るるの徒然

気持ちの赴くままに、つらつらと。

青天が続かない。

2016-07-24 | 趣味
土用期間に入り、いよいよ梅の土用干し計画を!…と先週から思っているのですが。
梅雨明けした西日本では青天が続いていると聞きますけれど、こちら東北では一向に晴れの日が続く気配がないのです。
7月も末のこの時期、例年なら週間天気予報を見ながら干せる見通しくらいは立つはずなのですけどねぇ(*´Д`)=3
今後の予報を見ても今月中は不安定な天気が続くそうなのです。
一日くらいは晴れても次の日には曇りや雨の予報マークばかり。
3~4日晴れの日が続かないと十分に干すことができないので困ります。

塩漬けをしてからおよそひと月、今まではのんびりと過ごしていたというのにここにきて天気が思うようにならずイライラ。
天気に文句を言っても仕方ない、自然が相手なのだから気長に、とわかりきっているのに感情が抑えられないのだからまだまだ自分は未熟者。


わかっていてもイライラしてしまうのは、勿論理由があるんです。
一年で一番暑くて日差しの強い、夏の土用。
この日差しの強さが着物の虫干しに良いとされていますが、梅干しにもこの日差しの強さがとても大切で、立秋を迎えた後では日差しの強さや風の強さが微妙に変わってしまうのです。
梅干しを何度も作ってきて、そんな中で時折干せない年もあったりして分かったことは、やはり土用に干したものは仕上がりが良いということ。
「天気が悪くて土用干しが出来ないときは立秋過ぎてからでもいいし、秋分の日前後の秋晴れに干してもいいんだよ」と以前母から言われて
やってみたけれど、からりと干し上がらないのです。


1日目、2日目、と干して、塩漬け梅が徐々に梅干しになっていくとき、皮が日毎に薄くなっていきます。
干すことでそれまで一体だった皮と果肉が分離というか、別々のものになって行く感じがあるんですね。
ところがからりと干すことができないと、皮がなんとなく厚ぼったい梅干しになってしまうんです。(2013年の土用干し日記でそのことについて書いてます)
干す途中に裏表を返す時の手触りで「あ、違う」と思う。
食べるときはむしろ「まあこんなものだろう」って感じなんですが(笑)
私の場合は舌より手のほうが敏感だということなのでしょうかね^^;


夏の短い東北故にこういうことが起きるのか、全国的にそうなのかはちょっとわかりませんけれど、
梅干しを土用に干すのは先人の知恵の結晶であり、理に適っていることだと思うのであります。
梅は塩漬けになっていれば腐ることはないし、また、干さなくても食べられます。
でも、せっかく作るなら干すところまできっちりやると違いが出ますよ。

長い時間をかけて作られてきた工程には明確な意味があることを梅干しから教えてもらっています。
毎年作るたびに積み重ねと発見がある、地味で静かな愉しみ作業。


だからホントもう、土用のうちに早く晴れてください!!(-人-)

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