DR.BRAIN~脳から読み説く~You are what you ate~自然流健康ダイエット教室~since1979

・ダイエットとは「生き方を改める」こと
・新著「脳が元気になる生き方」(瀬野文宏著/表現社刊、全国書店で好評発売中

食は生命を育む

2013年03月27日 | 食育とダイエット
[脳・健康・食・DIET] 講座(No.338) 


今回から新しいシリーズを始めます。


ダイエットの手法は
「安全・健全な食の実践なり」が最良です。
この概念の本質は
「You are what you ate.」です。

その意味は、

「あなたとは
、あなたが今までに
食べてきた物そのものです」。

その概念は、肥満者をはじめ、
糖尿病、高血圧症、心臓病、
うつ病などを患っている人たち、
また、ガン患者の方とも接してきた
経験からえられた結論です。

「脳」や「食の安全」のことも、
「栄養物質」や「自然治癒力」のことも、
それらの人たちにとっては必須の課題です。

すでに述べたように、不健康なダイエット法は
「食は生命なり」を否定しています。

ガン患者の方が参加されていた時の
ワークシップのテーマは
「食の安全」対策でした。

終了後
「私の食べ方は
本当に間違っていました。
お話の通りの食生活でした。
もっと早く知っておれば…」と
言葉をにごされていたことを
印象深く覚えています。
その人はその後、
他界されました。
悲しい出来事でした。

「食べ方」は「生き方」、
そして「死に方」との認識は、
毎月開催している
ワークシップの基本テーマです。

健康を育む「生命の食」を
実践するために必須の
肉類、魚介類、加工食品類、
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「選択方法」と調理の「下ごしらえ」の
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脳が栄養失調になるダイエット法(1)

2013年02月13日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.333) 


ダイエット食品類を使われた方は
知っておられると思いますが、
その中味には蛋白質、糖質も脂質など
主要な栄養物質は含んでいません。

なぜなら、それらの加工食品の目的は、
使った人の体を「飢餓」の状態にすることだからです。

すなわち、筋肉など体の主要成分の衰退によって
「体重を減らす」ことが目的です。

その結果、体だけでなく脳へのエネルギーの
供給も停止しています。
さらに、日々に必要な
多種多様な栄養素も不足します。

それらの加工食品を常時使って
不健康なダイエットをしている人の脳は
栄養失調に陥っています。

その事実も知らず、
単に体重を減らすために
脳を傷めつけているのです。
お気の毒としかいいようがありません。

「この世に健康的にやせられる食べ物は存在しません」。
ある時のワークシップで出席者から質問の
「何か特定の食べ物で本当にやせられるのですか」の回答です。

「健康にやせる」とは、
単に体重を減らすことではなく、
肥満のもとの体内に蓄積して
いる余分な脂肪量を減らすことです。

肥満のもとである体内の余分な脂肪量を
減らす効果がある特定の食物は、
この世に存在しませんが、
不健康に「やつれる」加工食品は存在しています。
先のダイエット食品類です。

もしも健康的に余剰脂肪を減らすことができる食物が
この世に存在していたら、
肥満大の米国や英国などの
諸国の肥満者たちが救われます。

しかし、そのような食物がそれらの国に輸出されて
喜ばれているとの話は聞いたことがありません。


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ダイエットとは、体重を減らすことではありません。

2012年11月28日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.323) 


さて、ダイエットとは「体重を減らすこと」でしょうか。
答えは「NO」です。

体重を減らすことがダイエットではありません。
すでに述べたように「diet」とは、
「生き方」を改めることです。
そのポイントは「食生活」の改善です。

体重を減らすことがダイエットだと
考えている人たちがいます。
「○箱食べれば○kg痩せる」と宣伝する
ダイエット食品類に関わる業者、
「バナナ・ダイエット」などの番組を放映する無知なTV局、
毎月新しい「○○ダイエット」という記事で売る健康雑誌、
「○○を食べてやせる」と平然と言う人たちです。

