「はだしのゲン」後半は中国のプロパガンダだ
2013.8.31 12:00 [花田紀凱の週刊誌ウォッチング]
『はだしのゲン』、閲覧規制のどこが悪いのか。
朝日新聞は社説で「閲覧制限はすぐ撤回を」(8月20日付)と書き、毎日新聞も「戦争を知る貴重な作品だ」(同日付)と主張した。しかし、ほんとに「戦争を知る貴重な作品」なのか。
たとえばゲンの中学校卒業式のシーン。先生が「それでは国歌君が代を斉唱します」と告げると、ゲンはこう言って先生に食ってかかる。
「なんできらいな天皇をほめたたえる歌を歌わんといけんのじゃ 天皇は戦争犯罪者じゃ」「天皇陛下のためだと言う名目で日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で約三千万人以上の人を残酷に殺してきとるんじゃ」
そして、「首をおもしろ半分に切り落したり」「妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊をひっぱり出したり」「女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」するシーンがマンガに描かれている。3千万人といい、日本兵の蛮行といい、全くのデタラメ、中国のプロパガンダではないか。
『はだしのゲン』は前半の広島原爆の部分と後半部分を分けて考えるべきなのだ。それにしても、なぜ後半になると〈中国によるプロパガンダを鵜呑みにしたような作風に変わってしまったのか〉。
その謎に迫ったのが『週刊新潮』(9月5日号)の特集「反戦だから子供でも残虐シーンOKという『はだしのゲン』応援団」。
要は『週刊少年ジャンプ』の連載が終了した後、同作品が掲載されたのは『市民』、続いて共産党系の論壇誌『文化評論』、そして最後は日教組の機関誌『教育評論』だったという。
だから、途中から共産党、日教組の意向に沿った内容に変わっているのだ。閲覧制限当たり前ではないか。
(『WiLL』編集長)
**********
「戦争を知る貴重な作品」という言葉が目に留まりました。
そんなにこの作品は「貴重」でしょうか?
どの点がそれほど貴重で優れているのか、これは新聞社さんに聞かないと、謎。
戦争について書かれた本は世の中にたくさんあります。
単純に表舞台に出てこないだけ、メディアで紹介されないだけでしょう。
先日からの閲覧可否騒ぎで「はだしのゲン」に対する注目度が高まっています。
私の町の図書館で昨日検索をかけたら、既に大半は書庫保存となっているにもかかわらず「貸出中」表示の多いこと。
閲覧制限ではなくて、古い本であること、そして今まで借りる人がいなかったための書庫行きです。
借りる頻度が多ければ普通に本棚へ置かれるようになるでしょう。
だから言います。
この本の可否よりも、読むにふさわしい、優れた本の提示を大人がもっとすればそれでいい。
漫画じゃなくとも活字本でもいいのだと思います。
そうすれば問題のある本などはじめから手に取らなくて済むのですから。
この本の可否だけを論じているうちは、読まれる頻度は間違いなく高くなるでしょう。
2013.8.31 12:00 [花田紀凱の週刊誌ウォッチング]
『はだしのゲン』、閲覧規制のどこが悪いのか。
朝日新聞は社説で「閲覧制限はすぐ撤回を」(8月20日付)と書き、毎日新聞も「戦争を知る貴重な作品だ」(同日付)と主張した。しかし、ほんとに「戦争を知る貴重な作品」なのか。
たとえばゲンの中学校卒業式のシーン。先生が「それでは国歌君が代を斉唱します」と告げると、ゲンはこう言って先生に食ってかかる。
「なんできらいな天皇をほめたたえる歌を歌わんといけんのじゃ 天皇は戦争犯罪者じゃ」「天皇陛下のためだと言う名目で日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で約三千万人以上の人を残酷に殺してきとるんじゃ」
そして、「首をおもしろ半分に切り落したり」「妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊をひっぱり出したり」「女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」するシーンがマンガに描かれている。3千万人といい、日本兵の蛮行といい、全くのデタラメ、中国のプロパガンダではないか。
『はだしのゲン』は前半の広島原爆の部分と後半部分を分けて考えるべきなのだ。それにしても、なぜ後半になると〈中国によるプロパガンダを鵜呑みにしたような作風に変わってしまったのか〉。
その謎に迫ったのが『週刊新潮』(9月5日号)の特集「反戦だから子供でも残虐シーンOKという『はだしのゲン』応援団」。
要は『週刊少年ジャンプ』の連載が終了した後、同作品が掲載されたのは『市民』、続いて共産党系の論壇誌『文化評論』、そして最後は日教組の機関誌『教育評論』だったという。
だから、途中から共産党、日教組の意向に沿った内容に変わっているのだ。閲覧制限当たり前ではないか。
(『WiLL』編集長)
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「戦争を知る貴重な作品」という言葉が目に留まりました。
そんなにこの作品は「貴重」でしょうか?
どの点がそれほど貴重で優れているのか、これは新聞社さんに聞かないと、謎。
戦争について書かれた本は世の中にたくさんあります。
単純に表舞台に出てこないだけ、メディアで紹介されないだけでしょう。
先日からの閲覧可否騒ぎで「はだしのゲン」に対する注目度が高まっています。
私の町の図書館で昨日検索をかけたら、既に大半は書庫保存となっているにもかかわらず「貸出中」表示の多いこと。
閲覧制限ではなくて、古い本であること、そして今まで借りる人がいなかったための書庫行きです。
借りる頻度が多ければ普通に本棚へ置かれるようになるでしょう。
だから言います。
この本の可否よりも、読むにふさわしい、優れた本の提示を大人がもっとすればそれでいい。
漫画じゃなくとも活字本でもいいのだと思います。
そうすれば問題のある本などはじめから手に取らなくて済むのですから。
この本の可否だけを論じているうちは、読まれる頻度は間違いなく高くなるでしょう。