GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ドラゴン桜 続編の難しさ2-脚本と演出

2021-04-26 20:57:13 | MUSIC/TV/MOVIE

ドラゴン桜が始まった。

2005年に放送された「ドラゴン桜」の続編。

暴走族上がりの弁護士・阿部寛が倒産寸前・低偏差値の高校にやってきて、落ちこぼれたちを東大受験させ合格させる、いわゆる痛快お受験ドラマの続編が15年ぶりに制作された。コロナによる放送の延期で16年ぶりになってしまったが待たされた分だけ期待が高まる。

続編となると「前作は良かった」などと言う奴が必ず出てくることや、キャスティングについてあれこれ言われることを前回に書いたが、今回は演出や脚本について。

 

「続編ならここは外さないでほしい」ってのが、前作ファンなら必ずある。

前作の「ドラゴン桜」の醍醐味は、暴走族上がりの破天荒な弁護士が、無気力な生徒達を奮起させ、東大合格のための奇想天外な勉強法や受験テクニックを教えるところだ。

卓球しながら勉強したり、ビートルズで英単語覚えたり。どんどん偏差値が上がっていく落ちこぼれ生徒たち。生徒たちそれぞれには家庭事情や悩みがあるのだが、そんなこんなも全部東大受験勉強で吹き飛ばす痛快さね。ここは外さないでほしい。

 

しかし、第1話では全くその気配すら感じさせなく、いきなり「半沢直樹か?」って感じで始まった。

偏差値32で年々生徒数が減り、経営破綻しかかってる学校を東京大学合格者を出して再建するってのは前作と同じテーマだが、ちょっと学園再建の部分を描くのに偏りすぎ。

会議室では「伝説の桜木(阿部寛)先生を招致してこの学校から東大合格者を出す」と再建案を出す教頭・及川光博の姿が。親から継いだ学校を自由な校風のままでいいと及川の提案を一蹴する理事長・江口のりこ。「現実を見たまえ!現実を」と机を叩きながら剣幕まくしたてる校長・山崎銀之丞。固唾をのんでた教師陣も喧々諤々論争を始める。

なんだこれ?

及川光博、江口のりこ、山崎銀之丞で会議室ときたら、まるで半沢直樹。いや、阿部寛だから下町ロケットなのか?

いくら演出に福澤克雄が入っているとはいえ、これはちょっと偏りすぎでは。

 

いきなり「コレジャナイ感」が漂う。期待してたのは、見たいのはこんなのじゃない。

学校再建や派閥闘争がメインではなく、奇想天外な痛快受験テクニックで落ちこぼれ生徒がやる気を出していく姿が見たいのだがね。

 

それに三田紀房の原作漫画を弄りすぎ。

もちろん前作でも、受験テクニック中心だった原作漫画を、生徒たちの成長を描くヒューマンドラマにしていた。

ドラマ化にあたって視聴者にわかりやすくしたり、あちこち変えたりするのは仕方がない。漫画や小説など原作のある作品が実写化された際、必ず賛否両論出てくる。特に東大という日本最高府の受験勉強をわかりやすく描くのは難しいもんな。

だけど原作漫画の続編では、阿部寛が教え東大合格者を出たおかげで入学者が増え進学校になったが、今は東大進学者が0になってしまった龍山高校。理事になった阿部寛は元教え子で、今は弁護士として自分の事務所で活躍してる長澤まさみに東大クラスを受けもたせるって話なのだが、大幅に設定が変えられてる。そもそも舞台になる学校・龍山高校がドラマ続編では龍海学園と別学校になっているし。

 

冒頭の会議室のシーンの江口のりこは、「半沢直樹」で堺雅人と対立する憎たらしい代議士を彷彿させるような演技。だが、このドラゴン桜の続編も本来なら2020年の夏期に放送される予定だった(コロナ禍で延期)。同時期に撮影してたはず(半沢は2020年夏期放送)だからキャラがかぶってても仕方がないのだ。

今年に入って「その女、ジルバ」や「俺の家の話」などで一気に評価が高まっている彼女が今回演じる理事長は、自由な校風を理想に掲げ、勉強や押し付けを嫌う。

「自由でのびのびと生徒の自主性に任せるのが一番」と教育方針を熱弁する。

教頭・校長・理事長そして教師陣の討論が行われてる会議室に入ったきたのは、前理事長・木場勝己。現理事長・江口のりこの父親だが、方針の違いや反発心から二人の間には確執がある。

なんか某大手家具会社の父娘騒動みたいだなぁって思って観てたのだが、エンドロール見てびっくり。大塚家具(あっ!実名出しちゃった)が美術協力してるじゃないか。多分重厚な応接セットやインテリアなどは大塚家具の提供だろうが、いいのかこれ。テレ東じゃないんだぞ。

 

「1週間後の理事会の採決で方針を決める」とか、現在の賛成派は誰で反対派は誰で、誰をどう寝返らせるかと画策するところなんかは、完全に福澤克雄ワールド。太陽が沈むシーンがあれば文句なしだ。

でも、見たいのはそれじゃない。

学校の経営破綻や再建はともかく、権力闘争、派閥などはどうでもいいのだよ。

 

設定も原作とは違い、阿部寛は弁護士事務所を畳んでるし、行方不明になった阿部寛の事務所をさっさと解散し、自分の新設する弁護士事務所に長澤まさみを引き抜こうとした早霧せいなとか出てくる。

そのたたむ原因となったのは2年前の東大受験絡みとか、行方不明になった阿部寛を探すのを手助けする長澤まさみの後輩で東大同期のIT企業経営者・林遣都とか、その会社で原因となった生徒・佐野勇斗は働いてる。

そんなあれこれドラマ用の設定を詰め込まんでも・・・。

見たいのは暴走族上がりの破天荒な弁護士が、無気力な生徒達を奮起させ、東大合格のための奇想天外な勉強法や受験テクニックを教えるドラマだ。

 

長澤まさみを嵌めたクソみたいな不良生徒二人を、阿部寛が元暴走族らしく(本人曰く今でも現役)バイクで追うシーンは良かった。

荒くれKNIGHTの善波七五十のごとく、鉄パイプを地面にこすりながら追いかけ、学校に逃げても校舎内をバイクで追っていき、最後は追い詰め鉄パイプで殴ると思いきや寸止め。

痛快なのはいいのだが、これじゃぁまるでGTOだ。

しかもその不良生徒は、姉思いで親の遺したラーメン屋を継ぐとか言ってた高橋海人にそそのかされて今回の騒動を引き起こしたって・・・。そんなややこしくしないでも・・・。

 

前作で江口のりこも暴走族役で登場してたが、今回それは引き継がれてるのか?とかいらないことまで考えるが、落ちこぼれを東大受験という目標をもたせて奮闘させるのが見たいのであって、不良が厚生するドラマが見たいわけじゃない。

「ルーズベルトゲーム」を演出した福澤克雄だから、このままでは落ちこぼれ生徒を熱血教師がラグビーで更生させるドラマになってもおかしくない。それは「スクールウォーズ」だ。それは山下真司だ。阿部寛じゃないぞ。

そういや「スクールウォーズ」も続編は低評価だったな。主役の山下真司は一緒だが、学校など設定を変えちゃったせいだな。今回のドラゴン桜もその二の舞にならないことを祈る。

 

阿部寛の人気作と言えば、仲間由紀恵との「TRICK」。人気が出てシリーズ化されたが、故・野際陽子(前作のドラゴン桜で理事長を演じてた)さんや生瀬勝久さんというメインキャストは変えなかったからだな。映画化もされたが、ゴールデン進出となった「3」はちょっとね。深夜帯で放送されてた時の方が自由だったんだろうな。

同じく阿部寛の人気作「結婚しない男」も、続編「まだ結婚しない男」が13年ぶりに制作された。これは前作の世界観が全く引き継がれてなくてダメだった。キャストも塚本高史以外ほぼ一新され、肝心のメイン女の人三人が全然魅力的じゃなかったせいもあるが、独身を謳歌する阿部寛ってところが中途半端に描かれてたからだ。

 

続編ってのはキャスティングもそうだが、演出や脚本が前作とあまりにも違うと、前作ファンは付いていけなくなる。

そりゃ時代は変わるんだから、以前は許された描写が、今はコンプライアンスに引っかかったり、クレーム入ったり、炎上したりする。なんとも世知辛い世の中である。

今回も不良学生二人が喫茶店でタバコを吸ってるシーンがあるが、そこに乗り込んできた阿部寛が「条例違反だ」とか「注意しなかった店にも問題がある」とかいうシーンがある。バイクで追いかける時もちゃんとヘルメット確かめてるし。対向車線にはみ出したり鉄パイプ持ってたり、校舎内を走ったりするのに今更ヘルメット?って感じなのだがね。

でも、ドラマなんだから大目にみてよ。

「子供が真似したらどうする」とか言うのなら見せるな。それかその時に教えろ。「こんなことしたらダメだよ」って。指導のチャンスを放棄するな。自分の教育ミスを誰かのせいにするな。

それこそ江口のりこ演じる理事長の「自由でのびのびと自主性に任せて」ってのだな。それは言い換えれば無責任・無関心・教育放棄ともいうのだよ。

最近はこういった勘違い親が多いからわざわざ描いたのかな。

 

「バカとブスほど東大へ行け」も今では差別とかなんとかかんとか言われるのだろうか。

先生が喋ってるのにスマホ弄ったり喋ったり、「自由でのびのびと自主性に任せて」たせいで、学級崩壊どころか学園崩壊してる生徒の前で「いいかお前ら東大になんか絶対行くな」と壇上から言う阿部寛。

東大なんか受験テクニックとそれにのとって勉強すれば誰でも入れると豪語し、続いて「お前らにそんな価値などない」「東大の方からお断りだ」と言う。

バイクで不良を追い詰めた時も「大人が子供に何もしないと思ったら大間違いだぞ」と凄み、囲む生徒たちにも「一日中、スマホだゲームだ。毎日なんとなくボケーとした日々を送ってる」「人を叩き、罵り、そのくせ自分の権利ばかり主張する」「真面目に生きてる人間の足を引っ張る、クズみたいな大人に成り下がる」と熱弁を振るう。

そうなんだ、こういうのが見たいのだ。

 

いろいろ「コレジャナイ感」は漂うが、今回のシン・ドラゴン桜。

とりあえず第2週も見るべし。

 


ドラゴン桜 続編の難しさ1-キャスト

2021-04-26 19:32:52 | MUSIC/TV/MOVIE

ドラゴン桜が始まった。

本来2020年の夏期に放送される予定だったのに、コロナのせいで延期になった。学園ものは教室とかで学生が密集するシーンが多いから撮影も大変だ。ディスタンスや感染防止しながらの撮影になるもんね。同じく受験もの、柳楽優弥主演の「二月の勝者〜絶対合格の教室」もまだだもんね。

 

さて、すでに番宣で告知されてるように、この作品は2005年に放送された「ドラゴン桜」の続編である。

暴走族上がりの弁護士・阿部寛が倒産寸前・低偏差値の高校にやってきて、落ちこぼれたちを東大受験させ合格させる、いわゆる痛快お受験ドラマ。その続編が15年ぶり(放送の延期で16年ぶりになってしまった)に登場ってことで期待が高まる。

 

続編となると「前作は良かった」「前作のキャスティングに比べて」「前作に良さが今回は・・・」などと言う奴が必ず出てくる。

良くても悪くても出てくる。ほとんどの奴は前作の内容をうろ覚えくらいにか覚えてなかったり、あるいは見てなかったりするのだがね。

「白い巨塔」なら「田宮二郎バージョンの方が良かった」とか「唐沢寿明ではなぁ」とか言い出す奴が必ずいる。これに岡田准一バージョンまで出したらもうカオスで何が何やら。「GTO」でも反町バージョンとの比較がされる。もう続編作るなら「渡る世間は鬼ばかり」とか「北の国から」みたいに、ほぼ同じキャスト、ほぼ同じ展開じゃないとダメかのように。

なぜ比較する?同じじゃないとダメなのか?それとも通ぶりたいのか?「以前に比べ味が落ちた」とか「新規が増えて雰囲気が悪くなった」とかグルマンみたいに、上から目線でなんかケチをつけないと気が済まないのか。まぁ好きにつぶやいてくれ。

 

学園ものの続編だと主演が同じでも「前作に比べて生徒役が・・・」ってのが多い。

前作には今をときめく俳優が出てたとか言うのだろうが、当時はまだ駆け出しの役者たちで、その後(ドラマ放送後)人気俳優になっていったってだけなのにね。

 

仲間由紀恵のヒット作「ごくせん」の生徒役もそうだ。

2002年の第1シリーズでは松本潤、小栗旬、成宮寛貴とか出てて、他にも松山ケンイチ、上地雄輔、ウエンツ瑛士(引きこもり)なんかも出てた。塚本高史が退学になった元生徒役でも出てたりしたもんだから後に「神キャストだった」とか言われるが、本来は「この作品がブレイクのきっかけ」になり「この作品のあと売れっ子俳優になった」だけなんだけどね。

続編の2005年版(ちなみにシーズン2とか3とかは便宜上ついてるだけで正式ではないぞ)の放送が始まった時も赤西仁と亀梨和也以外は誰?って扱いだった。いや、その頃はこの二人だってジャニオタ以外には認知度はまだ低かった。速水もこみち、小池徹平、小出恵介なんかも、このドラマに出演時はまだ無名だったからね。2008年版でも同じように三浦春馬以外は「誰?」だった。三浦翔平もこの後ブレイクしたのだからな。

 

だから今回のドラゴン桜の15年ぶりの復活も「前作に比べて生徒役が・・・」なんて言われる。

前作では山下智久、新垣結衣、長澤まさみ、紗栄子、小池徹平、中尾明慶・・・。まぁ今考えたら豪華キャストだ。

長澤まさみは今作にも登場。前作では東大受験を家庭事情で諦めたが翌年合格し、阿部寛の法律事務所で働いていたが・・・って設定のメインキャストだ。第1話では紗栄子も登場。ちなみに理事長役の江口のりこも前作では暴走族役で登場してたが、それは今回引き継がれてるかは不明。

今回の生徒役は子供店長の加藤清史郎、元欅坂46平手友梨奈、king&Prince高橋海人、南沙良、鈴鹿央士・・・知ってる人は知ってるって感じの若手役者だ。

「前作に比べて・・・」なんて言ってみたところでしょうがない。そもそも若い役者なんだからまだ知名度は低くて当たり前。演技力も未知数だ。それは「今をときめく役者がこんなに出演していた」と必ず言われる「金八先生」でも同じことだろ?

 

俺はちょっと前のドラマや映画を見るのが好きだ。

「相棒」とかみたいに20年近く続く番組だと、それこそ「今をときめく役者がこんな役で出演していた」のオンパレードだ。まだ売れてない頃のムロツヨシや滝藤賢一、正名僕蔵、平岩紙、甲本雅裕なんかが出てるのを見るとちょっと嬉しくなる。染谷翔太、葵わかな、北村匠海なんかがまだ駆け出しの頃に初々しい演技を見せてたりもする。

阿部寛主演の新参者シリーズ映画化第一弾「麒麟の翼」では、松坂桃李、菅田将暉、山崎賢人なんかが出てるぞ。(新垣結衣もヒロインで出てるよ)

 

今回1000人近くのオーディションを勝ち抜いた生徒役の中には、まだまだ未知数の新鋭が潜んでる。

第1話で長澤まさみを嵌めるクソみたいな生徒役を演じた二人、西山潤と西垣匠のW西コンビ。東大戦かに志願してきたと思えば裏があって、自分たちから「心入れ替えるためには見た目から」とバリカンで坊主にした。長澤まさみが「世界の中心で愛をさけぶ」で実際に丸坊主にしたオマージュか?

