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映画好き、円柱野郎のブログです

そろそろ2009年を振り返ってみる(印象に残る映画:邦画)

2009年12月31日 23時55分31秒 | 映画(雑記)
【邦画編】

俺の今年の鑑賞回数における洋邦比は6:4てとこだったんですが、その4割分、44回の環境の内で面白いと思った映画のほとんどがアニメ。
実写は可もなく不可もなくな作品が大半でした。
中にはガッカリなモノも多く…残念です。


そんな実写作品の中でも「ジェネラル・ルージュの凱旋」や「クローズ ZERO II」は面白く観られた気がします。

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実写の「ヤッターマン」も事前の心配を吹き飛ばす出来。
「沈まぬ太陽」や「誰も守ってくれない」も個人的には好印象な作品ですね。

逆に「GOEMON」「真夏のオリオン」「劔岳 点の記」「アマルフィ 女神の報酬」「しんぼる」「カムイ外伝」「戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH」「笑う警官」は結構キビシイ感じの作品たちです。
やっぱりどれもこれもストーリーが面白いと思えないのが多いですね。
原作付きでも脚色で失敗していたり、映像にこだわりすぎて実がなかったり。
上記の中では「笑う警官」がひどかったですが、「アマルフィ~」さらに輪をかけて脚本がひどく、俺は自信を持ってワーストと言えます。
なんせこの作品、そもそも脚本家がクレジットされてないような映画ですしね。


さて、俺としては今年の邦画はもうアニメの独壇場だったと言いたいくらいないんですが…。
(かなり主観が入ってますけどw)

もちろん今年の一番は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

旧世紀版を観ていた者としては、この「破」でのストーリーの変化具合にはホントにビックリしました。
オリジナルの話を知っていたからこその、話に裏切られる快感。
これは最近の色んな映画を観ても感じることのなかった、本当に久しぶりの興奮だったね。

そして旧世紀版では、とにかく内向きへ内向きへと落ちていく様が凄まじかったメインキャラ達が、この新世紀版ではみんな誰かのために行動するようになるんですわ。
それが映画にポジティブな印象を発生させて観賞後の爽快さを増幅させてくれてます。
とにかく先の展開が読めず、それでいて「こんな『エヴァ』が観たかった」という気持ちを叶えてくれた作品でした。
ほんと、あれから10年待って、庵野監督がこんな作品を作ってくれるとは夢にも思ってなかったですよ。
生きてて良かったw


「ヱヴァ:破」がなければ、たぶん今年の邦画で1番に選ぶだろうなというのが細田守監督の「サマーウォーズ」。

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これも「人の繋がり」というポジティブなパワーが描かれる作品ですが、“大家族”というキャラクターが生きてます。
それ故に主人公の影がちょっと薄いですが、この作品はそんなことは問題じゃないですw
表現的にも固定アングルによる静の表現などがすごく効果的。
古典的な邦画の空気感が、今ではアニメ作品の中に生きていたということを改めて実感しました。


「ポジティブさ」ということで言うと、この作品も負けてません。
「劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇」

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「熱血ロボットモノ」という今ではあまり見なくなったジャンルに、ガイナックスが再び命を吹き込みました。
特にこの「螺巌篇」の突き抜けるパワーのインフレ具合の凄まじさと言ったらなんだろう。
TV版を見てたのに、劇場でそれを遙かにしのぐインフレが目の前に繰り出された時には、もう総毛立ち状態ですよw
個人的にはTV版の後半は今ひとつ乗り切れていなかっただけに、映画版でそのあたりのテンポがかなり良くなっていたことも好印象の原因かと思います。


他にもアニメでは「ピューと吹く!ジャガー ~いま、吹きにゆきます~」、「劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~」、「東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden」、「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」は面白く観れました。
作画レベルもストーリー運びも、どれも全体的にレベルが高いです。
こういう風に作品の層が厚く、色々選べるのは嬉しい限り。
ただ、TVやOVAの延長で作られているモノが多いというのは気になりますが。


逆にアニメでも楽しめなかったのは、TV版から作り替えすぎてしまった「交響詩篇エウレカセブン/ポケットに虹がいっぱい」と、世界観の作り込みが足りない「ホッタラケの島/遥と魔法の鏡」はいまいちでした。
冒険するにもさじ加減が難しいですね…。
他に「超劇場版ケロロ軍曹/撃侵ドラゴンウォリアーズであります!」も、ちょっと俺の見たかったものとはベクトルが違ったかな?
前作の「ケロロvsケロロ」が面白かったので、そこまでのレベルに行かなかったのは残念。


さて、これで邦画編もおしまいですが、来年はもっと実写でも面白い作品を観ていきたいですね。
アニメもシリーズモノだけじゃなく、オリジナルで勝負していってほしいものです。

そんな期待を込めて2010年を迎えたいと思います!
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