小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

寺尾聰と宮崎美子主演の映画『雨あがる』 / NHK BS

2024年02月05日 | 映画
あらすじ
職もなくあてのない旅をする武士「三沢伊兵衛」、そしてその妻「たよ」。
 
ある日大雨で足止めを喰らい、立ち寄った宿で、さまざまな人々の喧嘩に出くわす。命危険を顧みず、仲を取り持つ伊兵衛。その一部始終は藩主の目に届くこととなる。


 
藩主は伊兵衛の人柄を気に召し「剣術指南番」として城に迎い入れようと申し出る。職にありつけるかもしれない、大きな期待を胸に吉報を約束する伊兵衛。しかし、事態は望まぬ方向へと進んでしまう・・・・・・・。・・・そして、雨上がる・・・。




 
晴々とした空、青青とした緑に誘われ再び当てのない旅に出る運びとなった三沢夫婦。しかしながら、二人の心はいつにもまして晴れやかだった。~ウイキペデイア

 『雨あがる』は随分前に観たので、いつものごとくストーリーを完全に忘れいた。ただ、「見終わって、晴れ晴れとした気持ちになる様な作品にすること。」が黒澤明監督の覚え書きだそうだが、正にそんな印象はずっと持っていた。

 黒澤明氏が脚本執筆中に骨折して療養生活に入り、亡くなったことで助監督として脚本執筆の手伝いをしていた小泉堯史監督が黒澤氏から聞いた構想や残されたノートを参考に補作して完成させたのだとか。

 黒澤作品の『用心棒』にしろ『椿三十郎』でも主人公の三船敏郎は滅茶苦茶強いが、この作品の寺尾聰も武芸の達人であるところが一緒で楽しかった。ところが、人を押しのけてまで出世することが出来ない心優しく、とても親切な武士であるところが、三船敏郎の役と違う(笑)。とてもテンポもよく見入ってしまった。



 Après la Pluie(仏語 雨の後) - Trailer(英 予告編)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「もしトラ」が「またトラ」... | トップ | 能登地震 石川出身の遠藤関... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良い映画 (FUSA)
2024-02-06 10:00:46
今日は何を放送するのかなとチャンネルを回したら「雨あがる」とあったので久しぶりに見ました。
良い映画ですね~
2002年に「たそがれ清兵衛」が公開された時に見に行ってロビーで待っていた時、映画通と思しき人の会話が聞こえて来て「雨あがる とどっちが面白い?」と一人が聞くと、もう一人が「たそがれ清兵衛の方が面白い」と答えていました。私はこれから見ようという時だったので「へぇ~そうなんだ」と思いながら見た記憶があります。今日「雨あがる」を見直しますと両作品の趣は異なりますが、どちらも名もないサムライの生き様を描いた良い映画だと思います。私は英雄譚よりもこういう映画の方が好きです。
FUSAさんへ (小父さん)
2024-02-06 15:57:58
>・・・「雨あがる」とあったので久しぶりに見ました。

それはそれは。
この映画を、今観るのは私たちの年代だけでしょうかね?(笑)

いや~、いい映画ですし十二分に楽しめました。

>「雨あがる とどっちが面白い?」と一人が聞くと、もう一人が「たそがれ清兵衛の方が面白い」と答えていました。

はっはっは、そのような先入観を持たせる会話は邪魔ですね。

>どちらも名もないサムライの生き様を描いた良い映画だと思います。

そうですね、味わい深くって今の私には好感が持てます。

終わりに近い場面で、「剣術指南番」の取り消しを家老?が言い渡しに訪れた時、日頃は嫁のたよは三沢伊兵衛に、「賭け試合」をやらないように話していたのに「あなたがたのような『でくの坊』にはお分かりいただけないでしょうが・・・」と啖呵をきった時???と思いましたが、面白い落ちをつけましたね。現実だったら切り捨てられますかね?(笑)。いや面白いです。

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事