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メガドライブのローンチタイトルシリーズ。もう一本は「スペースハリアーII」。

「スペースハリアー」は,ご存知のとおり 1985年に発売されたセガの看板アーケードゲーム。さまざまなゲーム機やパソコンに移植されてきたタイトルですが,セガとしてはメガドライブの前身にあたる「セガマークIII」向けに渾身(無茶ともいう)の移植版を投入しているだけに,本作の制作にあたってはかなりのプレッシャーがあったのではないでしょうか。まして「II」ともなれば尚更です。実はこのゲーム,メガドライブのシューティングゲームの中でも,かなり完成度が高い部類に入る作品なのですが,名作の名前を冠してしまったが故に,あれが違う,これがダメと批判を受けたりした不遇の作品だったりします。・・・正直,セガのキャラクターデザインセンスに大きな問題があるような気もしますが(笑),タイトルに「II」をつけている以上,せめて音楽くらいはもっと緊張感があるものにして欲しかったと思います。

前述したとおり,ゲーム自体の出来はメガドライブの面目躍如といった感じ。X68000でも回避された地面のタイルパターン処理がめちゃめちゃ高速で美しく,ハリアー自身はもちろん敵と弾にも「影」が付いています。ハリアーの飛行位置による地平線の上下移動や左右スクロールも実現していて,敵キャラの拡大縮小もスムースで地上物のガタつきも少なめ。マークIIIのように遠景がつぶれて見えないようなこともありません。と・・・ここまでは良いのですが,問題なのは背景処理ばかりにパワーが割かれていて,スケイラやバルダのような多関節なボスキャラがほとんど登場しなくなったこと。あとは,カートリッジ容量の問題かもしれませんがステージ数が全13ステージに減っていること。初代スペハリに対して特にプラス要素がなく,むしろマイナス要素が目立つ「II」ってのは,やはり受け入れづらいのではないかと思いますね。

前述したとおりデザインセンスが妙な感じなのも「II」の評価を落としている一因かと。
ボスキャラはどれもかっこ悪さ全開。ドムが回ったのと,トモスがいっぱい出てきたヤツはスペハリっぽくて好きですが。
あとは,ハリアーさんがダサい。いや,初代もそれなりにダサいけど。

セガさんが,本気でメガドライブ版「スペースハリアー」を作ってくれていたら,それなりに実現できたであろう証拠が「II」だと思います。ローンチタイトルではなくもうちょっと後で出せたのであれば,カートリッジ容量も増やせただろうし,ローンチの時点でこれだけ出来ていることを評価すべきではないかと。爽快感がないとか,フレームレートが低いとかいろいろ言われていますが,メガドラでここまで出来れば凄いと思うけどな。


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