銀幕大帝α

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KG カラテガール

2011年06月14日 00時08分41秒 | 邦画アクション
10年/日本/91分/格闘技アクション/劇場公開
監督:木村好克
出演:武田梨奈、飛松陽菜、中達也、リチャード・ウィリアム・ヘセルトン、堀部圭亮

<ストーリー>
世界最強と言われた空手家・紅宗次郎の家系に生まれた紅彩夏。謎の集団によって妹を殺人マシンに仕立て上げられた彼女は、伝説の紅空手の封印を解き、ひとり地下組織に乗り込む。
<感想>
日本中の監督さ~ん、どうですか~、素人なのにガチなアクションが出来る娘がいますよ~

そんな武田梨奈プロモーションビデオみたいな『ハイキック・ガール!』でも思った事だし、実際書いているので重複してしまうのだが、本作もまた彼女の使い方が丁寧過ぎる、優し過ぎる。

デヴュー作でそこまでアクションが出来るというのは保証出来たのだから、もっと手荒く扱うべき。
そうでもしないと彼女の本当の魅力なるものが引き出せないと思うんだよ。

体育館でのバトルもそうだし、秘密結社のアジトでのバトルもそうだけれど、稽古の延長みたいなアクションシーンなので、動きの凄さは伝わるが痛さや打撃の重さが全く伝わってこない。

「鍛え上げた強者を世界中に人間兵器として送り出している闇組織」と謳っている割には、余りにも対武田梨奈となると瞬殺される程の激弱者ばかりで、白熱さどころか戦いの攻防なるものさえ微塵と感じさせないのだから、演出下手にも呆れる想い。

とりあえずボス戦として屈強な空手家外人キースなる者を登場させ、場を盛り上げようとする試みは感じ取れるのだが、2、3発重たそうなキックを与えた位で、後はなされるがまま。
バトルに工夫が無さ過ぎる。
折角高度な格闘スキルを持ち合わせているのだから、もっと障害物を使うとか、多彩な道具を併用するとかしても良いのでは。

全てのバトルシーンが周りに何も無い場所(あっても壁位)な上に、リスクを伴わない平面上なので、観ていても全く燃えないし、面白味もない。

ガチはガチでも、まだタイアクションや香港アクションの方が皆体張って演技しているぞ!と言いたい。

アクション映画界のミューズ的な存在となった武田梨奈を今後生かすのも殺すのも、彼女を使う監督次第だろうが、間違いなく日本人に任せたら貴重な原石を埋もれさせちゃう事になると思う。

培われた実力をアピールする為には、是非とも主人公だろうとも妥協を許さず、大怪我こそアクションスターの第一歩と考えるタイや香港に渡って本場のアクション映画というものに出て欲しいものだ。

日本のアクション映画ばかり出ていてもぬるま湯に浸かっているだけ。
単に映画に出たいという安っぽい想いだけなら別にそれでも良いが、心からアクションスターになりたいと想う強い気持ちがあるのなら海を渡るべきですよ、武田梨奈さん!!

オフィシャル・サイト

評価:★★
11/06/13DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-06-10
メーカー:東映ビデオ

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4 コメント

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タイはどうだ (にいな)
2011-06-14 18:09:13
武田ちゃんはタイでアクション映画に出たらどうだろう?カラテもできるしかわいいから需要がありそうなんだけどね。チョコレートファイターのジンジャーみたいに。
返信する
>にいなぁんへ (ヒロ之)
2011-06-15 23:50:45
彼女には是非とも、タイ映画なんかでしっかりと鍛えられて、本当のアクション映画なるものに出て欲しいです。

日本のジンジャーに絶対なれる技術を持っているだけに尚更ですね。

日本のへっぽこ映画に出て、そのまま埋もれるには惜しい逸材ですよ、うん!
返信する
こんばんは。 (大阪ひろき)
2013-02-01 18:38:51
ヒロ之さん、こんばんは。
「KG カラテガール」、やっと、見ることが出来ました。
個人的な意見になりますが、内容はともかく、アクションが前作の「ハイキック・ガール」よりも、遙かに良くなっていました。
なので、最後まで、飽きずに楽しめました。
武田梨奈さんはもちろんですが、もう一人の格闘ヒロイン、飛松陽菜さんのアクロバット空手が素晴らしかったですね。まるで、空中を歩いているかのように、三人を蹴り倒すシーンは圧巻でしたね。
ワイヤーを使用していると錯覚しそうな位、彼女の動きは滞空時間が長くて、華麗でしたね。
他にも、ローリングソバット、三角飛びなど、アクロバティックで、多彩な足技に魅了されました。
ハイキックの打点の高さでは、シーンによっては、武田さんを上回っていましたね。
ドニー・イェンばりの空中連続三段蹴りも、軽々とこなして、飛松さんの肉体ポテンシャルの高さに唸らされました。

