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「LOTUS II R.E.C.S.」は,1993年にエレクトロニック・アーツ株式会社から発売された擬似3Dタイプのレースゲーム。ロータス社の許諾のもと実名車両にてレースを展開する内容となっています。GENESIS用のソフトであり日本では未発売のタイトルですが,完成度は結構高く仕上がっていて,特にコースの高低差表現と左右にうねるコーナーの滑らかさについては,メガドライブで遊べるレースゲームの中でもトップクラスかと。ロータス社と提携している割にリアルさは皆無であり,ゲーム開始時の「車両選択画面」以外においてはロータスである必要性は全くなし(笑)。仮にローカライズして日本で発売したとしても,明らかにロータスファン向けのゲームに見えるので,そんなに売れなかったかもしれませんね。個人的には非常にお薦めのソフトではありますが。
ロータスの3車種(エスプリターボ,エランSE,M200)より1台を選択し,設定されたコースを走るだけの単純なゲームですが,前述したとおり,擬似3Dレースゲーム特有のラスター処理によるコース表現が絶妙で,かつ,激しい高低差表現も相まって,下りの高速S字コーナーはもはや「ジェットコースター」に乗っているような感じ。コースのバリエーションも様々で,路面がグラベルだったり,雨や雪が降っていたり,霧が出ていたり,深夜だったりと,条件の違ったコースがいくつも登場します。個人的に面白いと思ったのは「強風」のコース。横風を受けて車が強制的に流されるのでコントローラの不調かと思いました(笑)。また,路上に岩や丸太が転がっていたり,工事中のエリアがあったり,トンネル区間があったりと,走行の障害になるものが配置されているのも大きな特徴です。
もうひとつ特筆すべき点として,コースのコンストラクション機能が挙げられます。前述したコースの条件を任意に指定できる他,コーナーの数やコーナーのタイトさ,アップダウン具合,コースの長さ,難易度,障害物の数等を指定してオリジナルのコースを作ることができます。オリジナルコースを複数用意して独自のレースを構成し,CPUと競い合うことも可能です。作ったコースには「コースコード」が発行されるので,これをメモしておけば,オリジナルコースを保存しておくこともできます。走行条件の良い長いコースを3つくらい作って,最高速でボーっとしながら疾走するのがお薦めです(笑)。
「LOTUS」シリーズは,もともと「AMIGA」のゲームみたいですね。YouTubeの動画を見る限りでは,AMIGA版の方が動きもグラフィックも段違いに滑らかです。エンジン音がなかなかリアルで良い感じ。GENESIS版は,エンジン音もスキール音も一切なく,かわりにレース開始前にカーステレオで「BGM」を選ぶ事ができるようになっています。これは「アウトラン」を意識した仕様なんでしょうかね??基本的に,各コース毎にレース結果が表示されるタイプのゲームになっているのですが,コースバリエーションが非常に豊富なので,アウトランのようにシームレスにコースが繋がるようなゲームシステムにしてしまっても良かったように思います。
久々にジャンク品から「当たり」を拾ってきた感じ。
国内のゲームのほとんどは大体どんな内容か知っているので,GENESISゲームを探すのがえらく楽しいです。
先日の「PITFALL」といい,洋ゲーの当たりは,すごく完成度が高いですからね。
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