浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2017-11-24 00:09:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


                 第三章 天上界への道

         ◆宇宙を動かす力とつながる心の内奥◆

先の続き・・・

そのためには、今迄に述べましたように、思いのスモッグが晴れて、
生命のもとの神からの光が入ってこなくてはなりません。
その思いのスモッグが発生する場所は、図1(先日投稿)で説明しますと、
コップの中を二つに仕切っている仕切り板
(想念帯と呼ぶことにする)のような思いの層となります。
だいたい一対九くらいの割合でコップの中の空間を仕切っています。
これを境にしてコップの開口部のほうが五官を超えたあの世、実在界、
反対の方向が五官の世界、この世、現象界ということになります。
五官の感官により生ずる思いの層には、
自己保存や自我我欲といった所謂エゴの生み出す煩悩もたまり、
それらが思いのスモッグのように厚い堆積層となって実在界から来る
光を遮っています。
そこで、これがだんだん薄くなり、
実在界のほうから差し込んでくる神の光が現象界の表面意識にまで
通りやすくなってくる必要があります。

それには自分の心を見つめる反省をして、
自己の想念行為の過ちに気付かなくてはなりません。
想念帯には日々のいろいろな感情や考えが完全に行為に表わされ
消えていかずにたまっていて、過去に犯した過ち、
思い出したくない不都合な出来事の記録、不愉快な感情まで
も押し込まれ、記憶の底に沈んだり、たまに浮上してきたりします。
それは丁度録音テープに記録されているようなものです。
心の発する叫びや独り言や雑音までも想念帯に記録されています。
また、遠く過去世にさかのぼる想念感情もあります。
すべて肉体の五官にまつわる想念感情です。
それが心に曇りをつくり、神の光を遮る原因となっています。
反省をしていくと、この部分に照明が当てられ、
しだいに沈んでいた想念が表面意識のほうに映し出され、浮かび上がってきます。
それを悔い改め、償いの善き行いを積んだ時、過ちの原因だった不調和な想念は、
明かりがもたらされて闇が去るように、
想念帯の中から消され、取り除かれてゆきます。


            ~ 感謝・合掌 ~



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