大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

故宮の茶館(養性斎)

2005年06月10日 | お茶/中国茶
故宮の話が出たついでに…。2001年春、久々に北京に行ってみたら、故宮内に茶芸館が出来ていた。発見した時に、本当に中国は茶芸ブームなんだなぁと実感(笑)。90年代後半、北京飯店内に茶芸喫茶ができたのを発見した時より、なんとなく嬉しかった。その場所は?といえば、御花園の養性斎(ヨウジョウサイ:後三宮の坤寧門を出て左側)。外観は綺麗に塗り直して、TEAなんてロゴが窓枠に貼ってあるけど、そのまんま喫茶スペースになっていた。岩茶、烏龍茶、花茶、プアール、紅茶、緑茶と結構選択支があって、茶芸館の体裁をなしていたりして。でも、流石に北京観光のメッカだけあって、一服している最中、茶器やお土産品の売り込み攻勢が激しかった(笑)。(興味がないと断れば、干渉されないので大丈夫。)
養性斎は宣統帝・溥儀(セントウテイ・フギ=ラストエンペラー)の英語教師ジョンストンが居住していたところらしい。喫茶店の一角に調度品の机、椅子が置かれた隔離スペースがあって、木の椅子の上には仰々しい皇帝座布団(木の椅子の上に置かれる黄色のクッション。個人的にこう呼んでいる(笑))が敷かれている。なにかと思って聞いてみたら、昔皇帝が座った場所を再現しているそうで、200元(だったと思うけど)スペース代を払えば、そこでお茶が飲めるということだった。…恐るべし養性斎(笑)。

故宮にスタバが…?

2005年06月10日 | お茶/中国茶
北京の故宮内にスターバックス(以下スタバ)があるという噂を耳にしたのですが、どの辺りに出来たのでしょう。豫園のスタバは結構周りに同化していて、違和感が無かったので、故宮のスタバもガラスに貼ったトレードマーク以外は建物に同化しているのかもしれない(笑)。
写真は上海の豫園商場にあるスタバです。

小瀛洲で藕粉を堪能(笑)

2005年06月09日 | お茶/中国茶
写真は小瀛洲にある軽食所「三潭花鳥庁」の蓮子藕粉(れんしぐうふん)とお茶2品。
藕粉は蓮根から取れる澱粉を湯で溶いて甘味をつけたもので、杭州の名物。日本でいえば、葛湯みたいなものでしょうか。子供の頃お腹を壊すと食べさせられた「お湯溶き片栗粉の砂糖入り」みたいな味です。うっすらと紫がかっているので、餡子でも入っているのかと思いましたが、こういうものらしいです。藕粉にはトッピングするもの(?)によってバリエーションがあり、蓮の実がトッピングされているのが蓮子藕粉。
藕粉が何かも知らないまま、チャレンジした初体験時は、粗目の砂糖と金木犀の花(これも杭州名物)がかけてありました。小学校のトイレの芳香剤が金木犀の香りだった為、ちょっといただけない感じでした。二度と食べるまいと思っていたのですが、今は「激不味」と思っていた中国葛湯が懐かしくて、ついつい注文してしまいます。ちなみに、金木犀のトッピングされたものは私が苦手というだけです。花茶系がお好きな方には、お薦めかもしれません。
お茶は杭州名産の九曲紅梅(紅茶)と、同じく名産の龍井茶(緑茶)。グラスに茶葉をそのまま入れてあるので、お茶が少なくなると、服務員さんがやってきて、お湯を注いでくれます。九曲紅梅は甘味があってコックリした感じの美味しい紅茶(…の分類でいいのかな(^_^;))で、個人的にかなりお薦めです。
…でも藕粉には龍井茶の方が合うかも。

西湖 其の二

2005年06月09日 | 中国の旅
日本の観光地同様、西湖も遊覧船で観光可能。湖岸に数箇所、遊覧船乗場があり、乗る場所によって微妙に料金が違ったりして…(何故なのか未だ謎(笑)。最初に乗る船の違いか?)。遊覧船は湖内の島、湖心亭と小瀛洲(しょうえいしゅう)を回ります。遊覧船は湖岸と島を周回しているので、降りた先で別の遊覧船に乗るというシステムになってます。
西湖東岸の湖浜公園から出る遊覧船は、頤和園(いわえん)で西太后が乗っていたかも?というイメージの、黄色い瓦ぶきの楼船で、先ず小さい方の島、湖心亭へ向かいます。湖浜から湖心亭への航路は、白堤と平行に進んでいくので、天気が良ければ断橋から続く白堤が堪能できます。
写真は三潭印月(さんたんいんげつ)と船頭さんの操る手漕ぎ舟。一度この手漕ぎ舟に乗って西湖を観光してみたいと思いつつ、十数年…。でも陸の輪タク同様、ボられそうで、未だチャレンジしていない。次回ファイターになるのを覚悟で乗ってみようかな(笑)。乗った経験のある方、料金の相場等情報ください。

