古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十八章 「乍恐奉願口上書付」 其の四十二

2016年02月16日 07時55分36秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第九ページ、上の六~七行目

 

解読 彼是論シ候而も、道之附ク事ニ而も

    無御座、無據右之委細村役人中へ

読み かれこれ論じ候ても道の附く事にても

    御座無く、拠ん所なく右の委細村役人中へ

 

説明 「彼是」・・・かれこれ。あれやこれやと。 「論し候而も」・・・議論をしても。議論をした所で。 「道之附ク事ニ而も」・・・解決の道の附く事でも。読めない「道」が二回続きましたが、ここでは普通の「道」という字を書いています。 「無御座」・・・下から返って「御座無く」。 「無據」・・・『よんどころなく』。やむなく。仕方なく。 「右之委細」・・・右に述べた詳しい内容を。 「村役人中へ」・・・村の役人連中へ。