古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十五章 御達 其の三

2015年09月10日 05時47分27秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「お達し」第一頁、上の三~四行目

 

解読 申奉存諭方取計、納得仕らせ承知印形取

    御達申上候間、御扶持方并被下米之儀宜敷

読み 申すべく存じ奉り諭し方取り計らい、納得仕らせ承知印形取り

    お達し申し上げ候あいだ、御扶持方並びに下され米の儀宜敷

解説 「(可)申」・・・申すべく。 「奉存」・・・存じ奉り。読むのは困難です。 「諭方」・・・『さとしかた』。「方」は消して再度右に小さく書いています。 消した「方」の右に小さく「取計」と書いています。「諭し方取り計らい」・・・言い含めて説得した。 次も難解です。「納得仕らせ」・・・納得させた。 「承知印形」・・・承諾の印鑑。 次も読むのは難しい。「取」・・・取り。印鑑を押させた。 四行目、始めは「御達」・・・表題部と同じですが、難解です。下部の横棒が、シンニョウです。 「申上候間」・・・ここも読むのは困難です。文章の流れから読んで行きます。 「御扶持方」・・・御給料のこと。 「并」・・・並びに。 「被下米」・・・下され米『まい』。給料とは別に米も支給されたものと思われます。 次の字も読めませんが、「之儀」・・・何々の件。 最後も難しいですが、「宜敷」・・・「よろしく」と読んでおきます。