「超連射68K」は,1995年に YOSSHIN氏 の手により製作・公開された正統派のシューティングゲーム。至高の90年代テイストを実現するために,スプライト表示数,および,パターン定義数をソフトウェア的に拡張し,ハードウェア制限の壁を打破。まさにX68000の限界に挑んだ作品なのです。
今時のゲームのようにビジュアル面がやたら際立っている訳ではなく,特に背景に関して緻密な書き込みはほぼ皆無。第一印象としてはかなり「寂しい」感じがすると思いますが,ゲームシステムの完成度は非常に高い水準でまとまっており,全体的なスピード感と,何と言っても爽快な破壊感は絶対的に注目すべきポイントだと言えます。
弾幕系に占拠された昨今のシューティングゲーム業界においては,80年代後半~90年代前半にみられた「敵出現(移動・攻撃)パターンの綿密な分析により導き出される,ステージ攻略の芸術的パターン化」を主眼においたシューティングゲームはほぼ絶滅したと言っても良いのではないでしょうか。往年の東亜プランが消滅した後,明らかにシューティングゲームのスタイルは変貌してしまったように感じます。
超連射68Kは,あの華やかだった時代を,見事に思い出させてくれるのです。
懐かしいといえば,超連射68Kの音楽もしかり。そもそもX68000のゲームですから,BGMは基本的にYM-2151チップのFM音源で演奏されています。PCM音源が当然の昨今において,FM音源のBGMは単純に「チープ」ととられかねませんが,超連射68Kの音楽はクオリティが高く,新鮮な爽快感として感じることの出来る旋律と言えます。最近,サウンドトラックCDが正式に復刻されたので,迷わず買いました(笑)。
東亜プランの時代を生きたシューター達には是非体験して欲しいゲームではあります。X68Kエミュレータ環境を構築してでも体験しろ!と,言いたいところですが,なんと。
Windows移植版もあるのです!
より本格的にプレイするならば,こちらをゲットするのが吉ですね。(≧∇≦)
【関連リンク】
・Yosshin's Web Page ・・・ 超連射68Kの情報
・有限会社るざりん ・・・ 作曲者るざりん氏
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