函館市街をちょっと離れ、海岸を走っていると、小さな公園に辿り着いた。
一体ここは何かと言うと・・・
これは、明治の歌人、石川啄木の像。
現在の岩手県盛岡で生まれた啄木は、1907年(明治40年)、新しい人生を求めて故郷を離れ、この函館にやってきたとされている。
函館は、啄木が、一時期離れていた妻子を呼び、短期間一緒に暮らした思い出の地で、生前、「死ぬ時は函館で死にたい」と手紙を残すほど愛した町。
この像は、啄木が好んで散歩した海岸の側に、昭和33年に建てられた物で、現在この場所は、「啄木小公園」として、観光客も結構な数が訪れる名所となっています。
これは、像の台座に残されている啄木の歌。
「潮かをる 北の浜辺の砂山の かの浜薔薇よ 今年も咲けるや」
啄木の歌は、国語の教科書で勉強したことがあったけど、この歌は全く知りませんでした。
上の歌にある、「浜薔薇」とは、「ハマナス」のこと。
今が旬の花で、公園の中でも、こうして咲き誇っています。
ところで、啄木と言うと、函館よりも、むしろ釧路をイメージされる方が多いかもしれませんが、
そのとおり、釧路にも、啄木ゆかりの場所というのが数あって、私も何箇所か行ったことがあるんだけど、写真の一部が実家にあるので、今度整理して紹介したいと思います。
最後に、これは公園の隣にある、「土方・啄木浪漫館」。
その名のとおり、啄木と、かの土方歳三にまつわる展示館。
今日は時間の都合で中には入らなかったので、ここのレポも、後日改めてしたいと思います。
何度も函館には行っているのですが知りませんでした。
最近はどこかに行くにも下調べをしてから行くことを覚えたのですが
以前は何となく気分でフラフラしていたからなんでしょうね。
海外沿いにある小さな公園。
なんかとても良いですね。
1人でふら~と行ってみたくなりますね。
上の「北海道第一歩の地碑」もそうですが
函館は北海道の開拓の重要な地でもあり入口ですよね。
それだけに北海道の中でも歴史的な碑や建造物が多く
そう言う場所に散歩気分でイケちゃうナナマガラーさんが羨ましいです。
石川啄木像の写真とても良いですね。
ナナマガラーさんの写真を見て
この風景をいつか実際に見てみたいと思いました。
こんにちは。
啄木小公園は、私も函館に来るまで知りませんでした。
以前住んでいた釧路にも、啄木ゆかりの場所が数多くあったので、そのせいで、「啄木と言えば釧路」という勝手なイメージが心のどこかにあったのだと思います。
でも、本文でも触れたとおり、「死ぬ時は函館で」という言葉を残すほど、啄木は函館を愛していたんだということがわかって、函館という町の知られざる一面を見た思いがしました。
啄木小公園のある場所は、函館駅から車で10分もかかりませんが、市内には案内看板も多く設置されているうえ、国道沿いなので、わかりやすい場所だと思います。
ぜひ機会があれば行ってみてください。(なんでしたら、いつでも案内役を仰せつかりますが)