エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

ganさんと遡行(行く)沢キャンプ

2021年08月23日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
今季2度目、三重ノ沢&深沢川・・・
ganさんと遡行(行く) 沢キャンプ
■ 山 行 日     2021年8月21日(土)~22日(日)  1泊2日
■ ル ー ト     1日目・・三重ノ沢   2日目・・深沢川
■ メ ン バ ー      gan、りえ、スージー、俊、iwa、まさりん、イチロー、きょうこ
            ファゼンダ、エバ  (日帰り) チョー、アッキ、ゆふ

■ 登 山 形 態      沢登り
■ 地 形 図     1/25000地形図  「徳舜瞥山」
■ コースタイム     1日目・・3時間50分    2日目・・遡行中止(雨)
<1日目>
08:30          砥石橋P出発
08:50~09:00    白老滝
10:00~10:10    三重ノ沢川出合 休憩
11:15~11:45    砥石沢出合
12:20          砥石橋P

深沢川キャンプ地移動 キャンプ C1

<2日目>
09:00          雨天のため遡行中止 撤退


★ 不要不急の賛否、沢キャンプ・・・
この計画は、1ヶ月以上前からHYMLのML(メーリング)上で出されていて、オリンピックを
終えたこの時期ならもうコロナの感染もある程度落ち着いた頃だろう・・・と自身のワクチン接
種がすでに3週間前に終えていた事もあって参加表明していた。しかし、しぶといコロナはデル
タ株と言われる変異ウイルスの猛攻で爆発的な感染拡大を広げて来た。

参加13名、沢登り自体は密にならないと思うが、車での移動やキャンプ&宴会では接触感染の
環境下にあり、正直感染リスクは高くなる。テントだけは個々で用意しキャンプ地ではテントの
華が咲いた。

不要不急と言えばその通りであるし、賛否もあるだろう。敢えてこの話題をここで語る事が不謹
慎なのかも知れないし、でも炎上は望まない。仲間たちは皆家族と思う事もこじ付けた身勝手な
理由である事も承知しているが、これが自分たちのストレス解消方なのである。

ただこう言う状況下で決行した「沢キャンプ」の報告をするのは、私自身の日記だからである。
仮に参加した仲間から感染者・濃厚接触者などが出たとしても、拙ブログで報告する事は無いし
報告するつもりもない。



8/21 初日に参加したメンバーは12名・・・白老滝にて

★ ギリギリまで決断伸ばす・・・
遡行もキャンプも晴れているに越したことはない。しかし、天気予報は微妙で初日の夕方から降り
出すと言う最新の情報が入って来た。白老森野のポロケナシ駐車場に集まった仲間は12名だった
が、内3名は遡行の後帰宅するメンバーだった。そして、遡行を終えた後キャンプに合流するメン
バーが居て、泊り組は10名となる沢キャンプ。

出発前リーダーganさんより行動計画について、「最終判断は三重ノ沢遡行を終えて最後の天気予
報を確認した後、キャンプの有無を判断します・・」と通知された。それを踏まえて今天気の良い
三重ノ沢遡行へと出発する。




ホロケナシ駐車場にて メンバーの自己紹介と遡行打合せをする・・・

★ 親しき沢に・・・
三重ノ沢~砥石沢を巡る循環コースで楽しむ遡行。初心者から中級者向けの癒し系の沢登りが楽し
める。この沢がお初というメンバーが3~4人居るようだが、遡行の主役は関西と関東から来た2
名の女史。言わば彼女たちのために集まった仲間たちと言っても過言では無いが、理由はともかく
集まる・飲む・騒ぐのが好きなメンバーなので、初対面でも家族のような者となる。

今年2度目となる三重ノ沢だが、トータルで5回目になった。
重ねる度に見えていなかった壁や深みや魚影まで見えるから、楽しみ方も増えて来る。私にとって
は、親しき沢となり年に一度は来たいと思った。



駐車場から白老川本流に出合う支沢を降りる・・・


本流の途中で沢ビギナーにヘツリの体験・・・

★ F2三段の滝・・・
駐車地から支沢を降りて本流と合流するまで10分ほどだ。更に5分ほど登ると「白老滝」がある。
この滝は観光スポットにもなっているらしく、ツアーで訪れる事もあるらしい。それくらい見応え
のある滝であるし、循環コースを巡る時も外せないスポットだ。

白老滝を見た後は、清流の白老川本流を下るが特に変化のある沢ではない。しかし、所々に深みも
あり、時間があれば「泳ぐ」楽しみは作れるところだ。約1時間ほど下ったところで支流三重ノ沢
に出合う。

出合いの手前で大休憩。日帰りで帰るゆふさんからメロンの差し入れがあり、ここで入刀式。
ほぼ全員がかぶりつく美味しさ。感謝感謝で力が湧いて来た。

三重ノ沢に入ると渓相はガラリと一変する。川幅は2~3mほどとなり岩場が多くなる。
5分ほど登ると最初の大滝F1が現れ、初沢のメンバーから歓声が上がる。右岸左岸の直登は可能
だが、高みの見物でどう取り付くのか面白かった。

すぐに次のF2となる三段の滝が現れる。
一見登れそうだが、岩が滑りやすいのとホールドが小さく初心者には微妙な直登だ。
事前に ganさんからここでザイルを出すよう指示があったので、私が最初に登って支点を取り、ロ
ープを下ろす。確保はしていないが、ゴボウと呼ばれるロープを握って自力で登る方法で初心者で
もなんとか登り切った。

