るるの徒然

気持ちの赴くままに、つらつらと。

おはぎの地方性

2014-09-22 | 趣味
明日はお彼岸の中日。

お彼岸といえば、お供えにおはぎが定番です。




私の実家は核家族世帯で家に仏壇もありませんし、祖父母と一緒に暮らすこともありませんでした。
が、春と秋のお彼岸にはおはぎ(ぼたもち)を食べる習慣がありました。

それは、お向かいに住んでいたおばあちゃんがいつも「仏さんのために作ったものだけどたくさんできたからお裾分け」と言って、必ず毎回持って来てくれたからです。

父は好んでよく食べるのですが、母はおはぎが得意ではなく(ご飯と餅の中間の中途半端な米の潰し方が嫌いだった)、一度もおはぎ作ったのを見たことがありませんし、また季節に買うこともありませんでした。


私がお彼岸にはおはぎだよね、と思うのは、
それを大人になった今、季節になると作ろうと思うのは、
このお向かいのおばあちゃんのおかげと言っても過言ではありません。


作り続ける食べ続ける、ということ、習慣の大切さが、年齢を重ねるにつけ、じわじわ身に沁みます。




さて、そんなおはぎ、ですが。


おはぎにも地方性があるのではないかしら?とつい最近、思うようになりました。


そのきっかけは、先日見たおはぎの作り方に「さつまいもあんのおはぎ」なるものが載っていたから。

私の周囲ではさつまいもを使うなんて聞いたことがないのでびっくりしたけど、季節の食べ物を使って作るという意味では、地方によって昔から普通にあったのかもしれない?なんて思いました。


私の故郷・宮城ではずんだ餅が有名なように、おはぎにもすんだあんのおはぎがあります。
ずんだ餅ほどメジャーではありませんが、それでも割と知られていると思います。
きっと他地方の人は「え~!ずんだのおはぎ?」とびっくりされることでしょうね。



調べてみると色々あるみたいです。
栗餡のおはぎ、クルミあんのおはぎ、白あんのおはぎ、等々。

黒胡麻のおはぎは東日本で、
青海苔のおはぎは西日本で好まれるものだったり。


関西では常識「緑のおはぎ」の不思議
http://www.wagashi-biz.com/index.php?QBlog-20120418-1



我が家の定番はこちら。




東日本では一般的な、あんこ、きなこ、黒胡麻。
あんこは粒あん。地域にによってはこしあんを使うところもあるみたいですね。
きなこは、今回は普通のきなこですけど、春にぼたもちを作る時は緑の、青ばたきな粉を使って作ることがあります。
黒胡麻はごく一般的な作り方。すりゴマに砂糖を加えたものがあんになります。

大きさも、一口大から大ぶりな大福サイズまで色々あるようですが。
私が作っているのはお向かいのおばあちゃんが作っていたのと同じ、長さ7~8センチくらいの俵型。
こういうところにも、いや、こういった季節ものだからこそ、それまで重ねてきた習慣というものが特に色濃く出るのかもしれません。


以前話題にした、おにぎりの形と同じくらいにバリエーションが豊富で地域性があるのかもしれない、と考え出したら止まらなくなりました。


さて、皆様の地域のおはぎは、どうでしょうか?
是非教えてくださいね♪


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6 コメント

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Unknown (るる)
2014-09-29 21:03:52
>kakさん

すみません、レス遅くなりました。

kakさんは東京暮らしが長かったのですね。

色々な場所へ住むのも楽しそうですが、一か所でじっくりと住むのもまた良いです。やっぱり短期間住むだけだと知ることが限られてきますもの。長期間住むと地域の習慣が自分の土台の中に組み込まれていくような、やはり根付きの深さがあると思います。

小豆を塩で味付けするお雑煮って気になります。
お赤飯以外で甘くない小豆というものに出会うことがなかなかないものですから。
お雑煮。 (kak)
2014-09-27 09:04:03
鳥  取→東           京→奈良、簡単な人生地理図、ですね。単純です。もっと、いろんな場所へ、住んでみたかった、気もします。人によっては、転勤とか、全国が故郷みたいな、人もいますね。
鳥取の雑煮は、るるさんの、書かれたとおりです。
甘い小豆の汁に、丸いお餅が入っているのが、雑煮というか、正月の碗とおいうか、ご飯というか。お餅の入った、ぜんざい、ともいうのかもしれません。
すまし汁の雑煮ではありません。
鳴門のほうの雑煮の小豆は、砂糖でなく、塩で味付けると、聞いたことがあります。
Unknown (るる)
2014-09-25 00:16:35
>kakさん

故郷は鳥取なのですか~。
てっきり奈良かと思っていました。

鳥取ってたしかお雑煮も、あんこが入った甘いものだった気がしたのですが、kakさん宅のお雑煮はどうでした???

ずんだもごまも美味しいですよ。
機会がありましたらぜひお試しください^^。
あずき。 (kak)
2014-09-24 13:44:50
故郷は、鳥取ですから、食文化圏としては、京都です。
おはぎは、小豆を甘く煮てつぶす感じですね。ご飯は、大きなすり鉢で、すりこぎで、潰していた。子供の頃の、記憶です。
ごま、ずんだ豆の餡、おはぎでも、団子でも、おいしそうですね。
Unknown (るる)
2014-09-23 21:25:12
>SERUNAさん

こんばんは~^^
つぶあん派!仲間!(^o^)/

ずんだあんって東北人にとっては餅でもおはぎでもあまり驚く事ではないんですが、やっぱり他の地方の人はビックリしますよね。
きな粉のおはぎって、中がお米だけのものと、饅頭のようにあんこが中心に入ってその周りをごはんで覆いきな粉をまぶすタイプの二種類ありますが、小さい頃から食べてるのは前者、でも味は後者の方が好きです。


一応、本などを見ると、同じ食べ物でも、春はぼたもち、秋がおはぎ、夏は夜船、冬は北窓と書かれていますね。
SERUNAさんのところはずっと「ぼたもち」なのですか。
私のところは「おはぎ」と年中呼ぶのが主流です。
まさか呼び方にも地方差があるとは…

おはぎっておじいちゃんおばあちゃん思い出しますよね。
思い出しながら、お墓参りとお供えをする。
いい食べ物です。
春も秋も、婆ちゃん的には全部「ぼたもち」と言ってた記憶がw (SERUNA)
2014-09-23 11:17:37
こんにちは♪
ずんだ餡のおはぎがあるという事にも驚きましたが、
関西の青海苔おはぎにもビックリしました。静岡では餡子のおはぎと
きな粉のおはぎのみで、変り種なおはぎってのは見た事が無いかも。
(ゴマを使ったのもあるけれど、そんなにメジャーではないような?)
るるさんの日記で、そういえばおはぎはウチの祖母(父方の)が
好物だったなぁという事をふと懐かしく思い出しました。

ちなみに私は餡はつぶあん派。
きな粉のおはぎも安倍川餅みたいで好きです。

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