はっきりしていることは、この世の中に
「食べて健康的にやせる食物・食品」は
存在しないことです。

もしも、健康的にやせられる食品が存在しているならば、
米国をはじめ世界中の肥満大国が
大挙して日本に買いあさりに来ることでしょう。
しかし、そのようなニュースを聞いたことがありません。

但し、食べて不健康で病的に痩せる
ダイエット食品類は存在しています。

もしもそれらの加工食品によって
人体に何らかの効能が生じるのであれは、
それは「食品」ではなく「薬」です。
それらの食品を販売すると薬事法違反になります。

50kgから60kgに増えた「10kg」は「結果」です。
「10kg」は「原因」ではありません。

ところが多くの人たちは、
「10kgを減らすこと」がダイエットだと勘違いしています。

そのために結果である10kgを減らす手段として、
ダイエット食品類、バナナなどの単品食品類が使われています。
その結果、脳と体が不健康な状態になっています。

なぜ?(続)


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ダイエットの主役は脳です。

2012年11月14日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.321)


ダイエットの主役は脳であり、
首から下の体ではありません。

脳の存在を無視したダイエット法は間違いです。

この事実に気づいた人は、
間違ったダイエット法にまどわされることがなくなります。
また、ダイエット終了後に
激しいリバンド現象に苦しむこともなくなります。

人体の中枢は脳であり、最も重要な臓器です。
脳は人体全体を管理し支配しています。
脳が死ぬと、社会性のある人間としての
存在そのもがなくなります。

話すことも、聞くことも、見ることも、
臭いを嗅ぐこともできません。
熱いか寒いかの感覚や触覚も感じることがでません。

また、考えることも、記憶することも、喜びや悲しみも、
怒り、憎しみ、苦しみも感じることができません。
 
さらに、意欲や希望、性欲や食欲も生じません。
脳に組み込まれている体内時計も止まり、
時間の経過を感じることもありません。

食べるという行為も脳の作用です。
この食べることと、
ダイエットは表裏一体の関係にあります。

「ダイエットして美しくなりたい」
「メタボなお腹をスリムしたい」
と思うことも脳の作用です。

「食べたい、やせたい」と悩むのも脳であり、
首から下のお腹は悩むことはありません。
このように心を生み出すのは脳です。

どのような食物を食べるかを選ぶも脳です。
食べた物が美味しかったか、
不味かったかを判断するのも脳です。

選んだ食物の味が甘いか、
苦いか、塩っぽいか、酸っぱいか、
旨味かを感じとるのも脳です。

その役割を担っているのが
舌の味蕾による五味の感覚です。
この五味の脳への情報は、
五大栄養素の味だと考えています。


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Man is what he eats.

2012年11月07日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座 (No.320) 


今のあなたのココロとカラダの状態は、
あなたが今までに食べてきた食べ物の
結果であることを認識すべきです。

脳や体の主原料は食物です。
ココロの作用やカラダの
健康を維持する物質の由来は食物です。
これら不変の事実に対する認識が無い人は、
本物のダイエットに成功することはできません。

1979年以来、1万人を超える
肥満者と対峙してきた者の確信です。

“You are what you ate. ”と同じ意味の
“Man is what he eats. ”という言葉があります。

人は何を食べているかで、
その人が分かるということです。 
あなたの知能や意欲、そして感情の状態も、
あなたが今までに食べてきた食物によって
影響を受けています。

脳には10の12乗の神経細胞があります。
脳は1,000億個を超える
巨大なネットワークを構成しており、
その神経細胞間には50nm前後の隙間があり、
これをシナプスといいます。

このシナプスには、10の15乗の回路があり、
一対の神経細胞間には
平均的に1,000を超える回路があることになります。
なかには10,000を超える回路のあるシナプスもあります。

