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書と写経のこと

2014-08-30 | 日本語の輪郭
漢字が伝わるのは1世紀の印璽、3世紀の文物伝来についての記述、さらに江田船山古墳出土大刀銘、438年、隅田八幡神社人物画像鏡銘 不明、443年または503年、稲荷山古墳出土鉄剣銘、471年または531年、この考古資料に文字記録があって、つぎつぎに漢字伝来の事実は5世紀、6世紀の時間の空隙を埋めるかのようである。そして7世紀には聖徳太子の法華義疏が書かれたとされて、615年頃、漢字を用いた日本の書物が現れた。日本での記録が現れるのは、次いで歴史の記録をとどめることになる。

8世紀になると、太安万侶の古事記、712年、神話物語と歴史書が著わされた。さらに古代歌謡の詞華集である万葉集が編まれる。この間にはおおよそ半世紀の年にわたる、日本語に漢字が流行するための、書法のことがある。それには加えて写経のことがある。日本書記に、673年には一切経を書写したとあり、それをさかのぼる時期に文字の学びは書として行われたようである。この動きの中に漢字を日本語化する過程を想像するとして、仮名文字の工夫が現れるのは、時代にあわせて直ぐのことであった。

日本の写経中で最古のものに、金剛場陀羅尼経がある。密教経典とされ、隋の闍那崛多訳、一巻、686年五月、僧宝林によって書写されたと伝える。書風に唐の欧陽詢の影響が見られるというので注目されるようだ。
国宝である。
>国指定文化財等データベース
文化庁文化庁
金剛場陀羅尼経
主名称: 金剛場陀羅尼経
指定番号: 36
枝番: 00
指定年月日: 1951.06.09(昭和26.06.09)
国宝重文区分: 国宝
部門・種別: 書跡・典籍
ト書: 奥書歳次丙戌年五月川内国志貴評内知識云々
員数: 1巻
時代区分: 飛鳥
年代: 686
検索年代:
解説文: 飛鳥時代の作品。

金剛場陀羅尼経 こんごうじょうだらにきょう       ウイキペディアによる
>587年に隋の闍那崛多(じゃなくった)が漢訳した経典を、河内国志紀郡の仏教信徒が僧・宝林の教化によって書写したものとされている。が、その教化を受けた者は渡来人ともいわれている。書風は、横画の終筆を右上に押し出しているなど、初唐の三大家の一人である欧陽詢の子、欧陽通の『道因法師碑』に似ている。書体は峻抜な楷書体、料紙は褐麻紙、大きさは縦26.1cm、全長712.1cm、現在、文化庁に保管されている。国宝。奥書に見える年紀・丙戌年については、その書風や701年の大宝律令施行以前の用語「評」を使用していることなどから、686年に比定されており、本経は日本の写経で最古のものとなる



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