脳内のカルシウムが欠乏すると、情報伝達物質機能(心の表出)が乱れる原因になります。

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(265)
自然治癒力を高める微量栄養素～ミネラル(カルシウム)



微量栄養素は、脳と体の健康維持に不可欠な物質です。
欠乏によって、自然治癒力、免疫力が低下し、
多くの器官系の機能障害をまねきます。

ミネラルは、果物や野菜類などから日々摂取することが大切です。
健康な人はサプリメント類を使わないほうが賢明です。
脳と体の健康維持に主に影響を与えるミネラルは主に
鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、セレニウム、亜鉛です。

「カルシウム」は、神経、筋肉、心臓血管系、
腎臓などの機能維持に不可欠な物質です。

ですから、体は血中のカルシウムのレベルに敏感に反応します。
食事から摂取した量と尿で排出した量を絶えず監視しています。
血中レベルが低くなると、骨のカルシウムによって不足分を補っています。

カルシウムの約99%は骨などに蓄えられています。
残りの約1%は、全身の神経を調節する働きをしています。

脳は1000億を超える神経細胞の塊ですから、
カルシウムを欠かすことはできません。

脳のカルシウムが欠乏すると、
脳の情報伝達物質機能(心の表出)が乱れる原因になります。

例えば、感情のコントロールが出来なくなり、
俗に言う「キレる」状態が生じやすくなります。

乳製品については本ブログ(253)で述べている通りで、
自然治癒力を高めるためには、
カルシウは乳製品以外の食品から摂取することが大切です。
高野豆腐、小魚、海藻(海苔、昆布、わかめ、ヒジキ他)、ゴマなどです。


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自然治癒力を高める微量栄養素～ミネラル(鉄)

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(264)


微量栄養素は、脳と体の健康維持に不可欠な物質です。
欠乏によって、自然治癒力、免疫力が低下し、
多くの器官系の機能障害をまねきます。

生命が誕生した太古の海には有機物だけでなく、
多種の無機質が存在しいました。

その海で生命を育むために有益な無機質を取り込んで進化し、
私たちの人体へと引き継がれています。
まさに無機質は私たちの生命活動の根幹を支える必須の物資です。

ミネラルは、体内で栄養素からエネルギーを産生する働きを助け、
また多くの化学反応を促進する酵素を補う因子としての働きをしています。
脳内では、精神活動の安定に不可欠な物質です。

しかし、ミネラルは注意しないと欠乏しやすい栄養素です。
特に、ファーストフードや外食に日常的に依存している人は、
極端に不足している可能性があります。

ミネラルは、果物や野菜類などから日々摂取することが大切です。
けれども、健康な人はサプリメント類を使わないほうが賢明です。
なぜなら、過剰摂取も問題があります。

脳と体の健康維持に主に影響を与えるミネラルは主に
鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、セレニウム、亜鉛です。

「鉄」は、乾燥豆や色の濃い葉野菜などに含まれています。
レバーにも含まれていますが、
有害化学物質に汚染されていますので、避けるべきです。

動物性由来の鉄でなく、植物性由来の鉄が最良です。
また、鉄鍋や鉄のフライパンで調理すると鉄が摂取できます。

ビタミンCは鉄の吸収を促進させますので、
鉄が必要な人は、鉄分を多く含んでいる食物と一緒に
ビタミンCを多く含んでいる果物などを食べるとよい。

鉄は「酸化剤」であり、抗酸化物質で対抗する必要のある物質です。
体内に過剰に鉄が吸収されると、
細胞に異常が生じて脳と体の血管の疾患や
ガンのリスクが高くなります。

したがって、サプリメント類を過剰に摂取すると、
危険な中毒症状が生じることがあります。
なぜなら、体内に入り込んでいる鉄は出血以外の方法で
体外に排出することができないからです。

「鉄欠乏性貧血」「月経過多」「妊娠中」「授乳中」「大量出血」
の人以外の健康な方は、
鉄分が多く含まれているサプリメント類は避けるべきです。


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自然治癒力を高める微量栄養素～脂溶性ビタミン「A、D、E、K」

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(263)



