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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

メロディローズ2~unidentified~

2017年08月07日 22時27分45秒 | 蔵馬受けblog内小説



 Sail Loft's websiteの みやちゃんにあげた小説、 メロディローズの
続きです。お風呂で思い浮かんだので、勢いで書いてしまいました。

(向こうは忘れているかもしれないけれど、タイトルと話両方、すごい自己満足に
浸れたので、ずっと暖めては終わりが見つからず彷徨っていた、続きです。)

我ながらこのシリーズすごく楽しい。
ふたりがキスする辺りまで続けてみようかな。
私は飛影を格好良くするのが趣味なので、どうしてもこうなります。

これも、本当は3年くらい前に続きを書こうと思った話でした。
ダラダラしているうちに、また今度でいいやと思い、
後回しにしていました。それじゃだめだと思い、勢いもついたので、
書いてみました。
こういう昔の自分のものを読み返すと、書き方という者を思い出して、初心に帰れた気
がしてきます。


当初、 連弾したいと言い出して、蔵馬がミスをして、
気にするなと言って突然飛影が蔵馬にキスをする話でした。
でも”展開早すぎるだろう!”と思いやめました。
高校の頃社交ダンスの授業があったんで、もう二度とやりたくないと思っているんですけど、
色々思い出して萌えに変換するのは楽しいです。




メロディローズ2

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「俺が…」
暖めてやる。


飛影がそう言うので、一瞬どうして良いか、わからなくなった。
ただ頬が妙に熱くなって、後ろから抱きしめた腕は強く…音を紡いでいるとき
とは、違う力を感じた。


屋敷へ向かう足が重く、蔵馬はため息をついた。


飛影はそれから何もせず、ただ「大丈夫か」とだけ言い、暫くして腕を放した。
すみませんとだけ言って、飛影を見ることが出来ず、蔵馬は走って屋敷を出た――あの日。

だから、今こんなに足が遅い。
あの日から三日たっている。
どう言う風に飛影に会えば良いか、わからず、下ばかり見てしまう。


けれど、実際目の前にすると、やはりあの、吸い込まれる瞳にぶつかってしまう。
「今日は、ピアノはいい」
あの広い部屋に入ると、飛影は足を組んでいた。そして短く、そう言った。
「え――」
それじゃあ、キャンセルもなく、一体何のために自分は今ここに居るのだろう。
蔵馬の白いシャツは、一瞬、わずかに開いた扉の隙間から入る風に揺れた。
「今日は、礼をしてやる」
「え…?」
何を言われているのか、わからなくなった。
飛影の手が、ゆっくりと伸びた。

聞こえてくる音楽は、蔵馬が奏でているものでも、飛影が奏でる音でもなかった。
蓄音機から流れるメロディは、繊細で、それでいて強さを併せ持っていた。
「あと少し…」
飛影の腕は、ぐいと蔵馬の白い指を引いた。黙って、蔵馬は流されるようにからだを
流す。
「ここで斜めに」
低い、飛影の声だけが聞こえる。音楽は鳴っているのに、遠い音楽のようだった。
部屋の端まで行くと、飛影は勢いよくターンをした。
「ちゃんとからだを預けろ」
よくわからない汗が、頬を伝った。

――礼を、してやると言ったのは飛影だった。ピアノの代わりにダンスを――。
丸い瞳を回して頷いてしまったけれど、今は後悔している。
こんなに近いと思わなかった。
飛影の蒼い瞳は、蔵馬のほうを真っ直ぐ見ていたが、蔵馬は見つめ返すことが
出来ない。鼓動が伝わりそうで、困る。
「そうだ。少し力を抜いて」
反応しない蔵馬を気にしないのか、飛影は蔵馬の腰を少し下げた。
――わっ――
傾いたからだは、そのまま倒れそうになり――

