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Galaxy S21 Ultra 5G SC-52BにAndroid 13が配信

1年8か月目で2回目のOSアップデート

 2022/12/19から、Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに発売以来12回目となるソフトウェア更新の配信が行われている。今回のアップデートは、Android 13へのOSバージョンアップで、2021/4/21の発売時点でAndroid 11だったOSが2回目のメジャーバージョンアップを受けることになる。
 前回のAndroid 12へのアップデートは2022/2/9で、Google謹製のPixelシリーズを除けば通信事業者からのOSアップデート配信は年を越すのが通例だったが、XperiaやAQUOSシリーズを含めて今期は早めに展開されているのが特徴だ。
 今回の更新ファイルのサイズは2514.75MB、ここ最近の2倍から10倍の大きさで、前回2021年2月のOSアップデートとの比較では2755.48MBと同規模。手元の端末での更新作業の所要時間はドコモWebサイトの記載どおり38分で完了した。

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 ドコモWebサイトに記載されたアップデート内容を確認すると、OSアップデートによる変更とSamsung製One UIのバージョンアップによる変更があることが分かる。

アップデート内容

 詳細な変更点は、取扱説明書アプリに追記された「Android13による変更点」やGalaxy Memberアプリからも確認できるGalaxy Webサイトのサポート情報「(Galaxy) Android 13/One UI 5へ更新時の新機能」が詳しい。
 その他、セキュリティパッチの更新のほか「不在時着信時に画面ロックが解除される場合」が改善されるとのこと。
ドコモ取扱説明書アプリとGalaxy Webサイトの記載


削除されたドコモ独自機能

 変更点で目に留まったのは、ドコモオリジナルの「スグ電」とGalaxyの「緊急時長持ちモード」の2つの機能が削除された点だ。
 「スグ電」はドコモ独自の機能名称で、着信時に画面上の操作をしなくてもスマートフォンを耳に当てる動作をすれば自動的に受話状態に切り替わったり、通話中に「待って」「またね」などのキーワードを発声してスマートフォンを耳から離すと保留や終話の操作を自動的に行ったりできる。方言にも対応した意欲的な機能だ。私自身は機能をオフにしていたが、便利に感じるシチュエーションがあることは十分に理解できる。削除の理由は定かでないが、同時期にAndroid 13への更新が開始されたAQUOS sense6 SH-54Bでも削除されているのでGalaxy独自の問題ではないと推測している。

 一方の、「緊急時長持ちモード」は、Galaxyシリーズを除いては2021年以降の機種では採用されていない非常用節電機能である。Webサイトでは、「災害などの非常時に、スマートフォンで動作する機能を必要最小限とし、少しでも待受時間を延ばすモード」と説明されている。
 振り返ってみると、GALAXY Note Edge SC-01Gを使っていた2015年にGALAXY Note Edgeの非常用節電機能「緊急時長持ちモード」を有効にしてみるというエントリーを書いている。当時はドコモ災害用キットアプリのSAVEと書かれた電池アイコンから切り替えができたのだが、今回の機能削除後にアプリのアイコン「節電モード切替ボタン」をタップすると、ドコモWebサイトのバッテリーセーバーの項目にジャンプするようになっていた。
 今回「緊急時長持ちモード」は削除されたが、バッテリー消費を抑制して端末を動作させる「省電力モード」は残っている。

緊急時長持ちモードの切り替えアイコンと省電力モードの画面


ソフトウェア情報を比較

 最後に更新前後のソフトウェア情報を比較しておこう。
 One UIのバージョンは4.1から5.0に更新された。One UIは2022/5/16のアップデートで4.1になって以来7か月ぶりの更新だ。GalaxyのWebサイトの新機能説明には「緊急時には緊急連絡先へ素早く連絡したりすることが可能になりました」と特記されているが、サイドキーの長押しで表示される「緊急通報」メニューは、前出の「緊急時長持ちモード」と差し替えたものだ。
 12から13に更新されたAndroidバージョンの項目を挟み、Google Playシステムアップデートの日付は2022/10/1から2022/11/1に進んだ。ベースバンドバージョンがSC52BOMS1BVJ1からSC52BOMU1CVK6、ビルド番号はSP1A.210812.016.SC52BOMS1BVJ1からTP1A.220624.014.SC52BOMU1CVK6と末尾6文字が更新された。ビルド番号は冒頭の文字が「S」から「T」になっているが、Android 11では「R」だったのでこの部分がOSバージョンと連動しているようだ。カーネルバージョンやSE Androidのステータスに含まれる日付は、2022/10/4から2022/11/25に51日進んでいる。KnoxバージョンはKnoxが3.8→3.9、Knox API levelは35→36、Knox MLが1.2→1.3、DualDARが1.4.0→1.5.1に更新された。HDMは2.0 - 5という表記で変わっていない。サービスプロバイダのソフトウェアバージョンは末尾の数字が12_0019から13_0010になり、12と13がOSバージョンを示していたことが今になって分かる。
 セキュリティソフトウェアバージョンは、VPN ClientとASKS、FIPS BoringSSL、SMRの項目が更新されたほか、「BT」の項目が新しく1行追加されている。
 最後のAndroidセキュリティパッチレベルは2022/10/1から2022/12/1に最新化された。

ソフトウェア情報の比較


【参考】

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