富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

古都の雪

2014年08月20日 | 古都の雪




あれから3ヶ月。
ようやく葉が1枚伸びきりつつあります。。
何やら生育はずいぶんゆっくり目です。
やはり棚環境が変わると東出系でさえ戸惑うことがあるのでしょう。






それでも次の葉が見えますのでもう1枚ぐらいは葉の柄を楽しめそう。
来年以降はもっと生育に弾みがつくことと思われます。
しかし親木がゆっくりペースな分、仔にスイッチが入ったのか







アタリが2個動き出してきました。
本当は3個なはずですが1個はひとまずお休みのようです。
柄の気配を感じませんが同じような仔の画像が富貴蘭讃歌さんのところにもあって一安心。
本葉で本芸をしてくれることでしょう。


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翠海

2014年08月19日 | 青物



あれから9年。
以前、葉を痛めてしまい見苦しくなったのですが
我慢して作していましたら痛めた葉は入れ替わり
ようやくすっきりした姿となりました。
今でこそ誰もびっくりしませんが入手当時は大波青海の青軸版ということで
手にしたときの胸の高鳴りの感触はまだ少し残っています。
ところでようやく回復したと思ったのも束の間、今年の作は大失敗。






葉は展開しているものの、新根がほとんど伸びてくれませんでした。
それというのも新たに作った越冬棚はやはり日当たりが悪く
それでも同じ蘭舎の中ですから生育温度にはなってしまうといった具合で
冬眠から目覚める際、木がボケてしまったのでしょう。
今年はここに置くのはやめにして新たな手を考え中です。

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富貴蘭の本

2014年08月18日 | その他
またご無沙汰してしまいました。
こちらは台風が去ってから一気に涼しくなり
夜は早くも虫の音の大合唱です。
だいぶ秋めいて来ました。



















さて、 Suzukaさんが羆について解説されていますので
少々加勢をと昭和10年発行「東洋蘭と西洋蘭」の
富貴蘭のところだけ紹介させていただきます。
まず栽培方法ですが当時は主に山苔を用い
木炭なども使ってだいぶ工夫されていたようですね。
ラン菌なども認識されていたようで
肥料が多いと蘭を腐らせるのはいつの時代も変わりないようです。

問題の羆についての記述は132ページにあります。
皇国殿についての記述もありますが
これはスーパー八千代のことを言っているのかななんて妄想しています。
1行解説もなかなか味わい深いものです。
ところで本題は134ページに出ている五十鈴川。
この解説文を見る限りこれから羆と呼ぼうとしているものと特徴は一致しています。
だったら腰斑を打つ羆は五十鈴川、建国殿羆は羆で良いんじゃないのと思うのですが
そこはいろいろあって多勢に無勢、いたしかたありません。
今はこれでしょうがないとして数十年後の愛好家がまた変えてくれることを期待しております。

ついでに金牡丹。
138ページに解説文があり黒牡丹縞より出たりというとあります。
その黒牡丹縞は136ページにあり、黒牡丹の極黄縞のようです。
明治初年どこそこの手に移りとありますから相当古い品種のよう。
それとは別に137ページには金紗墨の記述。
こちらは黒牡丹の萌黄縞といった具合でしかも別の場所で変化したようです。
どちらも当今見当たらずとありますから既に絶種していたようで
今あるいろいろなタイプの黒牡丹縞は金牡丹が先祖返りして生んでくれたものです。
金牡丹、黒牡丹ともにいろんなタイプが有っても格で論争が起きるわけでもなく
こちらは平和な品種です。
他にも興味深い品種はいろいろありますがとりあえずこの辺で・・・。

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黒牡丹縞(A)

2014年08月05日 | 黒牡丹縞(A)




あれから1ヵ月半。
やっぱりこうなってしまいますか~~
元気なうちは下葉で柄に紺を戻すのですが
天葉の柄がそのまま冴えっぱなしになると危険信号。
弱体化したから柄が暗まなくなるのか、はたまたその逆なのかは不明ですが
いずれ風前の灯といった感じです。
それでもまだ少しは生長しているようですし







仔は紺地十分で元気な様子。
親仔共々支えあって生きながらえて欲しいものです。








一方、こちらの株は元気いっぱい。
特に親木の天葉は細かい縞をたくさん流す最上の柄になってきました。






上と同じ柄の仔も親木に付いている限りは大安心です。
せめて孫仔が当たるまではこのまま脛を齧らせなくちゃ。






今年出た仔も柄良し勢い良しといった感じです。







こちらの木の仔には次の天葉が出てきました。
相変わらず惚れ惚れするような最上柄。
上から出た仔で勢いはありますし
滅多に出会いのない柄ですから末永く楽しみたいものです。






こっちの仔は少し柄はあるもののほぼ青。
それに墨っ気が抜けてしまったのか相当でかく育ちそうです。






その下に付いた仔は見るからに墨をたくさん含んでいて
生長は遅々としたものです。
これが大型小型に分類されていくのでしょうが
元は同じ木からですから面白いものです。