この二人のクズっぷりは見てて気持ちがいい。

「先生(長澤まさみ)に無理やり坊主にされた」とネットに投稿したり、バイクで阿部寛を襲撃したり。しかし結局は元暴走族・阿部寛の反撃に遭い、学校に逃げてもバイク(うわっキャバレロ・スクランブラーだ)で追ってこられ、最後は追い詰められて鉄パイプで殴られそうになり失禁。

いいねぇ、このクズっぷり。汚れ役は売れっ子になったら敬遠しちゃうもんね。事務所がうるさかったりもする。

 

学園ドラマの第1話は大体、メイン生徒の簡単紹介風になる。

子供店長の加藤清史郎は弟にバカにされてるみたいで、有望なバトミントン選手として期待されてる平手友梨奈は万引きする。高橋海人は姉思いで親の遺したラーメン屋を継ぐ意志の一見いいやつだけど実は今回の騒動を裏で糸引いてた奴。

今時の高校生女子のテンプレみたいな南沙良。成績優秀だが受験に興味がない志田彩良。同じく成績優秀だがそれゆえに周りを見下してる鈴鹿央士。

注目は細田佳央太。発達障害なのか自閉症なのかわからん難しい役を演じる彼は、まだ若き頃の香取慎吾が「未成年」というドラマで見せた姿に通じる。

 

と、いかにもテレビドラマ通、評論家風っぽく書いてみたが、今後が楽しみな若手役者がいっぱいだ。

学生役の若手とは違うところで「コレジャナイ感」は漂うが、それはこの後また別に書く。いつものごとく長くなるからな。

 

今回のドラゴン桜。とりあえず第2週も見るべし。


吉村よ、小池(東京)に忖度するな

2021-04-23 19:01:34 | Talk is Cheap

東京ってすぐいっちょかみする。

というかメディア・マスコミなどの報道機関も東京主体で報じる。

大阪・兵庫が緊急事態宣言出してくれ、「もうやばいぜ」「医療施設パンクだぜ」って言って、さらに京都も「大阪と兵庫に歩調合わせる」としたのに、東京がしゃしゃり出てきたおかげでいつまでも出やしねぇ。

まるで「俺抜きではダメだろう」ばかりにいっちょかみするもんだから、20日以降、調整中、来週中には、23日には・・・。まるで出る出る詐欺のように引っ張って、ようやく25日に出ることになった。

なんで東京の調整待ちに付き合わされなきゃいけないんだ。知らんがな。こっちはもう連日千人越えなんやから。

 

しかも大阪府知事の吉村さんは「3週間はしないとダメだ」「理解してくれ」と、ここにきて悲壮感漂う感じで言ってたのに、小池東京都知事の「2週間が妥当、長くしてもダメだ、短期間で」とかに合わせてたったの2週間。4/25-5/1というただのゴールデンウィークに合わせた日程になった。どうせ延長する羽目になるだろうけどさ。

 

バッハが来るとかこないとかどうでもええわいな。あんなおっさん一人のためになんで大阪や兵庫まで合わさなあかんねん。五輪もやりたきゃお前らだけでやれや。最初そう言ってたよな。コンパクトな大会にするって。(誘致の際に競技会場37で東京圏にある33のうち28会場が湾岸・晴美の選手村から8km以内って謳い文句だった)

「国立競技場の改修以外は既存の施設を使うので殆ど金はかからない」とか言ってたのに、予算は膨れ上がるわ、計画や猛暑対策は穴だらけだわ、デザインや裏カネや暴言でもめるわ、さらにコロナで延期になったら「復興五輪」から「コロナに打ち勝った証」になり、つい先日には「世界の団結の象徴」になった。

こんだけコロナが収まらず、それどころか変異株になって感染力アップして第4波とか言うてんのに、火を持って走るイベントはやめへん。どこかの宗教団体のような白の上下ジャージ着て、とぼとぼ走って「勇気を伝えれた」「希望を与えられたら」とか言ってるランナーには申し訳ないが、宣伝カーやマスコミとアホな群がる観客のせいで、聖火リレーの終わった県から順番にコロナ患者が増えていってるの気づいてる?

緊急事態宣言で東京都は「午後8時以降は街灯を消せ」とまるで戦時中・戒厳令下の灯火管制のようなこと言ってるくらいなら、まず聖火を消せよ。

 

おっといけない、いつものことだがどんどん話が脱線してしまった。

 

東京が「やった感アピール」のためにしゃしゃり出てきたせいで遅れてた、大阪・京都・兵庫の緊急事態宣言が25日に出る。「大阪に負けたくない」のと、後から「関西のようになぜ緊急事態宣言をすぐ出さなかったのか」と責められるのが嫌で、東京が後出しジャンケンのようにでしゃばってきたのは明白。いや、それどころか「主導権はうちらが握る」「政府とのつながりはうちらの方が上」とばかりに仕切る。

どうした吉村。

何を遠慮してる。

小池(東京)に合わせる必要ないぞ。

そりゃ君はキャリアや人脈は小池知事に明らかに負けている。維新自体が急成長のIT企業のような政党だからな。パイプがなかったり経験値が足りなかったり、それは仕方ない。

政治的戦略も根回しもアピールの仕方も小池の方が一枚上手だ。先日、島耕作まで出してきた時はびっくりしたが。

君は調子に乗ってコロナ禍の中で大阪都構想の賛否投票したり、イソジン発言とか先走ってしまうこともある。道頓堀復活アピールや、緊急事態宣言の解除も、どうしても周りの人たちの意見に惑わされてしまうのだろう。

でも、よく頑張ってるほうだと思うぞ。

それは大阪府民・市民で思ってる人多い。

ただ、二重行政のなんちゃらとかってのをやりすぎたせいで、肝心の市役所や府庁、その他行政の職員の不信感が強く人材不足の上に使い方が下手なのは事実だ。

だから1000人近くの市職員が5人以上や深夜まで会食したりする。市の職員のコロナ感染者が増えたことで大阪市が聞き取り調査したら、市民に自粛を要請している期間(3/1-4/4)でありながら、夜9時以降の5人以上の会食(はっきり言って宴会・飲み会だな)を職員がしてたなんてシャレにもならん。それで見廻り隊?フザケンナ!

特別支給給付金の遅れ(全国でもかなり遅かった)や、時短営業の協力金の処理の遅れも出てる。1/14-2/7の期間に時短営業協力した飲食店5万6000件が4/23現在2万2000件しか処理できていない。

 

それでも「知らんがな」とか「やってられへんわ」とか言いつつも、「まぁしゃあないな」ってのが大阪人だ。兵庫も京都もよく似たようなもんだ。「お上の言うことはようわからへんわ」とか言いながらもやってくれる人情がある。

百貨店などの商業施設や大型レジャー施設、劇場や娯楽場、大型飲食店なども休業や時短営業してくれる。「やれ言うんならやりまっせ、せやけどこれでちゃんとなんねんやろな」ってな。

だからちゃんと変異株とかも含めコロナ新規感染者を減らし、病床の逼迫も改善される結果にちゃんとなるように政策・対策を打ち出せ。市民府民位自粛を依頼するなら、職員にも自制をさせろ。

東京のバッハシフトに合わせたG.W.2週間の緊急事態宣言では足りへんと思ったら、早めに延長出しや。っていうか明日「大阪は5月20日までにする」とか言ってもいいぞ。

それで結果が出るならな。

東京に足並み合わせる必要なし。

コロナがおさまりゃそれでよし。

 

「未来は絶対変えることができる」

なんて、胡散臭い自己啓発セミナーの講師みたいなこと言ってる場合じゃないぞ。

愛想尽かされる前にやれるとこまでやれ。

 


死亡フラグ立ちまくり 特捜9 Season4第三話

2021-04-22 03:53:54 | MUSIC/TV/MOVIE

死亡フラグという言葉がある。

いつからそう呼ばれだしたのかわからないが、ドラマでも映画でも漫画でも「あぁ、もうこいつ死ぬな」って感じるあれだ。

パニックもので「もう嫌だ〜」と小屋から飛び出る女。戦争もので同僚に「この戦いが終わったら故郷に帰ってあの子にプロポーズするのさ」とか言ったりするアレだ。アクションものなら窮地で仲間に「ここは俺が食い止めるから」『無理だ』「いいから行け!」『でも・・・』「大丈夫だ、後で必ず追いつく」『絶対だぞ』の三連チャン定番コースってのもある。

これらのパターン(フラグ)が出てきたら、間違いなくそいつは死ぬ。

そう、それが死亡フラグ。

 

まさか特捜9で死亡フラグが出てくるとは。

しかも最終話とかでなく途中話で。この4月に始まったseason4のまだ第三話目だ・・・。

 

知らない人のためにちょこっと書いておくが、「特捜9」は渡瀬恒彦主演で始まった「警視庁捜査一課9係」を継承する刑事ドラマ。渡瀬さんがお亡くなりになられた後(ドラマ内ではテロ対策室アドバイザーに転任)、2018年からV6の井ノ原快彦くんが特捜班リーダーとなり、個性派な刑事たちと共に事件を解決していく人気ドラマだ。

基本的に一話完結型で、特捜班刑事は「警視庁捜査一課9係」時代からの吹越満と田口浩正、羽田美智子と津田寛治、そしてseason1から登場の山田裕貴が井ノ原快彦とバディを組んで捜査する。

 

今回死亡フラグが立っていたのは津田寛治。役名は村瀬健吾。

season4に入る前、いやSeason3の時から「津田はもう特捜9を降りたがってる」なんて情報が飛び交っていた。勿論いつものように出所不明の“関係者の話”によるとだ。週刊誌のいつもの手なのでスルーしてたが・・・。

俺はこの津田寛治という役者が好きだ。そして吹越満も好きな役者の一人で、羽田美智子も昔から好きだ。だから誰一人欠けて欲しくない。

でも、今回の第三話。出だしからいきなり「最近昔のことをよく思い出す」と津田寛治が語るシーンから始まる。いきなり不穏だ。嫌な気しかしない。

 

今回は刑事ドラマなのに事件は発生せず、津田寛治の回想がメイン。

8年前によく仕事で着ていたスーツからブドウの形をしたイヤリングが出てきたのだが、誰のものなのか、なんで入っていたのか、全く思い出せない。記憶を辿っていきながら特捜班のメンバーとの出会いや衝突、葛藤、絆などを津田が思い出していく。

普段衝突(張り合って)ばかりで、周りからは犬猿の仲と思われてる吹越満。その相方で特捜班のムードメーカーでもある田口浩正。今日はなぜか珍しく昼飯を一緒に食う。やばいな。

最初は頼りなかったが、そのまっすぐな人柄で人を惹きつける、主任の井ノ原快彦。若手刑事として登場して4年、成長著しい山田裕貴。

もうこれだけでも死亡フラグが何本も立っているのだが、鑑識課の宮近海斗くんにブドウのイヤリングを証拠品では?と鑑定してもらうシーンで登場させたり、Season1,2の班長・寺尾聰やseason3から登場しラストでようやく心開いてくれたの中村梅雀、さらには渡瀬恒彦さんの想い出まで、2006年から2017年の「警視庁捜査一課9係」、2018年からの「特捜9」の映像をふんだんに使いメイン登場人物総出演。

まるで初心者用ガイドのよう。いや、この回想シーン全部が死亡フラグ。この先いなくなっても記憶には残りますよってか。

 

今日は何も事件が起こらないまま平穏無事に退社。

このまま終わって欲しいと願っているのに、やはり津田寛治は帰り道で羽田美智子と遭遇。15年以上のバディで友達、同僚、恋人の曖昧な関係の羽田美智子との思い出に浸りながら夜道を歩く。そうなるよね。

ブドウのイヤリングを見せると「あれ?これって」と羽田美智子はわかった様子。そして「じゃぁここで」と別れるのだが、津田は橋の向こうから「小宮山君(羽田美智子の役名)」と呼び、引き留める。

羽田のところまで走ってきた津田は、もどかしそうに何かを言いたそう。羽田美智子も何か期待してる。このまま恋フラグに移行か。それならそれでいいぞ。

 

しかしその期待はあっさり裏切られる。

 

津田の口から出てきた言葉は「飯を食いに行かないか?」

『ごめん、さっき真澄先生(原沙知絵演じる監察医)とご飯食べたとこ』「そうか」『じゃぁ明日行かない?』「明日か・・・」『明日も会えるじゃない』

これはヤバイ。死亡フラグのストーレートだ。

死亡フラグが立ってしまった奴に明日は来ない。それがセオリー・定番だ。今風に言えばデフォルトだ。

 

そこで別れ、それぞれ帰路につく二人。

ふと見上げると月が綺麗。そんなこといいからサッサと家に帰ってくれ。頼む。

津田寛治の背後から何者か忍び寄る気配。衝撃を感じ、背中に手をやる。真っ赤に染まる手のひら。倒れる津田。大丈夫か津田。頑張れ津田。

薄れゆく意識の中で階段を駆け上げって逃げていく犯人が見える。

つかもうと伸ばした手は、月をつかもうとしたのか、それとも妹の思い出のブドウか。

 

次週へ続く・・・。

 

 

そのあとの次週予告が下手くそな作りで、ネタバレやこの先の展開がわかったりするような場面が使われてたりして、興ざめしてしまう場合がある。「なんだぁ生きてるやん」とかね。

だが特捜9の次週予告は、この先の展開が全くわからんように作られてた。津田は生きてるのか?死んだのか?

