「火激」は,1988年にタイトーから発売されたアーケード用格闘アクションゲーム。主な登場人物は男性ばかりでしかも全員チンピラ(笑)。主人公が「族」とタイマンで勝負し,8人勝ち抜いて最後に出てくる「総長」を倒せばクリアです。頭のでっかい3頭身キャラで描かれているので非常にコミカルに見えるゲームですが,やっていることはえらくハード。タイマン形式ではあるものの実質9対1。主人公の攻撃は連打が可能なジャブと攻撃力のあるストレートのみです。敵によっては武器をもっている場合もあり公平さのかけらもありません・・・。戦いに負けた方は,敵味方関係なく,敵の幹部によって「マンホール」に投げ込まれてしまいます。主人公が負けた場合は仕方ないとしても,有能(?)な幹部を喧嘩に負けたくらいで廃棄処分して良いのかしら?? いずれにせよ,クリアしてもあまり嬉しくないゲームではありますね(笑)。アーケード版の開発はカネコ製作所が担当。メガドライブ版はホット・ビィが開発を担当し,1991年4月に発売となっています。
メガドライブ版は,アーケード版から見た目がだいぶ変わっています。縦画面構成が横画面構成になり,ステージも屋外から屋内へ変更。某死亡遊戯の如く,敵を倒しながらビルの上層階を目指すようになっています。屋外だからこその「マンホール落とし」だと思うのですが・・・負けた連中はどこに落ちていくのでしょうかね(笑)。操作方法については,シンプルなジャブ(Bボタン)&ストレート(Cボタン)に変更はありません。B+Cボタンで「ダッキング」が可能な点も同じです。「ジャンプ(Aボタン)」が新たに追加されています。・・・Wiki曰く,アーケード版にはもともとストーリーがなく,メガドラ版のストーリーはオリジナルなのだとか。元プロボクサーの「慶」が,火激軍団への入団を断ったことを理由に,慶の弟が暴行を受け病院送りとされたため,火激のアジトに殴り込む・・・という内容ですが,正直,あってもなくても関係ない感じです。
メガドラ版のパッケージがかなりポップになっているので,原作を知らずに買った人の中には,実際プレイして驚いた人もいるかもしれません。ゲーム展開は淡々と殴り合いをするだけ。敵が接近してきたらジャブ連打。2~3発連続で入ったらストレート。ストレートを打つタイミングこそステージ毎に違いますが,基本的な攻略はこれだけで7~8人は勝ち抜けます。プレイ中は,敵と「縦軸」を合わせて横移動で戦うようにし,敵が縦方向に移動したら一旦距離をとります。で,縦軸を合わせなおして,再び接近して攻撃・・・を繰り返す感じです。あまりにも淡々としすぎていて,とにかくテンションが上がりません。原作もそんな感じだったので,アーケード版の雰囲気を忠実に再現している,とも言えますね(笑)。
チンピラ好き以外には薦められないゲームです。(´・ω・`)
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