NAO日和

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「小さいおうち」

2014年01月29日 | 邦画

 ~あの小さな家に閉じ込めた、私の秘密~

2013年  日本映画     (2014.01.25公開)
配給:松竹        上映時間:2時間16分
監督:山田洋次
原作:中島京子  『小さいおうち』(文藝春秋刊)
脚本:山田洋次/平松恵美子
音楽:久石譲
出演:松たか子/黒木華/吉岡秀隆/片岡孝太郎/妻夫木聡/倍賞千恵子/木村文乃
    橋爪功/吉行和子/室井滋/中島朋子/小林稔侍/夏川結衣/米倉斉加年

<見どころ>
第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を、名匠・山田洋次が実写化したラブストーリー。
とある屋敷でお手伝いさんだった親類が残した大学ノートを手にした青年が、そこにつづられて
いた恋愛模様とその裏に秘められた意外な真実を知る姿をハートウオーミングかつノスタルジック
に描き出す。松たか子、黒木華、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子ら、実力派やベテランが結集。
昭和モダンの建築様式を徹底再現した、舞台となる「小さいおうち」のセットにも目を見張る。

<ストーリー>
健史(妻夫木聡)の親類であった、タキ(倍賞千恵子)が残した大学ノート。それは晩年の彼女が
つづっていた自叙伝であった。昭和11年、田舎から出てきた若き日のタキ(黒木華)は、東京の
外れに赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷を構える平井家のお手伝いさんとして働く。
そこには、主人である雅樹(片岡孝太郎)と美しい年下の妻・時子(松たか子)、二人の間に
生まれた男の子が暮らしていた。穏やかな彼らの生活を見つめていたタキだが、板倉(吉岡秀隆)
という青年に時子の心が揺れていることに気付く。

<感想>
原作=未読

 
予告編でうたわれていた、“封印された秘密”というのが気になって、観に行ったのですが
小津作品を感じるなかなか古典的な作品に仕上がっていました。

 
松たか子さんは、「ヴィヨンの妻」でも思いましたが、こういう昭和モダンな感じの髪型&着物が
本当に艶やかで、同性から見ても、仄かな色気を感じました。
黒木華さんは、顔が古風な顔立ちなので、現代ドラマよりも、こういう時代の方がしっくりと
きます。また女中姿が、見事にハマってる(笑)。
逆に、ミスキャストと思ったのが、相手役の吉岡秀隆さん。
あんな風貌で、美人妻がなびくのか?もっと他に色気のある俳優さんいなかったのか?
かなりドン引きしたんですけどぉ~( ̄▽ ̄;)


タキさんの秘密は、予想はついていたけれど、個人的な感想を言えば、タキさんも
実は、板倉が好きだったのかな?と感じました。
板倉も奥様も好きだったけれど、タキさんのことも想ってたのかな?なんても感じました。
真相は、結局のところ観客の想像に・・・・ってとこでしょうか。

戦争はある日突然やってくるのではなく、じわじわと市民生活に忍び寄り、気が付けば
もう後戻りできなくなっている。それが何気ない会話で伝わっていました。この雰囲気、
今の時代もちょっと似ているかも?山田監督、それを伝えたかったのかもしれませんね。

上映時間がちょっと長すぎて、え~これ必要?と思うシーンもいくつかあり・・・。
その割には、ラストあっけなかったし・・蛇足感を感じてしまい、もったいなかったです。

女優さんたちの演技が光っていた、なかなか奥の深い作品でした。
私は、吉岡君が全くダメで恋愛部分は全くのめりこめませんでしたが、松さん黒木さんの
役どころには、かなり共感出来ました。
女性は、恋をすると顔が乙女になるのよね、っていうのが良くわかる~。

点数:7点 (10点中)


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5 コメント

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コンパクトに~ (cyaz)
2014-01-30 08:33:33
NAOさん、おはようございます^^

先日、僕も観て来ました!
原作は読んでいたので多少違和感がありました。
おそらく山田組俳優によるところが大きいんだと思いました。
仰るように、松たか子vs吉岡秀隆はいただけなかったですね(苦笑)
原作と比較すると、当然にもう少し描くべきところが端折られて、
絵として必要でない部分もあり、僕ももう少しコンパクトで
帯のカットのような部分を増やせば、
観る側の想像力も膨らむと思った次第です。
山田監督、恋愛映画はちと無理ですね(笑)
返信する
追伸~ (cyaz)
2014-01-30 08:34:41
言い忘れました(汗)

この映画でのタキ役の華ちゃん、一番良かったです!
返信する
まだ観てないケド (mayumi)
2014-01-30 11:29:03
「東京家族」の時も思ったけど、どうもスッキリ纏めるのが
あまりお上手じゃないのかも。
題材が面白いだけに残念ネ。
吉岡くんも、寅さんからの縁で、気持ちは分かるけど、
一目惚れって対象ではないわョね。
予告編で観て、えっ!?って感じ。

NODA-mapのアンサンブルから頭角を現したはるちゃんは、
以前から応援していたので、今回 ダブル主演みたいなものだし、
すっごく嬉しい♪
返信する
cyazさんへ (NAO)
2014-01-30 20:38:12
こんばんは~cyazさん♪

原作お読みになってたんですね^^
「東京家族」の出演者が、多すぎて、そこでちょっと
私引いてしまいましたーー;

吉岡君は、ほんとミスキャスト。
20代の若者って映画でも話してたけど、吉岡君実年齢と
全然違うしーー;
萌えモードがちっとも発令しませんでしたわ(笑)

>山田監督、恋愛映画はちと無理ですね(笑)

同感です!
吉岡君起用ですでに無理無理。

黒木華さんは、ほんとに良かったですよね!
返信する
mayumiさんへ (NAO)
2014-01-30 20:40:22
そうなんです、なんかずるずる撮って、最後バタバタっと
終わった感が・・・。

黒木華さんの演技は、秀逸でした。
一見の価値ありでしたよ♪♪
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