「あ!」
カツ、と音がした。
床に倒れ込んだ蔵馬の、声だった。
目の前が反転して、床が迫ってきた。
「大丈夫か」
上から降ってくる声は、なぜか冷たくはなかった。そっと、瞳をよぎるもの。
飛影の、少し大きな手だった。
「けが、している」
足首をさすり、飛影はそっとそこをなぞった。
「す、すみませ――」
「いい。悪かった」
カタンと言う音が、同時に聞こえた。深い、青のハンカチ。
「これ、使え」
消毒液を垂らすと、使えといった癖に、飛影は傷を撫でた。ハンカチから伝わる
消毒液が、冷たい。
「あの、そんな」
こんなものを、受け取るわけにはいかないと、思った。
「いい、俺が少し強引すぎた」
蔵馬の黒髪が、窓の風に揺れた。座り込んだ蔵馬に、飛影はしゃがみ込んできた。
「一曲――」
どくん、と鼓動が跳ねた。
「終わるごとに――」
「は、はい」
震える声が、自分でもわかる。息がかかりそうで、困る、と思う。こんなのは困る。
二人の距離は、あの日から急激に近くなり始めている。突風のように。
「礼をしたい」
初めて、蔵馬は飛影を見た。白いシャツが、もう一度揺れた。合わせ目から、
わずかに白い肌が除く。眩しいと、飛影は思った…何故だろう。
「いつか」
深い、碧の瞳は不思議な色だった。
「二人で、一曲」
「あ、あの」
どうしよう。
床に付いた手から力が抜けた。どうするのがいいのか、わからない。正しい答えを、誰か
教えて欲しい。拒絶をして良いのか。けれど、突き飛ばすことも、出来なかった。
「嫌か」
とっさに、首を振るしか出来ない。嫌ではない、ただ、戸惑っている。


「そんなことは…」
「じゃあ、それでいいか」
どこか威圧のある言い方は、育ちから来るものかもしれない。けれど響きは、何故か甘かった。
「外れてる」
ハッと気づくと、飛影の指は、シャツの一番上の釦にあった。びく、と一瞬蔵馬が強ばった。
カサ、と、釦を閉める音だけがした。
「ちゃんと閉めておけ」
「すみませ…」
言いかけた唇は遮られた。飛影の人差し指が、唇に当てられていた。
「謝るな。謝罪の言葉は好きじゃない」
「…」
じゃあ、どうしたらいいのだろう。この立場の者として、謝ることしか、蔵馬は慣れていない。
「あ、ありがとう…ございます」
何秒も考えた後、小さく蔵馬はそう言った。ふっと、飛影は笑った。小さく。
「それでいい」
立て、と促すと、蔵馬はのろのろと立ち上がった。

「次に、お前が来るまでに」
背を向けた蔵馬に、飛影の低い声が追ってきた。
「一曲、仕上げておくからな」
小さな笑いを含んだ、余裕の声だった。

一瞬頬がまた熱くなり、蔵馬は振り向けなかった。


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偶然の連続

2017年08月07日 19時40分23秒 | 思うこと

一に咳が止まらない日々で、5万円出すから喉を交換したい!と思う最近です。
こんにちは、どうしようもなく、時々
動物のお医者さんが 読みたくなります、さくらです。
蔵馬の顔が可愛くて堪らないです。




最近ツイッターの世界に潜っていたのですが、
校正をしながらツイッター開いていると
手がすごく疲れたので、
少し控えようかなと思います。

と言うのもあるんですけど、ツイッターって世界が狭いので、
人の意見や解釈に引きずられて、自分の萌えの基準とかが
わからなくなってくることが多くなってきて、
何をどうしたいのか彷徨っている感じになってきたので、少し控えようかなと思いました。

他人の価値は自分の価値じゃないんだけど、ずっとそこに浸っていると、
それが正しい萌えのように思えてきたりするので…。

でも丁度いいんですよね…。

サイトに上げるほどでもないけど短い小説作りたいときとかに。

それを引っ張って、また、
作り直してみたいりするんですけど。


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アストロゲイションの再販で色々直していたんですが、
結構修正点があったので、
大事なところもついでに変えてみたりして。

