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メガCD版「SILPHEED」は,1993年に ゲームアーツより発売されました。基本的なゲームシステムは オリジナルから大きく変更されておらず,オリジナルを知る人間であれば 操作方法等で悩むことはまずありません。音響面および,ビジュアル面が大幅に拡張され,当時としては驚異的とも言える映像を生み出しています。
プレステや サターンがまだ登場する以前であったにもかかわらず,それらに匹敵する規模のポリゴン映像がノンストップで展開される様は圧巻の一言。もちろん,本体に 3D描画能力をもたない メガCDにおいては,これほどの 3次元映像をリアルタイム処理できる訳はなく,別途に製作された「映像」の上に ゲームを同期させ,あたかも「ひとつの映像」であるかのように見せているのです。この「SILPHEED」の完成度をみる限り,メガCDは 当時の家庭用ゲーム機の最高峰だと言っても過言ではないと思います。
とにかく演出面へのこだわりが凄いです。
ステージ1で 味方艦艇が 的の粒子砲で撃沈されるシーンが 背景処理として画面のど真ん中で展開されるのは,今になってみてもインパクトがあります。ステージ4の 敵要塞ステージにおいては,行く手を遮る柱や遮蔽版を回避しつつ 左右に蛇行しながら 高速に進行するステージであり 緊張感はかなりのもの。よくぞここまで同期をとっているものです(笑)。ゲームプログラムとは別に背景映像を製作し,あとからソフトウェア処理による激突判定を合成するのでしょうから,ミリ秒単位のズレが命取り。当時はこのクオリティの3Dグラフィック映像をレンダリングするだけでも一大作業だったはずなので,ズレの修正を考えただけでゾッとしますね。かなりの時間が背景映像の製作に費やされたのではないでしょうか・・・。
今回のプレイ環境は,ゆみみみっくすの時と同様に「Gens」を使用。
Windows98上で 問題なくプレイできました。ただし 自分の場合「Emulatorメニュー」→「Perfect Synchro」をチェックしておかないと正常に起動しなかったので,エミュレータ環境での実行を考える場合には参考にして下さい。現在のところ,オープニングデモと ステージ5~6までの正常動作を確認しています。エンディングだけ動かない・・・みたいなオチは もうやめて欲しいですね。(≧∇≦)
PS2にも「SILPHEED -The Lost Planet-」というのが発売されていますが,思いのほか「良い」評価を耳にしません。自分的にみてもあまり好きな作品ではないのが事実です。その原因はおそらく このメガCD版「SILPHEED」なのだと思います。音響や 映像のクオリティに関しては当然の事ながら PS2に分があります。しかしながら,メガCD版は演出面で PS2版を凌いでいると思うのです。
綺麗なだけじゃあダメって事ですね。
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最近、家のメガドラ一式は調子が悪いのでもう実機でプレイする事ができないかも。
うちも実機はすでに行方不明(笑)。
Windows上でも実機さながらに動いてくれるのが
なによりの救いです。
自分は SILPHEEDの,IBM-PC版というのを持っていました。
職場の機械に突っ込んで遊んだ記憶があります。