西湖 其の一

2005年06月08日 | 中国の旅
杭州市街の西に位置する西湖は、その美しさから、古来文人墨客に愛されたそうです。
「天上に天堂あり、地下に蘇杭あり」
蘇州、杭州は、天国と並び賞されるほどの素晴らしい所という意味。西湖周辺の景観はそれほど美しいといいます。個人的な意見を言わせていただくと、蘇州に関しては・・・ですが、西湖周辺は素晴らしいと思います。ただ湖畔はかなり開発されてしまったので、今は山中の茶畑や九渓の方が好みかな。…でも、やはり景観よりも龍井茶!東坡肉!乞食鶏!(笑)。
杭州の代名詞ともいうべき西湖を、今日のような景勝の地として整備し始めたのは、白居易(白楽天)だそうです。日本では白氏文集で有名な白楽天ですが、本業はお役人。彼は刺史(しし)として杭州に三年間赴任しています。刺史というのは地方長官で、現代的に言えば、県知事兼県警本部長といったところ。李白や杜甫と違い、白居易は役人としても出世したみたいですねぇ。この杭州刺史の間に、西湖の北側に堤防を築き、蓄えた水を灌漑に利用したそうです。この堤防は白居易にちなんで白堤と呼ばれています。ちなみに、この白堤の付け根にある断橋は、白蛇伝で許仙と白素貞が出会う舞台です。白居易が杭州を去ってから二百数十年後、同様に蘇東坡先生が赴任してきて、湖の西側に更に長い堤防を築きました。西湖を南北縦断しているこの堤を、蘇堤といいます。蘇堤を北に上っていくと、その付け根に岳廟(南宋の英雄、岳飛を祭った廟)があります。
(写真は西湖の蓮と蘇堤)

龍井茶のこと 其の二 ~龍井問茶~

2005年06月07日 | お茶/中国茶
杭州で飲む龍井茶は絶品です。特に龍井村のお茶農家で飲ませていただくものは、えも言われぬ芳醇な香りとコクのあるまろやかな味。丈長のガラスのコップ(イメージ的にグラスというよりコップ(笑))に、袋から鷲づかみに出した茶葉を入れ、魔法瓶からゴボっと湯を注ぐ。そのぞんざいな淹れ方(笑)とは対照的に、繊細で爽やかな風味は、これ以上の贅沢はないと思わせてくれます。やっぱり産地の水で淹れたものだからでしょうか。龍井問茶というには龍泉(龍井泉)の水で煎れなきゃいけないんだろうけど、龍井村の水でも大して変らないだろうと思ったりして…。好きで飲んでる程度なので、それほど味覚に自信もないし(笑)。
帰国後、お茶農家で分けてもらった龍井茶を煎れてみたら、全然味が違う…。
「同じ茶葉なのに、やはり水道水のせいかなぁ」なんて考えながら、ミネラルウォーターを使ったり、色々試行錯誤の結果、5年前は「ビッテル」で淹れるのが一番「龍井村の味に近い」なんて悦にいってたのですが、結局は茶葉の量の問題でした。龍井村の水で煎れると、茶葉の量が多くてもそれほど濃くはいらない感じなんですよ。まろやかというか何というか、上手く表現できないのですが、味と香りにまとまりがあっていい感じなんです。農家のおばちゃんの「鷲づかみ(笑)」のイメージが強くて、日本の水でもその量を基準に入れていたのですが、実際はそれより少ない茶葉でよかったのです。茶葉の量が判れば、水道水でも結構美味しくはいります。(…早く気づけよって感じですね(苦笑))
写真は龍井村の農家で試飲後の獅峰龍井明前、明後。緑茶は清明節前に摘まれたものが珍重されますが、個人的には、明前より明後の方が味に深みが出るので好きです。…飲む前の写真を撮っておけばよかった(^_^;)