したがって次週必ず見る。いや、見なければいけない。

早く1週間過ぎてくれ。

新型コロナウイルス第3波のせいで、間もなく緊急事態宣言が出る大阪だが、巣ごもりの楽しみが一つ増えた。

このコロナが収まったら美味しいもの食べに行こうっと。

いけない、これ、死亡フラグかもしれない・・・。

北斗七星の横に死兆星が見えませんように。

 


イチケイのカラス 面白いよ

2021-04-20 21:00:11 | MUSIC/TV/MOVIE

イチケイのカラス。

竹野内豊と黒木華が主演する裁判官を主人公にしたドラマ。

これが面白い。

裁判官を主人公にしたドラマは初めてじゃないかな。

裁判官じゃないけど、時代劇には「遠山の金さん」や「大岡越前」など奉行ものがあったけどね、現代版じゃこの「イチケイのカラス」が初めてじゃないかな。

 

日本はアメリカと違って法廷ものってあんまり受けないからか、いろいろコンプライアンスがあって制作が大変だからなのか、裁判官が主人公とか裁判所が舞台のものはない。

裁判所は警察ドラマや弁護士ドラマの法廷シーンで出てくるくらいだ。でも、法廷でのメインはあくまでも被告と弁護士と検察官。無罪か有罪か論戦攻防が白熱してても、裁判官はせいぜい「静粛に」くらいしかセリフがない。

 

警察ドラマや刑事ものは数多くある。長寿やシリーズになってる人気ドラマも多い。でも、裁判のシーンが描かれることはほとんどない。捜査中心で犯人(容疑者)逮捕までがメイン。せいぜい取り調べシーン、自白するとこまでだな。

警察はその後に取り調べの内容や自白を調書にまとめて検察に送検。検察が保留、不起訴、起訴するかを判断して、起訴したらようやく裁判。ここら辺の流れさえあまり知られていない。

その検察を主人公にしたドラマは、単発ものや2時間ものではあったけど、連続ドラマでは木村拓哉主演の「HERO」が最初じゃないかな。

今回の「イチケイのカラス」を「HERO」の二番煎じだとか言ってる人もいるみたいだが、どこ見てんだ?全然違うぞ。無理やりこじつけんでもいいやん。共通してるのは破天荒な主人公であるってことと、小日向さんがどちらにも出てるって事くらいだもの。そもそも検察と裁判官では立場が違うねんからさ。

 

逮捕された容疑者の弁護を担当するのが弁護士だが、弁護士もののドラマも少ない。これまた単発ものや2時間ものではあったけど、連続ドラマでは堺雅人主演の「リーガル・ハイ」まではほぼ無かった。

というのも前述の通り、普通の暮らしをしている日本人にとって、裁判所ってほぼ縁のないところだからだろう。

ほとんどの人が裁判所でどんなことが行われてるかは、テレビや映画の場面でしか知らない。ましてや法廷に立ったことのある人は、犯罪者(容疑者)になったか民事訴訟を起こされた人くらいだろう。証言台に立つなんてこともまぁほんど無い。

刑事事件で起訴されて裁判になれば99.9%有罪判決が下されるってことも、松本潤主演の弁護士ドラマ「99.9」のおかげで世間に浸透したが、それまでは知られてなかったもんな。

いや、それ以前に一般人は拘置所、留置所、刑務所の違い、執行猶予とか保釈とか保釈金とかのことなんかも、ちんぷんかんぷんだろう。

起訴されて有罪判決が出るまでは容疑者でしか無い。不起訴や無罪になれば無罪だ(もちろん上告とか二審・再審で有罪判決になる場合もあるけど)。

それなのにマスコミ・メディアは、芸能人が逮捕されたとか拘留されたらもう犯人扱い。連日ワイドショーでアレヤコレヤと騒ぎたて、いかにも最近調子に乗ってた故の事件だとミスリードする。

その後、不起訴になろうが起訴保留になろうがそのことは書かない報じない。犯罪者のような扱いのままだ。

「ご迷惑をおかけました」と、警察署や拘置所の前で頭をさげる芸能人に容赦なくカメラのフラッシュたきまくり、マイクを向ける。取材してるマスコミやメディアの連中はそのあたりちゃんとわかってるのかねぇ。

 

明らかに美人局に引っかかったような婦女暴行容疑をかけられた高畑裕太も不起訴だ。

未成年とはいえシングルマザーに完全にはめられた小出恵介も書類送検はされたが不起訴処分だ。

「車でひき逃げしたぁ」と散々騒ぎたてまくられ道路交通法違反容疑の伊藤健太郎も不起訴処分だ。

犯人扱いで散々騒いだマスコミやメディアは、彼らに謝罪したのか?

 

そりゃ中には覚せい剤や大麻などの薬物使用や所持、暴行や傷害事件などの現行犯逮捕など、一発でアウト誰がどう見てもダメだろうってのもある。

でも起訴か不起訴かは検察の判断、有罪か無罪かの判決は裁判所の判断だ。マスコミが決めることではない。

 

そういったことを考えながら「イチケイのカラス」観るのも悪くないよ。

月9のドラマにしては、いかしたファッションキメた横文字職業のかっこいい男女も出てこないし、好きだの嫌いだの、誰と誰が付き合ったり別れたりしないしないんだけどさ。

まぁ「こんな裁判官はいねえよな」ってのは言いっこなしでね。

それはどんなドラマでも言えることだからさ。

 


ネメシス 第一話と脚本家か演出変えた?

2021-04-19 22:45:44 | MUSIC/TV/MOVIE

ありゃまぁビックリ。

ネメシスの第2話、めっちゃ面白かったのだよ。

第1話ではガッカリ感が半端なかったのだが、第2話は一転「こりゃ面白いぞ」と。

なんでだ。

演出家が変わったのか?脚本家が違うのか?

第1話と第2話に一貫性がないのだよ。まだ2話目なのにこんなんで大丈夫か?

 

ベテラン探偵・江口洋介から事務所を引き継いだポンコツ探偵(自称:天才探偵)・櫻井翔と、その助手・広瀬すず。事務所名をネメシスと改名し、凸凹コンビが難事件を解決していく。

このドラマを簡単に説明するとこんな感じだ。実際そう番宣されていた。

いつものことだがこの先はネタバレを多大に含むので、まだ観てない人や録画してまとめて観ようと思ってる人はこの先は読まないように。

 

ベテラン探偵の江口洋介は櫻井翔と共に20年前に事件に遭遇している。江口洋介の親友仲村トオルは娘・広瀬すずとインドで暮らしてたが、帰国後江口や櫻井と墓参り中に突然姿を消した。

江口洋介は仲村トオルの事件を探ることに時間をかけるため、探偵事務所を「ネメシス」と改名して櫻井翔に託す。広瀬すずは現在探偵見習い(アシスタント修行中)で櫻井翔の助手だが、実は天才的推理力と抜群の運動神経と推理力・洞察力を持つ。

ということをバックテーマにして、堅苦しいサスペンスものではなく、気楽に見れるコミカルな要素を入れたドラマに仕上げようという製作陣の意図は第1話を見てわかった。

そして回を重ねるごとに20年前の事件と3人の関係とか、事故の際に車に同乗してた真木よう子が何者とか、なぜ仲村トオルはインドで広瀬すずと暮らしてたのかとか、日本帰国後に失踪した理由とか、いろんな謎を毎回の依頼・事件に絡めつつ、伏線を回収しながら解き明かされていくように進んで行くのだなと。

 

連続ドラマの第1話目は登場人物の説明(キャラ設定)を交え、ドラマ全体のテーマとかを盛り込まなきゃいけないから、どうしても煩雑で詰め込み過ぎになったりする。それは仕方がない。

最近のドラマの悪いクセだ。

バカでもわかるようにしたいのか、いちいち描写しないと伝わらない(理解してもらえない)と思ってるのかわからんが描き過ぎ。分かりやすくするために説明台詞多すぎ。従って盛り込みすぎ&詰め込みすぎ=くどくなる。視聴者は自分で推測したり推理したり、この先の展開を予想したりしたいのだよ。

しかし、第2話でいきなりそのキャラ設定や、パターンを使わないとか変えるってのはどうなの?

 

第1話のメインストーリー。いやこっちがサイドストーリーか。

記念すべき新事務所の第一号依頼者として、大富豪・伊武雅刀の専属医師の大島優子が事務所に訪ねてくる。大島優子と江口洋介といえば「7人の秘書」のデジャヴ感。

それはさておき、伊武雅刀に脅迫状が届いてて、それは6人の愛人への遺産相続遺言状が絡んでるのでは?って依頼。

 

この第1話で櫻井翔は大島優子の車で伊武雅刀の豪邸に向かう。同行しようとした広瀬すずに江口洋介は「お前は見習い中」「お留守番だ」と。それでも広瀬すずは窓から縄梯子で抜け出し、勝手に車に潜り込んだ。

第2話でも、当然この流れで行くと思うじゃない。「お前はお留守番だ。見習い中だ。」と釘を刺され、ふて腐れるけど抜け出して付いてくる広瀬すずってパターン。なのに、第2話では依頼者の住む孤児院に向かう櫻井翔と江口洋介の車に、当たり前のように最初から広瀬すずが乗っている。第1話の「お留守番。見習い中。」はどこへ行った?

 

第2話の依頼を簡単に説明すると、第1話の富豪殺人事件解決で一択有名になったメネシスに依頼が殺到。そんな中、女子中学生が「お兄ちゃんを探して」と依頼をしにくるって話。

第1話では依頼者の大島優子が訪ねて来た際、広瀬すずが緑色のパンに赤いハサミが飛び出した「ザリガニパクチーバーガー」という得体の知れないハンバーガーを食べている。別のシーンでは毒々しい色のタピオカドリンクを美味しそうに飲んでいる。インド育ちの変な味覚を演出したいのか?

しかし第2話では全くその気配なし。

その代わりにインドなんちゃらポーズ。第2話から登場した道具屋・上田竜也に「面白いことしてくれたら」と言われインドのサル、インドのベンガルトラ、インドのイグアナ、インドのカマキリ・・・次々とモノマネをする。

そして第2話ラストではジャッキーチェンばりにカラリパヤットを決め悪人(黒幕/真犯人)をやっつける。

インドで育ったってキャラ設定。これから次々といろんなのが出てくるのか。広瀬すずが可愛いからまぁいいけどさ。

 

第1話であっさり伊武雅刀は殺され、ダイイングメッセージがあったりするが、この謎解きの部分がめっちゃチャチくてがっかりしたのだよ。

探偵物の醍醐味はこの謎解きの痛快さにあるんじゃないの?

左利きで浴槽が邪魔でとか、ダイイングメッセージを愛人たちが次々と書き足してったとか、挙句には背が届かないから水のケースを持ってきたとか。櫻井翔は犯人も事件の全貌も謎も全くわかってなくて、代わりに広瀬すずが謎解きをする。それはいい。櫻井翔のポンコツを補う実は有能な広瀬すずって設定だろうからな。

が、紙に書いて櫻井翔に教えるってのはどうなのよ。

そう、名探偵コナン君パターンね。

スケッチブックにサインペンで次々と書くって・・・、TV局のADじゃあるまいし。

じゃぁ第2話でもこのパターンは継承されてるかと思いきや、イヤモニに変わってた。

第1話の事件解決で報酬たんまりいただけたからハイテクになったのか。いや、それよりも第1話と第2話の間に広瀬すずの推理力は認められたのか。だから当然のように最初から車に乗って同行してたのか。もう第1話の回収か。

 

パターン設定やキャラ設定はどうなったんだということばかり気になってしまい、第2話の兄妹のいる孤児院(今は養護施設っていうのね)が20年前の事件に関連あるみたいだとか、行方不明の兄はラッパーに憧れクラブに出入りしてるが、そこはオレオレ詐欺集団も絡んでるみたいだとか、全然入ってこないぞ。

行方不明のお兄ちゃん役は窪塚洋介の息子・愛流で、海外留学を夢みてる妹のためにお金を貯めようして、焦ってオレオレ詐欺の受け子までしてしまった。

その彼が下手くそなラップを披露しようが、そもそも17歳では(条例で)クラブには出入りできないやろとか、河川敷でお菓子のブリキ缶にお金貯めてても取られるぞとか、そこに1週間の行方不明なのに万札が何枚入ってあんねんとか。細かいこと言いだしたらきりがない。

ドラマなんだからな・・・。

でも、例えば道具屋の上田竜也に作ってもらった追跡シール(GPS/アプリ連動)。

このシールの台紙ごと櫻井翔が持っていたから、バイクで逃げる奴(後で殺される奴)に彼が蹴飛ばされた際に靴に貼れたのはわかる。が、広瀬すずは逃げる窪塚愛流の靴にどうやってこのシールを貼った?どこに持っていた?

とか、結構アラ多いのよね。

この辺りも脚本家か演出が変わってるのか?って思わせるとこなんだよ、第1話ではそんなアラはあまり気づかなかったからな。

 

事件現場に登場する刑事・勝地涼と中村蒼はサングラスにブランドスーツ。明らかに名作「あぶない刑事」のタカとユージを気取らせてる。(車がレパードかどうかは不明)これは同作に出演していた仲村トオル(多分ドラマ初出演作だ)へのオマージュか?

富田望生が「薫(カオル)」と呼ばれてるってことは彼女が浅野温子のポジションか?それにしては出番(見せ場/セリフ)が少ないな。無駄使いだな。

第1話で「横浜は探偵が多すぎる」とカッコいいセリフを往年のあぶ刑事のように決めたり、第2話では「開けて欲しけりゃ令状持ってこい」って今時の口上をタれる黒幕の金庫をいきなり銃で撃つとか、この辺りは一話でも二話でもぶれていない。

コンプライアンス全盛の今、これからもどんどんエスカレートしてやってほしいくらいだが、今回のドラマを見てる層(今の若い子)はわかるのか?あぶない刑事ネタ。

40-50代の視聴者層狙いか?それとも20年前の事件が絡んでるということを暗に匂わせてるのか?

 

大島優子が車のハンドル握ったらスピード狂になるという設定は第2話にも登場し健在。準レギュラーか?

次の第三話のゲストは橋本環奈。ますます一体どの視聴者層を狙ってるんだか不明だが、堅苦しいサスペンスものではなく、気楽に見れるコミカルな要素を入れたドラマにしたいのはわかる。

それはわかるのだが、せめてキャラや設定には一貫性を持ってくれ。

第二話は面白かったので、このスピード感とノリでこの先行って欲しいところだ。

 

櫻井翔は北川景子の執事だった時は見事な推理を披露してたのになぁ・・・。

 


今こそソロ活

2021-04-18 23:13:57 | MUSIC/TV/MOVIE

ソロ活女子のススメ。

ソロカツ=単独活動。今まであまり聞いたことなかった言葉だが、まぁ字からして一人で活動することだろう。

と、前回と同じような出だしで書いてみた。

っていうか、就活とか婚活ってのから始まり、最近は何でもかんでも「活(カツ)」をつければいいと勘違いしてないか?さらに今回のは「女子」までついてる。

刀剣女子。キャンプ女子。カープ女子。ジェンダーなんとかだと騒ぐ人がいるが、女子とかつけるのはOKなのか。基準がよくわからん。

だが、ソロ活は今のコロナ禍においては大いに賛成なので、「なんでも活をつければいい問題」と「女子つけたら流行語っぽくなると勘違い問題」はこの際スルーさせてもらう。

 

いつものことだがネタバレを多大に含むので、まだ観てない人や録画してまとめて観ようと思ってる人はこの先は読まないように。

 

ソロ活女子のススメ。

このドラマはタイトル通り、女の人が一人で活動することを描いたドラマ。

主演は今ノリに乗ってる江口のりこ。「半沢直樹」の国会議員役で一気に知名度を上げ、前クールでは長瀬智也主演の「俺の家の話」、池脇千鶴主演の「その女、ジルバ」にも出演。そして今回満を持して初の主演だ。

俺はこの人の演技が好きだ。演技なのか素なのかよくわからん飄々としたところがいい。感情の入ってないようそっけなさと、時折ボソッと言うギャグ。それも周りに伝わらず一人ボケツッコミ。自己完結するセリフまわしや間の取り方、演技のうまさはさすが大阪出身の女優だ。(ちなみに平岩紙も大阪だ。大阪女優は無表情型が多い)

特に「時効警察」がお勧めだ。観てない人はぜひ観てくれ。

 

その江口のりこが40歳のOLを演じる。

趣味はソロ活。一人で行動し、一人で楽しむ。誰にも邪魔されず、誰にも気兼ねせず、自分おおもむくまままに。

テレビ東京はこんな一人で楽しむ人を描くドラマを作るのが好きみたいだ。いや、柳の下のドジョウ狙いかもしれんが。

 

中年男が今日のご飯を食べる店を探し、一人で食べることに至福を感じてる姿を描いた「孤独のグルメ」。

松重豊主演でドラマ化された当初は、明らかに少ない予算と少ないスタッフで作られたの丸わかりで、さらに深夜に放送されてた。にもかかわらずコアなファン層がつき、回を重ねるごとに人気が出て、もうSeason8になる大ヒットおひとりさまドラマだ。

