昨日は今期最後の美術講座で鎌倉女子大学に行った。
通学路に玉縄桜が2本あって、そのうちの1本が咲き始めていた。曇り空になりかけていて陽ざしが足りないのが残念だった。
近代ヨーロッパ絵画の魅力(5)
ーアカデミズムへの反逆と印象派の誕生ー
クロード・モネ (1840年~1926年) (後編)
1878年、セーヌ川沿いのヴェトゥイユに移り住み、妻カミーユの死去後、1883年にジヴェルニーに移り生涯ここで暮らした。
モネは、特に戸外制作を重視し、物の固有色ではなく、日光やその反射を受けて目に映る瞬間をキャンバスに再現することを追求した。絵具をパレットで混ぜずに、素早い筆さばきでキャンバスに乗せていくことで、明るく、臨場感のある画面を作り出し、20世紀の抽象表現絵画に多大な影響を与えた。モネのカタログ・レゾネには、油彩画2000てん以上が収録されている。
【主要作品】
《積み藁》 1890~1891年頃
収穫後の畑に積まれた干し草の山を描いた一連の絵画。同じ主題を、異なる時間、季節、天候でそれぞれの光の下で描き分けた連作。当時モネが住んで、いた、ジヴェルニーの家のすぐそばにあった畑を題材として描いている。
《睡蓮》 20世紀初頭
モネは、1890年ジヴェルニーの家の周りに「花の庭」と、、リュ川の水を引いた睡蓮の池を作り、日本風の太鼓橋のある「水の庭」を造園した。
また新しいアトリエで高さ2m、幅4.3mの巨大なキャンバスを横に4枚つなげて「睡蓮」大装飾画の制作をした。
同じ題材でも光の加減でずいぶん違う印象になることがよくわかったし、モネがどんなに多くを作品を残したかが分かり感動した。