この記事の続きです。
今日は、体外受精、顕微授精でかかった費用の話をします。
体外受精以降は、人によって金額が大きく変わります。
どのような排卵誘発をするか、採卵で何個卵子が取れたか、何個受精したか、何個凍結できたか。
今日の記事ではあくまで私の場合の話になります。
私は多嚢胞性卵巣なので、普通の人より一度に多くの卵子が取れる体質です。
そのため、1周期の金額かかなり高めな方だと思って読んでください。
体外受精(顕微授精)の流れは次の通りです。
排卵誘発剤や注射を用い、両卵巣で卵胞(卵子が入っている袋)を育てる (卵巣刺激)
⇒排卵しないようにエコーで確認しながら、卵胞の直径が20mmほどになるまで卵巣刺激を繰り返す
⇒排卵の直前に、注射針を卵巣に刺して卵子を吸い出す (採卵)
⇒卵子にシャーレ上で精子をふりかける(体外受精)または顕微鏡を用い卵子に精子を注入する(顕微授精)
⇒受精卵を機械の中で細胞分裂させる(培養)
⇒(次の生理を待った後に)女性の子宮内の環境を整え、細胞分裂が進んだ受精卵を子宮内に戻す(移植)
私の場合、生理が3日目までに最初の通院をし、
排卵誘発剤(クロミッド)を飲みながら、卵巣刺激の注射を6~7回(2日に1回)繰り返しました。
診察自体は、生理が始まってすぐの1回、採卵前の状態確認で2回、採卵後の経過観察2回でした。
それを、生理が始まってから3週間ほどの間に全て終わらせる感じです。
かなり、通院回数が多くなり、金額もかかりそうなのが想像できると思います(もちろん保険適用外)。
それでは、金額を発表します(8%の税込)
- 診察(薬の処方含む)(17,280~33,480円/回)5回ほど
- 卵巣刺激の注射(7,020円/回) 6~7回ほど
- 採卵(18個採卵 6個体外受精、6個顕微授精)433,680円
- 顕微授精追加料金(11個分)116,640円
トータルで、採卵の1周期で667,700円でした!!すんごい高額
これとは別に、移植は141,480円/回かかりました。これまた高い
採卵でたくさん受精卵ができると、次は移植だけで済むので、一度に多く採卵できた方が良いと思います。
昨年10月に行った初めての採卵で、クロミッド+注射の卵巣刺激により、18個も卵子が取れました。
多く卵子が取れた場合、体外受精と顕微授精に卵を振り分けることを奨励されているようで、
ここで意図せず顕微授精をすることになりました。
採卵の3日後に私の体と受精卵経過観察のために通院すると、
なんと・・・体外受精させたはずの卵は全く受精していないことが判明
そのとき、私たちは受精障害であると診断されたのです。
一方、顕微授精させた卵はもれなく全て受精しており、私たちは自力で受精できないことがわかったのです。
それじゃあ、これまで妊娠なんてするわけがない
これを知らずに闇雲に人工授精を繰り返していたかと思うとゾッとします。
原因がわかったため、体外受精までステップアップしてよかったと思いました。