龍井茶のこと 其の一

2005年06月07日 | お茶/中国茶
新茶シーズンなので、先ずは、龍井茶のことなど書いてみようかと思います。昔々のお話ですが…。中国の列車は長距離のものが多い為、主に軟臥、硬臥、硬座とランクが分かれていました。日本的に言えば軟臥はA寝台(…でいいと思うが、乗ったことがないので定かではない)、硬臥がB寝台、硬座が普通車。そして稀にあった短距離列車に軟座(グリーン)車がありました。今はレジャー、ビジネスで主要都市近郊を結ぶ、中短距離列車は多いですが、当時は少なかったのです。
軟臥、軟座は一等車ですので、料金も高いですが、一般車両より空間的に優雅な旅が約束されています。そして、バリバリの共産色強い当時でも、少しだけサービス(?)が受けられました。
西安付近で軟臥に乗ったときのこと。
「お茶要る?」列車が発車して間もなくお茶葉を売りに服務員がやってきました。茶葉は2角(0.2元、当時12円)。珍しく、花茶(ジャスミン茶)ではなく緑茶(龍井茶)でした。お茶を頼むと陶器の蓋つきマグカップがレンタルされ、一煎目は服務員が煎れてきてくれます。ただマグカップに茶葉とお湯を入れるだけですが(笑)。中国の列車は給湯室つきなので、お湯は飲み放題。軟臥にはコンパートメントに魔法瓶標準装備。軟座ではヤカンを持った服務員が定期的にやってきてお湯を継ぎ足してくれます。
当時龍井茶といえば、たまに泊まるホテルのツインにサービスで置かれたティーバッグものしか知りませんでした。しかもかなり不味い感じの。クズのお茶でなく、ちゃんとした茶葉で淹れればおいしいのかもしれないなどと思いつつ、列車の龍井茶に挑戦したのですが、石灰臭い西安近郊のお湯で淹れた龍井茶が美味しいはずも無く…。
「龍井茶って不味い!!」という結論に達したのでした(苦笑)。
(写真は最近の列車で販売している「龍井茶」杭州~上海ラインのは結構イケます。プラスチック容器になってしまったのが残念。)

湖心亭と南翔饅頭店

2005年06月06日 | お茶/中国茶
上海旧市街の南、豫園の湖心亭(写真左側の建物)と蟹粉小籠包で有名な南翔饅頭店(写真右側)
南翔は近年日本にも出店してるけど、味はどうなのかな?
去年川崎の地下街に出来たので覗きに行ってみたけど、かなりいい値段だったので入らなかった。
上海南翔で食べた当時(多分99年)「蟹粉小籠」が1蒸篭16個入りで10元(150円)、いつの間にか有料になっていた薬味の「生姜の千切り」が1元、「卵スープ」が1.5元だったかな…。
小籠包はあふれる肉汁が売り物の点心。一口で食べようものなら、その肉汁で口全体を火傷する危険な食べ物(笑)。昔、上海のおじさんに教わった食べ方は、皮の一部を破って肉汁を吸出してから、小籠包を口に放り込むというものだった。周りを見回すと、その食べ方をしている人が多い。これが、上海っ子の通な食べ方らしい。でも、箸でささげた小籠包を女性がチューチュー吸うのは絵柄的にあまり宜しくない感じ。小籠包は、先ず口の中に入れて、そっと皮の一部に穴を空け、そこから肉汁を堪能した後、全体を味わうのがスマートな食べ方ではなかろうか(笑)。

中国茶のこと

2005年06月05日 | お茶/中国茶
本格的な中国茶に出会ったのは、学生時代。…そろそろ20年近く経ってしまう(^_^;)。中国史サークルで知り合った先輩に池袋の茶館に連れていってもらったのが最初だった。今では食べ放題なんか始めてしまって、ちょって雰囲気が変わってしまった茶館だが、当時は静かでのんびりできる空間だった。お茶缶をキープしておくと、確か300円程でお茶が飲めた。平日は何時間居てもOKだったので、学生としては有難かった。小籠包を初めて食べたのもこのお店だったなぁ。
当時の凍頂烏龍は今より焙煎が強い感じ。今の爽やかな凍頂烏龍もいいけど、昔の凍頂烏龍の方が好きだったな。
この写真は上海豫園の湖心亭のお茶。ガラスのコップに入ってるのが西湖龍井で急須のが鉄観音(だったかな…たぶん)。湖心亭2階は30~60元前後の価格設定で少々高めだが、お茶には鶉の茶卵3つと凍り豆腐(?)、ミニ粽、他のお茶受け付き。夏のシーズンは扇子(又は団扇)、涼しくなると急須のキーホルダーがお土産につく(笑)。お茶受けもその時々で違うが、鶉の茶卵と豆腐は不動。昔からずーっと変わらないレトロな室内と、外界の喧騒を忘れられる静かな空間が好き。

始めてみました

2005年06月04日 | Weblog
どーも、紫です。ブログと言われても、今ひとつピンと来ないオールドタイプなんですが、簡単だということで始めてみました(笑)。
ホームページの更新は気合がいるけど、日記形式ならマメに更新できそうだし…。
主な話題は、近年唯一の趣味といわれている中国茶と過去に回った大陸(主に三国志、史記、水滸)関係になると思います。(たまにコミケも入るかも(笑))
どーぞ、よろしくお願いします。