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ルーカス・マティセー対ジョン・モリナ(2014/04/26)

2014-08-30 19:26:38 | ボクシング

WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦

強打のルーカス・マティセー選手(Lucas Martin Matthysse)が昨年9月の対ガルシア戦での敗北からの復帰戦のリングに登場。ジョン・モリナ選手(John Molina)と空位の米大陸王座を争った12回戦は米国カリフォルニア州で行われ、ダウン応酬の激戦の末にマティセー選手が11回TKOで勝利して戦線復帰を果たしています。

初回にモリナ選手の右を食ってトラブルに陥る場面のあったマティセー選手。2回には同じく右でマティセー選手がノックダウンを喫してしまう波乱のスタートとなります。立ち上がりやや慎重にも見えたマティセー選手でしたがノックダウン以降は吹っ切れたのかのように強い左ジャブを効果的に使いながら右のビッグショットを叩きつけてペースを引き寄せにかかります。
しかし、5回に再びモリナ選手の右でノックダウンを喫してしまったようにモリナ選手の危険な右がマティセー選手を脅かし続けていた試合前半戦。3回に偶然のバッティングでマティセー選手がカットするという場面もあって、試合序盤戦は負傷判定による敗北、右を食ってのKOまで想像できた予想できないマティセー選手の苦しい流れでした。
しかし2回の最初のノックダウン以降、上述の通り左ジャブ、ボディ顔面への右を強くヒットさせ続けていたマティセー選手。徐々にモリナ選手の肉体にマティセー選手の強打を浴びせられ続けたことによる影響が出てきます。ダブルで使う左フック、右ストレートを再三強く決めた7回あたりではモリナ選手は蓄積したダメージで動きが大きく鈍っていました。そして8回にマティセー選手の左フック右ストレートを浴びて遂にノックダウンを喫してしまい、10回にもマティセー選手の左右を次々に浴びせられて再び倒された時点でモリナ選手は限界でした。
このピンチはラウンド終了のゴングになんとか救われたものの、続く11回開始早々に右を浴びて力尽きたように倒れこんで試合は終わっています。

Matthysse Had 170-56 Land Edge in Final Five Rounds


マティセー選手の強打を確実に決められていくうちにみるみる戦力を削がれてしまったモリナ選手。最後の最後まで右の一発を狙っていましたが、最後は肉体も心も完全に粉砕された末のストップでした。
マティセー選手は相変わらずのハードパンチャーぶりも見事でしたが、旺盛なスタミナに感心させられました。そしてショートレンジでの我慢比べのような打ち合いでの強さ、ってのを凄みとともに見せつけてくれたパフォーマンスで大いに堪能できました。見事でした。

マティセー選手は35勝(33KO)3敗1ND。モリナ選手は27勝(22KO)4敗。




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