「漂流外国物語」第四十六ページ、上の三~四行目
解読 並び居候。我々評議ニ者、軍躰之事ニ而ハ有間敷哉
と申居候。然處、橋船を颪し此舟之船頭と水主と
読み 並び居り候。我々評議には、軍躰の事にては有る間敷きや
と申し居り候。然る処、橋船を颪し此の舟の船頭と水主と
説明 「並び居候」・・・立ち並び居り候。 「我々評議に者」・・・我々の評議では。我々がこちらで色々評論したのは。 「軍躰之事にては」・・・軍『いくさ』躰『てい』の事では。戦争の様な事では。 「有間敷哉」・・・有る間じきや。ないであろうか。戦争の様な事になるのではなかろうか。 「と申居候」・・・話していた。 「然處」・・・然る処。この字も読むのは困難です。形で覚えましょう。 「橋船」・・・小船。ボート。 「颪し」・・・降ろし。