こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。
いやー、、、
1週間があっという間に過ぎました、、、
相変わらず、作業は予定通りに進まずです。
納期も3か月以内を守れるかどうかの瀬戸際に来ています、、、汗
納期を意識すると、仕上がりに影響するので良くありませんが
頑張っていきます。
では今回紹介するのはオリジナルジーンズ3rdの色落ちです。
オリジナルジーンズ、、、
地味に売れ続けています(喜)
特に11月は突然オーダーのラッシュが来たので、ビックリしました。
ラッシュと言っても、当店レベルなので全然大した事ありませんが、、、苦笑
全部で3型あるのですが、オーダーが多いのは3rdかな?
というわけで、今回のブログは私の穿きこんでいる3rdの紹介です。
※ 今回紹介する3rdには12オンスデニムを採用していました。
しかし、12オンスデニムの在庫が無くなり再生産がされない状況です(需要が少なくて高額な物なので、、、)
現在使っているのは、同じ生地で1クラス重くなっている14オンスの物です。
(縦糸はまったく同じで横糸が1クラス太くなったもの)
この生地も在庫が無くなったら、再生産が困難な物です。
(機場さん、何とか作り続けてください、、、)
そうゆう特殊な物です、、、ご理解の程、よろしくお願いします。
約1年穿きました。
色が全体的に薄くなっています。
洗濯回数が多いから、このような色になっていると思います。
最低でも2週間に1回は洗います。
(夏場は週に2回とか?)
仕事着として、ガンガン穿きますから汚れます、、、
バス釣りに行く時も、気にせずに穿きます。
子供と公園で遊ぶ時も、気にせずに穿きます。
私物のジーンズは 「たかがジーパンや!」って感じです(有名なセリフですよね?)
ビンテージジーンズも同じ扱いです。
もし破れても、自分で好きなように直せるという特権があります(笑)
この角度から見ると縦落ちがなんとなく見えます。
ムラのある縦糸を使っているのでしょう。
色落ちしやすい生地だなあとも感じています。
天然藍100%のロープ染色(中白)だからでしょう。
合成インディゴに比べると染まりは悪いと思います。
それが独特の青さになっているのですが、、、
スソです。
シングルステッチですが、、、
パッカリングがハッキリ出ています。
綿糸で縫うと、シングルステッチでも実はパッカリングが出るんですよ!
(ユニオンスペシャル43200Gで縫ったような斜めのうねりは出ませんが、、、)
後ろ身頃です。
ヒザ下の画像が暗くてすみません、、、
明るさを保つのが難しいです。
アップ行きます。
この辺は個人的に好きな色落ちの部分です。
革パッチです。
こちらもいい感じに経年変化を始めています。
何か丸い跡がありますね、、、
これの原因なのですが、、、
サスペンダーボタンです。
実はカスタムで替えました!
トップボタンも同じく替えました!
(元のボタン穴は叩きリペアで埋めました)
いい感じにサビたボタンですよね。
良くある、サビ加工ボタンじゃありません、、、
本当にサビています。
それで洗濯している時に、
革パッチにボタンから発生したサビが丸く付いてしまったのです!
私はこれも味だと前向きに捉えました。
(これが汚いと感じる方は、使わない方が良いです)
このボタンの新品時がこちら
つるんとしていて、綺麗ですね。
これ、、、鉄の月桂樹ボタンです。
ボタンも二本爪も両方鉄です。
しかも、ボタン支柱は銅という珍しいタイプです。
実はボタンの種類が結構増えています、、、
こうゆうのに替えて欲しいとの声がボチボチありまして、、、
ブログで紹介しないといけないなあと思いながら、、、やっていません、、、恥
それで、ずっと前から鉄の月桂樹ボタンはありませんか?
という問わ合わせがありました。
でも、探しても中々無いんですね、、、鉄の月桂樹ボタンって、、、
でも私は諦めませんでした、、、
色んな業者の知り合いにずっと聞いていましたから、、、
いつか出てくると信じて、、、
そして、とうとう見つけましたよ!
メーカー倉庫の奥で眠っていた不良在庫を、、、
デッドストックという奴です。
奇跡の大発見!
