エメラルドドラゴン は,1990年に発売された GLODIA製の正統派ファンタジーRPGです。もともと 1989年に PC-88用として発売されたものの移植版であり,X68000のほか PC-98,FM-TOWNS,MSX,PC-ENGINEなどにも移植されたヒット作品です。当時としては画期的なほどビジュアル面に優れた RPGであり,アニメーション作品的にきっちりと設定されたキャラクタが特徴でした。
当時としてはかなり「広大」なマップが売りのひとつでしたが,フィールドならまだしも ダンジョンなどは「長い」の一言に尽きます。まして,魔法などを駆使した便利な移動手段など一切無し(笑)。ラスト直前のダンジョンなどは 一体いつ終わるのかと思うほどの長さ。とにかく時間のかかるゲームなのです。辛うじてクリアはしていますが,はっきりいって挫折寸前でしたね・・・。
個人的には,それ程好きなゲームではありません(爆)。
しかし,不思議なほど「オープニング」に魅力を感じてしまうのです。
本作品のヒロインである少女「タムリン」の生い立ちから旅立ちまでを描いたストーリーが展開されるオープニングは まるで映画的な趣があります。X68000では 色彩的に美麗にはなっているものの 基本的には静止画のみでのストーリー展開となるため,若干寂しい感じがしますが,音楽的な雰囲気の盛り上げ方が秀逸であり,オープニングデモとしての完成度はかなりのもの。
特に「タムリンが アトルシャンの角笛を吹くシーン」は,音楽共々今でも大好きです。
正直な話をすれば,音楽面は PC-88+サウンドボード2 の環境の方が良い音を出していました。前述したシーンのグラフィックにしても,美麗さこそおよばないものの 構図自体は PC-88版の方がドラマを感じさせる雰囲気にし上がっており,X68000ユーザーとしてはちょっと残念に思います。
【関連リンク】
・エメラルドドラゴン ・・・ 全般情報など。ストーリー紹介もあり。
・GLODIA connection ・・・ 開発元 GLODIA の情報など
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