例えば、Aの神経細胞から
Bの神経細胞に情報が伝達されるには、
Aの神経細胞内に伝わってきた電気信号によって、
シナプスに情報伝達物質が放出されます。

この伝達物質は食物から産生されたものであり、
その種類と量によって情報の伝達内容が異なります。

情報伝達物質には、興奮性、抑制性、
中和性の種類があります。
それぞれの物質の作用の違いは、
食べた食物の種類の違いです。

ですから、今のあなたのココロとカラダの状態は、
あなたが今までに食べてきた食べ物が
姿を変えたものであるのです。

肥満している人のカラダは、
肥満する食べ物と食べ方をした結果です。
この間違った食習慣の「生き方」を改善しないかぎり、
真に健康的なダイエットに成功することはできません。


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You are what you ate.「あなたとは、あなたの食べた物そのものです」

2012年10月31日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.319) 


あなたの現在の「ココロ(脳)とカラダ」は、
あなたが今までに「食べてきた物の結果」です。

脳と体が健康か否かは、過去の食べ物の結果です。
この事実を変えることはできません。

なぜなら、あなたの脳も体も、
食物に含まれている物質・成分で造られているからです。

この世に誕生した時の赤ちゃんは、
3,000g前後の美しく健康な姿をしいました。

その後、30年、50年、70年という年月の間に、
ある人は病に倒れ、ある人は健やかに過ごしています。
また、ある人は肥満に苦しみ、
ある人は、美しい体形をしています。

この両者を隔てた要因は一体何でしょうか。

ある人は食べ過ぎだからと言い、
ある人は運動不足だからと言う。
ある人は生活が不規則だからと言い、
ある人は生活環境が悪いからだ言う。
その他、理由は幾らでもあるでしょう。

しかしながら、生命を繋いでいる物質は、
空気であり、水であり、そして、食物です。

その中で、個人の意思で自由に選択できるのは、
「食物」だけであり、基本的に空気、水は平等です。

すなわち、病気になるのも、健やかに過ごすのも、
また、肥満するのも、美しい体形であるのも、
「食べた物」の結果の差と言えます。

まさに「You are what you ate.」です。


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ダイエットの目的は、「生き方」を変えることです。

2012年10月24日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.318) 


dietの原語は、ギリシャ語の「dieta」(生き方)です。

Dieを辞書でひくと、
「食事療法」の他に「国会議事堂」「議会」とあります。
国会、議会は国民の「生き方」を決めるところです。

ですから、ダイエットの真の目的は
今までの「生き方」を変えて「健康になる」ことです。

単に体重を下げることであってはなりません。
なぜなら、「肥満している」
「メタボになっている」の状態は、
まさに、「脳と体の不健康の証し」であるからであり、
不健康な生き方をしていたからです。

本物のダイエットの手法の原則は、
脳と体を健康にすることでなければなりません。

脳と体の健康のためには、ダイエット中の食生活は、
下記の条件が満たされていなければなりません。

(1)普通の食物を食べること~三食主義。

(2)「食の安全」対策を実践すること。

(3)脳が必要とする熱源と栄養素を確実に供給すること。

(4)六大栄養素の質と量のバランスを考えて摂取すること。

(5)抗酸化物質を積極的な摂取すること。

上記の条件が満たされた方法であれば、
健康減量の実現とともに自然治癒力を高めることができます。

脳の健康を無視し、
首から下の体の体重を減らす手法や方法は、
脳と体の健康を害しますので、
絶対に行ってはいけません。
特に食生活が極端に変化するきっかけになっているのが、
ダイエットを始めたときです。

今、世の中に氾濫しているダイエット法、
例えば、バナナなど単品食品を使う方法、
ダイエット食品類などの加工食品を使う方法、
炭水化物(糖質)の摂取制限をする方法、
その他、多種の方法の情報で溢れています。

その数は200種以上あると思われます。
同じ人体内の余剰脂肪を減らす方法が、
200種以上もあることが不思議でなりません。

そのほとんどの方法は、
首から下の「体」の体重を減らす方法であり、
首から上の「脳」の存在を無視した方法です。

この結果、体重は一時的に減っても、
事後に激しいリバンド現象が生じ、
脳と体の健康を損なう結果を招いています。
若い女性に多発している
拒食症・過食症の「心の病」の誘因になっています。

