古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百三十二

2017年01月09日 08時10分57秒 | 古文書の初歩

 


 


「漂流外国物語」第六十六ページ、上の三~四行目

解読 「マサタラン」ト申所有之、其所ニ「コンスル」ト申諸国唐物

    問屋大商人阿り、夫ニ頼めバ唐土へ渡る手続きが知レ

読み 「マサタラン」と申す所これ有り、其の所に「コンスル」と申す諸国唐物

  問屋大商人有り、夫れに頼めば唐土へ渡る手続きが知れ(る)

説明 このページは比較的易しい。「諸国唐物」・・・「諸国」、「物」が難しい。 「阿り」・・・有り。「阿」は変体仮名の「あ」です。 「頼めバ」・・・この字も読みにくい。 「唐土」・・・『とうど』唐の國。広く中国の事を「から」と呼びました。「唐」という王朝も有りました。日本は鎖国の時代ですから直接行けません。先ず近くの唐へ渡って、唐から日本へ渡る手続きを探ると言う事です。 「渡る」・・・この字も読みにくい。