2週連続で週末は台風に見舞われましたが、今週末の3連休は快晴で、久々の小春日和でした。外に出かけた人も多いと思います。
さて、今週の『TIME』11月6日号も”うすっぺら”でしたので、金曜日中に読み終えてしまい、他の本を読む時間が取れました。
カバー・ストーリーはISに占領されていたシリアの主要都市ラッカ(Raqqa)をシリア民主軍(Syrian Democratic Forces)が取り戻した話ですが、シリア民主軍は正規軍ではないため、地上戦ではISにはかなわず、アメリカが支援する空爆に頼らざるを得なかったため、街は写真のように完全に破壊されてしまい、住民にも多数の被害者が出て、住むところもなく、難民にならざるを得ない、という記事です。アサド大統領の政府軍はロシアが支援しており、反政府軍であるシリア民主軍はアメリカが支援し、そのうえISとの闘いと、シリアでは3つ巴の闘いが今だに続いています。
『TIME』を早く読み終えてしまったので、本棚の隅に読まずに眠っていた『2039年の真実』(落合信彦 著)を半分ぐらい読みました。
落合信彦氏といえば、1980年~2000年ごろは非常に人気があり、どの本屋でも著書が並べてあり、僕も若いころは仕事柄、海外を飛び回ることが多かったので、”国際ジャーナリスト”の彼の書いた本をずいぶん読みましたが、最近はとんと名前を聞かなくなりました。一説にはゴーストライターに書かせていたり、他の著書からのパクリということも言われていますが、この『2039年の真実』は落合氏の初期の著作で、僕の買った時点(1988年頃)でも26刷まで増刷されています。
アメリカの歴史上の汚点(国辱)は沢山ありますが、その中でも僕は、原爆の実戦使用と、ベトナム戦争と、ケネディ暗殺とその真相の隠蔽がそのBIG 3だと思っています。その中でもこの本はケネディ―暗殺とその真相の隠蔽について、かなり詳しく迫っています。
最近DVDでオリバー・ストーン監督の『JFK』を観ましたが、『JFK』が製作されたのは1991年、落合氏が『2039年の真実』を書いたのが1979年ですから、『JFK』の12年も前に書かれたということで、落合氏の真実を知りたいという情熱は(ゴーストライター説やパクリ説もあるものの)評価出来ると思います。実際に落合氏は『JFK』のモデルとなったギャリソン元判事にも、オリバー・ストーンよりもずっと前にインタビューしています。アメリカ社会は巨大な軍産複合体に支配され、定期的に戦争しないと生きていけない国で、邪魔になったケネディが消された、というのが落合氏の主張です。
アメリカ社会はそのころ(ケネディ暗殺の1963年)からあまり変わっておらず、シリアの内戦に加担し続けています。
今週出会った未知の単語か忘れてしまっていた単語
seditious 扇動的な
sassy 生意気な、厚かましい
rollick 浮かれる
flurry 疾風
saunter のんびり散歩する(これは難易度の高い単語)
dapple まだらの
pagan 異教徒(これはよく出てくる単語)
detritus 砕岩
tantacle 触手(覚えていたほうがよい単語)
axiom 公理
demolition 取り壊し(これは必須単語)
duster 掃除人
seep しみ出る
chitchat 世間話
amok 荒れ狂って
rankle 心に食い込む
methane メタン(これも必須単語。綴りからメタンとは気が付かない。)
sync 同調
vilify けなす
backbite 悪口を言う
hijinks ふざけた歓楽
gaffe 失言、失態
mutt のろま、バカ
devilishly 悪魔のように
suave もの柔らかな(時々出てくる単語)
cobblestone 玉石
numbness 凍え
sass 生意気な言葉
ostensibly 表向きに(これも必須単語)
demarcate 限界を定める(かなり高度な単語)
analects 選集
obliterate 取り除く、消す(これも必須単語)
tithe 十分の一税
等々。来週もがんばっていきましょう。