肥満は「結果」であり、「原因」ではありません。
指摘した方法は、「結果の体重を減らす方法」であり、
肥満の「原因」を改善する方法ではありません。
ですから、事後にリバンドするのは
脳が不健康な状態を回復させるために
生じさせる必然的な現象です。

肥満の原因は、「食べた物」です。
この食の歪みが肥満や健康障害の根本的な原因です。
ですから、食の歪みを改善することが本物のダイエット法です。

You are what you ate.

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「朝食抜きで、夜はたっぷり食べる」~確実に太ります。

2012年10月03日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.315) 
肥満の原因~ 単純性肥満(3)


肥満の約90%は、単純性肥満です。
その主な原因論の続きは以下の通りです。

(4)誤った摂食パターン論

「朝食抜きで、夜はたっぷり食べる」人たちです。
一日に食べる量が一定として、食べる回数を
「1、2、3、4、5」とすると
一番少ない回数で摂食した人が肥満します。
反対に回数を多く分けて食べた人は肥満しません。

例えば、一日2,000kcal消費する人が、
「朝食抜き=0kcal」「昼食軽く=300kcal」
「夕食にたっぷり=1,700kcal」
の摂取kcal数が2,000kcalであっても肥満します。

肥満をカロリー数で論じれば、
「2,000kcal-2,000kcal=0」で肥満しないはずです。
肥満をカロリー数という側面からのみで論じている
カロリー神話の崩壊です。

なぜ、「2,000kcal-2,000kcal=0」で肥満するのでしょうか。
その主な原因は、
カロリー神話は人体のリズム性を無視しているからです。

生命脳である視床下部に
人体のリズム性に関わる「視交叉上核」があります。

この核は太陽の光に反応する「明」と「暗」によって、
自律神経系をコントロールしています。

朝は「明」となり、交感神経が優位に機能します。
夜の「暗」になると、副交感神経が優位に働きます。
交感神経は「動的」神経であり、
副交感神経は「静的」神経です。

自律神経系の活性度が高くバランスが保たれていることによって、
自然治癒力(免疫力)は最良の状態で維持されます。

自律神経系の活性レベルの低下とバランスが乱れると、
免疫力が弱まり、病気になりやすくなります。
特に、副交感神経の活性レベルを低下させないことが大切です。

生命活動の基である新陳代謝の「異化作用」である
人体のエネルギー消費は、交感神経が担っています。
食物を人体の成分として吸収する「同化作用」は、
副交感神経が担っています。

朝・昼は交感神経による異化作用が盛んであり、
夜は副交感神経による同化作用が活発に働きます。

すなわち、先の「夕食にたっぷり=1,700kcal」は、
脂肪に蓄積されやすいのです。
朝と夜に同じ物を食べても、
夜のほうが脂肪になりやすいのです。
「肥満は夜につくられる」の根拠の一つです。


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「友達は満腹、私はまだ満腹しない」~なぜ?

2012年09月26日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.314) 
肥満の原因~ 単純性肥満(2)



肥満の約90%は、単純性肥満です。
その主な原因論の続きは以下の通りです。

(3)過食論
日々に消費するカロリー以上に摂食する原因として
次の原因が考えられます。

◇満腹感のセットポイントの上昇論

「同じメニューの食事なのに友達は満腹、私はまだ満腹しない」
という人たちです。
満腹中枢神経への主なシグナルは血糖値の上昇です。
正常な人は血糖値が130ぐらいになると満腹感が出ます。
ところが、満腹感の出る血糖値(セットポイント)が高い人は、
130になっても満腹感がなく、さらに食べることになります。
結果として過食になり肥満します。
先に述べました「高インスリン血症」とは別の症状です。