私にしては結構甘い話になったと思います。
一緒に入れたLINKAGEは
改訂版なのですが、
シリアスを目指しました。
すれ違うけれど結局二人はお互いが大事で、離れてはいけないんだと言う話です。
蔵馬の中の飛影、
飛影の中の蔵馬の位置づけという感じです。


たまにはこういうシリアスも良いよね、と思い作りました。

その反動で今、甘い飛蔵が良いなあと思い、考えています。
こういうものは、書けるときに書かないと、無理だと思うので。




蒼月哀夜と言う本を、出します。

・宵待草
嫉妬と恋と、独占欲がテーマ。

ずっと飛影を独占したくて堪らない蔵馬が、暴走する話。
それでも飛影に引っ張られていきます。
私にしては結構甘い話になったんではないかと思います。
ベタベタではないけれど。


嫉妬の権利

嫉妬で満ちあふれる蔵馬の、まだはじめの頃の話。

以前書いた、”お風呂でする飛影と蔵馬”話の改訂版収録。

蒼月哀夜
蔵馬の心を救うのは飛影しか、いないんだよという話。蔵馬は
勘違いや独占欲で飛影を見失うけど、それでも飛影はずっと
蔵馬を包み込んでいるという話です。

普段余り甘い話を思いつかないのですが、たまにはこういう、飛影が蔵馬を掬い上げる
話も良いかなと思い、作ってみました。襲い受けも、たまには良いです。
新鮮です。積極的だけど受けは受け。蔵馬は、やっぱり飛影に夢中だという話。

衝動的に作った本なので、読み返したら文にも、勢いが出ていた感じがします。

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今年、どうなるかわからないからオンリーに参加しなかった(サークルでは)
のですが、
やっぱりサークル参加しておけばよかったと思ったので、そこからの勢いで
9月のイベント参加を決めました。


オンリーも、行かない予定でした。いけないかもしれないなと思ったので…。
でも前日、やっぱり行きたい!と思って、旦那に、起こしてねと言って寝ました。

※旦那からは、死んだら棺桶に同人誌入れるねと言われている。

行けたこと自体が奇跡だと思っています。

幽白ってこんなに愛されているんだ、とちょっと冷静になって、思いました。

その半分以上はきっと蔵馬の色気の力だね!
(こじつけ)

全くどうでもいい話ですが、中高生時代、幽白がなかったら空っぽだった
と思います。
中学生の頃先輩と一緒に同人誌を作ったのがきっかけでイベントにハマり、
中学の帰り吉祥寺とか渋谷によって幽白グッズ買ったり。

エスカレーターだから落第するという気持ちがなくそれが災いして、
娯楽に費やす時間もあった…。
《怠けていたわけではない》

あー乃木坂46生駒ちゃんと同じだな、と今更思い出しました。
生駒ちゃんの気持ちわかるよ、と…。

幽白終わって林原めぐみさんが音楽を余り出さなくなって、
本当に空っぽになった感じでした。
(その空白の数年間はドリカンも終わり、何も聴くものがなく
悲しい時期でした。)

大学に入って脱オタしていたのですが、社会人になってストレスがたまると
今度いきなり再発(?再燃?)して、
同人誌再開。イベント会場で私をナンパした子と、
今は親友で
プライベートでも付き合って、色々な話をする間柄になったり、
お友達になったサークルさんと
合同誌を出すことが出来たりして、
本当に良い時間でした。

イベントって、奇跡的なものだなと思います。

幽白オンリーも、次のイベントが、平成で最後になるかもと言っていらっしゃるし、
いつまでも同じものは続かないと言うことかもしれないなと思いました。
だから9月、(オンリーではない)イベントに参加します。

勢いがついたときにやるって言うことは大事なんだなと思ったからです。
同人誌活動なんていつまで出来るかわからないし、
小説だって案外色々時間がかかるし、趣味で一日20分で終わりという
わけにはいかないと思う。
始めるのは簡単だけど、続けるのはそうでもない。

