がぶろぐ

非運動系のボーダーコリー「がぶ」。
小柄で巻き毛でビビリだけど、リッパな家庭犬目指して頑張ります!

想い

2021-04-11 23:12:54 | Weblog

がぶが立てなくなってからの16日間。
僕は居間に布団を敷き、毎日隣で寝ました。
しんどそうな様子を見るのはツラくもありましたが、
一緒にいられて幸せでした。



16日間というのも、おそらく闘病生活という意味では短い方なのでしょうね。
しかもその間、ワレワレに迷わせる要素をほとんどもたせることなく、
後悔ない諦めと、ちょっとの介護と覚悟をさせて、
あっという間に逝ってしまいました。
もうあっぱれとしかいいようがないです。



今回のことで、ああすればよかった、こうしたかった、など、
一切ないんです。
これって、すごいことですよね。
自分で思い描いていた理想の別れ方ではなかったのに。
もっと一緒にいたいという気持ちは、
この先何年生きてくれても変わらなかったと思います。
もうちょっとお世話したかったという気持ちがないわけではありませんが、
旅立つ2日前の動画見ると、もう本当に辛そうで、
これでよかったんだと改めて思っているところです。



最期の日も、この前でも後でも、
僕は看取ることができなかったかもしれません。
がぶがこの日を選んだ、といえばかっこいいかもしれませんが、
きっとそうでもないような気もしています。



がぶは僕には従順でしたし、だれに対しても温厚でとてもいいやつでしたが、
気を遣うタイプではありませんでした。
特に歳をとってからは結構気ままな部分も多かったように思います。
だからこそ余計に、僕に執着してくれるようになったのはうれしくもありましたが、
ミミが遠くなり、目も白内障がすすみ、
潜在的に不安を感じることが多くなってきていたのかも、とも思っています。



なので、今回もワレワレのためにがんばって生きていた、というよりも、
その時その瞬間を、がぶ自身が生きたいと思って生きていたんだと思うし、
尽き果てた時が、たまたまその時だったんだろうと思います。

でも、それでいいんです。

がぶの思うように生きてくれたのなら、それでいいんです。
最後の光景に入ることもできました。
僕はがぶのおかげで最高のドッグライフを過ごすことが出来ました。
本当に感謝しかありません。



ただ一つ、ウソとなり得ることを書いてしまっていたことに気づきました。
ここ数年かんがえていたことでもあるのですが、
がぶがいなくなったら、もうイヌを飼わないだろう、ということ。



ありがたいことに、がぶのことだけでなく、
ワレワレ、特に僕のことも多くの皆さんにご心配いただいておりますが、
皆さんが思っている以上に大丈夫で、
自分で思ってる以上にダメージがあるようです。
今までの記事では、できるだけ冷静に書いてきたつもりですが、
実際には、がぶにしがみついて泣き崩れることもありました。
病院でも説明を聞いている間は冷静だったのに、
自分の思いを伝えようとした瞬間、
思いがけず涙があふれ、うまくしゃべれなくなってしまったり。
みなさんからいただいたコメントを読み直しては涙したり。
そして、時間が経てば経つほど、しんどかったりします。
もう、コテンパンにやられた感じです。



それに、もし新しいコを迎えたとしても、
もうこんなに手をかけることはできないと思います。
「がぶが悪いコにならないように」と、
パピーの頃は本当に、本当にたくさんの時間をかけてきました。
がぶのもともとの性格や、
関わってくださった皆さんのおかげもありますが、
どこへ連れて行っても、誰と会わせても、
どんな小さな子供や、赤ちゃんに会わせても、
なんの不安も感じることはありませんでした。
でも、仮にがぶをもう一度迎えられたとしても、
この先、同じようには育てられないだろうなと思うんです。



それでも世の中、絶対なんてありません。
もしかしたら、明日にでも運命的な出会いがあるかもしれません。
これだけツラい思いをしても、
「それでもやっぱりイヌと暮らしたい!」
と思うかもしれません。
いや、そうなれたらいいなぁとも、実は思っています。



だって、こんなにステキな時間、
他の何ものにも代えがたいものだと知ってしまったのですから。

「ケモノのぬくもりを知ったものはそれなしでは生きられない」

尊敬する獣医師のこの呪縛のような言葉から、
僕は抜け出すことはできないかもしれないし、
抜け出したいとも思ってはいないんです。
今は無理だと思っていても、そんな日がそう遠くない将来、
訪れることをココロのどこかで願っています。



がぶ、14年前のあの日、出会ってくれてありがとう。

そしてこのかけがえのない14年間を、
本当にありがとね!