微量栄養素は、脳と体の健康維持に不可欠な物質です。
欠乏によって、自然治癒力、免疫力が低下し、
くの器官系の機能障害をまねきます。

◇脂溶性ビタミン(A,D,E,K)
脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンよりも多様です。
AとDの過剰摂取は深刻な中毒症状などを起こす可能性があります。

ビタミンAは、免疫細胞を活性化する働きをします。
細菌感染の予防、風邪の予防、悪性腫瘍を抑える働きもあります。
また、「正常な視力および網膜の機能、
皮膚および器官の外皮組織の正常な機能の維持に必要」です。

Aは「黄卵」などに含まれていますが、
体内でAに変わる「ベータカロチン」は、
物類、緑黄色野菜類に含まれています。
このベータカロチンは水溶性であり、
「Aの過剰摂取による中毒症状」のような毒性はありません。

ビタミンDは、主にカルシウムとリンの吸収や利用、
また、骨の石化作用を調節しています。
欠乏すると骨粗鬆症の主因になります。
特に女性は、性ホルモンの分泌低下によって、
男性よりも早い年代で骨粗鬆症になりやすい。

体内で使われるDの多くは、
皮膚を紫外線(日光)にさらすことにより、
体が自力で合成しています。
日光に体をさらす時間は、一日に10分から20分程度。
但し、女性の方が使われる「日焼け止めクリーム」を使っていると、
体内でDを合成することができませんので注意してください。

ビタミンEは、抗酸化作用があり免疫力を高める物質です。
豆類、卵黄、葉野菜、種子類などに多く含まれています。
合成された「Eサプリメント」と「天然のE」とは大きな違いがあります。

違いとは、天然のEに含まれている
ガン予防に効果がある物質(ガンマトコフェロール)
が「Eサプリメント」には欠落しています。
また、多価不飽和脂肪酸による
細胞と膜の酸化を防ぐ作用があります。

ビタミンKは、一部は腸内細菌から合成されますが、
日常の食事から摂取(葉野菜など)する必要があります。
体は血液を正常な状態に維持するためにKを必要としています。
Kが欠乏すると、異常出血を起こします。


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自然治癒力を高める微量栄養素～水溶性ビタミン「C、B群」

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(262)


微量栄養素は、脳と体の健康維持に不可欠な物質です。
欠乏によって、自然治癒力、免疫力が低下し、
多くの器官系の機能障害をまねきます。


◇水溶性ビタミン(B群、C)
水溶性ビタミンは、代謝が活発な体組織中に存在しています。
このビタミンは、酵素が媒介する反応を調節して、
糖質(炭水化物)、脂質(脂肪・油)、蛋白質から
エネルギーを引き出す作用に関与しています。


「C」は、脳内の神経伝達物質の合成に関与しています。
体内では、主に代謝を調節し、体を酸化ストレスから保護する
重要な抗酸化物質として免疫力を活性させる働きをしています。
また、Cは、結合組織の合成や血管の構造と機能の維持にも必要な物質です。
ビタミンCの摂取量は「50～100」(mg/日)。


「B群」は、特に脳にとっては必須の物質です。
感情を安定させ精神活動を平穏にするのに欠かせない物質です。
また、不足すると記憶障害、不安障害、うつ症状、神経過敏、
集中力欠如、めまい、イライラなどの原因になります。


体内では酵素と結合し、酵素に代謝の触媒作用をさせる
「補酵素」として機能しています。
多種多様な食材による食生活をしている人は、欠乏することはありません。
しかし、偏食の人(肥満者)は、「葉酸、B6、B12」が欠乏しやすいのです。


「葉酸、B6、B12」は、動物性蛋白質の代謝中に生じる
「毒性アミノ酸」(ホモシステイン)の血中濃度を調節しています。
血中の濃度が高くなると、ガン、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞をはじめ、
慢性変性疾患のリスクが高くなります。
血中の毒性アミノ酸を取り除くには、
新鮮な果物・野菜類を食べることが効果的です。


また、妊娠中の人は「葉酸欠乏」に注意する必要があります。
妊娠初期の葉酸欠乏は、
「二分脊髄をはじめとする致命的な神経管(無脳症)の原因」と指摘されています。
葉酸は「葉野菜」(ほうれん草、春菊など)に多く含まれています。
ビタミンB12は、B群の中で唯一、動物性食品に含まれています。
欠乏すると、貧血や神経障害のリスクが高くなります。


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