花粉と黄砂と PM 2,5 が飛び交っていて、花粉症持ちの僕にはつらい季節です。
さて、またまた前回の記事の続きです。
エジプトの代理店の社長に 『 ピラミッドを見に行こう。』 と言われ、二つ返事で、行こう、行こうと答え、車でカイロの市街を抜けて、ギザに向かいました。
それにしてもカイロの市街の喧騒ぶりはすごいですね。車線もあってないようなもので、あちこちから他の車が割り込んできます。この街で車を運転するのは相当のドライブテクニックが必要です。
しばらく行くと遠くの方に、4 角錐のピラミッドが 3 つ見えてきました。生まれて初めて見る本物のピラミッドに少し興奮しました。しかし、近づくにつれ、非常に臭い。馬かラクダの糞があちこちに散らばっています。
ピラミッドも、遠目に見ると、きれいな方錐をしていますが、近くで見ると 2 m 程の高さの岩のごつごつした積み重ねです。建てられた当時は、そのごつごつを埋めるため、大理石が貼られていたそうです。
登ろうと思いましたが、岩を二つぐらい登って、諦めました。
ラクダにも乗りましたが、ラクダはかがんでいると背が低く見えますが、人を乗せて立ち上がるとずいぶん高く、怖くなりすぐ降りました。糞の匂いが強く、とてもロマンチックなものではありませんでした。
ピラミッドを見た後、カイロ博物館に行きましたが、有名なツタンカーメンの黄金のマスクなどがセキュリティも甘く、無造作に展示されていました。
次の日、またいい加減な時間にやってきた代理店の社長は、『 アレキサンドリア の俺のお客さんを訪問しよう。』と言ってきました。
好奇心の旺盛な僕は、これも二つ返事で、『 行こう。行こう。』ということになり、社長の白いベンツに乗りこみました。
カイロからアレキサンドリアは 200 km ほど離れていたと思いますが、砂漠の一本道を時速 160 km ぐらいの猛スピードで、砂煙を上げながらベンツは走っていきます。
その時、パーンという音がして、ベンツが2 ~ 3 回スピンし、砂漠の中に止まりました。タイアがバーストしたのです。周囲が木も何もない砂漠の一本道だからよかったようなものの、もし木立があれば、激突して僕はこの世にいないでしょう。後で考えるとぞっとしました。
しかし、社長は、こんなことはよくあるのか、平然として、他の車が通るのを待とう、と言います。『 おいおい、スペアタイアもジャッキも積んでいないのかよ。』と思いましたが、実際積んでいません。
砂漠の一本道は通る車も少なく、1 時間ぐらい待っても車は通りません。後できいた話では、カイロからアレキサンドリアは高速道路もあるが、社長は私に砂漠の景観を味あわせようと、わざと砂漠の道を選んだようです。
ーーー長くなりましたので、続きはまた次回書きます。----