MC68000 Maniacs!
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「アローフラッシュ」は,1990年12月にセガより発売されたメガドライブ用横スクロールシューティングゲーム。個人的にはあまり印象的なゲームではなく,中古屋さんの棚にはずっとあったのに,今までプレイしたことは一度もありませんでした。あまり高く評価されることがないゲームですが,完成度は比較的高めかと思います。当時トレンドだった「多重スクロール」や「ラスタースクロール」などの演出が多く取り入れられていて,グラフィックもそこそこに美麗。かなり凝った感のあるオープニングデモは,まるでX68000用ゲームソフトの様相です。パッケージのイラストは「それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」などを手掛けた赤石沢貴士氏が担当。1989~1990年のメガドラタイトルにおいて,ここまでアニメ絵が前面に出ているものはないと思います。強いて挙げるなら「ガイアレス」,「バーニングフォース」といったところですが,前者は「萌え」とは少々離れた絵柄ですし,後者は尻だけですからね(笑)。今になって見ても非常に目立つパッケージだな,とは思います。

物語は,連邦政府軍士官学校で戦闘機パイロットの訓練を受けていた主人公「スターナ・オーバル」の祖父である,世界的科学者「アイザック・オーバル」博士が宇宙海賊に襲われ重傷を負うところから始まります。博士は「宇宙海賊は,自分が実施した亜空間通信実験の際に発生した強力な電磁波が原因で,自分が呼び寄せてしまった」事をスターナに告げ,新型可変戦闘機兵「ルシフォン」を託すと同時に息をひきとってしまいます。地球連邦の主力兵器となるはずだった量産機の「バルダー」は,すべて敵に奪取され,残ったのはオリジナル機のルシフォンのみ。スターナは,祖父の死を悲しむ間もないまま,強大な敵に一人で立ち向かう事となります。

ゲームはスタンダードな横スクロールシューティング。自機のルシフォンは「変形」が可能で,戦闘機形態とロボット形態を任意に切り替える事ができます。また「アローフラッシュ」という特殊兵器が使用可能で,戦闘機形態時は「前方の敵一掃」の強力なショット,ロボット形態時には「一時的な無敵時間」を発生させます。標準の武器についてはゲーム中に出現するアイテムを取得する事により,前方向レーザー,放射状貫通レーザー,波型貫通レーザーの3種類から選択でき,それぞれ3段階にパワーアップします。それ以外では,自機上下に1基づつ「オプション」を装備できるほか,サブウェポンとしてホーミングミサイルが装備可能。敵弾を3発まで防御できるシールドを張ることもできます。

敵の強さに対し,自機の装備がえらく強力(笑)。特に,前述したアローフラッシュに関しては,デフォルト設定ではゲーム中に出現する補充アイテムを取得することで「ストック」される仕組みになっていて,ストック上限はなんと16。ステージクリア時に自動的に3発補充されるため,使わないとどんどん貯まっていきます。ロボット形態で使用すると短時間とはいえ無敵時間が発生し,しかも「体当たり攻撃」が可能なためボス戦はかなりの楽勝。ステージ道中でよほどハマらない限り,エンディングまではそれほど苦労せずに到達できるものと思います。オプション画面で,アローフラッシュを「ストック」モードから「チャージ」モードに変更する事でいくらか難しくなるので,簡単すぎると感じた人はチャージモードがお薦め。ちなみにチャージモードでは「Cボタン押しっぱなし」でアローフラッシュを溜め撃ちすることになります。溜め中はノーマルショットは撃てず,溜めたアローフラッシュをストックする事もできません。

このゲームの問題は,とにかく簡単すぎる事。
警戒してイージー設定で始めてみたら,3面途中で居眠りして死にました・・・。
各ステージ展開が単調で冗長ぎみなのも良くないですね。

個人的にはチャージモードが本来の「設定」なんじゃないかなと思います。
シールドも3発ではなく1~2発程度に弱体化させていれば,こんなに簡単なゲームにはならなかったかと。
ラスボスのがっかり感が群を抜いています。手前までは良い展開なんですけどね(笑)。


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