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GALAXY SIIIのフォントをあれこれ設定してみる

 GALAXY SIIIは標準で表示フォントを変更することができる。「標準フォント」と称されている角ゴシック系の他、若干丸みを持った「マルベリ」とおなじみの「明朝」の3種類が搭載されていて、設定メニューの「ディスプレイ」→「フォントスタイル」から選択できる。

「ディスプレイ」の設定メニューの中に「フォントスタイル」 搭載フォントは3種類


 それぞれのフォントの見た目を、CommuniCaseの設定画面で比較してみよう。参考として、4つ目にOptimus LTEのフォントを掲載しておく。
 3種類の中では、標準フォントが一番太く、マルベリはこれより若干細いこともあって比較的柔らかい印象だ。Optimus LTEのフォントは「マルベリ」でサイズが一回り大きい設定になっていると言えるか。

GALAXY SIII「標準フォント」でCommuniCase設定画面 GALAXY SIII「マルベリ」フォントでCommuniCase設定画面


GALAXY SIII「明朝」フォントでCommuniCase設定画面 Optimus LTEでCommuniCase設定画面


 さて、フォント選択画面にある「オンラインで取得」をタップすると、GooglePlayストアが「FlipFont」のキーワードでフィルタリングされた状態で起動する。このFlipFontというパッケージ規格で公開されているフォントがGALAXYシリーズでは利用できるのだ。そういえば、フォント選択画面のタイトルにもFlipFontのロゴが表示されていた。
 リストの一番上に表示された「Fontomizer SP(Font for Galaxy)」というアプリを利用すれば、公開されているフォントをapk形式でダウンロードすることが出来る。

フォント選択画面で「オンラインで取得」をタップすると… Fontomizer SP(Font for Galaxy)のアプリ詳細画面


 ただし、このアプリはインストールの際に「電話発信」の権限を要求してくる。私は、アプリ設計上の都合で問題はないと判断するが、実際にインストールを許可する場合には自己責任でお願いしたい。
 インストールが完了するとタイトル画面が表示されるが、高解像度の画面には対応していないようだ。

Fontomizer SPが要求する許可権限 Fontomizer SPのタイトル画面


 表示するフォントリストの見出しが表示されるので、Japanase Fontsが含まれる「J」の項目をタップする。続いてJapanese Fontsの項目を選択すると、3種類の日本語フォントが表示された。

Japanase Fontsが含まれる「J」の項目を選択 日本語フォントは3種類用意されている


 それぞれのフォント名をタップするとダウンロードが開始される。
 その後、ダウンロードしたapkファイルをタップしてインストールを行うのだが、標準の設定ではこれらが提供元不明のアプリとみなされてブロックされてしまう。インストールを継続するには設定の変更が必要だ。警告表示の内容を確認して、同意できるなら自己責任でインストールを許可する。

「提供元不明のアプリ」の扱いとなり初期設定ではインストールはブロックされる 自己責任で提供元不明のアプリケーションのインストールを許可


 ダウンロードした3つのフォントは1.29MBから2.54MBのサイズだった。
 インストール後、改めてフォントスタイルの設定画面を開くと選択できるフォントが3つ増えて6種類になっている。

それぞれのファイル名とサイズ 選択できるフォントが6種類に増えた


 追加した3つのフォントを、先ほどと同じCommuniCaseの設定画面で見てみよう。
 DroidSans Japanese(VL ゴシック)、モトヤLシーダ3等幅(MotoyaLCedar)、モトヤLマルベリ3等幅(MotoyaLMaru)の3種類だ。それぞれフォントの見た目も異なるが、上下の行間が大きく異なるのが実用上の大きな違いだろう。DroidSans Japaneseは広く、モトヤLシーダ3等幅、モトヤLマルベリ3等幅は狭くなる。
 インストールしたフォントが不要だと思えば、本体設定の「デバイス」→「アプリケーション管理」のメニューから削除することが可能だ。
 
「DroidSans Japanese」フォントでCommuniCase設定画面 「モトヤLシーダ3等幅」フォントでCommuniCase設定画面


「モトヤLマルベリ3等幅」フォントでCommuniCase設定画面 フォントの削除は「アプリケーション管理」メニューから


 標準の3種類と追加でダウンロードした3種類の中から、私は「マルベリ」が最も読みやすく感じたので普段はこれを使っているのだが、一つだけ問題がある。
 この「マルベリ」フォントは、「~(波ダッシュ)」が上下中央でなく、(チルダ)のような上付きの文字で表示されてしまうのだ。「から」として使うときや、アスキーアートなどの表示で不都合が生ずる。。
 もちろん「標準フォント」では問題ないし、追加でダウンロードできる「モトヤLマルベリ3等幅」でも正常に表示されるので、GALAXY SIII搭載の「マルベリ」だけの問題のようだ。

標準フォントの「~(波ダッシュ)」 マルベリフォントの「~(波ダッシュ)」


 このほか、フォント周りでは、文字サイズの変更も可能である。「標準」を含めて、5段階の拡大縮小ができるが、その変更幅は控えめだ。

文字サイズの変更も可能 文字サイズ「最大」でCommuniCase設定画面


 日本語文字フォントこそ日本固有の「機能」であり、他の言語ではGooglePlayストアで豊富な文字セットが有償無償を問わず提供されているのに比べて、手軽に追加のフォントを入手できる環境にはない。
 iモード端末では、機種によって追加フォントをいくつか入手することが出来た。この部分は、すでに標準で個性的なフォントを搭載している国内メーカー製端末の数少ない優位点と捉えるしかないのか、それともフォントメーカーの頑張りに期待するしかないのだろうか。


【参考】

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