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At First

Galaxy S7 edgeに Spigen ウルトラ・ハイブリッドを装着する

■ファーストランデブーは傷防止シートと大格闘

 Galaxy S7 edge SC-02Hのケースは前々から気になっていたSpigen(シュピゲン)社のケースの中から、Galaxy S7 Edge ケース ウルトラ・ハイブリッドを使ってみることにした。Amazonでの購入価格は2,230円。手元にあるのは透明な「クリスタル・クリア」のケースだが、ライトグリーンに近い色の「ミント」と、ピンクゴールドの本体色に似た「ローズ・クリスタル」がある。
 同梱物はケース本体と乾燥剤のみで、取り付け方法はパッケージ裏面に書かれている。
Spigen Galaxy S7 edge ケース ウルトラハイブリッド 同梱物はケースと乾燥剤シリカゲル


 ケース自体の装着は難しくないのだが、購入時には表裏ともRemove Protective Film(保護フィルムを剥がせ)とプリントされた傷防止シートが貼り付けられている。このシートがピッタリとくっついていて、剥がせといわれてもなかなか剥がせなかった。剥がし始めの位置を案内するプルタブもないし、シートにセロテープを貼ってめくろうとしたのだが一筋縄ではいかない。最終的に強力な布テープを持ち出して剥がすことができたのだが、もう少しなんとかならないだろうか。
傷防止シートを剥がすのはかなりの難作業


■ポリカーボネートとTPUのハイブリッドケース

 さて、ケースの素材を確認しよう。
 背面パネルがクリアで硬質なポリカーボネート製、側面のバンパー部分が柔軟性のあるTPUと2種類の素材で構成されていることから「ハイブリッド」を名乗っていると思われる。同社のケース、ネオ・ハイブリッドシリーズと仕様を比べてみると、素材の組み合わせが逆(ネオ・ハイブリッドは背面がTPUでバンパーがポリカーボネート)であることと、ウルトラ・ハイブリッドはパネルとバンパーが分離できないことの2点が大きく異なっている。
 カメラレンズ部分の周囲を見てみると背面パネルにはかなりの厚みがあるようで、このケースが落下時の耐衝撃などの点でMilitary Grade(米軍軍事規格)を取得しているというのもうなずける。
背面はクリアなポリカーボネート素材 背面パネルの厚み


 底面はヘッドフォン接続端子、USB接続端子、送話口(マイク)、スピーカーがそれぞれ開口しているが、天面は送話口(マイク)部分だけが開いており、ドコモnanoUIMカード/microSDカードトレイを開けるにはケースを外す必要がある。
底面のポート空き状況

天面はマイク穴のみ


■ボタンは押しやすいが、エッジパネルが引き出しにくく…

 側面を見ると、音量キー、電源キーともTPU製のカバーで覆われている。両者とも元のキーよりも大きめの突起のあるボタンになっており、横幅は増しているが押しやすさの面で不満はない。
 少し問題があると感じたのは、Galaxy S7 edgeの特長であるエッジパネルを引き出すためのエッジパネルハンドルとの関係だ。ディスプレイの端ぎりぎりまでケースで覆われるため、エッジパネルハンドルへのアクセスはやりづらくなってしまった。
音量キーも覆われる 電源キーも覆われる。エッジスクリーンは引き出しにくくなる。


 このケースのもう一つのウリは、ケース内側のコーナーに埋め込まれた落下時の衝撃を軽減するというエアクッションだ。デバイスの落下によって伝わる衝撃をエアクッションで吸収するので、ダメージを最小化すると謳われているが、そんなにうまく落下するものだろうか。現時点では半信半疑だ。
エアクッションテクノロジー


■高さのあるフレームは指紋認証には悪影響?

 ディスプレイ側にはホームキーや画面より0.3mm高いフレームがあり、背面カメラ側にはさらに高い0.5mmの突起(リアガード)が四隅にデザインされていて、どのような置き方をしてもケースや画面が机などと直接触れず傷がつきにくい造りになっている。
0.5mmの飛び出しがあるフレーム 背面には突起(リアガード)


 Galaxy S7 edgeには端末を伏せて置いているときに電話の着信やSMSの受信があると、エッジスクリーン部分を光らせて通知してくれる「Edge lighting」という機能があるのだが、フレームの高さとバンパー部分の立体的な仕上げでいっそう美しく光ってくれるのは発見だった。
 他方で、フレームやリアガードの高さはネオ・ハイブリッドシリーズのケースより低めに設計されているものの、ホームキーに内蔵された指紋センサーに指を押し当てづらくなっていて、認証の成功率が下がっているのではと危惧している。
Edge lightingはさらに美しく ホームキーの指紋認証はやりづらく


 エッジパネルや指紋認証といった機能面への影響など気になる点はあるが、同社の他のケースほどの仰々しさがなく、握ったときの適度なグリップ力が心地よい点は好印象だ。Galaxy S7 edgeの美しいラインを十分に楽しめるケース、ウルトラ・ハイブリッドを当面使っていきたい。
Galaxy S7 edgeのデザインを生かしつつ保護してくれる安心感


■1年後、こうなりました。【2017/7/9追記】

 購入から1年間、他のケースに浮気することなくウルトラ・ハイブリッドを使い続けた。SIMカードやmicroSDカードの入れ替え等で外したことは何回かあるが、しっかりと洗った記憶はなく汚れが気になったらウェットティッシュで拭く程度のメンテナンスしかしていない。
 白い紙の上に置いて見てみると、ポリカーボネートの背面に特段問題はない。一方、TPU素材の側面は黄色っぽく変色している。購入時点と比べるとかなりの変色具合だが、ピンクゴールドの筐体に装着している限りではデザイン上の装飾にさえ見えてきて不快には感じなかった。TPU素材が粘り気を持つようなことはないことも書き添えておく。
 耐衝撃性の面では、軽く落下させたことが何度かあったが、その際にエアクッションがどの程度の効果を発揮したのかはわからないというのが正直なところだ。
 ウルトラハイブリッドの装着でGalaxy S7 edgeの厚みは一層増すことにはなるが、ギュッと握れるグリップ感が心地よい製品だった。
1年後のウルトラハイブリッド



【参考】

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