◇ストレス論

「極端なストレスに陥ると、手もとにある食べ物を
手当たりしだいに食べてストレスを解消しようとする」
人たちです。特に、女性に多く見られます。
「大食症」「気晴らし食い症候群」とも言われています。

女性ダイエッター「408名」を対象に調査したことがあります。
「イライラ、不満、不安などの時、甘い物が欲しくなりますか?」
の質問事項に「ハイ」と答えた人は約70%でした。
特に、夜間に食べる人が多く「感情で食べている」のです。
「ストレスと甘味欲求」(甘味はブドウ糖の原料)、
「ストレスと間食習慣」は相関関係があり、
かつ、すぐれて女性の摂食行動です。
ブドウ糖の原料がトランキライザーの役割を果たしているのです。
この摂食行動は、女脳の生物学的な特性だと考えています。


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ダイエットの世界は混乱期

2012年08月08日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.308) 


今、ダイエットの世界は混乱期にあります。
ダイエット食品類をはじめ、
幾多の手法が出ては消えの状態が続いています。
同じ人間の体内に蓄積している余剰の脂肪を
正常値に調節する方法が幾多もあること自体が異常です。

ダイエット食品類やバナナなど単品食品を使う方法、
炭水化物(糖質)を制限・禁止する方法、
油抜きなど歪んだ食事制限の方法などです。

それら普遍性のない「不健康なダイエット」は、
多くの人たちの脳と体の健康を損なっている可能性が大です。

骨盤ダイエットという摩訶不思議な方法は「笑い話」ですみます。
しかし、脳と体の成分の原料になる食物の摂取方法を間違うと、
脳と体の健康障害の原因になります。
「笑い話」ではすまされない問題です。

しがって、本シリーズは、今一度、原点に立ち返り、
ダイエットの本質について述べます。その主旨は、
◆肥満とは?
◆なぜ、肥満するのか?
◆ダイエットとは?
◆ダイエットの目的は?
◆ダイエットの方法は?

欧米をはじめ世界中に肥満がまん延しています。
肥満の状態は、人種によって大きな隔たりがあります。
その原因は、主食の違いです。

欧米の狩猟民族らの主食は、肉類・乳類です。
私たち農耕民族の主食は、稲作の米です。
この両者の異質な食文化の違いは、
肥満とダイエットに大きな違いが生じています。
この「食のありよう」の違いを無視することはできません。

農耕民族は、その食に合ったダイエット法があります。
狩猟民族のダイエット法とは、本質的に異なります。
穀物(米)を主食とする私たちは、
ダイエットにおいては、有利な条件に恵まれています。


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日本人は日本の食文化に合ったダイエットをすべきです。

2012年07月17日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.306)  


ダイエットに関しては「安全・健全な食の実践なり」の概念と手法は、
弥生人の遺伝子を引き継いでいる私たちの食生活の本質に合致しています。
特別な物を食べなくても、農耕民族の特性を生かせば、
誰でもが等しく実践できる普遍性があります。

肥満の主因になっている高脂肪、高カロリーのファーストフードや
加工食品類などが氾濫している食環境は、肥満大国の欧米と同じです。

しかし、それら狩猟民族らの肉類・乳類が主食の国の食文化と、
稲作の「米」が主食の日本の食文化は本質的に異質な食です。
食の異質性は、肥満度の格差として表れます。

アメリカの肥満度(2005年現在)は、
世界155カ国中1位のBMI「28.7」。
同年度の日本は118位でBMI「22.9」。
この差「5.8」が食文化の違いです。
BMI「25」を超える「太りすぎ」の超過体重は計1548万トン。
(英ロンドン大衛生熱帯医学大学院・2012年発表)

アメリカと日本との肥満度格差は、
まさに食の異質性がその原因です。
食の異質性は、肥満の原因を改善するうえで必須の
「食のありよう」にとって
日本の食文化は有利であることを示しています。

