あれから4ヶ月。
夏の終わりごろから天葉が真っ白に冴え始めてきました。
いわゆる牡丹芸。
耳摺りでもよいので常に葉淵に紺覆輪があれば最高芸と思うのですが
そちらのほうはどうも気まぐれのようです。
今年こそは仔が出てくれるかなと思っていましたがまた花芽が二つ。
外棚で育てればもっと白く柄が冴えるところですが
そこは目をつぶって蘭舎の中でひと夏越させてみました。
おかげでアントシアニンはほとんど出なかったのですが
建国系の古木ということでなかなか言うことは聞いてもらえないようです。
アブハチ取らずとはこんな事を言うのかも。
思えば一昨年の夏は日当たりの良い外棚でしたのでルビー根は真紅で
柄も透き通るように冴えてきれいなものでした。
こちらは元気さが感じられるちょっと小型の若木です。
以前、下葉にあった紺覆輪の面影こそ感じられませんが
株立ちですので天葉3枚白いのが揃うと結構きれいです。
やはり若木だけあってまた仔が出てきました。
そういえば以前はこんな柄の仔に胸を高鳴らせたものでした。
更にあちこちからアタリが顔を覗かせています。
さすが若木だけあってよく仔が出てくれますね。
こちらは紺中通しのある建国宝冠です。
この芸もだいたい固定はしていますが意外に派手仔が出やすいようで
仔は建国宝になっています。
普通、派手木は嫌われるのですがこれは柄の冴えるのが秋限定のため
濃い真紅のルビー根を伸ばしつつ健全に育ってくれます。
入手するならこんな木が面白そう。
いわゆる一鉢で2度おいしいというヤツですね。