Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」

2013年10月02日 | 映画


「インドの豪華リゾートホテルで、エレガントな余生を」などという言葉に釣られて
英国からジャイプールにやってきた7人の老年の男女。
死んだ夫の借金のため、自宅を手放さざるを得ない老女。
子供の頃過ごしたインドで、ある過去を持つ元判事。
娘の事業に投資して失敗、喧嘩ばかりの定年過ぎの夫婦。
股関節の手術を受けに来た、白人至上主義の老女。
結婚離婚を繰り返し、まだあきらめていない老女。
恋愛を夢想し、もう一花咲かせようと夢見る男。
そんな7人が着いた先は、埃だらけの廃屋のようなおんぼろホテルだった…

7人の反応は様々。
文句ばかり言い、部屋に引き籠る者。
戸惑いながらも街に踏み出し、新しい生き方を見い出そうとする者。
そこにインドの眩しい陽光、群がる子供たち、ラクダや牛、鮮やかな草花、
疾走するバイクやトゥクトゥク、そんな喧騒と活気が入り混じって…



結局、何処に行っても何をしても、
文句ばかり言うネガティブな人間は嫌われる。
どんな方法であるにせよ、とにかく前向きに歩き出す人間は
そこに何かしらの活路を見い出す。
7人の複雑な人生と性格がジャイプールのおんぼろホテルで交差した結果、
導き出された結論は、つまりそういうことのようです。
ジュディ・デンチ演じる前向き老女の台詞が効いている。
「失敗することは怖いけれど、もっと怖いのは、昨日と同じ未来が続くこと」

イギリスを代表する芸達者が揃っていて見応えがあります。
マギー・スミス演じる、人種差別丸出しだった頑固老女が
世話役の若いインド女性に次第に心を開いて行く様子も、見ていて心地よい。
ジュディ・デンチとマギー・スミスの共演は
大きな作品では「眺めのいい部屋」以来ではないでしょうか。
元気が貰えるイギリス映画です。

原題The Best Exotic Marigold Hotel
http://www.foxmovies.jp/marigold/
コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「チーズの肉トロ」 | トップ | 醜い男の涙「リゴレット」 »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (慕辺未行)
2013-10-03 00:00:15
こんばんは (^o^)/
インドというお国柄を考えると、この映画、面白そう!
ちょっと昔の映画ですが、『インドへの道』というタイトル(だったと思います)のイギリス映画(?)を見た覚えがあります。
マリーゴールドのレイ!ネパールで帰国直前にいただいたことがあります。
返信する
慕辺未行さま (zooey)
2013-10-03 00:09:22
こんばんは。
「インドへの道」!
E・M・フォースター原作、デビッド・リーン監督の大作です。
あの洞窟の中で何が起こったのか!?
若い時に観て良く理解できず、もう一度見直そうと思いながら今に至ってしまいました。
あれに比べたらこちらは、うんと軽い作品ですよ。
返信する
はい! (albi)
2013-10-03 08:28:04
この映画は興味津々です。

マギースミスも好き!
このタイプの映画も勿論好きです。

インドは未訪問地だから、その点でも興味がわいてきます。
返信する
良さそう (Hal)
2013-10-03 13:50:25
観たいですね~
返信する
albiさま (zooey)
2013-10-03 23:29:45
高齢化社会のせいか
最近、妙に老人が主役の映画が目につきます。
我々ももう、そう遠い将来の話じゃありませんし。

インドに関する紀行文、エッセイは山ほど読みました。
一度は行ってみたいけどツアーじゃつまらない、
でもあそこはツアーじゃないと怖い…
ジレンマですw
返信する
Halさま (zooey)
2013-10-03 23:31:38
それほど感動するという類の作品ではありませんが
元気が貰えます。
後味いいですよ!
返信する
見てみます (ノルウェーまだ~む)
2013-10-11 11:36:40
zooeyさん☆
この映画、気になってはいたのですが、公開時パスしちゃってました。
「失敗することは怖いけれど、もっと怖いのは、昨日と同じ未来が続くこと」
いい言葉ですねー
俄然見たくなりました。
返信する
まだ~むさま (zooey)
2013-10-11 21:44:55
こういう映画って小さな映画館で短期間しかやらないから
つい見逃しちゃいますよね?
私もDVDで観たのですが
よかったですよ。
思ったよりサラリとしていますが
大物俳優だちが、演技をたのしんでいるかのような作品でした。
返信する
報告とお礼に参上しました。 (ヤマ)
2013-12-21 09:37:29
zooeyさん、こんにちは。

昨日付けの拙サイトの更新で、こちらの頁を
例の直リンクに拝借しております。

>結局、何処に行っても何をしても、
>文句ばかり言うネガティブな人間は嫌われる。
>どんな方法であるにせよ、とにかく前向きに歩き出す人間は
>そこに何かしらの活路を見い出す。

そのとおりなんですよ。
皆、それは知ってるはずなのに、
そうできる人とできない人に分かれるのは何故なんでしょうね?
そして、加齢とともに難しくなってくるのも(笑)。

愚痴や後悔を全くと言っていいほど
口にすることのなかった先輩が、
そうでもなくなってきているさまを見るたびに、
次は自分の番だったりしないよなぁなどと不安に…(たは)。

それはともかく、このたびはどうもありがとうございました。
返信する
ヤマさま (zooey)
2013-12-23 01:10:57
いつもありがとうございます。

>皆、それは知ってるはずなのに、
そうできる人とできない人に分かれるのは何故なんでしょうね?

知っているということと
実践するということは違うということでしょうか?
加齢とともに難しくなるというのも、本当に実感します。
せめて努力はしたいですよね!
返信する

コメントを投稿