乃木坂46の曲に、

何度目の青空か 数えては居ないだろう
日は沈みまた上る
当たり前の毎日 何か忘れてる

っていう歌詞があるんですけど、ずっと今日それを聴いていました。

きっとそう言うことなんだと思う。

幽白25th盛り上がっているし再アニメ化?とか思うけど、
来年あったとしても、見られるのかわからないし、
オンリーだっていけるかわからない。
もしオフライン活動も、オンラインも、本当にもう更新することが出来ない
物理的な状況になったら、
サイト閉鎖すると思うし、ちゃんと
ふんぎりをつけようかなと言う気もする。
続けられたら続けると思うけど。

でもやっぱり飛蔵は増えて欲しいし、出来る(状況)なら続けたい気がする。
サイト消すなら、今までのファイルhtmlファイルなので、
そっちも消さないといけないし、ちょっと切ないなあと思うのですけど。

でも想像してみると、
サイトなくなったらどうするんだろうと思う。
ノートに手書きで書くのかね…。

若さって言うのはすごいことなので、若い子は若い子で今を楽しんで
欲しいと、
思ったりしたのでした。若いときは一瞬だし…。


でもやっぱり蔵馬は可愛いよね。


ところでこの蔵馬、すごいピンクじゃない?
男の子が叫んでいるシーンでこんなにピンクになるものか?!!
さすが蔵馬だ…。



最近、「蔵馬は普段も綺麗だけど眠っていると作りの良さが際立つ」ことに気づきました。
武術会の最中、飛影心配でずっと覗き込んでそうじゃない?
こいつ本当に生きているのか、とか。
そっと頬を撫でるのを想像する。

好きだ、とは自覚しないけれど。
そっとなぞると少し蔵馬が身じろいだ。
それでも目は覚まさない。
白く、滑らかな肌が、人形のようで、一瞬飛影はたじろいだ。
あれほど激しかった闘いの気配は、今はない。
「目、覚ませ」
言いながら、もっと休めと思う。
目を開かないと…遠くの存在のようで。


こんな感じ。


なんとなく、感覚を取り戻すために、過去に書いたものを
あさっています。
すごく昔miyaさんにさしあげた メロディローズの続きを、
心残りがあるうちに作ろうかなと思っています。

ずっと大好きなサークルさんの文章7月からずっと読んでいます。
やっぱり。
一個の本を。
やっぱりこの人の文章が好きだなと思う。
憧れて、やまない。

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余談

乃木坂46から、 ひめたんが卒業すると発表がありました。
決して推しメンではないですが、1期生で報われない立場だったひめたんの
切ない気持ちを考えて、
たまに悲しくなったりしました。
アイドルなんていつかは消えると思うけど、やっぱり切ない。
私の推しメンもそろそろ卒業かと言われているし、気持ち整えておかないとな。



私の1年は同人と、フィギュアスケートと水樹奈々と乃木坂46で
(握手会に行くわけじゃないけど情報は追う)流れているので、色々切ない
ことばかりで、考えてしまう1年でした。

乃木坂46ななみんも卒業し、
フィギュアスケートでは浅田真央さんが引退し(半分以上覚悟していた、でも実際そう言われると
色々な思いがよぎる)…とか。もしここで、田村ゆかりさんみたいに奈々ちゃんまで引退とか言い
出したらもう生きていけない。


人生を変えたのは、蔵馬と林原めぐみさんと水樹奈々さんと浅田真央さんです。
何かあったときに奈々ちゃんを聴くことは、大きな力になるし、
切ないときも奈々ちゃんを聴く。一日奈々ちゃんを聴く。



最近昔のアニソンをTSUTAYAであさっています。

昔のアニソンも、
名曲が多い。

私の中では

サイバーフォーミュラのCDは、本当に良い曲が多い。
それから、天地無用のCDも、大好きな曲が多いです。
ずっとドリカン聴いていたので、声優CDばかり聴いていました。

水樹奈々さんのリンケイジ、今回のLINKAGEの元になった曲なのですが、

「一人で立ち上がれるなら 誰かを救える
きっと きっと越えてく」
っていうところが大好きです。
飛影と蔵馬の感じが、このイメージです。