こんな脱力でおサボりなブログにお付き合いいただいたみなさま。
本当に長い間ありがとうございました!
今、がぶのいなくなったココロの隙間を埋めるように、
過去記事を読み直しています。
本当にいろんなところへ行ったし、いろんなことをしたなぁって思います。
がぶがいなければ行かなかった場所、出会えなかった方々。
改めてがぶの存在の大きさを感じますし、
また、ブログも続けてきてよかったと思っています。
それもこれも、読んでくださる皆さんがいなければ、
こんなに長く続けることはできませんでした。
感謝してもしきれません。
といいつつ、まだコメントのお返しもまだだというのに、
駆け足的に記事ばかり書いてスミマセン・・・。
忘れられない、忘れたくない出来事や想いも、
やはりどんどん忘れていってしまうもの。
書けるうちに書いておきたかったのです。
本当に最後まで勝手でスミマセン。
とはいえ、今後もしばらくはここを閉じるつもりはありませんし、
もうちょっと、書き足りなかったことなど書いてみようかなと企んでいます。
それこそ記憶力がどんどん弱まっていくワレワレのための備忘録でもあります。
もしお時間のあるときにでもお立ち寄りいただけたら幸いです。
あ、まずはコメントのお返しですけどね(笑)。

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24 コメント

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Unknown (つかさ)
2021-04-12 09:28:29
かぶとかぶつかいさんにお礼を言いたくて…このブログを読みボーダーコリーを飼い始めました。ブリーダーさん巡りをし、もちろん、ガブと似た鼻の短い童顔の両親の子を選びました。鼻が短くなるはずなので名前はスマートにとシューと名付けました。ブログで読んで覚悟はしてましたが、ボーダーのパピーは本当に大変でした。1mの柵を乗り越えての脱走。帰宅し、部屋中のありとあらゆるものが噛まれ破壊され、散乱。ボーゼンとしました。100均で応急処置で網を買い150センチにした柵も翌々日には乗り越え、新築の檜の無垢床が、暴れ回った爪痕だらけ…かぶと同じく郵便配達のバイクには異様に反応。しかし、ブログを読んでたお陰で、あーガブと一緒だ!とほっこりした気持ちで一緒に過ごせました。私と娘の父子家庭と言うこともあり、娘と二人で子供のように育てどこに行くのも一緒、旅行では軽自動車で三匹で一緒に車中泊もしょっちゅうでした。子はかすがいと言いますが、父子家庭にとってシューはかすがい。でした。自分が鬱になり途方に暮れた時、がぶろぐを見てシューの為にと頑張って散歩に行けました。転勤で私が中国に行ったとき、娘を、シューが支えてくれました。かぶろぐの更新頻度やかぶの鼻周りが白くなってき、そろそろなんだろうなと少し心配しながら観てましたが、そんな時もガブ使いさをんは変わらずガブと過ごしておられました。そんな姿を拝見し、死とは、怖がるものではなく当たり前にそこに来る物だと感じさせて頂きました。がぶが虹の橋を渡った今、かぶとかぶ使いさんにお礼を言いたくてメッセージ書かせて頂きました。かぶ、かぶ使いさん本当にありがとうございました!
Unknown (マーボー猫娘)
2021-04-12 12:50:59
がぶ家の皆さんに
可愛がられて、
14年間も一緒に暮らして
がぶちゃんとっても幸せだったと思います。
記事を読む度に
すごく楽しそうで幸せそうな表情を見せてくれて
わたしはいつも癒されていました。
記事の更新がされた時なんかは、
がぶちゃんブログアップしてるよ~!!と
言いながら、楽しみに読んでました。
がぶちゃんとこういう形で出会えたことは
これからもぜったいに忘れませんし
なでなで出来たことも大切な思い出です。
ありがとうがぶちゃん。
ぬいぐるみもお洋服も使ってくれて嬉しかったです。
がぶちゃんが大好きです。

