春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

赤と黒

2019年03月31日 | 手仕事
小巾の帯を織り終え、3月最後は経継準備。
やっと袋帯の裏に入れます。

帯の裏面は、表とは全く違う赤と黒。
昨年の10月末頃から図案を描き始め
取りかかったのが11月だから、もう5ヶ月。

どんな帯に仕上がるのか、あともう少し。





まずは黒の経継開始。

一期は夢

2019年03月30日 | 工房の庭
弾けてる、弾けてる
楓の花が弾けてる♪





弾けられるカエデが羨ましい・・・
なんて思いながら、ふと思い出したのは

何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え

本来のものとはちょっと違う意味合いになるけど
自分にあった解釈で、昔好きだった小歌。




狂えなかったなぁ・・・

勝利のシンボル

2019年03月29日 | 工房の庭
織りの合間の休憩時間。




「あっ、月桂樹の花が咲いてる♪」
花の写真を撮ろうと
古い椅子を持ち出し、のぼって、撮って
滑り落ちて、ブスッ!

土に挿してあった木に刺さったのは
足でも、ズボンでもなく
先日病院で勧められた
保険のきかない弾性ストッキング。

日頃の行いが悪いのか、お行儀が悪いのか
まだ一回しか履いていない高価なストッキングに
大きな穴・・・。

替えはあるけど、まだ一回。
おしゃれ着洗いの手洗いで
三ヶ月はもつはずだったのに・・・・。

でも、よく考えれば
穴が空いたのはストッキングだけ。

弾性ストッキングおかげで
ぎゅうぎゅうに詰まったお肉には刺さらなかった。
無傷ですんだんだから
痛い思いをしなかっただけありがたいと思わなきゃ。

大きな穴は、とりあえず繕ったものの
いつまでもつかな・・・。


で、肝心の月桂樹はというと
小さな花が可愛らしく咲いていました。




月桂樹の月桂冠といえば
アポロンの冠やオリンピックの冠。
勝利や栄光のシンボルで
花言葉は、栄光、勝利、輝ける将来などなど。

葉っぱは、料理に使うローリエです。



山桜

2019年03月28日 | 工房の庭
今年は、春咲く花が何でも控えめ。
花は小さく、気持だけ。





山桜もそう。
華やかなソメイヨシノとは違い
もともと清楚で控えめな山桜。
なのに何を思ったのか、一重で十分素敵なのに
小さな花は、何故か八重咲き。




どうしたかのな?

職業病?

2019年03月27日 | 手仕事
左足の丸い膨らみと脛の痛みに気づいたのは
もう一年以上前の事。
続けて織ることができなくなって
この一年は、織りの作業も休み休み。

いつか病院に行かなきゃと思っていたけど
今月に入ってから、柔らかい膨らみが増えて
立っても座っても、わずかに力が入っても膝下が痛い。
湿布の誤魔化しもきかなくなって
日に日に悪くなるから、慌てて病院。


「とりあえず、これを一ヶ月履いてみて。」と
早口のお医者様に勧められたのは、弾性ストッキング。

窮屈なのは嫌い。
できれば、ハワイのムームーを着て過ごしたいほど
締め付けられるのがイヤなのに、弾性ストッキング・・・。
それもSサイズ。

幾つかの注意事項を聞きながら
足首すら通らないほどのストッキングを
汗をかきながら無理矢理履いてみる。

お肉を絞るような締付け感。
うーん・・・・・・


足の痛みがなんなのか分からないままでは
なんとも不安だけど
明日から、これで織りの作業を再開です。

「寝るまで履いとくように。寝るときだけ脱いでね。」って
織りをやめるまで履いとくのかな?


