大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

宝頂山石刻09

2021年01月31日 | 中国の旅

孔雀明王の隣が毘盧洞(びるどう)。

入口の上部には「毘盧道場」とある。

毘盧洞は高さ6.9m、幅8m、奥行5m。
大仏湾にある石窟の一つで、
窟内には287の仏が現存しているらしい。

▼入口左脇の菩薩

窟中央の塔亭には大日如来説法像がある。

▼大日如来

周囲の壁に穿たれた仏は、大日如来の説法に
聞き入っている。

内部の仏は結構色が残っている。
以前は煌びやかな窟だったんでしょうねぇ。

入口の上には飛天。

大仏湾の窟はここの他、円覚洞(えんかくどう)があり、
そちらの方が広くて素晴らしそうだが、
この年は改装中で見学できなかった。


宝頂山石刻08

2021年01月11日 | 中国の旅

釈迦の頭の左側には九龍浴太子図がある。

九龍浴太子図はお釈迦様が生まれた時に、
その沐浴の為に、天から9匹の金龍が降りてきた
と言う話が元になっている。
インドでは九匹の蛇らしいが、中国では蛇の印象が
悪いので、龍に置き換えられたそうだ。

龍の下では赤ん坊のお釈迦様が手を合わせて
水に打たれている。まるで滝行…。

九龍浴太子図に続いて孔雀明王。

孔雀は害虫や毒蛇を食べることから神格化され
孔雀明王は「災厄や苦痛を取り除く」功徳がある
とされる。

この像は孔雀の首が蛇に見えて、説明を見るまでは
何やら判らなかった(笑)。
良く見ると孔雀の羽がある。


宝頂山石刻07

2021年01月01日 | 中国の旅

千手観音の社殿を出て右側には
第11号龕「釈迦牟尼涅槃図」がある。

仏龕(ぶつがん)の幅32m、高さ6.8m。
上半身を露出させた釈迦牟尼像が頭を北、
顔を西に向けて横たわっている。

仏前には、二十数人の弟子と菩薩、
護法(神霊)などの像が並んでいる。

仏の下半身を彫らないことで
無限の広がりを表しているということだ。
顔を大きく彫りすぎた、ということでは
ないらしい(笑)。

▼第11号龕を上から見るとこんな感じ