少量ですが、在庫は全部買い取りました、、、
担当者「これは、いつ製造したか分からないです、、、」
「鉄ボタンの在庫は湿気で勝手にサビるから、品質が不安定です」
「それでも大丈夫ですか?」
私「全然OKです!」
「うちのマニアなお客様はサビを楽しむような方が多いですからね、、、」
「最初からちょっとサビが出ている個体差があっても問題ないです」
こうゆう物です、、、
ご理解のほどよろしくお願いします。
このボタン交換の工賃はブログの最後で紹介します。
リベットの先端のポンチ穴の再現も
最近やり始めました、、、
1900年頃の501XXのリベット先端には
このようなポンチ穴があります。
このようなポンチ穴を作る、専用器具も実はあります。
それを買って、試してみました。
でもね、それを使うと、、、
全部ど真ん中に綺麗な穴が出来るんですよね、、、
当時の資料を参考にしてみると
やっぱり1個ずつ位置が違う、、、
そして、中心から微妙にずれている、、、
その当時は機械を使わずに、手作業で感覚的にやっていたのでしょうか?
当店のオリジナルジーンズは1点制作というのがウリです。
量産品のように、まったく同じでないのが良いと思っています。
やっぱりリベットの潰れ具合や、ポンチ穴の違いにも個性を出したい。
そうゆう物作りをしたい。
というわけで、私の手の感覚で
リベットの先端にポンチ穴を1個ずつ入れています。
ど真ん中にこないように、、、
微妙にずらす、、、
でも、、、ずれ過ぎるのもあったりして、、、苦笑
そんなハンドメイドを楽しんでもらいたい、、、
製作者の意図している事です。
※過去にオリジナルジーンズを購入された方で
リベットをこの仕様にしたい場合は
往復送料の負担はお願いしますが、、、工賃は無料でします。
(納期も即対応します)
持ち込みだったら、即対応で完全無料です。
でも、すでに経年変化したリベットになっていると
ポンチ穴だけが新しいので、最初は違和感あると思います。
そこから使い込むと、ポンチ穴も馴染んでくるかと、、、
裏側です。
3rdモデルの基本仕様は全部ロック無しの切りっぱなしになっています。
(当時の仕様に合わせています)
洗濯をすると、生地端のボソボソがガンガン出て凄いことになります(笑)
(毎回ハサミでチョキチョキ切っています)
ガンガン洗濯するのには
その解れがどうなるのかも見たかったのがあります。
強度の問題もあるし、、、
以外に大丈夫なんですよ!
マイクロピッチのシングルステッチで縫っているから?
当時の物作りが理にかなっているのが証明されたような気がします。
今まで、3rdの切りっぱなし仕様を買った人から
縫製が外れたからリペアして欲しいと言われたことはありません。
やっていることがマニアック過ぎるので、、、
ほつれ留めのロックを入れる事も可能ですので、、、苦笑
(そうゆうオーダーもあります)
ちょっとブログが長くなりすぎたのですが、、、
最後に デッドストック月桂樹の鉄ボタン の件をまとめます。
・持ち込みされた物で、このボタンをどこかに新たに打ち込んでほしい場合は 1個 1000円
(サスペンダーボタン仕様だと基本は6個なので6000円)
・hands-onオリジナルジーンズに付けて欲しい場合は、特別価格にしております。
1個 500円
トップボタン1個+サスペンダーボタン6個 合計7個で3500円
(オーダー時にお願いします)
・持ち込みジーンズのトップボタンを外して、ボタン穴埋めリペアをしてから
このボタンに交換する場合は 1500円(穴埋めリペア代が500円)
・hands-onオリジナルジーンズのボタンを外して、
こちらに交換する場合は 1000円(穴埋めリペア代が500円)
※工賃は税込み価格
発送の場合は別途送料
来店で持ち込みされる場合は、その場で即対応します。
マニアックなボタンですが、、、
こうゆうカスタムをしたいという声が多くあったので
提案をさせて頂きます。
オーダーお待ちしております。
・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
↓
https://hands-on-jeans.com/nagare.html
・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
↓
https://handsonjeans.thebase.in/
(BASE検索 hands-on-jeans)