さらに、アメリカで流行っているダイエット法を、
食文化の違う日本人が真似ると健康障害の誘因になりかねません。

例えば、1980年前後にアメリカで流行した「糖質禁止ダイエット」によって、
アメリカの家庭の食卓から「パン」が消えるとう珍現象が起きました。
その後、多くの国民に健康障害が発生し問題になりました。

そのダイエット法が最近日本で流行っているようです。
ご飯など炭水化物類を禁止する方法です。
日本人は日本の食文化に合ったダイエットをすべきです。

日本人の単純性肥満は、欧米人の肥満に比べてその解消が容易です。
肥満を解消するうえで一番大切なことは
「脳を栄養失調」にしないことです。
脳が日々に必要とする良質な熱源と多種多様な栄養素が不足すると、
健康的なダイエットに成功することはできません。

「安全」とは、「食物の選択力」の一つである
「食の安全性を確保」することで、生命を育む「生命の食」です。

食は「美味しい」より「安全性」を優先すべきです。
その主な対象は、農薬やダイオキシン類などの環境ホルモン対策、
合成化学物質で造られた食品添加物対策、
遺伝子組み換え作物・食品対策です。


それらに共通するキーワードは「食の工業化」です。
それは「1円でも安い食品・食材を求める消費者」の
飽食の要求に応えるための食の供給システムの巨大化です。


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ダイエットとは、安全・健全な食の実践なり。

2012年07月11日 | 食育とダイエット
[脳・食・健康・DIET] 講座(No.305) 


今回から新しいシリーズを始めます。そのタイトルは表記の通りです。

ダイエットとは「安全・健全な食の実践なり」です。
この単純明快な概念は、
1979年から1万人を超える肥満者の食生活の実態に接して培った結論です。
特別な物やお金もいりません。

普通の食物を3食おいしく、そして賢く食べる方法です。
賢く食べるとは、「食物の選択力」を身につけることと
「生体リズムと食物の摂取を合致」させることです。

この常識的な結論は、本来はダイエットだけではなく、
脳と体の健康の維持・増進、すなわち、アルツハイマー病などの認知症の予防、
ガンや生活習慣病の予防に役立つと確信しています。
さらに、生命活動の根幹を支える自然治癒力を高めるために必須の概念です。

自然治癒力を高めることは、
実質的な人生の時間である「健康寿命」を延ばす極意でもあります。
そのためには、自分の口に入る食べ物に対する知識・知恵を身につけることは、
自分の生命と健康を守る最低の自己責務と自覚すべきです。

「食に関心がない」「食の安全にはまったく無関心」な人は、
自分の「生命と健康に無関心」と同義語です。
 
「安全・健全な食の実践なり」の概念の本質は「You are what you ate.」です。
「あなたとは、あなたが今までに何を食べてきたかです」。西欧の諺です。
ダイエットとは、体主要成分の比率を正常値に調整する作業です。
正常値にするのは「食のありよう」です。
本シリーズの基本的テーマです。

その概念は、肥満者をはじめ、糖尿病、高血圧症、心臓病、
うつ病などを患っている人たち、
また、ガン患者の方とも接してきた経験からえられた結論です。
それらの人たちの生活の実態から
「生命とは食なり」との確信のもとに述べています。
「脳」や「食の安全」のことも、「栄養物質」や「自然治癒力」のことも、
それらの人たちにとっては必須の課題です。

毎月1回開催しているワークシップのテーマで、
すでに50回を超え大半は終えています。
ガン患者の方が参加されたとき「食の安全」対策がテーマでした。
終了後「私の食べ方は本当に間違っていました。
お話の通りの食生活でした。もっと早く知っておれば…」と
言葉をにごされていたことを印象深く覚えています。
 
「食べ方」は「生き方」、そして「死に方」
との認識がワークシップの基本テーマです。
「生命の食」を実践するために必須の肉類、魚介類、加工食品類、農作物など
100品目の「選択方法」と調理の「下ごしらえ」の
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粗食と認知症の関係

2010年09月29日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(200)


