江戸観光案内

古地図を片手に江戸の痕跡を見つけてみませんか?

増上寺

2012-01-14 | まち歩き

東京都港区に在る徳川家の菩提寺。位置的には東京タワーの東隣にあたります。二代将軍徳川秀忠を含む六人の将軍の墓所が在ることで知られ、2011年のNHK大河ドラマ「江」の主人公・江(崇源院)の墓所が在ることでも知られています。

現在でも東京を代表する大きなお寺ですが、江戸時代には関東十八壇林(僧侶の養成機関・学問所)の筆頭として隆盛し、敷地も隣接する東京プリンスホテルやザ・プリンスパークタワー東京の全てを含む広大なものでした。古地図では増上寺の周りには塔頭等と思われる寺院が沢山見られますが、現在でも増上寺周辺はビルの間に間に寺院が多く存在する地域となっています。


増上寺は大きなお寺ですから時代小説にも度々登場しますが、例えば藤沢周平著「内儀の腕」(用心棒日月抄に収録、新潮社)には増上寺北の切通しが登場します。この道は現在の芝高校と正則高校の前の坂道のことですが、江戸時代は飯倉(現在の麻布台・六本木方面)へ抜ける近道として人通りが多かったそうです。


増上寺が登場するその他の作品

  • 藤沢周平著「凶刃 用心棒日月抄」(新潮社)

増上寺 東京都港区芝公園4-7-35

都営三田線芝公園駅から約300m 徒歩約4分

都営浅草線大門駅から約350m 徒歩約5分


増上寺北切通し(芝高校前) 東京都港区虎ノ門3-22-10

東京メトロ神谷町駅から約400m 徒歩約5分

都営三田線御成門駅から約600m 徒歩約8分


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増上寺北の切通し