時間のある時や初心者が居る場合、ここで懸垂下降の訓練も出来る唯一の滝である。



最初にganさんが、お手本を披露し初心者が続く・・・


日帰りで帰るゆふさん、初心者かどうか微妙もザイルを使った・・・。


F3 ナメの大滝で集合を撮る 大勢いる時は映えするスポットだろう・・


F4 遊べるナメ滝 滑り台もあるし、ナメに横たわって撮るのも映えます。


F5 最後の大滝 直登する場所によって難易度が変わるので面白い


F5 上から見下ろす 全員右岸側から登るが、面白いのは左岸のシャワーだ❕

★ 写真の割愛・・・
掲載した写真のほとんどは私自身が撮ったものだが、他にも沢山の写真がある。
出来れば全部紹介したいところだが、割愛しないとエンドレスになりそうなのでご勘弁。

三重ノ沢は、最後の大滝を登った後林道に出て次の砥石沢までのトラバースルートとなり砥石沢
の下りも30分ほどで終了し、最初の駐車地点に戻る事が出来る。今回の循環ルートで約4時間
弱で周ったが、メンバーや計画次第で時間設定も色々である。


この後、ホロケナシ駐車場に戻りキャンプの最終判断を待つ事にした・・。


★ 雨でも決行を望んだキャンプ・・・
ホロケナシ駐車公園に戻ってから、最新の雨情報を入手する。
夕方から降る予報は、夜中まで降らないと変わり「キャンプ決行」と決まった。一番に喜んだの
は私かも知れない。そのために準備して来た装備の数々、食担補佐としても余分なほど食材も酒
も用意していた。雨のキャンプも想定して避難用のタープもあるので是非キャンプはやりたかっ
たのである。

ここで日帰組の3名を見送り、キャンプから合流するイチローさんと再会した。
キャンプメンバーは10名となりイチローさんはいつものギターを持参していた。




私はいつもの背負子で、キャンプ地を目指す・・約30㎏はあるだろうか?少し重いが頑張った。

★ 最高のキャンプ地・・・
40分強の林道歩きも、久々に会う仲間たちとの会話が楽しく荷の重さが軽減した。
深沢川の河原となるキャンプ地は、平坦な草地でキャンプ適地。9張のテントの華が咲いた。

14時頃に着いて15時頃まで焚き火用の流木や倒木を集める事に。
この作業は意外と重要で明日の朝まで燃え尽くすほどの量が必要なのだ。待ち切れず一杯飲みな
がら集めるのはいつもの光景。丁度一時間で大量の薪が用意出来た。

火起こしはganさんにお任せし、メンバーは各自のテントを設営。
雨用のタープも張りながら、宴会の準備も並行して進む手際の良さ。



9張のテントと奥にタープも・・・平らで良いテン場だった。


鍋を囲んで宴会は自然と始まる、約2名は釣りで留守も釣果は凄かった!

★ 大鍋豚汁とヤマメの素揚げサプライズ・・・
食担 iwaさんと豚汁の用意をする。食材はそれぞれ5人分ずつに分けて用意したがちょっと多か
った。ところが出来上がると好評で「旨い旨い」と4杯お替りしたメンバーも。あっと言う間に
大鍋が空となり、もう一度作ったほどだった。
会の釣り師がヤマメを土産に帰って来た。程良い型で塩焼きにしたかったが、大きな焚き火では
難しいし飲んでいるから小まめに動くメンバーもいない。ならば内臓を取って素揚げにしようと
決まると釣り師からオリーブオイル1本と小麦粉が出て来てびっくり。最高のサプライズだった。
更なるサプライズは「枝豆」。HYMLのメンバーで南幌在住の洋ちゃん、里っちゃん夫婦が作
った枝豆を前日に私が採りに行った。これがまた「旨い」のだ。是非キャンプ参加のメンバーに
もご賞味して欲しいと大量に持って来たと言う訳だ。これがまた大好評だったので、持って来た
甲斐があって嬉しかった。

宴はたけなわだったが、予報が少しズレて20過ぎから小雨が降り出した。
席をタープ下に移動して二次会がスタート。予想していたので手際は良い。すでにお休みのメン
バーもいるが、私が最後まで残っていたのは言うまでもない。それでも22時過ぎには全員就寝。
雨は朝までずっと降り続いた様だ・・・。



直径30㎝の大鍋で作った豚汁・・・これを二つ作って平らげた。


癒される直火の焚火・・・朝までもって集めた流木も燃え尽くした。

★ 深沢川遡行中止して・・・
翌朝の計画は、8:00から深沢川の遡行へ出発する予定だった。
しかし、ずっと小雨が降ったり止んだりでリーダー ganさんの判断は、主役の女史2人の希望に
添う事になった。・・・で、「遡行は中止」となり8:30撤収と決まる。撤収時に雨が止んだ
事は幸いでその後また降り出して林道を歩いた。

仮に雨が降っていなくても宴会の翌日に再び遡行を楽しむという力強いメンバーは少なく、ジジ
ババの呑んべぃ軍団なら二日酔いで朝を迎えそれどころではない・・と言うのが常だったかも知
れない。「雨よ!ありがとう・・」と雨に感謝の朝だったかも。

沢キャンプ後は、お決まりの温泉で汗を流し、注目のお店で食事して解散がパターンだが、その
注目のお店に着くとすぐに店主が出て来て、大きなアクションで✖印をして来た。ここは、開店
から10名前後の来店で店を閉めてしまう事や注文できるメニューも「カニ丼500円」一点の
みと言うから面白い。1度は食べて見たいカニ丼だったが、これで二度断れてしまった。

近くの天丼のお店「三春」でお腹いっぱい食べて解散となった・・・。