短命であった時代の大正時代、昭和の初め頃の食事を勧める「粗食」は、
脳の存在を無視した内容であり、
長寿を否定し、短命をもたらす食べ方です。

脳を栄養失調にする粗食は、
蛋白質、脂質、カロリーが極度に不足しており、
神経細胞の補修などができなくなります。

その結果、神経細胞の欠損が生じます。
記憶を司る海馬の神経細胞が欠損すると、記憶がなくなる認知症になります。
また、原因不明とされているアルツハイマー病も、
脳への栄養供給方法と深く関わっているとの研究もあります。
「粗食」は、脳を栄養失調し、脳機能の障害をもたらす可能性があります。

欠損した神経細胞を再生させるために、
補修に必要な食物を摂取することが有効と言われています。
(その内容は過去のブログで幾度も述べています)

この事実は、脳にとって不足している栄養物質を
供給する必要があることを意味しています。
ところが短命時代の「粗食」の食事内容は、
脳にとって必要な栄養物質が明らかに不足しています。
ですから、脳にとって「粗食」は最悪の食べ方です。

★「五大栄養素の脳内での役割」については~
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
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★次回から「自然治癒力を高める食生活」について連載します。このテーマーは「自然に健康的に」ダイエットに成功する秘訣でもあります。ご期待ください。

★「安全に食べる知恵」は、「第一部・50品目」を目指して引き続き連載します。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(23)◇◇◇

◆「たらこ」~環境ホルモン対策&合成食品添加物対策

◎たらこは、スケトウダラの卵を塩漬けにしたもの。魚の内臓類の脂肪には、
 環境ホルモンなどの有害化学物質が溶け込んでいる。できるだけ避けたい食品。

◎赤いものは「着色料」が使われている。本当の色の「白っぽい」ものを選ぶこと。
 ・着色料「赤色102号」(発ガン性の疑い。外国では使用禁止)、
「コチニール(カルミン)色素を使ったものは避けること。

◎「無着色たらこ」は着色料を使っていないが、代わり発色剤の「亜硝酸塩」が
 使われているものが多い。この亜硝酸塩を使用する場合は、「ビタミンC」の
 添加が義務づけられているので、表示をよく確認すること。

「焼いて食べる場合の知恵」

○添加物の「調味料(アミノ酸等)」の表示の1あるものは避けること。
・アミノ酸の主体のグルタミン酸Naは、直火の高温で発ガン性物質になる
 不安がある。焼き色をつける程度にすること。
・食べるときき「大根おろし」を添えること。発ガン性物質を害を減らす効果がある。


★男性の方は、奥様など料理を作られている人にプリントを渡してください。
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脳は不味い物には満足しません。

2010年09月24日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(198)


脂肪細胞で生成される「レプチン」という情報伝達物質は
満腹中枢神経を刺激し、摂食中枢神経を抑制します。
レプチンとはギリシャ語で「痩せ」の意味があります。

レプチンによって刺激された満腹中枢は、
満腹感を生み出す刺激ホルモンを生成します。
血中のレプチン濃度が高くなると食欲が抑制され、
低くなると食欲が亢進します。

すなわち、脳はレプチン使い、脂肪が増えれば食欲を抑制し、
脂肪が減れば食欲を亢進させるのです。

脳の満腹感と空腹感は、血中のブドウ糖濃度の高低のほか、
アミノ酸(蛋白質)、脂肪酸(脂質)の摂取量によっても決まります。

それらの栄養素は脳だけでなく、体全体にも必須の栄養素だからです。
さらに脳は「美味しい物には栄養素がある」「不味い物には栄養素がない」と判断します。
だから、不味い物を食べても脳は満足しません。
但し、その「美味しい物」は「安全」であることが前提でなければなりません。
なぜなら、有害化学物質は、脳と体の機能を損傷させるからです。

また、感情を司る「セロトニン」を食欲の調節に同時に使っているのです。
セロトニン濃度が低いと、精神的に不安定にして、暴力的にします。
それは、食物への獲得意欲を強めるためであり、脳の戦略的なシステムと言えます。

