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映画好き、円柱野郎のブログです

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの感想を改訂しました

2013年08月16日 23時59分48秒 | 映画(感想)
最近ちょくちょく昔書いた映画の感想を改訂してますが、この夏季休暇中に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズと「バックドラフト」、「プライベート・ライアン」を観直したので、感想の方も合わせて改訂しました。
とりあえず、今後映画を観直す時間が取れれば、13年前の大学生時代に書いた分から感想をどんどん直していく方針にしようかなどと思ってます。

ということで、前回と同じく改訂前と改定後の感想を記録。
今日は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズをば。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー [Blu-ray]
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」【改訂前】
この映画を分類すると何になるのか?
青春SFコメディ?
とにかくこの奇想天外なストーリーには脱帽です。
タイムスリップが主軸の映画では、おそらく最高の映画でしょう。
キャラが上手く出来てて、マーティー、ドク、ビフ、みんな個性豊かで面白い。
ドクのオーバー・アクションには笑わせてもらいました。
ああいう年齢を超えた友情ってのにも憧れます。音楽も格好いい。

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」【改訂後】
知り合いの発明家が作ったタイムマシンで図らずも30年前にタイムスリップした主人公。
変わりそうな未来を修正し、再び未来へ帰るために奮闘する姿を描いたSF作品。

青春系ホームコメディのテンプレにSFを見事に融合させた脚本。これに尽きます。
自分の存在が消えるかもしれないという時限性が話の推進力だけど、主人公が自分の両親の青春時代を見るというドラマ性、ドクを死なせたくないという男の友情、この構成が観る者の心を掴むんだろうね。
タイムマシンというのは1955年に主人公を送り込む仕掛けでしかなく、やはり本筋のドラマが面白いからこそ、歴史に残る作品になったのだと思う。

本作のジェネレーションギャップネタは上げたらキリがないが、登場人物が真剣な中でそういったジョークが入るのが面白い。
ドクのオーバーアクションも実に魅力的で、これはもうクリストファー・ロイドの名演に他ならないが、今作のイメージから逃れられなくなったのはなんだか皮肉な気もするところ。

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バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2 [Blu-ray]
「バック・ト・ゥ・ザ・フューチャー PART2」【改訂前】
マーティー&ドク再び。空飛ぶデロリアンが格好いい。
現在→未来→現在→過去と時間を縦横無尽に旅しています。
セルフパロディもあってなかなか楽しい作品。
安心してみられます。
ちゃんとIIIへの振りもあるし(クリント・イーストウッドとか)、隅から隅まで面白い。

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「バック・ト・ゥ・ザ・フューチャー PART2」【改訂後】
未来にタイムスリップしたマーティとドクだったが、マーティが出来心で購入したスポーツ年鑑をきっかけに、歴史を左右する事態に発展してしまう。

前作のラスト、ほぼジョークだった空飛ぶデロリアンの登場をそのまま話として繋げてしまう荒業が大成功!
30年後の未来世界にワクワクさせ、戻った現代の改変ぶりに混乱し、再び30年前の過去世界でミッションをこなす。
縦横無尽に時代を行き来するシナリオが実に楽しい。
未来世界はギミックの面白さとセルフパロディで導入の掴みにしてるんだけど、本当に盛り上がるのは改変された現代に帰ってから。
IFの世界観に「素晴らしき哉、人生!」の引用を垣間見てニヤリとするが、なぜ変わったのか、どうすれば解決するかの提示によるホームコメディからSFへの転換がホントに見事だよね。

再び戻った30年前の1955年世界では1作目の出来事の裏で暗躍(?)するマーティにハラハラし通し。
"年鑑を取り戻す"、"もう一人の自分に見つかってはいけない"というサスペンスを付加して盛り上げ方が上手いよなあ。
1作目を別アングルから再現しているのがすごいよね。
同じ役者を同画面に合成する技術は、撮り方の工夫が画面から伝わってきて、これもまた面白い。
今ならCGだろうけど、光学合成の時代だもんね。

しかしこの映画の白眉は何と言っても次作へのフリですよ。
1作目のクライマックス、ドクがマーティを未来に送り出して天を仰ぎ見た後ろから現れるマーティ!
そして卒倒するドク!w

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バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 3 [Blu-ray]
「バック・ト・ゥ・ザ・フューチャー PART3」【改訂前】
マーティー&ドク三度登場。
マーティーがドクを助けに100年前へ。
ひと味違った西部劇になっていて面白い。
西部劇の醍醐味である決闘シーン、列車に飛び乗り屋根を移動する、など見所もある。
エンディングもいい感じで、上手に3部作を締められたなぁ、と思います。

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「バック・ト・ゥ・ザ・フューチャー PART3」【改訂後】
1885年に飛ばされたドクを救うべく、マーティは西部開拓時代へとタイムスリップするが…。

同じテーマでも同じことはしない。
案外難しいことをサラッとやってのけ、今作では西部劇へ変貌。
もちろん"未来に帰る"というテーマにブレはないし、これまでのパロディ・コメディのノリもそのままなのに、純然たる西部劇への愛もある。
作り手は映画がホントに好きなんだよなというのが伝わってくるのが良いんですわ。

1~2で前後30年を描いた次が100年前の世界。
マーティとドクの物語であると同時に、ヒルバレーという架空の街を通して人々の生活の変化も垣間見せているわけだけど、もう完全に街が一つの主人公だよね。
観客にしても1作目から5年かけて時計台の運命を見てきたわけで、その時計が動き出す瞬間に立ち会えることは、劇中のマーティとドクと気持ちが共有できる瞬間でもある。
こういう部分がこのシリーズの完成度を高めていると思う部分。

「未来は自分たちで作っていくものだ」というラストのドクのセリフは、シリーズを通してマーティとドクがやってきたことそのもの。
映画的には未来や過去を変えてはいけないという制約をサスペンスとして展開させてきたけど、ドクが到達したその結論が非常に前向きで気持ちい鑑賞後感を与えてくれます。
夢と希望が詰まった良いシリーズでした。

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ほんと、昔書いた感想って淡泊だよなあ…w

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