この「孤独のグルメ」のヒットにあやかり、テレビ東京はおひとりさまを描いたドラマをどんどん創り出してきた。

武田梨奈演じるOLが、一人でいろんなお店に行きお酒や料理を楽しむ「ワカコ酒」。

夏帆と三浦貴大が隔週交代でそれぞれ一人でキャンプに行き、焚き火や料理を満喫する姿を描いた「一人キャンプで食って寝る」。

ネプチューンの原田泰造が一人でいろんなサウナに行き、‘ととのう’姿を描く「サ道」。

濱津隆之演じる中年サラリーマンが一人で車を走らせ、次世代には閉店し(潰れ)てるかもしれない飲食店を探して飯を食う「絶メシロード」。

他にもいろいろあるが、とにかくひとりで楽しむ姿を描くドラマをテレ東は作る。

 

しかし残念ながら、Season8と続く「孤独のグルメ」以外では、「ワカコ酒」がSeason5と続いてるのを除き、ほぼ単発で終わってる。

理由は簡単だ。

おひとりさま。言い換えれば一人ぼっちのドラマである以上、誰かと喋るとか会話するってのは町の人や店の人くらいで、あとは独り言や脳内妄想である。

「孤独のグルメ」では松重豊がオヤジギャグを交えながら、絶妙の言い回しをする。「今の俺は何を食べたいんだ」「この店を選んだ俺、大正解」「タルタリストの俺としてはたまらん味だ。タマランチ会長」「油断してた。後から辛さが強烈なパンチを浴びせてきた」などなどがナレーションされる。

豪快な食べっぷりとこの脳内独り言のおかげで、観てるとこっちまで腹が減る。

だが、他のおひとりさまドラマのほとんどは、この独り言および脳内妄想の部分が弱いのだ。明らかに「脚本」の「台詞」なのだ。

役者の力量もあるのだろうが、早口だったり大げさだったり。まぁ会話劇じゃなくナレーションだから仕方ないが。

 

江口のりこの独り言(ナレーション)はうまい。

1話二部構成で、第1話ではソロ焼肉とソロリムジンを楽しむ。

 

ここにいるカップルはできてるとまで言われる焼肉屋に、一人で入るというのは、かなりのソロレベルだ。一人飯に慣れた男でもなかなか勇気のいることだが江口のりこはクリアする。

「二人で食べるとおいしいね」は否定しないが、本当にそうか?まずはタン塩って頼むがタンって本当に好きか?好きなペースで好きなように焼いて食う。

網に野菜を乗せのせられまくって、スペース取られた上に焦がされることもない。ご飯をいきなり頼んでも怪訝そうに「もう頼むの」などと言われる筋合いもない。焼肉は一人の方が絶対会う。欠点はいろんなものが頼めないことだが、はらみロースカルビつらみセンマイミノシマチョウコブクロタン・・・今日はどれを選んで食べるかと楽しめば問題はない。

ってのを江口のりこは見事に演じる。脳内妄想独り言のナレーションも、いちいち頷ける。俺もソロ焼肉屋では全く同じだと。

 

 

ソロリムジンもわかるなぁ。

以前ロサンゼルスに友人と旅行した際、リムジン(&ガイド兼運転手)をチャーターして街案内をしてもらった。地元民しか行かないであろう店やスポット、さらにはマリーン(海兵隊)御用達のガンショップまで。どでかいリムジンでお金持ち気分でロスの街をいろいろ連れて行ってもらえて、これで二人で300ドルくらい。めっちゃお得。

それで味をしめ、今度は一人でサンフランシスコ行った際にもリムジンチャーターして、街ガイドしてもらった。ホテルまで迎えに来てくれたどでかいリムジンの後部座席で、マフィアの幹部になったかのように一人シャンパンを飲みながら、ゆっくり窓の外を流れていく街を眺めながら走るリムジン。

周遊バスを使えば、タクシーチャーターの方が安い、ツアーに入れば有名地にガイド付きで行ける。利用したことない人はそういうだろう。違うのよ、気持ちの贅沢がしたいのよ。

 

一人で旅行するのが好きと言えば、まず「なんで」と聞き返される。「一人で寂しくない?」とか「旅行はみんなといった方が楽しいやん」とか言うんだ。行きたいところに気ままに行く。誰かに合わせたり、時間気にしたりしなくていい。それが一人旅の醍醐味なのだよ。

唯一の欠点はセルフィー以外では自分の写真が撮れないってことくらいかな。まぁインスタとかSNSで「こんなとこ来てまーす」ってリア充&個人情報さらけ出すような真似はしてないから全然いいけどね。

 

第2話目の江口のりこのソロ活は「一人で動物園へ行く」だ。

この動物園ってやつも、なぜか「急がないと全部見れないぞ」と、全部見なきゃ元が取れない衝動に突き動かされてしまう家族連れ、カップルが多数だ。江口のりこ曰く(脳内で)「まるでロールプレイングゲーム」「全動物コンプリートのために来てるのか?」に同感。

江口のりこは大鷲にターゲット絞り、それだけを見て楽しむ。カピパラもアルパカも、虎もライオンもキリンも象も眼中になし。

そうなのよ、何も全部見なきゃいけないわけでもないし、今日を逃すともう見れないわけでもない。そもそもそんなにみんないろんな動物好きなのか?ムツゴロウさんの血が流れてるのか?

 

さらに水族館に行く。

屋外の動物園と違って、水族館は神秘的だ。順路も指定されてたりする。

俺はクラゲが好きで。3時間くらい暗い部屋でライトアップされながら漂うあいつらを見てたいのだが、誰かと一緒だとそうもいかない。

イルカはグルグルせわしなく泳いで、ジンベイザメはゆったり泳ぐ、イワシは集団でグルグルとってのを見て出口に向かって歩くしかない。

マニアの中にはどのペンギンがどのペンギンと恋仲でってのまで把握してるペンギン観覧者がいたりする。俺もいつかアシカやオットセイのショーを見ながら「あの小さかったハナ(仮名)がもうこんな演技ができるようになったのか」と呟いたりする、まるで宝塚歌劇の研究生時代から、ジャニーズのジュニア時代から見守ってきたタニマチのようになりたいものだ。

 

第3話のソロ活は「プラネタリウム」と「ラブホ」

うーん、なんてことないソロ活なんだが、江口のりこさんの独り言&脳内妄想で、今度俺もプラネタリウム楽しんでみようかなって気分になる。

最近のプラネタリウムはかなり綺麗だそうだし、BGMもコッテて、さらにシートもかなりいいそうだ。そういや兵庫県明石の天文科学館には日本最古のプラネタリウムがあって、稼働日数が2万日を超えたって以前ニュースでやってたな。久々に行ってみようかな。

 

ラブホは一時期プチホテルとか呼び方変えようとしてたけど、最近はまたラボホに戻ったね。でもサービスや設備、アメニティや食事なんかは下手なビジネスホテルより充実してるそうだ。

江口のりこは満喫してたが、一人ラブホは男だとちょっとヤバイ。ホテルによっては一人では泊めてくれないところもある。いかがわしい商売で使割れたり、自殺するかとか疑われるからな。

一人で先に出るのも嫌がられる。相手とトラブルになってたり、商売で使われたのかと事件性を疑われる。

最近は精算しないとドアロックが解除されないホテルもある。ドアにクレジットカードリーダーがついてるが、スキミングとか大丈夫か?家事とか地震の際は開けてくれるんだろうな。

って最近は全く利用する機会がないのでいらない心配だ。したがって、これはあまり共感できなかったな。

それよりも帝国ホテル30泊いくらとかの超お得プラン利用したいなぁ。コロナ禍で稼働率の悪くなったシティホテルの苦肉の索、ホテルを自宅代わりに使いませんかプラン。おひとり様長期滞在プラン。

掃除やごみ捨ての心配はいらないし、タオルやシーツは毎日交換される。食事付きにすれば朝夕は問題ない。ホテルを家にしてる富豪や文豪になった気分になれていいかもしれない。

 

外出をするなとか、4人以上の会食をするなとか、するならマスク会食しろとか、時短営業しろとか、東京には来るなとか、ぜーんぶひっくるめてこう言え。

「おひとり様で行動してくれ」と。

一人で繁華街の飲み屋に行く方が集団で行くよりはまだ安全だ。まぁ、時短営業の目をかいくぐって換気の悪い場末のスナックで、おっさんががなってカラオケしてるようなとこは一人で行こうが数人で行こうが一緒だが。

それでもおひとり様推奨しようよ。

大阪でも東京でも名古屋でも、どこでも通勤や繁華街はある程度の人混みはあるけど、それをいちいち取り上げて「人出は変わってません」とか報道するな。「これ以上は死活問題」とか飲食店の嘆きを取り上げるな。「自粛に飽きた、コロナは怖いけど自己責任で」って公園や歩道で飲んでる若者集団取り上げるな。

それよりも「おひとり様」の楽しみ方を報道してくれ。

 

これだけ感染者が増え続けて3度目の緊急事態宣言がとか言ってても、東京五輪を未だ止める気がないのが不思議だが、ならせめておひとり様、GoToロンリーキャンペーンしてくれないか。

かなりの感染・クラスターは防げると思うのだがね。

おひとり様万歳。

 

おひとり様に躊躇してる人は、是非この「ソロ活女子のススメ」見てくれ。

今こそ、江口のりこと共にソロ活を堪能してくれ。

 


リコカツ 詰め込みすぎで何がなんやら

2021-04-17 21:11:51 | MUSIC/TV/MOVIE

リコカツ。

リコカツ=離婚活動。今まであまり聞いたことなかった言葉だが、まぁ字からして離婚までの活動のことだろう。就活とか婚活ってのから始まり、最近は何でもかんでも「活(カツ)」をつければ言葉として成り立つと勘違いされてる気がする。

 

いつものことだがネタバレを多大に含むので、録画しててまだ観てない人やまとめて観ようと思ってる人はこの先は読まないように。

 

北川景子と瑛太(おっといけない今は永山瑛太ね)の二人が主演のこのドラマ。

ファッション誌で働く北川景子が、5年間付き合った彼に「君は一人でも生きていける人だね」的なこと言われて別れ、雪山で「ばかやろー!」って叫んだら滑って落ちて遭難して、助けに来てくれた瑛太と出会い、すぐ結婚したが二人の価値観が合わず・・・。

離婚をテーマにしたコメディドラマねって感じで第一話を観たのだが、かなり不満と不安が残る。

このドラマ結構奥が深い。っていうか闇か。ほんでもって詰め込みすぎなのだ。

トレンド・流行の最先端を切り開くファッション雑誌のお洒落な編集者と、肉体派で生真面目な自衛官のカップルが結婚するという「そんなんうまくいくわきゃないだろ!」的な前提はともかく、主要登場人物のほぼ全員が何らかの問題を抱えてる。

しかもその登場人物や夫婦などが、見事にステレオタイプで描かれてるのだ。

 

これは脚本家が悪いっていうより多分プロデューサーが悪い。

「離婚をテーマにしたドラマを作ろう」って始まり、ゼロ日婚、夫婦の価値観、男尊女卑否定男女平等論、シングルマザー、熟年離婚とどんどん広がったんだろうね。そこに定年退職後も昔の肩書きを使い、年金生活なのに未だに家事を嫁にさせて当然と勘違いしてる旦那や、これからは趣味に勤しみ自分らしく楽しんで生きたいと欲する奥さんとかまで描こうとすると、こんな詰め込みすぎのドラマが出来上がる。

 

永山瑛太の役が航空自衛隊の航空救難団のエースってことで、これはあの名作ドラマ「空飛ぶ広報室」のように、航空自衛隊を丁寧に描いてくれるのかと期待したのだが、まぁ見事に裏切られた。

 

吹雪き始めた雪山にヘリで救助に向かうシーンは良かったのだが、そこだけだ。

その後の結婚式シーンは、多分実際の自衛隊員の結婚式の取材はしてないなってくらいダメ。自衛隊員の結婚式は出たことある人だったらわかると思うけど、自衛隊関係者は驚くくらいみなさん姿勢が良いのだよ(返事も良い)。幕僚長だの一佐だ1尉だの階級が上の者が参加してるから尚更お行儀も良い。

したがって幹部のいない同期や同僚・後輩のみの二次会で初めて弾けるのだ。そのはじけっぷりは一般人には止めようがないくらいだ。機動隊でも怪しい。日本最強の軍団だからな。

この結婚式の描写でも、流行の最先端を捉えるファッション誌の編集者側の参加者は、おしゃれで煌びやかでドレスアップされて華やかで、自衛隊側は行儀よく座りながらも出てきた料理を秒でたいらげながら、「いいなぁ」「綺麗だなぁ」「付き合いたいなぁ」と脳内で妄想してるなんて描いてたら、その後の二人の夫婦生活・価値観が合わないところもスムーズに描けたと思うんだけどな。

 

新婚旅行といえど、自衛隊員が越境する旅行はかなり面倒な手続きがいる。ましてや海外旅行?その辺をドラマでは軽くスルっと流してた。

新居もなぁ。官舎じゃなく車で基地まで一時間のところにマンションを買ってリノベーション。転勤っていうか配属先がまだまだ変わる若き自衛官で?

「ドラマなんだから細かいとこ抜き」ってのはわかるけどさ。

そういったことや生活リズム、しきたりや慣習など一切吹っ飛ばして、「任務のことについては国家機密だから家では一切話せない」って瑛太が北川景子に言うシーン。予備知識なくいきなりこう言われてもなぁ。視聴者も「なんで?」って思うだろう。いや「そういうもんなのね」って感じか。

もう少し自衛隊や任務についてる自衛官のこと丁寧に描いてよ。

自衛隊マニアじゃないけど、結構ガッカリなのだ。

 

 

このドラマが始まる前に、「ぴったんこカン・カン」ってバラエティ番組に永山瑛太と北川景子が番宣兼ねて出演した。航空自衛隊百里基地でロケ。永山瑛太が航空救難団のエース役を演じるからか、幹部が北川景子に一目会いたいからか全面協力。なんと二人が戦闘機に乗ってアフターバーナー、離陸前のGを体験するって企画までOKされてた。

 

 

隊員が礼儀正しくピシッとしながらも、北川景子が登場した際、内心はめっちゃ浮かれてるのが微笑ましい。永山瑛太はちょっと無愛想でリアクション(ノリ)が悪かったので「あれ?」と思ったのだが、それはこのドラマの自衛官役・緒方に合わせてたのね。

でも、ドラマではその自衛隊のことはちょびっとしか描かれていないうえに、瑛太はただの姿勢が良くて大声で、筋肉バカで大飯食らいで、デリカシーがなくファッションに疎いセンスの悪い奴として描かれた。そんな自衛官今どきいるか?

 

さらにステレオタイプな人物像描写はまだまだ出てくる。

北川景子のお母さん・三石琴乃は美魔女でエッセイスト。この人テレビや映画で見たことないんだけど、女優さんなの?なんか演技下手だぞ。セリフは下手ではない(いや上手い)のだが、仕草や動作が喋りと合っていないのだ。声優さんか?