この先また素敵な出会いが
すばらしいタイミングで訪れますように。

これからもがぶちゃんを見に来ますので
ブログとじないでいてください…!!
Unknown (むさしかーちゃん)
2021-04-12 17:12:50
がぶつかいさんとがぶちゃん。とてもいい写真ですね。
今自分の状況を思うとがぶつかいさんとがぶつかい子さん(先日はがぶ子さんと書いてしまいました。ごめんなさい。)がどんなに辛い気持ちでいるのかわかるので胸が痛いです。
そして後悔なくお見送りできたということがとても羨ましいです。
それは本当にすごいことだと思います。
わたしは後悔が残る最期になってしまいたぶんそのことは時間がいくら経っても変わらないと思います。
武蔵は3年前に脳腫瘍がみつかり、治療をしましたが去年の夏に今度は鼻の癌がみつかり少しずつ病気が進行していきました。
だから武蔵を失ってしまう覚悟をさせる時間をくれたんだと思いそう接してきたはずなのにいってしまう時は嘘のようにあっけなく最期の瞬間気づいてあげられませんでした。
そばにいてただ撫でてあげていればよかったのに。
すみません。長々と自分の話が長くなってしまいました。
武蔵はわたしががぶちゃんに会って舞い上がっている時いつも少し不貞腐れたような顔してたなぁ。
がぶちゃんは戸惑ったようなそれでもミーハーかあちゃんを受け入れてくれたやさしいこでしたね。
やっぱりまだまだ泣けてきます。
Unknown (ターボまま)
2021-04-12 19:13:39
脱力がいいのです。
脱力だからいいのです。
あのCT(他臓器転移)を見て、
犬の生きるスピードの速さと
同じやなぁ…と。
死者への弔いは思い出してナンボです。
犬はいいですよね。
Unknown (ブラン母)
2021-04-12 19:36:50
「がぶろぐ」は私の憧れのブログでした、いや
今も、これからもずっと憧れのブログです。
私がブログを始めた頃、常に1位で
凄いなぁ〜って思っていました。
でもそんな凄い存在であるがぶくんは、
ボーダーながら非運動系でほっこり、まったりで
そしてがぶつかいさんも、がぶつかいこさんも
実に脱力系で(すいません
知らず知らずのうちに、私も脱力系ブログの道へ
進んでいました(笑)
(いまだにアジリティやディスク系のネタはゼロです。)

初めてコメントした日のドキドキは
今でも忘れられません。
私が作ったスリッパを咥えているがぶくんに
どれだけ感激したことか!!!
その画像はすぐに勝手に失敬して
(すいません
今でもPCのスクリーンセーバーで活躍中です。
がぶくんの存在、その佇まいは唯一無二です。
なのでこれからもがぶくんは、
私の永遠のアイドルです。
これからもPCの中のがぶくんに向かって
「可愛いねぇ〜」を言い続けます。
Unknown (ふう)
2021-04-12 23:33:56
今晩は。

私も、楓が亡くなった時は、もう二度とこんな辛い思いはしたくないから、
次のワンコは迎えないと思ってました。

でも、生前、楓と一緒に遊びに行ってた場所で、出会ってしまったんです。

そこは、オーストラリアンラブラドゥードル専門に繁殖している施設です。

そこでは、ワンコと触れ合える部屋もあって、
楓が亡くなった後も、寂しくて、何回か通ってたんです。

そんな時、今の子と出合っちゃたんです。

その子は、楓と同じパテラという病気を持ってたんです。
ご存知かも知れませんが、パテラとは、膝蓋骨脱臼の事です。

日常生活には、ほとんど支障は無い程度でしたが、
なんか運命を感じちゃって。
誕生月も11月で同じだったし。

パテラがネックになって、誰にも飼ってもらえなかったら可哀想になっちゃて。
その日に連れて帰っちゃいました。

楓は、がぶくんと違って、ほかのワンコが苦手で、
数匹のワンコ以外、ガウガウしちゃう子で。
でも、今の子は、どのワンコとも仲良くなりたいタイプなんです。

なので、楓の散歩の時は、ほかのワンコに会うと、緊張しまくりでしたが、
今は、そんな事も無く、とても楽です。

なんか、自分の事ばかり書いてしまってすみません。

この先いつか、素敵な出会いがあるといいですね。
でも、がぶくんみたいな子は、いないでしょうね。
でも、いるといいですね。
ケモノのぬくもり (芯つかい)
2021-04-13 13:23:22
”経過”と”想い”どちらも何度も読み返しました。

”経過”だけ読ませていただいた後は、なんだか胸がつまって、うまく言葉にできなかったのですが、”想い”も読ませてもらえて、自分の中でがぶちゃんの3月が自分なりに消化できた気がします。
(返す返すも、勝手にうちのワンコと自分に自己投影してしまっていて申し訳ないです。)

