「太る」も「肥満」も、
体内の脂肪細胞の中に中性脂肪として蓄積されることです。
この蓄積されている脂肪量の度合によって、
肥満かどうかが判定されます。
また、体重が同じでも、
人によって蓄えられている脂肪量に差があります。
人体の体重は、
水分、脂肪、蛋白質、脂質、無機質、糖質の成分の総和です。
体重に占める成分の平均的な比率は、
水分は約60%、脂肪は15%~25%、
蛋白質(筋肉、臓器類、他)10%~15%、その他5%前後。
体重に占める脂肪成分の比率を「体脂肪率」という。
この体脂肪率が平均的な比率よりも高くなることを「肥満」という。
例えば、20歳代女性の体重が50kg、
体脂肪率が標準の25%とすると、
脂肪量は12.5kgです。
この女性が体重60kgとなり、
体脂肪率が35%になったとしますと、
脂肪量は21kgです。
50kgの時と比べると、体重10kg増加、
脂肪量8.5kg増加、細胞外水分等が1.5kg増加となります。
すなわち、肥満とは脂肪量が増加している状態のことです。
したがって、筋肉トレーニングなどで
筋肉量が増えて体重が増加しても、肥満とはいいません。
市販されている体脂肪計がありますが、
微量電流で抵抗値を基に
体脂肪率が出る仕組みになっています。
ですから、食後とか、女性の場合は生理周期などによって、
体脂肪率が違ってきますので留意が必要です。(続)