お父さん・佐野史郎は大手広告代理店(経理だけど)を定年退職しても過去の名刺を持ち歩き配る。いるよな、いつまでも昔の肩書き(会社)の威光を忘れられないで威張り散らす年金親父。コンビニやファミレスで店員に偉そうに喚いてるクレーマー親父のほとんどがこのタイプだ。そして若い女の子好きね。バブル時は「ザギンでシースー」ってブイブイ言わせてた口ね(佐野史郎は経理だけど)。

永山瑛太のお父さん・酒向芳は元自衛官で厳格。家では「あれ」「それ」「これ」だけでお母さん・宮崎美子は理解しお茶出したりする。家の事は全て奥さんに任せっきりで、旦那が偉いと勘違いしてる昭和時代の親父ね。定年退職後もいつまでも家の中で偉そうにしてるが、

この二組の夫婦も熟年離婚を考えてる。もちろん奥さんの方からの三行半だ。

給料を持ち帰ってきて養ってもらってるうちは我慢できたが、もう世話はいいだろう。いつまでも三食用意して小間使いや家政婦のように扱われるなら、人生100年時代(誰が言い出したのかは知らんけど)、残りの人生は自分のために使いたい。

 

と、ここまででもすでに「いかにも!」ってステレオタイプでアップアップなのだが、それだけでは済まない。まだ出てくるぞ。

北川景子の元彼・高橋光臣は弁護士で彼氏としては申し分ないが結婚願望0男。結婚に価値を見出せなく、自由気ままな独身生活を楽しむ古い言い方で言えば独身貴族。今風の言い方は知らん、最近はなんて呼ばれてるんだ?

ジム(自衛官がジム通いするか?基地にいくらでもトレーニング機材あるぞ)で偶然瑛太と出会う。

グラマラスな女の子に器具の使い方教えてる際に胸が当たって戸惑う純粋でウブな自衛官。そこへ現れるその彼女の元彼。瑛太を今の彼と勘違いし攻撃するがあえなく制圧される。ってところもいかにも今まで使われてきた描写だが、さらにそこへ北川景子の元彼が居合わせてってのも加わると、いかにもの二乗だ。

 

北川景子のお姉さん・平岩紙もどうやらワケあり。子供連れて家を出ているみたいだ。結婚式も娘と二人だったし、ホテル暮らししてるみたいだし。

平岩紙は「朝顔」では旦那の板尾釧路を尻にひくカカア天下の法歯学者だったが、「俺の家の話」ではプロレスラーで家に殺気を持ち込む長瀬智也と別れた元ヨメ役だった。「俺の家の話」では多動症の息子に理解を示す恋人・前原滉との間に女児を授かり再婚するが、その彼は「仕事での僕の代わりはいるけど、旦那の代わりはいない」と1年間の育児休暇を取るような男だった。

いかにも「今の時代に合ってるでしょ」「これからは夫婦平等、家事も男もする時代」って「意識高い系」な旦那を演じてたが、そこは宮藤官九郎脚本、戸田恵梨香に「無理、ずーと家にいるなんて無理」と逃げて行かせてた。

 

最近じゃ「旦那も家事するべき」とか「男女平等」とかが声高いに叫ばれて、男も料理や掃除、洗濯などの家事をすることが当たり前の風潮だ。それをしない男はダメな夫で、家事を一緒にしてくれる旦那は良い夫。

そうなると夫の給料でやりくりする奥さん、夫を内助の功で支えてるだけの奥さんはダメ奥さんということになってしまう。

ただの永久就職狙いで寿退社など許さない。共働きできるだろ?フレックスも育休産休も取れるよ。旦那の稼ぎで子育てしたり、家事に勤しみたいって奥さん像は許されない。

そもそも「奥さん」とか「嫁さん」て言葉さえ問題視される世の中である。「夫の所有物じゃない」とか「奥に引っ込んでろってか?」と。男女平等なんだからと。

旦那は稼いで奥様はそれを支える。結婚式で度々祝辞で使われた「三つの袋」の話はもはや過去のこと。胃袋を掴め、給料袋を掴め、堪忍袋ハシゴまで隠しておけ。バージョンによっては「お袋さん(姑)を大事に」なんてのもある。

それは昭和の考えで、令和の時代には合わないと。

 

北川景子は仕事場で後輩編集者員・武田玲奈に良かれと思ってアドバイスするが、それをパワハラだれたと上司にチクられ企画を下される。今時コンプライアンス重視の雑誌編集部で、一方的なパワハラ告発だけで処分を下したりするか?

さらにトイレの個室で落ち込んでる北川景子の耳に、「北川景子を貶めるためにやったことだ」と同僚に話す武田玲奈の声が・・・。うーんもはや古典のような展開。陳腐なシナリオだ。

で、個室から北川景子が出てきて武田玲奈に「どうしてそういうことするのかなぁ。言いたいことあるなら直接言ってよ」と言う。普通このパターンだと、武田玲奈は気まずくてトイレから慌てて出たりするのだが、このドラマでは「正直見た目だけじゃないですかぁ」と言い返す。

今時の、実力もないくせに何か勘違いしてる新入社員をステレオタイプで描いたのだろうが、さらに武田玲奈ははっきりと「顔で仕事がもらえてるくせに偉そうにしないでくださいよ」と北川景子に言う。

 

この「顔がいいだけで」に似たセリフは、瑛太のセリフ「顔やスタイルはパーフェクトな君」もあるのだが、これを実際に脚本で使われる女優・北川景子ってすごいな。

北川景子という女優以外では、このセリフは成り立たない。

「なりたい顔何ちゃら」とか「美人だと思う女優何ちゃら」とかで、必ず上位にランキングされる北川景子ならでは。これが佐々木希とか白石麻衣とかでもダメかもしれない。北川景子以外の女優やタレントでは、この「顔がいいだけで」ってセリフが成り立たないだろう。凄いな。

 

 

このあと北川景子が自分が新入社員だった時のことお武田玲奈に語るのだが、案の定武田玲奈は「はいはい。ババアの説教は以上ですか?見た目だけの先輩の言葉はなんにも響きませんので。」と。BGMはAdoの【うっせぇわ】を使ってくれたらぽったりだったかもしれない。

しかし、北川景子がババアと呼ばれる時代なのだね。

 

とかなんとか、褒めたりけなしたり忙しい第一話レビューなのだが、とりあえず第2話に期待だ。

 

あ、それから永山瑛太が北川景子をかばって、階段で滑り落ちるシーン。

木村拓哉が「B.G.身辺警護人」でしたのと同じく、彼女を抱きかかえながら階段を背中から滑り落ちていくシーンは圧巻だ。距離角度、ともにB.G.より長いし急だ。

そこらへんの刑事ドラマや2時間サスペンスものなら、まず間違いなく翌日に死体で見つかるであろうこのシチュエーションを、「イタタタ」で済ます永山瑛太。

自衛官はターミネーター並みにタフだとこの脚本家は勘違いしてるんか?て突っ込んでしまいました。

 

瑛太のコメディ演技は悪くないぞ。


東京五輪100日前 どっちつかずのマスコミ

2021-04-15 21:37:40 | Talk is Cheap

3日連続1000人超え。

このブログで書いた通り、大阪はあっという間にコロナ感染者数が増えた。4月15日は1208人だ。

高校野球の応援団と取材陣のせいで増えると懸念した通り、兵庫も増えた。4月15日は493人だ。

高校野球応援のついでに観光する人のせいで増えるだろうと書いた通り京都も奈良も増えた。

聖火リレーの取材マスコミのせいで増えるとも書いたが、奈良も和歌山も三重も増えた。これじゃぁ聖火リレーならぬコロナ感染リレーである。

 

それなのにまだ聖火リレーを止めようとしない。

各地でまん延防止等重点措置が出されてる。もはや緊急事態宣言が出てもおかしくないはずだが、計s剤がどうとかって出そうともしない。

大阪では「学生のクラブ活動を自粛しろ」とか抜かす知事が2025年大阪万博のブルゾンを羽織ってる。「今は我慢を」って全然説得力ないわな。

兵庫ではうちわを配っても会食事の飛沫拡散防止にはならないと反対にあってる。マスク付け外して食べるよりはうちわや扇子で防御する方が楽だが、効果は怪しい。でも無いよりはマシだと思う。っていうかこのご時世にまだ人と一緒に喋りながら飯食いたいのか?飲みたいのか?

 

未だにマスコミは「大阪の街の人では減っていない」なんて報道してるが、嘘だ。だいぶ減ってるぞ。びっくりするくらい減ってるぞ。昨年のGWの緊急事態宣言の時のように百貨店も映画館もすべて閉鎖されてた時のようにガラガラでは無いが、明らかに自粛してる人が多いのがわかる。

時短営業の隙間で早開けしてる立ち飲み屋も、お好み焼きやも、串カツ屋もガラガラだ。それでも5時を過ぎるとどこからともなくサラリーマンの集団が現れる。赤い顔して大声で騒ぐ声がのれん越しに聞こえてくる。楽しいそうなのは結構だが、飛沫の嵐だぞ。これではマスク会食だろうが、うちわだろうが何の役に立たないだろう。

リモートワークと無縁の会社員か。仕事終わったらさっさと家に帰れよ。寂しいのか?誰かと飲まなきゃ死んじゃう病か?それともコロナにかかれば休めると勘違いしてるのか。俺だけはコロナにかからないと根拠のない変な自信を未だに持ってる馬鹿か。

一人で飯食え。一人で飲め。もし複数で飯食うなら騒ぐな。酒飲んでも喚くな。それがコロナ対策になるのだ。子供じゃないんだからできるだろ?

 

こんな状況でもオリンピック開催を止めようとしない。

それどころか「ついにあと100日キャンペーン」まで開始しやがった。

レインボーブリッジが五輪カラーに点灯されたとか騒いでる。喜んでる、はっきり言ってアホである。

大阪の通天閣は赤色になっているのに呑気なことだ。

ちなみに聖火リレーを無理やり無観客でやった万博公園の太陽の塔も、本来は赤色になってるのだが予算がないってことでライトアップを拒否した。そんないわくつきの場所で聖火リレー。なんだかなぁ。

 

マスコミやメディアはオリンピック開催はやめるべきだって世論があることを伝えてるが、その反面、各地で「オリンピック機運盛り上がってますよ」ああるように報道する。「ますます期待が膨らみますね」感を出すための提灯記事を書く。

池江選手の奇跡の復活に続き、松山のオーガスタ制覇も利用しようと必死。

そしてついに金メダルの予想まで始めやがった。

バドミントンの桃田賢人や水泳の瀬戸大地などの名前が挙がっている。

不思議なもんだな。メダリスト候補ならマスコミも世論も甘いのか?犯罪も不倫もなかったことにするのか。見てみないふりってやつか。

 

桃田はいつ許されたんだ?

違法賭博の常習犯は金メダルの前では関係ないのか。

違法賭博店の常連がバレて無期限出場停止になっても、1年くらいで解除され試合に復帰できる。

翌年の合宿所での早朝抜きうちドーピング検査の際に、同室に女子の福島選手がいても「誤解を招く行動は慎むように」でお咎めなし。激甘処分だ。

さすがオリンピックの選手村で16万枚もコンドーム配る予定になるはずだ。(ちなみにリオ五輪では45万枚配られた)

マスコミは芸能人の不倫の場合は想像力豊かに有る事無い事書き立てるのにな。福原愛の「家には部屋がいっぱいある」って言い訳も信じてあげろよ。忖度ってやつですか?自主規制ですか?基準がわからん。

 

猛反省してるとか、心入れ替えたとか、いつまでも過去の犯罪を引き合いに出したり色眼鏡で見るのではなく、今の彼を見るべきだ。ってのはわかる。否定はしないし、その通りだと思う。犯罪者の更生の機会を損なってはいけない。

でも、それならすべての有名人犯罪者も同じ扱いにしてくれ。

大麻で捕まった伊勢谷友介も許してあげてくれよ。槙原も飛鳥も清原も許してあげてくれよ。

 

ひき逃げで騒がれた伊藤健太郎は不起訴処分だ。レイプ騒動の高畑裕太も不起訴処分だ。ハニートラップのような未成年お持ち帰りの小出恵介も不起訴処分だ。

不起訴処分ってことは犯罪者では無い。起訴されてないのだから前科もつかない。無罪放免だ。疑わしきが罰せずだろうが、白黒はっきりつけたんだ。

なのに彼らはまだ許されていない。

ひっそりとこっそりと地道に活動を続けるしかない境遇に置かれてる。舞台だったり、テレビ番組に出演しようものならすぐマスコミが騒ぐ。「まだ許してない」と。「まだ早い」と。「禊が済んでない」と。

しかもそれはすべて「ネットでは」とか「SNSでは」って前置きがついてる。一般市民が許してないのよってスタンスか。

じゃぁ桃田はネットやSNSで許されてる、一般市民に許されてるってことか?

マスコミもなにもなかったかのように普通にインタビューしている。金メダル候補で日本中の期待を背負ってると記事にする。この差はなんだ?

 

瀬戸大地にしてもそう。

不倫問題で活動停止になったが、知らない間に復活してた。

五輪予選出場して、3種目で五輪代表権獲得するほどの実力者だ。それは認める。

しかし、彼の奥さん(優佳さん)がTBSの報道番組に出て、旦那がいかに頑張ったか、そして旦那を励ます言葉を述べたのにはびっくりした。

何が「この状況になっても泳げることに感謝」だ。「活動停止期間があって、その中でも泳げる環境というものを応援してくださる方が作ってくれた」って?それ許されるの?

活動停止処分ってことはじっとしてろってことじゃないのか?活動停止期間は協会や連盟がサポートしない期間であって、練習などは勝手にしろってことなのか?それを援助する側もされた側も大目に見ろと。甘々だな。

 

まぁアスリートは何ヶ月も体動かさなきゃ、それこそやばい状態になってしまうってのはわかるけどさ。

それを言うなら俳優やタレントも、舞台やカメラの前に立てないと一銭のお金にもならない。今までに稼いだギャラで蓄えがたんまりあるベテランならともかく、生活がかかってるのは一緒よ。死活問題よ。

俺は「不倫なんて当事者同士の問題で関係ない周りが騒ぐことか?」ってのが自論だが、いつもマスコミやメディアは、我が事のように、関係者のように責め立て暴き立てる。

瀬戸大地のように奥さんが出てきて許されるなら、渡部は佐々木希が、東出は杏が出てくれば許されるのか?

ベッキーや矢口真里、ファンキー加藤はどうだ?近藤真彦はもう許されてるのか?斉藤由貴のようにしれっと現場復帰してる人もいるが、鈴木杏樹のように身を潜めてしまった人もいる。まぁ誰が許すとか決めるのも変な話で、番組制作やスポンサーの人が決めたらいいんだけどさ。

ちなみに奥さんが許してるならいいやんって意見もあるが、瀬戸大地の奥さんは「許すことはないですね」と言い切ってるぞ。まぁその次に「新しい信頼関係を築いていけるように頑張ってます」とも言ってるが。どちらにしても今後は夫婦の問題だ。

 

瀬戸大地の奥さんは「これからオリンピックの舞台で恩返しいうかお返しをしないといけないと思ってる」とも言った。オリンピック開催ありきで喋ってることには「?」だが、活動期間中にサポートしてくれた人に恩返しするために旦那はオリンピックに出るそうだ。彼は日の丸なんて背負ってないぞ。みんな勝手に期待すんなよ。

 

「復興五輪」なんてもはや建前にもならず、「コロナを克服した証として」も全然克服できていない状況。

まん延防止等重点措置になってる現状でも小池都知事は「見えざる敵、コロナとの戦いを超えて開催できるような2020大会に皆さんとしていきたい」と言う。

「皆さんとしていきたい」ってところに、一蓮托生、お前らも抱き込んでやるっていうのが見え見えだな。私らだけに頑張らさせないで、みんなも努力しろよと言いたいのかもしれない。

「コロナを抑え込んで素晴らしい大会に」って、あと100日でコロナウイルスがどこかに消えるのか?ワクチンが一気に摂取できるシステムになるとでも?