最後に投稿されている、多分がぶちゃんとがぶつかいさんの写真に涙が止まりませんでした。

うちの大事な芯の愛しいケモノのぬくもりを、限られた時間与えられた宝物と理解しながら、大切に過ごそうと改めて思いました。

ありがとうございました。
Unknown (やまむ)
2021-04-21 00:09:57
想いを読ませていただいて、
色んな思いが溢れてきました。

いつか又ワンコを迎える日が来るかもしれないし
来ないかもしれない。。
その言葉を羨ましく思いながら読ませていただきました。
ヒックを迎えたのが私が54歳の春でした。
わんこの寿命と自分が元気でいられる年齢を考えて最初で最後のワンコだと思っていました。
縁あってソフィを迎えた時は58歳で、
友人と笑いながら73までは頑張らないといけないんだと話しました。

ワンコ友達でまだ20代の子がいますが
彼女は悲しい思いもするだろうけど、
まだまだたくさんのワンコとの生活を楽しめるんだなって思うと羨ましく思います。

もっと早くにワンコとの生活を体験しておけばよかったとヒックとの生活を通して思うようになりました。
がぶちゃんが旅立ったと知って、がぶつかいさんはおいくつなんだろう、まだお若いよね
まだ迎えることできるよねと主人と話していました。
還暦を過ぎた私にはもう新しい命とのであいは
ありません。

今はそのような気分にはならないと思いますが
もし、少しでも新しい命との生活を考える日が
くるのであれば、迷わず迎えてほしいなあと
思います。

いつか、新しい命がやってきたときに
またこのブログに毎日を綴ってほしいなあと
わがままに思っています。
できましたら、ブログを閉じないで欲しいです。
がぶつかいさんが辛くなければ、このままにして頂いてがぶちゃんとの日々をを時々は覗かせてもらえたらと、勝手に思っています。

わんことの素晴らしい毎日をありがとうございました。あきらめずにヒックとの毎日を過ごせたのは
がぶ一家のおかげです。ありがとう。
つかささんへ (がぶつかい)
2021-04-21 23:08:49
こんな脱力・おサボりブログに目をとめていただき、
さらにそれをきっかけのひとつとしてボーダーを迎え、
しかもがぶに似たコを探していただいたなんて。
もう感謝の気持ちでいっぱいです。
でも、が部と違って運動ができたところは誤算・・・いえ、良かったですね(笑)。
とはいえ、そうですね。最初の洗礼はなかなか大変だったようですね。
周りのボーダーの飼い主さんの話を聞いても、なかなか壮絶だったりしますからね。
階段がスロープになってたとか(笑)。
みなさんほどではありませんが、がぶも最初はそれなりに大変でしたからね。運動面というよりは精神面でしたけど。
そしてもう、これまた感動物語ですね。
一つの記事というより、一つのブログを読んでる気持ちです。
そんな日々の中にがぶが少しでも入れたというのは、飼い主として本当にありがたいことだなぁと思っています。
そうですね。
実際は口ではいいながらも、まだまだ先だと思っちゃってたからかもしれませんが、
今こうして見送った後も、より多くの代わらない日常を過ごせたことはありがたいことだったと思います。

なんといいましょうか。
お礼をいうのはこちらのほうです。
こんな思いの中でこのブログもお読みいただき、暮らしの一部、ひとかけらにでも入れていただけたこと、本当にうれしく思います。
ありがとうございました!
マーボー猫娘さんへ (がぶつかい)
2021-04-21 23:17:46
そうですね。
がぶ自身がそう思ってくれていたら、それは本当にうれしいことですね。
僕は基本、自分が楽しく暮らすためだったり、家族や関わってくれるみなさんにとって、いいイヌになってほしいとがんばってきたところがあります。
もちろん、がぶが望んでそうなことを考えて行動することもありましたが、
根底にはニンゲン側の都合が大きかったと思います。
それを後悔はしていませんが、もしがぶもそんな生活に幸せを感じてくれていたら、こんなにうれしいことはないですね。
ほんと、わざわざ会いにきてくださり、たくさんのお土産もいただき、そしてたくさんかわいがっていただきありがとうございました。
がぶの記憶にもきっと残っていると思います。

そうですね。
僕自身、もうおなかいっぱいなところはありますが、
いつかまた出会いがあったら・・とも思っています。
うれしいお言葉、お心遣いありがとうございます!

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