下肢静脈瘤ではないみたい。



ホケキョ

2019年03月25日 | 工房の庭
ケッキョ、ケッキョ、ケッキョケキョ
ピーキョロキョロキョロ、ピッキョ、ピキョ
ホーケキョ、ホーケキョ、ホーホケキョ

お喋りしているような、鳥の声。
上手いのか、下手なのか
きれいな鳴き声を庭に響かせたのは、鶯です。

車も多い住宅街。
こんなところまで、まだ来てくれるのかと
嬉しい朝。





あっ、鳴いてる、鳴いてる。
山桜の木から、ホケキョ、ケキョ。



小巾の変わり者

2019年03月24日 | 手仕事
今月最後の一本
小巾袋帯(半巾)に入りました。

新しい柄は楽しいもの。
シンプルな柄だけど、今までとは違うタイプの色と柄。
帯達に新しい仲間を加えてあげよう。





この帯が終わったら、糸を掛け替え
袋帯の裏に入ります。

2019年03月23日 | 手仕事


赤い糸の糸繰り開始。

昨年織った帯の赤より、ほんの少し鮮やかな赤だけど
人によっては同じ赤にしか見えない、ただの赤。

それでも、光の加減でどんなにでも見える赤に
心の中で、何度も「わぁ♪」


染まった絹糸のきれいな赤も
織ってしまえば、違う赤。

色ってほんとに面白い。





いつ見ても、何度見ても
絹糸の束って、本当にきれい。

先客

2019年03月22日 | 工房の庭


香り自慢のフリージアの花が咲き始め
その香りに誘われ、見れば先客。

蜂なのかハエなのか、よく分らないけれど
先を越されて待っている間
花の中で、もぞもぞと忙しい虫を観察。

黄色のフリージアの花言葉は、無邪気。
甘い香りからついた別名、香雪蘭(コウセツラン)。





花が開くと同時に良い香り。
その香りで、虫や人まで引き寄せるんだから
花ってすごい。

それもそこにいながら、無邪気にね。


おはぎの日

2019年03月21日 | 工房の庭
春分の日=お彼岸=おはぎ
子供の頃から、春の一日は、おはぎの日。

おはぎを作っている姿を見て、お彼岸を思い出し
続いて春分・・・と、子供の頃は、何よりおはぎ。

二十四節気の一つで
昼と夜の長さがほぼ同じという春分の日。
自然をたたえ、生物を慈しむ日。

お彼岸中日になるので、ご先祖様に思いを寄せながら
なぜだかわからないけど、この日はおはぎ。

おはぎ(御萩)というより、春なのでぼた餅(牡丹餅)かな。

今も変わらず、春分=おはぎの日。
小豆をグツグツ、あんこから。
おはぎを作って、おはぎづくしです。





春分の今日、庭の山桜が咲きました♪
父お気に入りの桜です。



・・・出来事・・・
平成最後の春分の日の日本で、イチローさん引退

切り干し

2019年03月12日 | 工房の庭
庭で採れた大根で、切り干しづくり。
食べきれそうにない大根を
切って、蒸して、干すだけです。

蒸した大根は、イカみたい。




イカからスルメで、できあがり。





肉厚の切り干しなので、調理も色々。
煮物の他、サラダや酢の物、和え物などなど
何にでも使えて料理も楽しい。






今日からまた博多織の実演です。
織りの作業は、しばらくお休み。

行ってきます。

曾祖母の花

2019年03月11日 | 工房の庭


お客様を迎える玄関には向かない
少々変わった香りがする庭の水仙。





だいぶ昔の事。

庭の水仙をいっぱいに抱えた母を見て
「水仙の花束って可愛い」と、思ったのが
この花を好きになった最初。
あの時は、水仙の花束を持った母も
ほんとに素敵で、可愛らしかった。





曾祖母の白い水仙。
香りは変わっているけど、特別な花。

無言

2019年03月10日 | 手仕事
緯糸準備。

ガラガラ、ゴロゴロ、ゴトンゴトンと
糸繰り機が回る横で、帯二本分の糸合わせと
帯一本分の管巻き作業。





朝から一日、糸作業。
機場にこもって、ただ黙々。


大仕事

2019年03月09日 | 工房の庭


きれいな黒い羽を持ち
姿形も頭もスマートな大きな鳥といったら
カラス。

朝早くにやってきて、柿の木の上でひと仕事。

くちばしで器用に枝を折り
気に入らなければ、せっかく折った枝でも
その場で、ペッ。

柿の小枝といっても、折るのは大変です。

枝をくわえて、引っ張って、引っ張って
自分も揺られながら、引っ張って・・・・と
かなり頑張ってる姿に、こちらも応援。

気に入る枝が見つかるまで
それを何度も繰り返して
いらない枝は、その場でポイ。





おかげで、庭には小枝がいっぱい。
散らかった小枝は、カラスの頑張り。

巣を作るための巣材集めは大仕事。
でも、これから咲こうとする桜の花芽だけは
やめて欲しい・・・。



博多織の好きなとこ

2019年03月08日 | 手仕事
今月最初の一本が織りあがりました。
一丁で織るなごや帯は久しぶりで
織りあがったこの厚みも久しぶり。

やっぱりいいな、この厚み。
博多織の好きなとこ。





着物は好きだけど、実は織生地や布地に興味がない私。
不思議なくらい興味が持てない私の、博多織の好きなとこ。

どっしりとした力強い織り機。
他にはない経糸の多さ。
絹糸がぎゅっと詰まった感じと、その風合い。
織りあがったばかりの帯の美しさ
その気持の良い張りと手触り。
(パンッと張った織りたての帯には、扱う手も緊張します)
打ち込んだ緯糸のうね、凹凸。
リズム。
経糸だけで柄を出すという制限の多いとこ。

あとは、徐々に形になっていくその時間。





織物や織り生地に惹かれることはないけれど
そんな作り手でも
糸や道具、作業は好きだし
織りあがった帯は、どれも可愛い。