一方、武田梨奈さんは、演技&アクション共に、堂々としていて、前作よりも、余裕が感じられましたね。
凛とした表情が素敵でした。
ハイキックはもちろん、連続スピンキックや水面蹴りと足技のキレやスピードは、相変わらず、抜群で、本作では、華麗さや美しさも加わって、更に、アクションに磨きが掛かりましたね。
ヌンチャクVS木刀を使用したバトルも、緊張感があって、手に汗握りました。
ラストバトルで、巨漢の外人に対して、武田さんと飛松さんのダブルハイキックが決まった瞬間、鳥肌が立つ位に感動してしまいました。
それから、武田梨奈さん主演の最新作、「デッド寿司」は、どうなんでしょうかね?
何か違う方向に行ってるような・・・。
出来れば、武田さんには、異種格闘技戦をテーマにした格闘映画に出演してほしいんですよね。
空手VSカンフー、テコンドー、カポエラ、ムエタイ、プロレスなど。
異種格闘技をテーマにした作品だと、西冬彦監督の「トーナメント」と言う作品がありますが、主演の男性がアクロバティックな技の使い手なので、見てみたいなあ~と思っているんですけどね。ヒロ之さんは、西冬彦監督の「トーナメント」、ご覧になられましたか?
インターネットで、色んな感想を読んでいると、手加減丸出しの対決で、ライブ感がないみたいな・・・。かなり酷評されているみたいですが、トニー・ジャーみたいなアクロバット系の使い手が主役の格闘映画は大好きなので、いつか見てみたなあ~って思いました。
また本題に戻りますが、ヒロ之さんの仰るとおり、武田梨奈さんには、海外進出して、香港やタイのアクション映画に出演してほしいですよね。
飛松陽菜さんや長野じゅりあさんにも、後に続いてほしいですよね。
あと、ジージャーの最新作「チョコレート・ガール バッド・アス!!」を観てきました。
賛否両論あるかもしれませんが、個人的には、良作だと思います。ジージャーの生き生きとした演技、表情が観れましたし、アクションも、お得意の足技やジャッキー風の色んなアイテムを駆使したバトルが観れたので、満足しました。
それでは、失礼致します。
返信する
>大阪ひろきさんへ (ヒロ之)
2013-02-02 02:27:00
こんばんは!
コメント有難うございます。

演技、アクション共に前作に比べると比較的にアップしてましたが、どうにも監督の彼女らに対する演出下手が目に付きました。
記事にも書いていますが、もっと彼女らには乱暴なほどにアクションをさせないといけないと思うんですよ。
折角の技術を持っているのに、優しく指導しているからバトルに熱さが伝わってきません。
そこはもっとそうしたらいいんじゃないかと素人の私でも思ってしまうようなシーンが幾つもあって残念でした。
日本じゃ駄目ですね。
ぬるいです。
やっぱりタイや香港にまで進出して、その道の監督さんなりアクション担当者なりに鍛えてもらって、きちんとしたアクション映画に出るべきではないでしょうかね。
このままだと、原石が原石のままで終わってしまうような気もします。

『デッド寿司』は観ていないですけど、たぶん、武田さんの魅力を引き出せずに終わっているような予感はします。
あくまでもゾンビコメディですからねぇ。
期待は出来ないですけど、監督が井口さんなので、もしかしたら、というのはあるかもしれません。
DVDで観る予定にはしていますので、期待はそこそこにして待ちたいと思います。

『トーナメント』は未見です。
レンタルされているのは知っていますが、監督が西さんなのでスルーしています。
この人、監督の素質がないと私は思っていますので。
その作品でもまたそれぞれの特技を生かせずにただダラダラと撮っているだけなんじゃないかなって。
なので今のところは観る予定はないです。

ジージャー新作ご覧になられたんですね!
これは観ます。
確かにネット上での評価は賛否両論になってますねぇ。
でもジージャーのアクションは好きなので、楽しみにはしていますよ。

まぁ、こういうアクション女優を生かすのも殺すのも監督次第ですね。
魅せるアクションを細部に渡ってまで理解出来てない監督にはアクション女優を使って欲しくないです。
これは心からお願いしたしです。
返信する

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