さらに、セロトニン不足は、「うつ症」の原因になると言われています。
セロトニンの原料は、必須アミノ酸のトリプトファン。
トリプトファンは、納豆、豚ロース(脂身なし)、和牛赤身肉、マグロ赤身、カツオ赤身などに多く含まれています。

マグロは「大トロ」「中トロ」よりも、安い「赤身」がお勧めです。
大トロ、中トロの脂身には、有害化学物質が溶け込んでいる可能性がありますが、
赤身は安全であり、その上にトリプトファンが多く含まれているからです。


◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(21)◇◇◇

◆「ハム」(ウインナー)~合成食品添加物対策

◎ハムは食材として頻繁に使われている。問題は添加物が多いことである。

◇保存剤「ソルビン酸K」「リン塩酸」、◇発色剤「亜硝酸Na」「亜硝酸K」「亜硝K」
◇色素「コチニール色素」(カルミン色素)

◎ソルビン酸Kと亜硝酸Naが結合すると、発ガン性物質ができるので、
 ソルビン酸Kが添加されていない物を選ぶこと。


[下ごしらえの知恵]

○湯ぶりをする~さまま食べる時は「50℃の湯に10秒ほど」、炒めものやスープに
 使う時は「1分間」、ウインナーは切れ目を入れて「1分間」ボイルすること。
 添加物が湯に溶け出す。味に影響なし。生ハムも同じように処理する。

○キャベツと一緒に食べるとよい。(ハムとキャベツの炒め物など)
・キャベツに含まれているβ-カロチン、ビタミンC・E、カルシウム、食物繊維は、
 添加物の害を防ぐ。特に、カルシウムは吸収されやすく、リン塩酸の害を防ぐ。
  

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脳はブドウ糖以外にも反応します。

2010年09月17日 | 食育とダイエット
[脳&食育]DIET講座(196)


満腹中枢神経である腹内側核は、満腹感を生むだけでなく、
食べ物の「好き嫌い」を決める部位だとも考えられています。
美味しい物は沢山食べるが、まずい物は食べさせないということです。

満腹中枢神経はブドウ糖に反応(インスリン分泌による刺激)するだけでなく、
アミノ酸のトリプトファンが原料の「セロトニ」と
脂肪細胞で作られた「レプチン」にも反応します。

肉類や納豆などに多く含まれている
アミノ酸の一種のトリプトファンを原料にして
脳内で生成さられる「セロトニン」は、満腹中枢神経を刺激します。
このセロトニンの血中濃度が高くなると「満腹感」が生じるのです。
反対に、肉類などの摂食が不足すると、
セロトニン濃度が低くなり、食欲を増進させます。

★トリプトファンが多く含まれている食物(含有量=mg/g)
○糸引き納豆=84 ○牛サーロイン肉(脂身なし)=77
○豚ロース(脂身なし)=76 ○まぐろ赤身=70 [五訂 食品成分表]

★「五大栄養素の脳内での役割」については~
「やせるヒントは脳にある」第二章「脳(ココロ)への栄養」で述べています。
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◇◇◇◆[食の安全対策]◆◇◇◇「安全に食べる知恵」(19)◇◇◇

◆「佃煮」~合成食品添加物対策

◎昆布、小魚などの佃煮には、低塩分化にともない保存剤が多く使われている。
買う際は、原料表示をしっかり確かめること。

◎保存剤「安息香酸」「ソルビン酸K」(発ガン性の疑い)、
 「リン酸塩」(骨の形成異常を起こし、鉄分不足になる)

◎甘味料「ステビア」(純度が悪い物は遺伝毒性の不安あり)

[下ごしらえの知恵]

○買った佃煮はすぐに容器を入れ替えて保存すること。

○長期保存しないこと。

○昆布など洗える物は、サッと湯にとおすこと。(塩分と有害物質が減らせる)


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