COCOAの不具合や無用のオリパラアプリの問題突かれたくないからか?それとも現実逃避してるのかもしれない。

 

コーツIOC調整委員長は言う。

「大会は確実に開催される」と。

「最も重要なのはパンデミックに対する人類の勝利だと示すことだろう」だとさ。無観客で開催しても、開催さえできればOKなのだろうな。たとえそれがその後にさらなるパンデミックを引き起こそうとも。

もしそうなったとしてもIOCは絶対五輪が原因だと認めないだろうな。「我々は万全の対策で安全かつスムーズに運営した」と言うだろう。

「可能な限り最も安全な大会になる」と言い切る自信。その根拠も何もないのに。

「一般市民や選手ら参加者の安全を保証するためにすべての対策が講じられる」と。何の対策もないし、講じてさえいないのに。

 

ほんま、もう止めようや。

アスリートたちには申し訳ないけど、金の無駄。時間の無駄。そして、命の無駄。

どうやってら、何をしたら中止にしてくれるんだろう。

肝心のマスコミはダブルスタンダードでどっちつかず。

スポンサーの顔色伺ってる役立たずのジャーナリズム。

困ったもんだ。

 


松山英樹マスターズ制覇 偉業の裏側で

2021-04-12 18:01:13 | Talk is Cheap

松山英樹がメジャーを制覇した。

ゴルフ4大メジャーのうちの一つ、マスターズで優勝した。

偉業である。快挙である。

Congratulations!、marvelous!、great!!

なんでもいい、ありとあらゆる賞賛と感嘆の言葉を述べよう。

 

ついに、この日がやってきた。

全英オープン(The OPEN)、全米オープン、全米プロゴルフ選手権、そしてマスターズ。

尾崎将司、青木功、中嶋常幸、丸山英樹、片山晋呉、石川遼・・・。日本ゴルフの頂点を極めた男たちが何人も挑戦して破れなかった壁。それがメジャーの壁。

 

親父がゴルフをやっていたせいで、ガキの頃からゴルフ中継はよく見てた。日本のツアーは日曜日(最終日)ね。大人になってからゴルフをするようになったが、日曜は休みじゃないから録画して観てた。メジャーは深夜(または早朝)だからありがたい。

1980年の全米オープンでジャック・ニクラウスと死闘を繰り広げた青木功は届かなかった。

1989年の全米オープン最終日、途中までトップだった尾崎将司は14番以降ボギー連発で届かなかった。

2004年の全米オープン、丸山茂樹は予選で人気絶頂のタイガーウッズと同じ組で回り初日・二日目をトップで通過したが、決勝でグーセンに逆転を許し届かなかった。

全米プロでも、マスターズでも全英オープンでも日本人が活躍したり、いいとこまで行ったのは結構ある。

中嶋常幸は1978年の全英オープン3日目、首位に一打差で追っていたが、バーディーパットが外れてバンカーに入り9打を叩くという悪夢のようなことがあった。そのバンカーは「トミーズバンカー」と今も呼ばれている。

 

その中嶋常幸が今回のマスターズ、TBSのスタジオからの生中継に解説として参加してた。本来なら現地オーガスタからの生中継だが、コロナ禍の今、仕方がないね。

小笠原亘アナウンサーは、松山がグリーンジャケットに袖を通す時に「日本人が招待されて85年、ついに、ついに、世界の頂点に松山が立ってくれました」と伝えた後、もう言葉が出なかった。(松山と縁があるだけに)感極まっていたのだろう。

選手・関係者・パトロンの祝福を受ける松山の姿は画面の映しだされている。でも言葉が出ない。次に小笠原アナウンサーが声を出せたのは(実況を再開できたのは) 55秒後だそうだ。本来なら放送事故扱いである。

隣を見たら解説の中嶋常幸は突っ伏して震えてる。話題を振っても感極まっていて言葉になってない。

同じく解説の宮里優作も同様。上を向いて涙をこらえてる・・・。「こんな日が来るなんて・・・。」

 

と、ここまでだったら感動だなぁ。そうだよな、人って本当に感動したら言葉なんか出てこないんだよな。ついにやったよな。言葉は邪魔なだけだよな。

なんて思えたのだが・・・。

 

そのあと、優勝インタビューでグリーンジャケットを着た松山と中継をつなぎ、中嶋は「英樹おめでとう。本当に良かったなぁ。こんなうれしい日が来るとは思わなかった。」

ここまではいいのだが、そのあとが余計だった。

 

「日本に帰ったら一度袖を通させてくれ」

 

この言葉は全くダメだ。冗談のつもりなのか何の気なしに行ったのかはわからないが、これはダメだ。

あのグリーンジャケットはマスターズ覇者である証だ。

ボビー・ジョンズが引退後に自ら設計したコースに、1934年に全米・全米の過去の優勝者を招き第一回を開催したマスターズ(1-4回まではオーガスタ・ナショナル招待)。

全世界から招待されたトップクラスのゴルファー達が、4大メジャーの中で唯一オーガスタ・ナショナルGCに固定されて行われる大会。まさに選ばれし者達(名手達=マスターズ)が競うゴルフの祭典、それがマスターズだ。

「世界一美しく、難しい」と言われるオーガスタを、制した者だけが袖を通す資格のあるジャケットだ。(ちなみにマスターズ優勝者はオーガスタGCの名誉会員になれる)

 

そのグリーンジャケットを気軽に「日本に帰ったら一度袖を通させてくれ」って?

その言葉、ジャック・ニクラウスに言えますか?タイガー・ウッズに言えますか?セルヒオ・ガルシア、ジョーダン・スピース、フィル・ミケルソン、ニック・ファルド、フレッド・カプルス、トム・ワトソン、ゲーリー・プレーヤー・・・過去の覇者たちに言えますか?

袖を通せるのは、マスターズを制した者だけだ。それくらい中嶋常幸はわかっているだろうに。

中嶋常幸は松山英樹を後輩としか見ていないのだろう。そりゃそうなんだけどさ。あまりにも簡単に言いすぎじゃない?

こういった何気ない言葉にいちいち目くじらを立てるのもなんだが、こういったところに日本のアスリート組織の限界が見えてる気がするので書いた。

良くも悪くも体育会系の縦社会が未だに残ってるなって。ゴルフ協会も陸連も水連も各競技団体にも。

 

丸山茂樹も海外ツアーに参加したり、メジャーチャレンジしていたが、ちょっと「?」な祝福コメント出してた。

「松山選手には東京オリンピックでも普段の力を存分に発揮してもらえるようにできる限りのサポートをさせてもらいます。」

今は東京五輪ヘッドコーチだから仕方がないのかもしれないが、メジャー覇者に今更五輪?マスターズ制覇よりも五輪の金メダルの方が上だというのか?

しかも夏のくそ暑い時に、コロナ禍の今に、だいたい開催できるかどうかもまだ未定なのに。開催ありきを前提で喋るのやめてくれないか。気分悪い。

ただ純粋に「おめでとう」「すごいなぁ」「やったなぁ」って、後輩を祝福してあげなよ。まっmでいちいち五輪に結びつけるかなぁ。

 

1977年の全米女子プロゴルフ選手権で日本人ゴルファーとして初のメジャーを制した樋口久子さんは現在日本女子プロゴルフ協会顧問。純粋に「感動しました」「アマチュアから10年、いろんな苦労があったと思いますが、優勝を成し遂げた瞬間、走馬灯に走馬灯のように思い出されたのではないですか」「優勝おめでとう」と祝福コメント。

同じく日本女子プロゴルフ協会の現会長を務める小林浩美さんも「優勝おめでとうございます」「感動で涙が暑れました」「この偉業は日本ゴルフ界の至宝であり、今後の大きく明るい道標です」と祝福。

女性ゴルファーの先輩たちの方が純粋に祝福してるのがわかる。

男はやっかみや妬みなんかや、未だに俺の方が上だ、先輩だ、っていうのがどこかにあるのかな。メジャーを制した時点で、メジャー取れんかった人より松山の方が上になったんだけどなぁ。

 

何でもかんでも五輪に結びつけるのはやめてくれ。

誰だ?あの記者。松山の優勝会見・インタビューで、馬鹿な質問をした記者は。

「東京五輪で聖火台の点火役(聖火リレーのラスト走者)を打診されたら受けるか」

この質問に松山はあっさり「現実的ではない(スケジュール的に無理です)」って返してる。

なのに、またしつこく

「東京五輪に向けての抱負は?」

あのなぁ。

失礼極まりないってこと、この記者は気づいてるか?

お前が言ってるのは、グラミー賞受賞した歌手に「紅白歌合戦のトリに選ばれたらどうしますか」とか「レコード大賞への抱負は?」なんて聞いてんのと一緒だぞ。

ゴルフ4大イメージャー大会の一つであるマスターズ優勝と、オリンピックでのゴルフ競技。どっちが上とか下とかないけど、ランク(レベル)の違いはわかるだろ?

少なくともオーガスタGCでの、マスターズ競技者への取材が許されてる記者なんだから。

 

「次はセント・アンドリュース(全英)制覇ですね」とか「グランドスラム(メジャー4大会制覇)狙ってますか」とか聞くならわかる。

それなら三大モーターレースの一つ、インディ500を制した佐藤琢磨に「次はF-1ですね」とか「ル・マンも狙いますか」とか聞くようなもんだからな。

それを東京オリンピックって・・・。トホホだよ。

 

英ガーディアン紙が松山英樹の偉業を讃える記事を掲載するとともに「コロナウイルスのため、松山について詳細に報じてきた日本メディアが現地にいないのは残念。長い間追い求め、いつまでも忘れないであろう瞬間に立ち会えないのだから」と書いていた。

インタビューとか囲まれるのがうっとうしいと感じてる松山英樹にとっては、日本人記者やマスコミ関係者が全然いないのは、競技に集中できてよかったかもしれない。

このコロナ禍で現地からの実況中継さえできなかった日本メディア。

だからこんな不躾な質問する記者やリポーターしか残っていなかったのか?そもそもこの質問したのが日本人記者かどうかも曖昧だが・・・。

 

何でもかんでも五輪に結びつけるのやめてほしいわ。

テニス四大大会の全米女子オープンを2018年日本人で初めて制した大坂なおみ。その後2020全米オープンと2019年に続き2021年も全豪オープンを制覇した。その際も「東京五輪への意気込みは?」などと返答に困る質問してたバカがいたなぁ。

 

病み上がりで奇跡の復活を遂げた池江瑠花子選手。

素晴らしいと思うし、頑張ってると思う。笑顔の裏には涙ぐましい努力と不安と葛藤があっただろう。

でも、マスコミはうるさすぎ。まとわりすぎ。今は休養もしっかり取らせなきゃいけないのに、インタビューや取材でヘトヘトだろう。それでも恩返しのつもりか、池江瑠花子選手は笑顔を絶やさない。それを感じて見てるこっちが辛い。

 

そしてこう書く。

「池江瑠花子、五輪への抱負」

 

「まぁこれだけ頑張ってるんだから、東京五輪やってあげた方が」なんて世論を動かしたいのか?

「無観客なら開催してもいいかなぁ」「コロナ対策さえしっかりしてれば、競技自体は問題ないよね」なんて国民が思うことを期待してるのか。

そう思わせてるうちに、どさくさに紛れて開催さえしちゃえばあとは勝手に盛り上がってくれるだろうってか。そこまで日本人は馬鹿か?

 

だいたいマスコミは池江瑠花子選手を持ち上げすぎ。

「奇跡の復活」「神がかり」「不屈の精神力」とか、感動と応援を含め持ち上げたい気持ちはわからんでもない。すごいことだと思うし、それを否定する気もない。

感動劇場を作り上げたいマスコミだから、彼女を持ち上げたいのはわからんでもないんだけど、ちょっと待て。

オリンピックでは、パラリンピックというのが同時に開催されるよな。

そのパラリンピックの選手ってどんな人なんだ?

障害やハンデを負ってるがアスリートとして頑張ってる人だよなぁ。

生まれつきや先天性の病気などの人もいるだろうし、健常者だったけど事故や怪我、病気などで障害やハンデを背負ってしまった人もいるだろう。それでも頑張ってる。そして競技を続けてる。

この人たちがパラリンピックに出場すること自体、もう「奇跡の復活」とか「神がかり」なことではないのかね。違うかね。

池江瑠花子選手を取り上げるなら、同じくらいパラリンピックの選手にも取材にいけよ。記事にしろよ。なぜしないのだ?

 

なんか支離滅裂になってきてしまったが、最後にもう一つ感動の記事。

 

今回の松山英樹の優勝を支えたキャディの早藤将太さんだ。

彼は、松山がウイニングパットを沈めた後、ピンを戻し、コースに対して深々と一礼をした。

 

まさに武士道。

空手や柔道や剣道でも道場に入る前、出る時に礼をする。対戦前、大戦後に礼をする。例に始まり礼に終わる。

野球でもグラウンドに礼をする。

ナンセンスだ、時代遅れだ、精神論だ。いろんなことを言う人はいるだろう。

でも、彼が帽子を脱いでコースに礼をしている後ろ姿に対し、ケチをつけれる人がいるだろうか。

 

 

歓喜と祝福の裏側に、支えた男の礼を忘れない精神があった。


松井珠理奈の卒業コンサート

2021-04-12 03:13:01 | MUSIC/TV/MOVIE

SKE48の松井珠理奈の卒業コンサートが、名古屋の日本ガイシホールで行われた。

うーん・・・早かったような長かったような。

 

「大声ダイアモンド」のPVで彼女を見て一気にハマった。

TVでAKB48が出る番組をチェックするのだが、彼女がいない。そりゃそうだ。彼女はSKE48の一期生だったのだ。そんな基本的なことさえ知らなかったのだよ。

 

「最近、松井珠理奈って女の子にハマってる」

そう言うと周りの奴は言った。「ロリコンか?」と。

不思議なもんだ。俺は学生時代に同級生がピンクレディや山口百恵にハマってる時、全く興味がなかった男だ。別にLGBTが絡んだジェンダーマイノリティなど深刻な話ではない。ただ興味がなかっただけだ。

デビューしたての頃の山口百恵は中学生。その他のアイドルと呼ばれる女の子らも、中学生や高校生だった。その子らのファンが全てロリコンだったのか?違うだろう?ただのアイドルファンだろう。

 

年齢を重ねてからアイドルのファンになると「年甲斐もなく」と言われる。「いい歳こいて」とも言われる。

大きなお世話だ。

韓流の若い子にハマるおばさんも、子供と一緒にジャニーズ沼に陥る母親も、地下アイドルの若い子にお金を落としまくるおっさんも、二次元に恋するヲタも、どれも似たようなもんだ。メジャーかマイナーかの違いくらいしかない。

変なクスリや胡散臭い儲け話に金使うより、アイドルに金を使う方がよっぽど健全だ。

 

とまぁ熱く語ってみたが、別に俺は熱烈な追っかけでもないし、「推し命!」とハチマキ巻いてペンライト振っているわけでもない。

ただ、松井珠理奈が卒業を発表した時「あぁ、その時が来るのね」と思い、そして今日「その日が来たのね」って思ったの。

 

2018年のAKB総選挙で一位になってから、体調を崩し、休業したり、復帰したりと大変だった。中学生から高校生そして成人と、年齢を重ねるごとに色んな知識も増してしまうし、嫌な体験もするだろう。純粋に見えてたものが実は裏があったり、カラクリを知ったり、嫌なところも見ちゃうだろう。

そして卒業を発表してからコロナ禍に巻き込まれ、延期、延期、延期だった。

そしてようやく4月11日、卒業コンサートが行われた。

 

コンサートにはプロレス団体「ノア」のレスラーが登場したり、矢神久美らSKE48の1期生メンバー11人が駆けつけたり、矢方美紀や佐藤すみれなど旧メンバーもステージに現れたそうだ。

しかし、ちょっと残念。

松井玲奈は登場しなかったみたいだ。

 

SKE48結成時から「W松井」として、チームを牽引してきた松井玲奈がいなかったら、珠理奈は早々につぶれていたかもしれない。

AKB48の選抜メンバーとしてTVに出演する際も、同じSKEの玲奈がいてくれて心強かっただろう。

ドラマ「マジスカ学園」での「ねぇ、怒ってるうぅ〜?」って松井玲奈がいたから、前田敦子の後釜を静かに狙うセンター珠理奈が活きていた。

その松井玲奈が、松井珠理奈の卒コンに来ない・・・。

スケジュールの都合か?

