DIVE ON を語る

「DIVE ON」は，1992年に 同人サークルの MIX により製作・公開された縦スクロールシューティングゲーム。X68000における 縦シューの絶対的存在「超連射68K」に匹敵する完成度を誇ります。超連射よりも早い時期に製作されている事から，ある意味こっちのほうに凄さを感じる気もしますね。とりあえず（当時の）ヘタな市販品よりは 全然出来がよかったと思います。

操作系は 十字ボタン（キーボードならテンキー）と，ショットボタン，ボンバーボタンというスタンダードな構成。ゲーム中に出現するパワーアップカプセルにより，メインの武器を バルカン（赤），レーザー（青），ホーミングレーザー（緑）の何れかに換装できます。「Ｓ」カプセルでオプション装備，「Ｂ」カプセルでボンバー補充と，アイテム系も非常にスタンダード。スピードアップの概念がなく，自機が破壊された場合は その場復活（エリアの後退がない）で，パワーアップも 1段階退化のみであり，攻略中に感じるストレスはかなり軽減されていると思います。

しかしながら，ゲーム自体は かなりハードです。

最近流行りの「弾幕系」ゲームのように 腐るほど敵弾があふれる事はないのですが，少ない弾数であっても「本当に嫌だなあ」と思う位置から撃たれたりする難しさがあります。パターン予測による的確な事前回避と 反射神経的な見切り避けが要求される，ある意味「玄人志向」なゲームであると言えますね。デフォルト設定でもかなり難しく感じるのですが，難易度は「ノーマル」と「ハード」以外はありません（笑）。

個人的な意見ですが，プレイしてみると 思いのほか 画面全体が狭苦しく感じるように思います。（オプションに慣れないためだと思いますが・・・）また，詳細に描き込まれた背景が，逆に敵弾を見難くしている点はちょっと残念に感じました。とはいえ，前述したように 高いクオリティと 難易度を兼ね備えたゲームですから，プレイしてみる価値は十分にあると思います。

音楽関係については 超連射68K には ちょっとかなわない感じがしました。
これこそ 個人的な偏見かもしれませんが。(≧∇≦)