「SION2」は,X1,X68Kの情報誌「Oh!X」誌上において,X68K用3次元演算パッケージ「MAGIC」のデモンストレーションプログラムとして1992年6月に公開されたワイアフレーム3Dのシューティングゲームです。単なる雑誌の「おまけ」であり,ソフトウェアベンダーが作った訳ではないにもかかわらず,当時「SION2」は,高い評価とともに人気を博していました。
現在のX68000ユーザー諸君のなかには「SION2」を知らない方もいるのではないでしょうか。
映画「スターウォーズ」と,NAMCOの「スターブレード」をミックスしたような展開で進行するストーリーに,実に軽快,かつ,高品位なBGMがプラスされ,実に「楽しめる」空間が演出されており,自分も随分とハマッた記憶があります。もちろん,現在でも我が家のX68000のHDDには「SION2」が健在。エミュレータ環境にも当然のごとく持ち込んでおり,暇つぶしアイテムの代表格としていまだにプレイし続けている次第です。
ちなみに,1991年5月に「SION2」の原型となった「SION」が公開されています。雑誌付録としては異例の完成度を誇っていた「SION2」に対し,逆にゲーム性が大きく劣っていた「SION」は継続して注目される事がありませんでした。しかしながら,音楽的な側面からみた場合「SION」は注目に値する完成度を誇っています。
後々「SION2」でも使用される事になる「SMART BOMBER」や「I DO NOT KNOW WHO SHE IS.」といった楽曲たちも組み込まれている訳ですが,初代でしか使用されなかった楽曲がほとんどなのです。中でもエンディング曲「I CONCEAL NOTHING FROM YOU.」は珠玉の出来。これを聴くためだけでも,初代「SION」をプレイする価値はあると思います。
「SION」は,起動時に「F1」キーを押しっぱなしにすれば,ミュージックモードに入れますので参考までに。
問題は「SION」自体が手に入るかどうかですね。(≧∇≦)
【関連リンク】
・Fountain of GAME! ・・・ SION2の情報
・SION2000 ・・・ Oh!X 2000年春号で作成された「SION2000」の情報
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