銀幕大帝α

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天使の眼、野獣の街

2011年06月15日 22時50分46秒 | 亜細亜サスペンス
EYE IN THE SKY/07年/香港/90分/犯罪サスペンス/劇場公開
監督:ヤウ・ナイホイ
製作:ジョニー・トー

出演:レオン・カーフェイ、サイモン・ヤム、ケイト・ツイ、マギー・シュー、ラム・シュー

<ストーリー>
犯罪容疑者の監視と追跡を行う特殊捜査班に配属されたホー。彼女は、リーダー・ウォンと共に、指名手配中の凶悪犯・チャンに立ち向かう。
<感想>
これは思わぬ拾いものでしたww

ハイウェイでの銃撃戦はあるものの、全体的には地味な作り。
それでも追う‘監視班’と追われる‘強盗団’との頭脳戦はかなり見物。
作中に全くダレ場が無いというのも素晴らしく、派手さが無いにしても、ストーリーにぐいぐい引き込ませていく緊張感たるものを強く抱かせる所が見事。

90分間、息詰まる追跡劇を展開していくのだが、一つの事件の顛末を実にゆっくりと丁寧に描き出す事で、心にゆとりを与えない面白さを十二分に味合わせてくれる。

大人数の‘監視班’が一つのグループを徹底的にマークし、いかに相手にばれずに尾行し証拠を突き止めるか

‘監視班’にしろ‘強盗団’にしろ色んな人物が矢継ぎ早に次々とアクションを起こす事で、展開が目まぐるしく変わり、先の見通しが全く掴めない。

常に映画が動いている

画面に釘付けになるのは当然の事だろう。

これが初監督となるヤウ・ナイホイはジョニー・トー監督作にて幾多の脚本を手掛けてきた手腕。
脚本家としては人物の行動だけで物語を盛り上げるアイデア作りの上手さに定評があるのだが、それはジョニー・トー作品を観ればおのずと確認出来る。。
そして今回、見せる上手さを演出力という形でいかんなく発揮し、鑑賞者に有意義な時間を提供してくれたのだがら、改めて才能の豊かさに脱帽せざるを得ない。

一見拍子抜けなチャンの最期だが、人間何が原因で死ぬかは分からないというユーモアが観て取れて、これはこれでアリだと思う。

仲間内で揉め事が起こり、殴り合いになった時、隣のビルで服を着替える女性の姿が全員の目に映り、一転して元の和んだ雰囲気に戻るシーンと、

常に何かを口に食べ物を運んでいるラム・シューがユニーク。

評価:★★★☆
11/06/15DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2010-06-02
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

関連作:
『監視者たち(2013)』(リメイク)

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2 コメント

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Unknown (yukarin)
2011-06-16 15:47:51
ちょっと記憶が薄れつつあるんですが、
TBもらって思い出してきました。
緊張感がいい感じで観られた作品だったと思います。
返信する
>yukarinさんへ (ヒロ之)
2011-06-19 12:30:23
かなり前の映画に対してのコメント、ごめんなさいです(汗
観るものがなくて、何気にチョイスした作品だったのですが、かなりテンポが良くて引き込まれてしまいました。
返信する

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