聖火リレーは走ったのに・・・。

前日の10日に同じく日本ガイシホールで行われた、高柳明音の卒業コンサートにはアンコールでサプライズ出演したのに・・・ 。

 

女優として忙しいのはわかる。AKB関連グループ卒業生で、“元”の冠をつけなくていいくらいに活躍してる人は少ない。前田敦子と大島優子、そして松井玲奈くらいだろう。ちゃんと一本立ちしてるのは。

 

松井珠理奈が一本立ちできるかどうかは今後の活動次第だ。松井玲奈くらい活躍して欲しいところだが、演技力という点ではかなり差がついてる。

それと、あんまりプロレスに傾倒しすぎるとやばいぞ。藤原紀香みたいにK-1を知名度アップのための踏み台にするくらいじゃないと。(ファンの方ごめんなさい、あくまでも個人的推測です)

まぁ、大きなお世話だが。

 

ちなみに卒業公演は29日にSKE劇場で行われる。

今後の活躍に期待。

 

 

追記:

松井玲奈は高橋みなみや小嶋陽菜と同じく、ビデオメッセージで登場したらしい。


吉田羊 生きるとか死ぬとか父親とか

2021-04-11 19:34:04 | MUSIC/TV/MOVIE

吉田羊さんの新ドラマが始まった。

「生きるとか 死ぬとか 父親とか」。このドラマが面白い。

 

“独身のカリスマ”と呼ばれる(誰がそう呼んでるのかは不明だが)ジェーン・スーが、家族との思い出を綴ったエッセイの実写ドラマ化。

主演の吉田羊が演じるのは、40代半ばのエッセイ書いたりラジオのパーソナリティをしている女性。

生涯未婚で生きる人が増えている昨今、どういう風に暮らしていくのか、この先どうなるのかの不安を胸に秘めつつ、強がって生きてる女性もいるだろう。もちろん満喫してる人もいるし、老後の心配や両親の介護など現実にぶち当たってる人もいるだろう。そういう人たちに向けてのメッセージを送るドラマ。(だと思うが違うかもしれん)

 

吉田羊は母(富田靖子)を亡くしてて、父親(国村隼)とは別居しているのだが、この父娘との関係が面白い。リアルである。

ファミレスでロイヤルミルクティーを所望する父親のために、他の客に怪訝そうな顔をされながらもドリンクコーナーで技を駆使してロイヤルミルクティーを作るシーンは、なかなか見応えがあった。

またなぜかいきなり新しいマンションに住み替えたいという父親のために家賃援助、さらにはなぜか1年分の家賃前払いの肩がわりまでさせられる。

この二つのシーンで「私なら絶対しないわ」と思った女性と、「わかるわぁ」と思った女性に二分されると思う。男にはちょっと理解できないが、父娘の関係というのは厄介なものかもしれない。まぁ最近は父親とはほとんど口もきかないが、母親とは友達親子ってくらい仲がいい人もいるから、家庭環境や家族の歴史によって違うんだろうけどさ。

 

最近のドラマはこういった40代前後の女性を描くものが増えたね。

最近はテレビの視聴者層が変わってきたせいかな。

以前のテレビ視聴者層は20代から30代前半の女性がターゲット。

バブル時は、それこそ20代後半から30代前半の女性に向けて、都会のお洒落な男女の恋物語が描かれてた。美男美形の男女が、「わぁ!おしゃれ〜」(生活感なし)って部屋に住み、「敷居高そう!」(お値段も高そう)ってところでご飯を食べたり酒を飲み、東京の夜景をバックにライトな恋を楽しむいわゆるトレンディドラマってやつね。

男女金等雇用法が出来て、企業で働く女性はお茶汲み寿退社要員ではなく一般職にもなれるようになったけど、そんな突然変わらんよ。

当時のOLは短大出ていい会社の勤めても、相変わらず結婚までの腰掛けって意識の人は多く、24歳はクリスマスツリーとまで揶揄してた。お局にはなりたくない。寿退社、それが理想。そのためには商社マンとの合コンが命。9時5時で残業しません(接待は別)。

商社マンもそれを承知で合コンセッティングする。スッチーが一番人気で丸の内のOLが二番人気ね。ユーミンやサザン洋楽アーティストのコンサートチケットをゲットし、ブランド品をどれだけプレゼントできるか、おしゃれなフレンチやイタ飯屋にどれだけ連れて行けるかで見定められていた。

 

さてここまで読んで「そうだったなぁ」って思う人は現在40ー50代の人で、「へぇそうだったんだ」って思う人はまだ30代から20代の人だろう。

当時の働く女性の涙ぐましい努力。いい男をゲットするための自分磨きには余念なし。化粧品も服もブランド品を買い、給料カツカツで生活してても水準は落とさず、有給使ってグアムだ!サイパンだ!パリだと海外旅行をする。

そう、お金と体力との戦いだったのよ、OLって。

山口美江さん演じるOLが「シバ漬け食べたい・・・」ってつぶやくCMが、この当時のOLを表している。「24時間働けますか」って、今なら完全ブラックなキャッチコピーの栄養ドリンクCMが流れてた時代の裏側だ。

 

今じゃぁOLもスッチーも短大も死語だけどね。

 

時代は変わり、上昇志向のある女性社員も増えた。会社もそれを求めた。

短大主流だった頃は「四大出?」なんて言われて敬遠されていた。だって会社は、女性新入社員は男性社員の嫁候補くらいにしか考えていなかったもの。20歳の短大卒と22歳の4大卒では若さも扱いも違ってくるからね。

それが今や短大はなくなり、女性社員は四年制大学を出てるのが当たり前。女性だからと冷遇されることもなくなった代わりに女性だからと優遇されることもなくなった。

そのおかげで結婚までの腰掛けでよかった女性は困った。お茶汲みやコピー取りでいい給与もらえて有給取り放題で、玉の輿見つけたら寿退社ってのは求められなくなった。働くなら男と同じような環境で男と同じ仕事をこなさなければいけなくなった。

 

上昇志向の女性にとってはチャンスだ。能力のある女性はやればやっただけ認めてもらえる。男に負けないようにバリバリ働く。残業もこなす。

ポジション(役職)とか、給与とかと引き換えにして、最近コンパも飲み会行ってない。それどころか休みの日はバタンキューで寝てる。

それでも自分磨きはしなければ。エステ、ジム、ヨガ、英会話、美味しいもの食べる・・・。

 

こうなると、会社やコンパで一生食わせてくれる男を見つける必要がない。お金も仕事も充実してしまってるからな。それにチャラい男や上っ面だけの男は見抜ける目を持ってしまった。

俗に言われる永久就職先は必要ないのだと気づいてしまった。

結婚は面倒なだけだ。仕事辞めろとか家庭に入れとか、子供を産めとか育児や家事に専念しろとか。二人が良くても家族とか親戚とかうるさい奴が出てくる。なんでそんなもののために自分の生活や夢を犠牲にしなければいけないのだ?

おかげで結婚しない女性も増えた。

 

結婚できないのではない。仲のいい気の合う男がいないわけでもない。タイミングが悪かったり、機会を逃したのかもしれないが、結婚に魅力を感じない。

結婚した昔の友人は、幸せそうな子もいるし、愚痴ばっかり言ってる人もいる。子供に生活サイクルのほとんどを奪われてる人もいれば、DINKSで二人で満喫してる人もいる。

 

さぁ、女性の理想の生き方ってなんだ。これからの女性はどう生きるべきだ。

誰が決めるわけではない。自分の人生は自分が決めるのだ。

でも、誰かに話を聞いてほしい。そっと背中を押してほしい。間違ってるよと否定してほしい。頑張ってるねと応援してほしい。

頑張って生きてる女性、そんな人をちょっとだけ手助けをする夜のラジオ。吉田羊がパーソナリティを務めるラジオ番組にはそんな悩める女性リスナーからの声が届く。

ってドラマだ。(前フリ長いよ)

悩める女性。ぜひ観てくれ。

 

余談だが、このドラマ内の架空のラジオ番組で、吉田羊の相方(サポート)を務めてる田中みな実。かなり滑舌が良く声のトーンも良い。うまい。

それで「まるで本物のアナウンサーみたい」って思ってしまった。

・・・

よくよく考えたら田中みな実は本物のアナウンサーだ。馬鹿か俺。

最近、タレントとしての田中みな実や、ドラマ「ルパンの娘」で深田恭子演じるLの一族に対抗する女盗賊のイメージが強すぎて、フリーアナウンサーだってことすっかり忘れてしまってた。

「俺の家の話」で、長州力が長瀬智也のラリアットを受けるシーンを見て「わあ!長州力ってプロレスラーっぽい」って言ってるようなもんだな。

反省・・・。

 


裏方が表に出てどうする

2021-04-08 22:43:17 | Talk is Cheap

相も変わらず聖火リレーをやっている。

世間では全然盛り上がってないのに、いや心の中では「こんな時にまだ走るのか?」って非難されても、馬耳東風。

トボトボ走ってヘラヘラ笑って街道に手を振ってる走者。タレントならまだわかるが一般人なのに手を振ってたりする。地元の代表になった気分になってるのか勘違いしてるのか。

本人が楽しけりゃそれでいいけどさ。

マスコミは「密になってるところも出てる」などと多少の嬉しがりやと、人の言うことを全く聞かない(聞くことのできない)バカを映して、現地では盛り上がってる感を出している。

なんかこのままズルズルと「無観客でなら東京オリンピックやってもよくね?」って雰囲気に持って行こうとしてるのか。

 

だいたい何なのあのスポンサーの車列は。

マラソンや駅伝みたいに、放送局の車や先導する白バイ、警備する人らの車両が周りを囲み画面に映り込むのは仕方がないとしよう。

しかし日本生命とかトヨタとかコカコーラとか、オリンピックの協賛企業の車列って。聖火ランナーと並走できるからスポンサーになったのか、スポンサーだから並走してるのか、どちらにしてもよくわからんが邪魔。

島根県はあの車両を走らせないなら聖火リレーしてもいいと言い出した。それでも絶対走らせると思うぞ。だってスポンサーなんだもん。金出してんだもんって。

 

で、愛知県ではそのスポンサーのTOYOTAの社長、豊田章男社長が聖火ランナーとして走った。

TOYOTAといえば世界的な販売網を持つ車のメーカーだ。もちろんオリンピックの公式スポンサー企業である。IOC(国際オリンピック委員会)の最高位スポンサーである。

その社長が聖火を持って走る。愛知といえばTOYOTAと言っても過言ではないから当然のような気がするが、スポンサー企業の社長がトーチを持って走る姿には違和感しかない。

協賛(スポンサー)が傍でビールやドリンクを販売してるとか、社名やロゴの入ったデッカイ宣伝パネルとかを設置してるというのならわかる。スポンサーだものな。音楽フェスとかでは当たり前の光景だ。

しかし、協賛企業のやつが我が物顔でメイン舞台に出てくるなんてありえないだろ?ましてやその社長だぞ。変だと誰も思わないのか。

 

岐阜県の聖火リレーでは、高橋尚子が走った。

高橋尚子といえばシドニーオリンピックでの激走。日本人で初めてマラソンの金メダルを取った人だ。功績は認める。すごいアスリートだ。

でも彼女は今、組織委員会の理事だ。あの森さんの女性蔑視問題で辞任してからジェンダーがどうとかで登用された。聖火リレーも含め東京五輪そのものを仕切る立場である組織委員会の理事、つまり関係者オブ関係者である。そいつがトーチを持って走るってどうよ。

選ばれたのは「まだ彼女がアスリート委員会の委員長だった時」というのなら100歩くらいゆずるがそうではない。高橋尚子が走ることになったのは彼女が組織委員会の理事に就任してからだ。

 

そして三重県の聖火リレーでは瀬古俊彦が走った。

瀬古といえば宗兄弟とともに日本男子マラソン界を牽引してきた人だ。功績は素晴らしい。

しかし彼は今、日本陸上連盟マラソン強化戦略プロジェクトリーダーである。日本のマラソン選手を鍛えあげる責任者。そう瀬古も関係者オブ関係者なのだ。

 

そんな関係者が各地で聖火を持って走る。

裏方が表に出てきてどうする。裏方は裏方に徹しろよ。裏方が表に出る時は事情を説明するとかなんか問題があった時だけだ。筒美京平さんを見習えよ。あの人は決して表に出なかったぞ。阿久悠さんもそうだな。雑誌などのインタビューとかは別だが、メディア露出は避けてた。

いつまで現役(アスリート)時代と同じ感覚でいるのだろう。

 

こんな人らが分別ないから、そりゃ、街道に見に来る一般大衆も分別ないわな。

スマホ片手に、密になるなと言っても密になり(祖先はミツバチか?)、人を押しのけても前へ前へ。

そんなに芸能人が見たいのかね。またその芸能人はノーギャラで客寄せパンダのようになって平気なのかね。

ましてや元アスリート、今や陸連やそしい委員会の理事などを務めるような人が、はしゃいでどうする。

スポンサーがでしゃばってどうする。

もはやカオスである。

 

それに「リレー」というからには、次の県まで火をつないでいくべきなのだが、どうもそうじゃない。その県内でランタン(種火)からトーチに火を移して、県内走ってワチャワチャしてゴール。そして次の県へはランタン(種火)を移動。そして次の県でもまたトーチに灯して・・・。

県の最後のランナーは次の県のランナーのトーチに火を移し、それを次の日に持って走り、また最後は次の県のランナーのトーチに火を移す。それならわかるのだが、種火だけ移動って。意味ないやん。

それならばギリシャから運んできた種火を各都道府県分ランタンに移して、各地にそれを運べばいいんじゃね?って思うのだが。いや、いっそのこと直接国立競技場の聖火台に移してくれよ。

 

そんないい加減な聖火リレーなら、それこそ無観客でもよくね?

火が消えても、ランタンでまた再点火。時間の都合で、スキップして次のスタート地点でランタンから点火したってのもあったよな。スキーで滑って麓まで降りてってのが、次のランナーの列車と重なる絵が撮れないって理由だけで。県内で火をつないでさえいないのだから。

他の県でも船で運んだりしてたりする。女人禁制の伝統がある船を「五輪憲章に合わない」って理由で強引に捻じ曲げ女性を乗せる。で、別にその女性が聖火トーチを持ってるわけでもなんでもないんだ。何がしたかったんだ?

 

LGBTやジェンダーの考えはとてもデリケートな問題だ。それはまたちゃんと議論しなきゃいけないことだけど、それは場所と時間を改めてゆっくり議論すべきではないか?

