







そして、、、

もうひとつ当店ならではの発見がありました。





解体リペアの為に外したバックポケットです。















カンヌキ留めされている部分です。

















伸ばしてみると、、、

隠しリベットを打つための縫い代が残されています!




これはバックポケットの裁断を

隠しリベット付きと同じようにやっていた証です。



隠しリベットが廃止になっても

すぐに型紙を変更しなかったのでしょうね。


よって、この部分を折り畳んで裏に隠した、、、


隠しリベットならぬ、、、

隠し縫い代があった!



本当にどうでも良い事に熱くなってしまって

申し訳ございません、、、


こうゆうのにマニアは弱いのです、、、(苦笑)



リーバイス501マニアは世界中に沢山いますが

この事を知っている人は、、、かなり少ないかと、、、

個人的にはかなり貴重な発見をした気分です。







という訳で、、、


ウンチクが長くなりすぎたので、、、

リペア後の紹介は次回ブログで書きます、、、


では。


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リーバイス501 66後期モデル 左右太もも全面補強、カカトリペア、リベット表再利用など

2015年10月28日 | ジーンズリペア モモ、ヒップ

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



ブログの更新、ちょっと間が空きました、、、

作業に没頭する日々で、、、

納期3ヶ月を越えてきているので、必死で頑張っていました。



来週位から納期3ヶ月以内になる予定です、、、多分、、、


でも、仕上がりに影響するような頑張りはしませんので

あくまでマイペースに、、、

じっくり、コツコツと頑張ります。




それでは今回紹介するのは

































凄くないですか?

この色落ち。


私もジーンズ業界で長年働いてきましたが(この仕事はジーンズ業界ではないかも?、、、苦笑)


この色落ちは今まで見てきたジーンズの中で、5本の指に入りそうな完成度!

全体の色のフェード感とシワ感、濃淡のメリハリ 全てのバランスが何とも言えません。



ジーンズ色落ちコンテストがあったら、これはチャンピンクラスじゃありませんか?

とにかく、見ているだけでウットリしていました。

(額に入れて飾りたい位、、、)











こちらはリーバイス501の古着です。

依頼者さまが穿きこんだのか、買った時からこうだったのかは不明です。







せっかくなので

年代もしらべてみましょう。

(ビンテージ古着のプロじゃないのでアバウトですよ、、、)






赤タブがスモールe

バックポケット裏がチェーンステッチ


66後期?

赤耳?

レギュラーの米国製?






この年代になると

内タグという情報源があるので

そちらをチェックします。




赤線部分

shrink approx. 8%

(縮みが 約8% という意味)

という表記です。


というわけで、これは66後期モデルですね。


10%になると赤耳だと言われています。













更に裏側をチェックします。

501の下に

2 8 6 という数字が並んでいます。

これは左から製造された 月 年 工場 という事ですので

1978年2月 6番工場 製造という事がわかります。









トップボタン裏が6になっています。

この番号と内タグの工場番号が一致するようになっています。

(たまに例外もあるようですが、、、)








66前期と66後期だとかなり値段に差が出てきます。

その理由は生地の色落ちの違いだと言われています。


しかし、今回のジーンズを見ると

それを覆すような色落ちです。

66後期でも探せば、こんな凄い色落ちのジーンズに巡り会えるかも?

(もしくはデッドストックから頑張って穿きこむとか、、、)








話が脱線したので、、、

リペアの内容に戻します、、、













左右太もも全体の色落ちがここまで進行していて

色落ちしている部分全体が弱っています。

よって全面補強をします。











左ヒザ部分は破れが出ていますね、、、

このまま穿くと、ビリって裂けそうです。

なるべく目立たないようにリペアします。
















左右カカトです。

踏まれてダメージが出ていますね。

ここは破れのリペアと周辺補強をします。

スソのステッチも新たに縫い直しをして綺麗に仕上げます。













左前ポケットのリベット表です。










裏から見ると、、、

あれ、、、

裏のアルミのフタ(皿状)が無い!



これは前回のブログで書いたのですが、、、

501XXギャラ無しモデル以降のビンテージ古着では良くある現象です。

裏のアルミ芯が経年劣化で折れてしまうのです。


この状態だとリベット留めの役割を果たしていません。

(表から刺さっているだけの状態)













手で簡単に取れてしまいます。

着用時にいつのまにか 無くなってしまいそうですよね、、、

洗濯機で回すのも恐いです。













外した状態はこんな感じです。

アルミの芯を取り除かないと、表側の再利用は出来ません。












アルミの芯だけを取り除きました。

これを綺麗に取り除く方法、、、

かなり苦労して、開発しました。

やり方はもちろん秘密です。




中古パーツを扱うので絶対に100%成功するとも断言できないので

(金属の状態次第ですから)

再利用に成功したら、工賃を頂くようにしています。

しかし、今の所 リーバイスだったら全部再利用に成功しています。









それではリペア後がこちらです。




















左右太ももは全面補強済み

(アウトシームは開いていません)




















左ヒザ穴2個 は強力リペアで穴埋めしました。

破れ穴がなるべく目立たないようにしました。

(完全に 破れ跡がわからなくなる というのは無理だと思います)



























左右カカトのリペア後です。

破れ穴周辺の補強もしています。












リベット表の再利用に成功しました。

ほぼ無傷で再利用が出来たと思います。

(ビフォー画像の使い回しではありませんので、、、刻印の位置が変わっています)











リベット裏はオリジナルと同じアルミ製です。

新しく既製品に交換しました。

アルミは経年劣化しますが、、、20年くらいは大丈夫だと思います、、、多分

(使用状況によると思います)

今度リベットの製造メーカーに聞いてみましょうかね、、、









それじゃ裏からどうぞ



こんな感じで全面補強しています。


グレーの薄い補強布なのでわかりにくいと思いますが、、、

左ヒザ部分は強力にしたので、二重貼りになっています。



















左右カカトもこれだけの補強です。

スソはチェーンステッチ仕上げです。

(66後期なので、糸はコアスパンです、、、オリジナル重視)





以上です。

こちらの工賃が

左右太ももの全面補強 8000円

左ヒザ穴2個の強力リペア 3000円

左右カカト破れのリペア+周辺補強 5000円 

スソのチェーンステッチ縫い直し 1500円

リベット表再利用成功 1個 1000円(解体リペアの時は1個 500円です)

合計18500円(別途送料)


納品後、お客さまから喜びのメールを頂きました、、、ホッとひと安心です。




良い感じに全体が色落ちしていて、これ以上穿くと破れそうな場合は

事前に補強リペアをしておくと、安心してガンガン穿けますよ!

(破れを予防するリペアだと思って下さい)

オーダーお待ちしております。

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
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