自然治癒力を高める微量栄養素～脂溶性ビタミン「A、D、E、K」

[脳/食育/自然治癒力/DIET]講座(263)



微量栄養素は、脳と体の健康維持に不可欠な物質です。
欠乏によって、自然治癒力、免疫力が低下し、
くの器官系の機能障害をまねきます。

◇脂溶性ビタミン(A,D,E,K)
脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンよりも多様です。
AとDの過剰摂取は深刻な中毒症状などを起こす可能性があります。

ビタミンAは、免疫細胞を活性化する働きをします。
細菌感染の予防、風邪の予防、悪性腫瘍を抑える働きもあります。
また、「正常な視力および網膜の機能、
皮膚および器官の外皮組織の正常な機能の維持に必要」です。

Aは「黄卵」などに含まれていますが、
体内でAに変わる「ベータカロチン」は、
物類、緑黄色野菜類に含まれています。
このベータカロチンは水溶性であり、
「Aの過剰摂取による中毒症状」のような毒性はありません。

ビタミンDは、主にカルシウムとリンの吸収や利用、
また、骨の石化作用を調節しています。
欠乏すると骨粗鬆症の主因になります。
特に女性は、性ホルモンの分泌低下によって、
男性よりも早い年代で骨粗鬆症になりやすい。

体内で使われるDの多くは、
皮膚を紫外線(日光)にさらすことにより、
体が自力で合成しています。
日光に体をさらす時間は、一日に10分から20分程度。
但し、女性の方が使われる「日焼け止めクリーム」を使っていると、
体内でDを合成することができませんので注意してください。

ビタミンEは、抗酸化作用があり免疫力を高める物質です。
豆類、卵黄、葉野菜、種子類などに多く含まれています。
合成された「Eサプリメント」と「天然のE」とは大きな違いがあります。

違いとは、天然のEに含まれている
ガン予防に効果がある物質(ガンマトコフェロール)
が「Eサプリメント」には欠落しています。
また、多価不飽和脂肪酸による
細胞と膜の酸化を防ぐ作用があります。

ビタミンKは、一部は腸内細菌から合成されますが、
日常の食事から摂取(葉野菜など)する必要があります。
体は血液を正常な状態に維持するためにKを必要としています。
Kが欠乏すると、異常出血を起こします。


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