「今時」とか「今の時流では」とか「世界的には」とか、勝手にほざくのはいいけど、オリンピックとかにこじつけて、なし崩しに何でもかんでもジェンダーレスとかやってたらそのうち痛い目にあうぞ。

まぁそんなこと言ってるやつは平気で「今日ミスド行こか」とか「私ミスチル好きやねん」とか言ってそうだけどな。

「女優」って呼ばれることに違和感があり、「俳優」と呼んでもらいたいと語るタレントさんが以前所属してたのは女性だけで構成されたアイドルグループなんだが。映画祭や伝統のある賞で「主演女優賞」や「助演女優賞」などにノミネートされても辞退するのかな。

 

 

大阪はついに900人越えの感染者になった。

当然、聖火リレーどころではない。

飲食店は時短を強いられ、不要不急の外出を避け、リモートワーク推奨だ。新学期を迎えた学生は講義やゼミもサークルも、新入社員を迎えた会社もコミュニケーション(communication)どころでは無い。

それでも組織委員会は万博公園で無観客でどうたらこうたらと言っている。

そんなに聖火リレーをやりたいのか。「やった」って形を残したいのかね。

 

そもそも、その聖火だって飛行機で運んできたものだ。

京都のおけら詣りの火種の方がよっぽどありがたい。

 

先日の名古屋女子マラソンで優勝した選手と、それを囲む歴代アスリートや陸上競技関係者。

この人らが「ソーシャル・ディスタンス」という言葉の意味を全く理解していない(できない)ことが、この一枚でわかる。

裏方が出しゃばるのは、それ以上に「みっともない」。


聖火リレー 大阪はスキップしてくれ

2021-04-05 21:22:35 | Talk is Cheap

知事の決定より大会組織委員会の方が偉いのか?

そんなに走らせたいか?

そのうちテロ起こるぞ。

 

1月に出された2度目の緊急事態宣言によって、大阪の感染者数は一時かなり減った。それでも高止まりだったのだが、経済界からの突き上げなのか、飲食店経営者票のことを考えたのか、2月の終わりに営業時間短縮要請の暖和を決定した。

2月以降は明らかに減っていたし、それで油断したのか、よせばいいのに前倒しで緊急事態宣言まで解除してしまった。

案の定、解除後また徐々に増えて、3月26日以降連日300人を超える感染者が出てる。

3月29日は213人だが30日は432人、31日は599人。4月に入ってからも多く4月1日616人、2日613人、3日666人、4日593人、で今日の5日が341人。

これって実は1月に2度目の緊急事態宣言出した時の患者数とあんまり変わらんのよ。

 

で、今回はまん延防止を大阪市内に適用した。4月5日から1ヶ月間適用されたこれは、正確には「まん延防止等重点措置」というものだが、市民・府民は、これが緊急事態宣言とどう違うのかよくわかっていない。

ただ営業時間の短縮などに従わない飲食店に対し、罰則が科せれるようになるってことはわかってる。だからブーイングが出てる。

それでもマスク会食をしろとか訳のわからんこと提案したりしてかわすところは、さすがイソジン吉村知事。

そして市内の飲食店にルール守ってるかどうかを訪問調査する「見回り隊」とやらを結成することに決めたと豪語する雨合羽松井市長。

どうやって市内に6万店もある飲食店を市の職員4,50人で見廻われるってんだ?単純計算で一人が1日30軒回っても40日くらいかかるぞ。そして一度見回ったところは後日はスルーか?ザルだぞ。

パフォーマンスに職員を無駄に使うな。残業時間が増えるだけだ。休日出勤でもさすか?特別給付金の時のように外部委託するか?

肝心の市役所の職員(福祉局と建設局)が先月末に4人以上の会食をしてて感染してた。見回るとか管理する側がこれで飲食店やお客様(市民府民)には守れって、悪い冗談にもシャレにもならんぞ。

 

と、大阪の悪口はここら辺にしておこう。

吉村知事は「まん延防止適用なら聖火リレーは中止すべきだ」と言い出してた。松井市長も同調した。全くその通りである。

梅田の東通りもお初天神も地下街も、曽根崎新地のクラブも天満の角打や天神橋筋のちょい呑みも、全部早仕舞いさせられてるのに聖火ランナー?ふざけんな。

心斎橋もひっかけ橋も、アメ村のバーも天王寺の串カツ屋もみんな自粛するのに、トーチもって走るバカ。それを見に集まるアホ。それを嬉しがって報道するメディア。

暴動起きるぞ。

 

大阪府知事の吉村さんが「大阪市内の聖火リレーの中止」を言ってるのに大会組織委員会は「正式に大変えの措置の検討に入った」って。

ってことは予定されてた大阪城周辺の街道を走る聖火リレーの代わりになんかするってことか?

なんか中之島公園がどうたらって言ってるようだが、もうやめてくれ。

中之島でも堂島でも淀屋橋でも北浜でも、市内はどこでも人が多いねん。それに嬉しがりのアホども、来んないうてもくるアホ、密避けろって言っても押し寄せるアホを集めてどうすんねん。

すぐ「満員電車では」とか比較したりするけど、通勤・通学の乗客は誰も喋らへんからな。喋ってるのは場違いな買い物おばさんとかおっさんだけや。ここに聖火リレー見たさ、インスタ栄え狙いのアホまで呼び寄せてどうすんねん。

 

せんでええわ。

大阪はスキップしてくれ。

そんなに聖火リレーは日本全国をつなぐリレーとかいうのならランタンだけ大阪府庁と市役所に持ってきてくれ。中之島の横や。

イベントなんかもせんでええ。

 

終わったらすぐ兵庫県に持って行ってくれ。

兵庫県も来てほしないやろな。

大阪と同じく「まん延防止等重点措置」の適応が決まった兵庫県は、甲子園球場でさえ巨人阪神戦などの入場券の見合わせをする。

前回も書いたが、初の選抜のせいで一気に感染者が増えたんで懲りてるからな。

ちなみに大阪のUSJだって入場数大幅に制限するんやで。

 

そんなに聖火リレーしたいんか?

辞退者がどんだけ出ても、次から次へと変わりを出してくる。

 

福島で密ができてても「過度な密集はなかった」と言う。

これでも「密状態は確認できなかった」と言う。お前らの言う密はどれくらいだ?

 

栃木県で密ができても「密はなかった」と言う。目がよほど悪いのか見て見ぬ振りしてるのか。

宇都宮では聖火ランナーと並走したりするバカがいたりしてスポンサーイベントが中止になったりしたそうだが、ほぼ報道されていない。

 

群馬県では前橋市のゴール付近で、沿道の観客が走り終わったランナーのトーチに触れようと(触ってどうしたいんだ?ご利益でもあるのか?)もみくちゃになった。

それでも組織委員会は「密の状態は発生していない」だって。

田舎もんは、劇団EXILEの町田啓太くんが実際走ってるところ(動いているところ)を見たいのだろうか。

 

岐阜県多治見市でもこれだ。

車社会だから、普段なら人影、歩いてる人なんてほぼいない。

 

日本で6盤面い観戦者数の多い愛知県。多分愛知県より有名な名古屋市の聖火リレー。桶狭間の戦いの前に織田信長が立ち寄ったという熱田神宮参道でも密。

それでも「問題はなかった」って言い張る。

「問題があったらイベントの中止や区間のスキップもある」とか言ってるけどする気なし。

 

いったいどれくらい密になったら密だと認めるんだ?

有名人走らせて「元気をもらえた」「勇気が与えられたら」なんて言わせてる。

そんな映像撮ってとって流してるテレビ局。

街道で密集して見てる馬鹿に取材して「感動しました」とかコメントとってるレポーター。

感動ポルノ。好きだんだろうなぁ。

相変わらずだなぁ。

 

大阪は代替のプランとかいらんから、聖火リレースキップしてくれ。

もし何が何でもするんやったら、観戦客はフラフープを腰に回しながら見ることにしてくれ。これなら密にはなりたくてもならんやろ。

どうせやったらそれくらいっ徹底せぇや。

中途半端やんねん。口だけやねん。だから腹立つねん。

 

っていうか、まだ東京オリンピックやる気(できる気、する気)でいるのがマジで怖いけどな・・・。

往生際が悪いというか、何かの使命感に追われてるんかわからんけど、もう止めようや。

ってこれ書くの何度目や。

もう飽きたわ。

 

どうせならこんなとこ走らせろや。

大阪なら能勢や田能あたりに行けばのどかな風景が広がるぞ。


兵庫大阪宮城の感染者数増加はマスコミのせい

2021-04-04 23:47:05 | Talk is Cheap

大阪593人、兵庫211人、宮城80人。

この日曜日(4月4日)は、全国で2000人超える新型コロナの新規感染者が出て感染拡大しているが、特に大阪と兵庫と宮城が顕著だ。

 

俺はこの原因はマスコミのせいだと思ってる。

テレビやマスコミは大阪は緊急事態宣言の前倒しの解除で、兵庫はその影響で、宮城はGotoイート再開で、夜の街、飲み屋や飲食店、繁華街に人出が増えたからなんて言っている。

もちろんそれも多少はあるだろう。否定はせん。

 

しかし、どう考えてもそのマスコミのせいである。

例えば兵庫は甲子園のせいである。

3月19日から甲子園球場で始まった第93回選抜高校野球大会。通称春のセンバツ。

おっといけない。誤解を招くといけないから先に書いておく。ここで勘違いしないで欲しいのだが球児のせいと言っているのではないよ。

出場32校の選手およびチーム関係者らは、大会前と1回戦勝利後にPCR検査を受けている。チーム関係者とは責任教師、監督、ノッカー、記録員、選手18人、補助員5人の計27人。

これらの人は宿舎を外出もしないだろうし、夜の街に繰り出すこともないだろう。

徹底的に気を使って運営されたのが今回のはるお選抜高校野球だ。

 

観客も今回は毎試合1万人に限定された。

満員で4万7千人入る甲子園で1万人に限定って聞くと少ないような錯覚に陥るが、以前国会前で「原発反対!」ってラップ集会してた数が1万人だ。結構多いよ。でもスタンドではガラガラだ。

観客数の減少で球場および運営の収入も減るから、今回は入場料金の値上げもされた。中央指定席は 3900円。一・三塁指定席は3400円。無料だった外野指定席も700円。

 

それでもおらが町の代表、我が息子の勇姿を見ようと、各地から応援団が繰り出してきただろう。ブラスバンド演奏は禁止で録音されたものを使用したが、応援団やチアリーダーを含め同級生やOBも駆けつけただろう。

学生はまだいい。選手と同じように夜の繁華街に繰り出すこともないだろう。それに万が一飲酒したりや喧嘩に巻き込まれてして補導なんてされた日にゃ、野球部の出場停止とかまで絡んでくるからな。

せいぜい帰る前にミナミやUSJなどへ行ったくらいだろう。

 

問題は大人達だ。

この自称応援団や父兄などで、夜の街に繰り出した人は多いと思う。

試合のない日に宿でじっとしてるわけないし、夜は暇だし、羽目も外したいし。

丁度運悪くというか運よくというか、大阪の緊急事態宣言は前倒しで解除されてた。神戸の街に出た人もいるだろう。

神戸入ってないからわからないが、実際その時期梅田や心斎橋などでは各地方の方言が飛び交っていた。

服装や行動で田舎もんか地元民かは一目でわかる。人ごみに慣れてないからぶつかるし、横に並んで歩くし、エスカレーターで左に立つし。

 

で、この人らが串カツ屋、焼き肉屋、ラーメン屋、居酒屋、飲み屋でコロナウイルスを蒔いたっていうのか?って怒られそうだが、そうではない。

もしこれらの人が感染者で発症者なら、球場や至る所にある体温チェッカーで引っかかる。サイレントキラーではあるかもしれないが、少なくともスプレッダーではない。

逆にこの人らはコロナウイルスを地元に持って帰ってしまった人だ。

 

では、誰が?

簡単だ、マスコミの連中だ。

甲子園球場のまわりにいる、各テレビや新聞社、週刊誌、スポーツ紙のライター・記者・カメラマンたち。大阪(関西)支局だけでなく本社(東京)からもやってくる。出場校の地元地方紙や地方テレビ局もやってくる。地域の公報誌何ちゃらとかもやってくる。

 

今回の選抜甲子園の選手やチームの取材は、運営側が管理して、感染対策をバッチリして行われてる。だから選手やチーム関係者は大丈夫だ。

こいつらが狙うのは観客の中にいる選手の関係者、つまり父兄や親族。なんとか感動ポルノを作り出そうと取材する。

どれが父兄で、どの人が学校関係者で、どいつが一般客かわからないから、手当たり次第に声をかける。

 

普段マイクを向けられることもテレビカメラで撮られることもないもんだから、舞い上がって取材を受ける。

これを毎試合、開始前と終了後にする。

夜は暇だ。明日も取材だ。とりあえず宿に戻る。

夜の街に繰り出し、飯を食う、そして酒を飲む。

 

こいつらは油断してるから四人以上でも平気で飲み食いする。

ついでに夜の繁華街の人出を撮ったり、取材したりしたらこれは経費として落ちるぞって画作する。

 

店の中では「たまには羽伸ばしたいでしょ」と取材する。

店主にも「時短営業は大変ですねぇ」と取材する。

そしてローアングルで人が混み合ってる繁華街の映像を撮ったら出来上がり。

おきまりのテンプレートの出来上がりだ。

店主は度重なる緊急事態宣言を嘆き、「このままじゃヤバイ」「行政は補償を」。

そして繁華街には人出が戻ってきた。でも、以前に比べたらまだまだだ。「自粛疲れで、久々に飲みに来ました」「でも感染対策はしてます」の街の声。

 

こいつらマスコミのやつらが新型コロナウイルスを撒き散らし、そしてまた持って帰り、またどこかで広める。

これがセンバツ甲子園で、宮城では3.11の東日本大震災追悼の取材で行われた。

復興の進んでるところ、まだ全然のところ。未だ復興住宅に住んでる人、新たに造成された町に住んでる人。それらを取材し、夜は町に出る。

同じように店主や客に取材する(もちろん経費として落とすため)。

 

 

大阪市内、神戸市、仙台市がここ数日感染者数が多いのはこのせいだ。

神戸市が多い理由は、兵庫県で繁華街といえば神戸だし、宿泊も神戸市内が多いと思う。(選手たちはが西宮とか尼崎とか芦屋の宿埋めちゃうから)

それに関西以西から来てる人は新幹線を新神戸駅から利用するからな。

 

 

でもマスコミは絶対自分たちのせいだとは言わない。

だって確証はないもの。

Gotoイートのせい。緊急事態宣言前倒しのせい。そうしておけば世間も納得。

間違っても選抜甲子園のせいにはしない。ましてやマスコミの取材陣のせいだとは絶対言わない。

 

なんか無茶苦茶こじつけで書いてるなぁって思ってくれて結構だ。

証拠も何もないからな。

ただ、間違いなくマスコミのせいだ。

嘘だと思うなら、聖火リレーが廻る県の感染者数の増加を見てみたらいい。

沿道で密になってるせいで増えてるのではなく、マスコミの取材のせいだと思うぞ。

 

ちなみにどんなだけ密になってても「密はなかった」「問題はなかった」って言い張る組織委員会。目が悪いのか?見えないふりか?

蜜を本当に避けたかったら、「沿道で聖火ランナーを見るにはフラフープを回しながらじゃないとダメ」とかにすればいいのに。ソーシャル・ディスタンスは必ず確保できるぞ。

「傘を横に持て」でもいいぞ。

そのくらいの知恵、あるだろう?

マスコミはその辺もちゃんと報道しなさい。