そういえばあの時こんな小苗からスタートして早10年。
その後の進展は見る目が有ったというより単に運が良かっただけなのでしょう。
しかしその記事には枯らした金牡丹黄縞の画像も載っていますね。
2度あることは3度あるってそれだけは勘弁して欲しいものです~。

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黒牡丹縞(B)

2014年08月04日 | 黒牡丹縞(B)



あれから1ヵ月半。
墨の多い木ですからさすがに生育はのんびりしたものです。
それでも両側の天葉は葉幅引きブリッとしてきました。
枯らすには惜し過ぎる木ですから気合を入れて作してきた甲斐があったというものです。







仔は今のところ半柄状ですが紺地のほうに小割れした柄が見えますから
そんなに期待薄というわけではなさそう。







こちらのアタリも墨のせいで生長は遅々としています。
墨が晴れるまで柄の確認は当分お預けです。








一方、上の木が出た親木ですが






久々に柄気配のある仔が出てきました。
親木と同じように下で暗む柄なのかそれとも鮮明な黄縞になるのか
とっても気になるところではあります。

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黒牡丹縞(C)

2014年08月03日 | 黒牡丹縞(C)



あれから1ヵ月半。
金牡丹へ向かってまっしぐらと思われましたが






今回の天葉の松葉を伴った紺縞を見ると
まだまだ黒牡丹で踏みとどまってくれそうな予感がします。






今年の仔も柄十分、紺地十分といった感じ。
それにしても良く増える木ではあります。








こちらの木はやはり早割りは災いの元で







天葉は短いまま付けが見えてきちゃいました。






それでもアタリは潰れることなく膨らんできているのが救いです。
紺地が見当たりませんので金牡丹として生長してくるのでしょうが
黄縞が良く入っている側の仔ですから
早くもついそっちのほうに期待が向いてしまいます。








こちらのほうですが派手方向に進んだら一気に金牡丹というわけではなく
行きつ戻りつ派手目最上の黒牡丹で収まっています。
全部の黒牡丹がそうだとはいえませんのでこれがこの固体の個性かも。







そういえば2本の仔も紺縞を流し、まだ黒牡丹の域に踏みとどまっています。
ただの黄柄一色よりはメリハリがあって綺麗ですしそれに加えて黄縞を残す複雑な柄。
大きくなって外れる頃が楽しみです。
おっと、早割りは災いの元でしたね。

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ボウラン豆葉

2014年08月02日 | その他


あれから1作半。
相変わらずの短い葉で可愛らしい限りです。
棒ランの豆葉ですから豆ん棒と書いたラベルを突っ込んでいます。
しかしやはりボウランですから時が経つにつれ






下葉が枯れ落ちこんな風に裾が上がり締まりの無い姿になってしまいます。
そのまま仔を付けておけばよかったのですが
意外にもほとんど数が無いらしく請われて2本お嫁に行っちゃいました。
その後、また可愛い仔が出ましたのでカメラを向けてみたところ






なんと軸に三つ四つほどプツプツとアタリが発生していました。
めでたしめでたし。
これが全部大きくなってくれれば裾上がりの寂しさは解消し
さぞにぎやかな株になってくれることと存じます。

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黒牡丹縞(D)

2014年08月01日 | 黒牡丹縞(D)
8月です。
まだ先々暑い日は続きそうですがお盆過ぎにはめっきり涼しくなり
フウランの生長は9月いっぱいで終わり10月早々には蘭舎の中。
といった生長サイクルですから今はもう中盤を過ぎており
時の流れは早いものです。






黒牡丹縞(D)はあれから1ヵ月半。
この暑さの中、生育に弾みがついてきました。
焦がしてしまった下葉はともかく天葉付近は最上柄。
黄牡丹錦の柄が良くぞここまで進化してくれたといった感じです。
この親木と同じような柄が出てくれれば申し分ないのですが






なかなかうまくはいかないものでこの仔はいわゆるチョビ柄。
しかし全体に満遍なく柄気配がありますから
今後、良柄の仔をたくさん生んでくれれば種木として理想的です。
最も今のところはまだ皮算用の域ですが・・・。








こちらの仔は派手になってお仕舞いかと思われましたが
天葉は紺中通しをお供に連れて伸びてきました。
反対側のほうが紺地はしっかりしていますからこれはちょっと期待が持てます。
覆輪が完成したらさぞ美しい木になることかと思います。
お赤飯炊く準備をしなくては・・・って気が早すぎますが~~






このアタリも柄が確認できるようになりました。
とりあえず青でもユウレイでもなさそう。






白柄の仔の上にもう一つアタリが・・・。
当然花芽でしょうがこれが仔で伸びるようなら作はパーフェクト。
どんな感じで植え込んだら良いのか
植え方や鉢を変えたり組み合わせたりしてテストしていますが






どうやらこれがドンピシャのようです。
古い根からも新根が出て鉢の中をぐるぐる回っているように見えます。
他の品種ならともかく根の弱い黒牡丹ですから
これは結構すごいんじゃないとか思っています。
根が良ければ来作はもっと期待できますから。

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